新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 三連休、池袋演芸場昼夜三連ちゃんも考えていたのですが……夏バテで今日一日だけ昼夜連続の鑑賞となりました。11時45分から20時30分過ぎまで9時間近くほとんど座りっ放し、聴くだけでも体力が要ります。でも、元気になれます。

池袋演芸場9月中席 9/19昼の部:

はな平「たらちね」
 お嫁さんが来るまでの八っつぁんの妄想が長くて、「自らことの姓名は」まで来るのかどうか不安な(爆)時間配分。でもちゃんと葱売りが来てサゲ。

玉々丈「ニワトリ」
 圓丈師匠のお弟子さんなので、なんでもありを覚悟。「つるの恩返しみたいな噺」ということで、田舎にぽつんと本日開店した焼き鳥屋から鶏をペット用に引き取ったお百姓さんが、鶏のシロから恩返しを受ける……えーと……(汗)。

扇治「寿限無の稽古」
 落語家さんの稽古風景って場面設定がいいですね。次から次へと邪魔が入るのが面白い。でも、師匠が稽古の日付を平成二十三年九月十八日と録音する時点で、何となくオチが読めてしまいました。昭和レトロな新作な感じはいいな。

白鳥・丈二 お題決め
 この9日間のお題のレビューも楽しく。昨日は特に聴きたかったなぁ(喬太郎師匠が「極道のつる」で三題噺のネタを全部読み込んだという一席も含めて・笑)
 今日のネタは以下の通り。
ローマの休日
へちま
なめくじ
ブドウ狩り
ジョン・レノン
敬老の日
釣り竿
アメリカのスパイ
生命保険
アルツハイマー
 くじ引きで選ばれたのは「敬老の日」「釣り竿」「アルツハイマー」。これは、あまりにも近すぎて意外に面白くないっつか、逆に難しいかも。

菊志ん「お血脈」
 菊志ん師匠、何回か見ているのですが、自分的にはまだぴんと来なかった。今日の「お血脈」は面白かったです。善光寺の由来から始まって、極楽が善男善女でにぎわい、ついに落語横町までできるとな……関西では「地獄八景亡者戯」で地獄に寄席ができるんですが(爆)。志ん生に志ん朝、馬生、三平、圓生など……で、お約束のように談志「近日公演」。さてさて、談志家元の近日とはいつのことやら(もう少し娑婆で公演して下さいませ~)。
 石川五右衛門の仕草とか、結構楽しそうにやってました。こういう噺が合う方なのかな。

美智・美登「マジック」
 今日もハワイアン、ちょっと長過ぎかもです。ところどころ、ネタの筒からハンカチ落とされるのがゆるくて笑えました。

丈二「極道のバイト達」
 喬太郎師匠の「極道のつる」に匹敵する極道ねたでした。関西から進出した藤田組の舎弟を尋ねた兄ぃが事務所に行くと、そこにはアルバイトニュースで雇われたバイト君たちが。舎弟は「店長」と呼ばれていた! 弟分が刺されて戻ってきて、これは出入りだとなると、バイト君は「タイムカード押しちゃったんで~」という感じなので、残業手当をつけないと救急車も呼べない。
 報復に行く舎弟の代わりに留守番する兄ぃ、女子高生を相手に、やったことない面接をせにゃならん。女子高生にヤクザ用語の解説したりしているうちに、女子高生に小指ないのになんで運命の赤い糸の相手に会えたのかと突っ込まれたりして、案外隙だらけのやーさんなのが関西やくざなのかもな(笑)。

白酒「替り目」
 あぁ今日やっと古典だなぁと思ったのが白酒「替わり目」。車屋さんを振り回す前半、女房とあーたらこーたら言ってるぐだぐだの後半、この作品自体いいよね。そして女房がおでんを買いに出たと思って本音を漏らす亭主のところがいい。

順子・文左衛門「漫才」
 ええっ、次の高座を控えた文左衛門師匠が順子師匠の相手をするとは思わなんだ。でもそれが一番面白いかもと予測していた通りだった(爆)。「くそばばぁ」と何度か切れながら「ごめんなさいごめんなさい」という文左衛門師匠、何かこの中席で順子師匠との間合いを習得したらしいですね。今日は何となく余裕でした。
 2ちゃんで、落語家を落語の登場人物にキャスティングする、とかいうタイトルのスレで、「明烏」の源兵衛は談春師で太兵衛は文左衛門師、という誰かの発言がデフォになってます……(苦笑)。生文師、やはり太兵衛キャラ似合う(爆)。

文左衛門「笠碁」
 うわ、馬生の「笠碁」まだ聴いていないのに(^_^;)。でも花緑師のが碁友達の友情の交友史をたどるのに対して、文左衛門師のは何十年もの碁友達も一局の意地の張り合いでおじゃんだという意味では、わかりやすいかも(苦笑)。
 私はこういう(えーと、何ていうか武闘派の??)「笠碁」も嫌いじゃないです。

仲入り

彦いち「睨み合い」
 続いて武闘派キター(汗)。「同期の桜」から「山梨の桃」ってどんな街宣車(^_^;)。
 京浜急行線上り、川口と西川口の間で電車が停まって。「人身事故かも」という話題が伝わって、シャカシャカとヘッドフォン鳴らしている若者がキレそうになるのを防ごうと立ち上がった彦いち師がいて……って噺ですかね。

二楽「紙切り」
 お約束の桃太郎が毎回きれいに切れるのもすごいですが、今日の「白鳥の湖・ふじ娘・オーケストラ」の三題噺もすごいですね。オーケストラが少年合唱団になっていたのはちょっとばかり笑いどころでしたが。

白鳥「三題噺:アルツハイマー・釣り竿・敬老の日」
 古典落語になってましたね。釣り竿は「夏祭り蔵王温泉」になってましたが、三太夫が釣り好きだけどへぼ釣り師なお殿様に献上する釣り竿になってました。くじ引きで三題噺のネタに入らなかった「ローマの休日」が、なぜか「老婆の休日」になって組み込まれている白鳥師のキャパには感心。でも「敬老の日」は「もう帰ろう=けえろうのひ」だったり「アルツハイマー→平安時代に叛乱を起こしたアイヌのアテルイの子孫で釣り好きのアルツ破馬」が自分の骨を残した釣り竿……というのは、無理無理かなーと思った。
 でもその割に、面白いんだよね。他の日のできに比べたらちょっと落ちるかも知れないけど、その日に与えられた三つのねたで2時間弱で噺をつくれてしまう白鳥師匠のエネルギーに元気が出る。

池袋演芸場夜の部

扇「金明竹」

市楽「道灌」

馬石「反対俥」
 昼の部と違って、夜の部はわりとおとなしめ。馬石さんは、昼席から夜席に回った事情について面白く語りたかったんだろうけど、そこは今ひとつ何が面白かったのかわからなかった。
 反対俥は、前半の心臓脚気な車夫と後半の威勢のいい車夫の対照だけで面白いからね。まだ前半なので、抑えめでした。

アサダ二世 奇術

志ん馬「のめる」
 志ん馬師匠というと、白鳥師のマクラでいじめられたというネタがあったと思うのですが、先代のことですよね(^_^;)。
 何というか、オーソドックスなんでしょうね。つなぎとしては、それでいいのですよね。

志ん橋「出来心」
 見た目はちょっと怖そうな師匠ですが……何というか、オーソドックスなんでしょうね。つなぎとしては、それでいいのですよね。

ストレート松浦 ジャグリング
 あぶなっかしげなところが楽しかったです。

さん喬「がまの油」
 うわー、談笑師の「蝦蟇の油」がデフォな自分(←それ普通じゃない^_^;)に、さん喬師かっ。
 ……いやー、面白かった。でも、中入り前としては、軽くないっすか(汗)。

仲入り

玉の輔「宗論」
 さん喬師が中入り前に早く下りたことをネタに笑ってました。「宗論」は小三治師バージョンぐらいしか聞いてないので詳しくないのですが、玉の輔版に消化しているんだろうなという印象を受けました。サゲはオリジナルですよね。

小里ん「 悋気の独楽」
 おお、古典的な「悋気の独楽」だなー。

結城たかし ギター漫談
 自分、団塊世代よりちょっと若いんで、知ってる曲が少なかった(でも「同期の桜」とかは川柳川柳師の高座を聴くよりずっと前から知ってる(^_^;))。残念ながら、市馬師の前に、このレベルのギター漫談は……(°°;)

市馬「らくだ」
 歌、たっぷり、というかけ声もあったのだけど、一言二言で本題に入る。それが「らくだ」。
 長屋から嫌われ者のらくだがふぐに当たって死んだという噺で、何が笑えるんだろう……長屋の月番さんや大家さんや表店の八百屋さんにもぺこぺこする屑屋の久さんが、らくだの兄さん格におどされて 脅し口上を伝えるごとに、かんかんのうを歌うごとに、だんだん重しが取れてきて。

 そして、丁の目の半次の酌にだんだん気を大きくしながら、久さんが貧乏人が顧みられない世の中に怒りを表すところが市馬師匠版としてはけっこう政治的かつ現代的な気がする。「らくだ」の、特に生で聴いたパージョンとしては、すごーくよかった。ありがとう、市馬師匠。

 白鳥師が三題噺をするっちゅーことで池袋に向かったんですが、立ち見も満席になるぐらいの盛況でした。

なな○ 「転失気」
 名前がよくわかりませんでした。

天どん
 人の欲望を解放してしまう毒ガスを開発した科学者と政治家のお噺。あいかわらずぶっ飛んでます。

彦いち 「ジャッキーチェンの息子」
 内科拳法とか外科拳法とかよくわかりませんが、生き生きして喋る彦師が面白いです。

馬石「元犬」
 やっとまともな落語噺に(爆)。色の白い、素直なわんこなんでしょうな。

美智・美登 奇術
 フラダンスなかなかお上手なんだと思いますが、ちょっと長すぎないでしょうか。自分はちょっとだれました。

扇治 芸住所?
 落語家さんが芸名と同じように住所を芸住所として登録できるようになったのはいいが、おなじみの黒門町とか柏木とかは人気がありすぎて……って噺。

喬太郎「任侠流山動物園」
 わーい、キョンキョンの豚次……って、「豚次」の名前が出てこなかったかも。「ぶひぶひ」鳴きながら「こんなことするためにさん喬に弟子入りしたんじゃない」とか毒づくキョン師が楽しい。パンダの親分が「極道のつる」並みに悪そうな親分で、何となくメルヘンちっくな白鳥師とは違う感じ。象の大政が正体を現して、講談調になって、そこで時間となりました♪

あした順子
 今回はひとりで出演。花緑さんの七番目のお弟子さんを相手に、笑わせてくれました。

白酒「転宅」
 この席で、古典落語は馬石さんの「元犬」と白酒さんの「転宅」だけでした。でも、それだけに満足度は高かったです(^^)。

丈二
 圓丈師匠のペットの犬の話から、公家をペットにしている子供達の噺に(^_^;)。

二楽
 今日の紙切りは、桃太郎とチョッパーでした。何でも、白鳥師は三題噺ができなかったら一緒に紙を切るつもりだったらしいです。

白鳥 三題噺
 今日は「伊達直人」「五十万」「スマートフォン」でした。なぜかスマートフォンが東京かわら版8月号だったりしてますが、神楽坂の中華饅頭で有名な五十番をパロった五十万が出てきたり、伊達直人じゃなくて管直人が出てきたり(^_^;)、出来たてのほかほかのお噺でした。なかなか人情話になってたし、ちゃんとオチついてました。
 今回は十日間の三題噺で五十万円のご祝儀をもらって東日本大震災の被災者に寄付するのを目標にしているのだそうです。三題噺の感想の代わりに募金箱に寄付してもらって、目標額に達しなかったら自腹を切るそうです。わずかですが、千円ご祝儀切らせていただきました。
 なかなか先の予定を立てる余裕がなかったのですが、函館旅行の予約を入れてしまいました……一応連休なので大丈夫とは思いますが、仕事の予定は何かすごいことになるかも知れない予感(^_^;)。

栃木
郡上おどり:幕末思いはせ--塩原温泉 /栃木
 岐阜県郡上市の一行約100人が10日、塩原温泉(那須塩原市)を訪れた。雨の中、郡上市に伝わる国指定重要無形民俗文化財「郡上おどり」を披露した。塩原側の市民らも踊りの輪に加わった。

 郡上市の日置敏明市長(67)を団長とする郡上おどり保存会員ら。戊辰戦争で郡上藩凌霜(りようそう)隊がたどった塩原温泉と会津若松市を訪ね、踊りを披露する旅として初めてやってきた。

 一行は午後7時半、浴衣姿で塩原もの語り館駐車場に勢ぞろい。日置市長は「東日本大震災の犠牲となった方々と凌霜隊の隊士に鎮魂の願いを込めて踊ります」とあいさつした。この後、やぐらを囲んで唄やお囃子(はやし)に合わせ1時間半にわたって踊った。観客たちは江戸時代に藩主が奨励したのを起源に7月下旬から延べ30日余も踊られるという日本有数の踊りを堪能した。【柴田光二】


東京
幕末の旅館と昭和の乾物屋、移築・復元 
 幕末ごろに建てられた旅館と昭和初期建築の乾物屋が、「江戸東京たてもの園」(小金井市桜町)に移築・復元され、3日から一般公開された。復元されたのは、江戸時代末から明治初期に建築されたと推定される「万徳旅館」(旧所在地・青梅市)、1928(昭和3)年建築の乾物屋「大和屋本店」(同・港区白金台)の2棟。いずれも現存していた建物を移築・復元した。
 万徳旅館は青梅街道沿いにあり、90年代前半まで営業を続けていた。今回、建物自体は創建当初に近い姿に、室内は旅館として営業していた1950年ごろの様子を復元したという。
 大和屋本店は木造3階建てで、創建当時から乾物類の販売を手がけ、海産物の手入れが困難になった昭和10年代後半以降は主にお茶とノリを売っていたという。
 9~10月にかけて、講演会や寄席など公開記念イベントも開かれる。入園料は一般400円、中学生(都外)・高校生200円、大学生320円、65歳以上200円。問い合わせは同園(042・388・3300)へ。


福井
坂本龍馬の書状、福井で発見 【2001年9月10日】
 1863(文久3)年7月、幕末41 件の志士・坂本龍馬が福井藩士の村田巳三郎(氏寿)にあてたとみられる書状が10日までに、福井市内で見つかった。龍馬の資料に詳しい霊山歴史館(京都市東山区)の木村幸比古・学芸課長が鑑定、直筆と断定した。薩長同盟の立て役者として知られる龍馬が、定説より1年早く薩摩藩と接触していたことを裏付ける内容で、維新史上、貴重な資料。福井県内で龍馬関係の資料が確認されたのは初めて。

 書状は縦16センチ、横60センチで、軸装されている。福井市内の骨とう商が4年ほど前、村田家の縁者から手に入れたらしい。骨とう商からこの話を聞いた越前龍馬会の牧田活宜会長が、先月18日、講演で小浜市を訪れた木村課長に書状の写真を見せた。木村課長は今月1日にこの骨とう商を訪ね、龍馬の筆跡と確認。同歴史館がこの書状を買い取った。

 木村課長によると、書状は明治時代後期に原本を撮影した上、和紙に焼き付けてあり、村田家が親類縁者に配布したものらしい。書状の原本は、福井震災などで焼失した可能性が高いという。

 書状の内容は、龍馬が、福井藩主・松平春嶽の補佐役として活躍した村田を京都藩邸に訪ね、京の情勢や国事についてあれこれ談じたことを、伏見の薩摩藩邸にいる薩摩藩士、吉井幸輔に手紙で伝えてほしいと依頼している。

 これまで龍馬と薩摩藩のつながりは、1864(元治元)年7月の蛤御門の変以降とみるのが定説だった。しかし、この書状により龍馬と薩摩藩の接触が、さらに1年早かったことが裏付けられた。木村課長は「福井藩の動向と薩摩藩の動向を意思統一しようとする龍馬の政治的仲立ちが見て取れる。第一級の資料」と太鼓判を押す。

 また書状の末尾には「龍馬」をもじったとみられる花押が記されている。これまで全国で発見されている龍馬の書状133通には、花押らしきものはなく、確認されたのは初めて。木村課長は「神戸海軍操練所設立の資金調達で、福井藩主の松平春嶽から約束を取り付け、その後の国事奔走に自信を深めたため、高揚した気分で記したのではないか」と推測している。



幕末の執務日誌を紹介 春嶽、小楠の様子記す
 幕末期、熊本藩から政治顧問として招かれた横井小楠と福井藩の関わりや福井藩主・松平春嶽の日々の動きなどを記した執務日誌「御用(ごよう)日記」などを紹介する展示会「文久三年のあつい夏」が、福井市下馬町の県文書館で開かれている。原本やパネル約50点が並ぶ。10月26日まで。
 文久3(1863)年、福井藩は農兵4000人で上洛(じょうらく)し、朝廷と幕府の混乱を打開する「挙藩上洛計画」を進めていた。ところが、京都の様子を探りに行った春嶽の側近が「いまだその機にあらず」と報告。御用日記には、その報告を受けて春嶽や小楠らが協議する内容などが記され、緊迫した当時の世情がうかがえる。計画は最終的に中止になった。
 そのほか、復元福井城下絵図もあり、春嶽が視察したルートなども作図されている。 (平林靖博)


京都
「新選組」姿で清掃ボランティア 木屋町通で造形芸大生
 京都造形芸術大の学生らが毎月、新選組隊士に扮(ふん)して木屋町通の清掃ボランティアを行い、観光客や地域住民の目を引いている。学生らは「興味を持ってくれる人が増えて、市民活動として広がれば」としている。

 坂本龍馬の姿に装って木屋町通近くで観光ガイドをする俳優吉田信夫さん(61)が「地域に貢献したい」と一帯の掃除をすることにした。知人を通じて同大学の女大衆演劇サークル「桃色女剣劇団」のメンバーに呼び掛け、3月から始めた。

 学生の授業やサークル活動の兼ね合いで実施日は不定期で毎回、メンバーのうち5、6人が参加。吉田さん自作の新選組衣装を着て、木屋町通の二条-三条間を約1時間かけて、ごみ袋を持って回る。毎回、たばこや空き缶、包装袋などで大きなごみ袋がいっぱいなる、という。

 龍馬姿の吉田さんと、新選組の学生が仲良く清掃する“呉越同舟”の様子に、観光客が声をかけたり、外国人が写真を撮ったりするという。

 同サークルの代表、石岡美咲希さん(20)は「ボランティアをしたいというメンバーも多く、喜んでやらせてもらっている。人目を引く格好をしているので、見て楽しんでもらえたら」と話す。

 次回は9月4日に実施する予定。


徳島
阿波の海運、隆盛伝える 徳島城博物館で企画展
 幕末24 件から明治期にかけて隆盛を極めた鳴門の廻船問屋、山西家を紹介する企画展「阿波の海運 廻船問屋山西家と金光山仙龍寺」が27日、徳島市の徳島城博物館で始まった。10月10日まで。

 撫養港を拠点に特産の藍玉や塩、砂糖を売って財を成した山西家に関する資料約50点を展示。商取引を記載した帳簿や古文書、北前船の模型、山西家から依頼されて勝海舟が筆を執ったとされる書などが関心を集めている。

 仙龍寺(鳴門市撫養町)は初代山西庄五郎が建立した寺院で、花鳥やヒョウタンなど、岩絵の具で色彩豊かに描かれた本堂の天井絵も展示。絵は撫養港に出入りする関東から九州までの船乗りらから奉納されており、山西家が全国的に活躍したことを物語っている。

 9月18、24日には講演会があり、研究者が天井画の意味合いや美術的な価値について講演する。
【写真説明】山西家の繁栄を伝える天井絵などが並ぶ企画展=徳島城博物館

コラム
【幕末から学ぶ現在(いま)】
(128)東大教授・山内昌之 松浦武四郎(下)
 
アイヌ保護策の挫折

 強力な民族と弱体な民族が接触し遭遇すると、未知の伝染病など疾病の深刻な打撃を受けることは世界史の常識である。

 病気の伝染は、拡大しつつある商業活動の副産物でもあった。アイヌと日本人との交易、山丹(さんたん)交易と呼ばれる沿海州やサハリンとの交流は、アイヌの知らなかった病気をかれらの生活にもちこんだ。

 ◆疾病で民族の活力が衰弱

 ことに梅毒の流行は、オーストラリアの先住民の場合のように、先住民族の女性の出生率を下げて胎児の流産や未熟児化をもたらした。これは民族の活力を確実に衰弱させる大きな要因となっていく。

 松浦武四郎は石狩漁場の和人の番人が、アイヌの男を小樽(オタルナイ)に送った留守を狙って、その妻を犯し梅毒をうつした例を紹介している。また松浦は、釧路(クスリ)の41人の番人のうち36人が、アイヌを近くの厚岸(アッケシ)場所の仕事に送り出したのち、その妻たちを「妾(めかけ)」にしていた没義道(もぎどう)を記録していた。

 これは、箱館、松前、江差(えさし)の遊郭や色町などを通した感染と並んで、アイヌに抵抗力のなかった梅毒を広げる原因の一つになった。

 また寛政12(1800)年に記録を残した松田伝十郎は、天然痘の流行が人口激減と村落破壊の大きな原因になったと語っている。松前藩の放置政策は、都合が悪くなると、蝦夷(えぞ)のアイヌ居住地が異民族の住む異国であり、統治責任の外にあるとして疫病対策をとろうともしなかった。この認識は、時に不法となる経済搾取の事実と矛盾するはずであったが、そうしたギャップは松前藩にはなかったようである。

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親交があった絵師、河鍋暁斎に自らの臨終シーンを釈迦になぞらえて描かせた「武四郎涅槃図」(国重文、画像は中央部分の拡大)=三重県松阪市の松浦武四郎記念館提供

 しかし、この不正を鋭く告発したのが松浦武四郎であった。

 松浦は、文化4(1807)年に2万6256人と記録された北海道アイヌの人口が47年後には1万7810人に減少し、32%も人が減った悲劇を調査している。その一例を挙げるなら、東蝦夷地の厚岸のアイヌ人口は1809年には177軒と874人を数えたのに、安政3(1856)年になると53軒と217人に激減し、47年間のうちに75%も衰退してしまったのだ。東部の根室(ネモロ)では19世紀初頭に1200人以上のアイヌが住んでいたのに、1850年代になると人口は511人に減った。57%も激減した勘定になる(ブレット・ウォーカー『蝦夷地の征服』第7章)。

 伝染病境界線ともいうべき寄せ波が限りなく北上し、蝦夷地に新たな疫病を持ちこんだのである。アイヌの自治力が弱体化し、その土地の日本領土への統合に抵抗する能力を失わせた大きな原因は、疾病の拡大と抵抗力の減退であった。

 すでに幕末には、大久保一蔵(利通)、西郷吉之助(隆盛)、桂小五郎(木戸孝允)らは蝦夷地情報を知るために、松浦の家を訪れていた。明治新政府が成立すると、松浦を高く評価していた大久保は政府に彼を登用させ、「蝦夷地開拓御用掛(ごようがかり)」に任じている。

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親交があった絵師、河鍋暁斎に自らの臨終シーンを釈迦になぞらえて描かせた「武四郎涅槃図」(国重文、画像は中央部分の拡大)=三重県松阪市の松浦武四郎記念館提供

 明治2(1869)年に戊辰戦争が終結し開拓使が設置されると、これまでの調査実績を認められ蝦夷地通として、ややあって開拓判官(はんがん)の職に任命された。長官、次官に次ぐポストである。新天地で理想の政治を目指すには十分な職であった。

 ◆真面目な政策に抵抗勢力

 松浦は、アイヌ民族の生活と伝統的な生態系を守ろうとする真面目な政策を公に採用しようともがき続けた。和人とアイヌが共存しながら、アイヌが安心して暮らせる日々を夢見ていた松浦は、抵抗勢力とぶつかることになる。それは、江戸時代の商場知行制(あきないばちぎょうせい)のように商人たちが勝手気儘(きまま)にアイヌの男女労働力を酷使する悪習を守るか、廃止するかという争いでもあった。

 開拓長官となった公家の東久世通禧(ひがしくぜ・みちとみ)は、商人たちに賄賂攻勢をかけられて、松浦の提言を骨抜きにしたようだ。また松浦は、律令制度における遥任(ようにん)のように東京で勤務させられて、北海道現地で手腕を振るうこともできなかった。

 孤立した松浦は、開拓使を辞めてしまった。それでも終身15人扶持(ぶち)(米価換算150万円ほど)を給された異例の厚遇は、新政府の後ろめたさからであろう。

 その後に雅号として「馬角斎(ばかくさい)」を名乗ったともいわれるが、それは明治新政府に対するあてつけでもあろうか。(やまうち まさゆき)



 談春師は、5月の日本橋以来。



「真田小僧」こはる
 こはるちゃんは、もうとっくに二つ目になってもいいぐらいの技量だと思います。余裕でお客さんを笑わせてました。口調に、やはり談春師の弟子なんだなぁと思うところがありますね。

「紙入れ」談春
 今晩は隅田川の花火大会なので5時開演7時終演という中途半端な時間帯になったのだろうかというところから、最近の若い子たちの浴衣の着方の考察、バブル時代のお立場ギャルやその後のヤマンバギャルの化粧についての所感になり、さらに最近の40代50代の女性がきれいになったけど亭主は自分の女房にきれいになられると居心地が悪いそうな……談春さんの饒舌でちょっと黒いマクラは好きなんだけど、ここのところ寄席に行くことが続いたせいか、軽いマクラを含めてひとり15分という寄席の持ち時間に慣れちゃったらしく、「マクラ長い……(汗)」と思っちゃった。
 そして、そのマクラから推察される通り、年増女性の色気としたたかさを描く「紙入れ」に。寄席で菊之丞さんの「紙入れ」を3回聴いてしまった自分には、談春さんの新吉は菊師版より若くてコミカルに、おかみさんは菊師版よりもさらに年増で妖怪じみた(爆)したたかさを持っているように聞こえてしまった。
 マクラを含めて約45分の「紙入れ」は、ちょっともったりしているというか、重たいというか。自分の席が最後列だったので、噺に浸りきれない距離感があったから、余計にそう感じたのかも知れないけど、「あれ、談春さん、いつもより台詞同士の間が開いてない?」と思った一席。

(中入り)

「大工調べ・序」談春
 最近の日本人は怒らない、実は怒るにはとてもエネルギーがいる、というマクラから「大工調べ」。
 談春さんの「大工調べ」は2回目、ラッキー。前半、何となくもったりしている感覚は「紙入れ」でも感じていたのだけど、与太郎の生産性のなさは以前よりも輪をかけておもしろい。棟梁に対する返答の内容といい、タイミングといい、いちいち相手のペースを狂わせる感じで。
 大家さんのところに向かう与太郎が「あたいは与太郎仲間の中じゃ、これでも仕事ができる方」と、「唐茄子屋」や「道具屋」の与太郎たちと比べるくすぐりが笑える。
 大家さんと与太郎、与太郎と棟梁、大家さんと棟梁、大家さんと与太郎。談春さんによる棟梁の啖呵はさすがのだけど、棟梁の啖呵を真似るという気があるのかないのか、ますます周りの調子を狂わせる与太郎に笑わされた。そう、与太郎は「生産性がない」という以上に「周りの調子を狂わせる」というぐらいの破壊力があってこそ与太郎だ(^^)。








 やっと夏休み、鈴本昼席の後は落語研究会って豪華なラインナップ。でも、中入り前からトリまでのラインナップは鈴本と大いにかぶってる(苦笑)。

柳家喬之進 「仏馬」
 高座にあまりかかることがない噺だそうで、それだけでも感謝。なまぐさ坊主が、酒を飲んだことをごまかすために、酒癖の悪さのために仏によって馬にされていた僧だとごまかそうとする噺。

三遊亭遊馬「佐野山」
 小遊三師匠のお弟子さんなんですね。落語研究会には初登場らしい。身体は市馬師匠並みに大柄で、声も結構通りがいい。
 ……うーん、途中で集中力が途切れたのは何なんだろうな。客席の反応はともかくとして強引に進めるというのは、間違ってはいないと思うのだけど。

柳家喜多八「死神」
 あじゃらかもくれんきゅうれんす、清く気怠く美しくで笑った。清く正しく美しく(笑)。最後の場面も「……消えた」がいい。

桃月庵白酒「お化け長屋」
 知恵者の杢兵衛さんが、後半、威勢のよい借り主候補が出てきてボロボロにされるところが聴きどころ。

春風亭一朝「淀五郎」
 芝居噺もステキすぎる、一朝師匠。下手すぎる舞台の描写も、巧すぎる舞台の描写も、盛り込んで、淀五郎の成長をたっぷり。
 やっと取れた夏休み、昼食夕食に蕎麦を食べて、昼夜に落語を聴いた(笑)。

三遊亭司「黄金の大黒」
 途中からだったので、ネタは「黄金の大黒」だとは認識したのだけど、作品として面白いかどうかはよくわからなかった。

松旭斎美智・美登 マジック
 サザンオールスターズの『エロチカセブン』に乗ってのマジック、BGMのノリがよすぎてマジックのメリハリがなかったような(汗)。

春風亭正朝 「六尺棒」
 吉原で居続けした若旦那が説教する親父をやり込めるって、遊んだ方が勝ちってメッセージかいな……って、落語から教訓を得ようとしてはいけませんね(苦笑)。談春さんで一度聴いて以来。

柳家三三「たらちね」
 三三さんレベルにかかると、前座ネタの「たらちね」さえもこんなに面白いのかー。千代女さんが色っぽくてかわゆい。ねぎ売りとのやりとりもおかしい。

ロケット団 漫才
 果物を木偏に色で表すとか、四文字熟語とか、ありがちなネタなんだけど笑えた。

桃月庵白酒「壺算」
 ひょっとして「壺算」を生で聴いたのは初めてかも。白酒さんの早口で強気な兄ぃにかかったら、瀬戸物屋が計算間違えるのも仕方ないよなと思ってしまう(苦笑)。

川柳川柳「ガーコン」
 80歳って、母とほぼ同世代。で、あの声ってすごい。そして、やっぱり「ガーコン」を聴けるのは幸せだ。あと20年は頑張っていただきたい。

カンジヤマ・マイム パントマイム
 鞄、壁、日本が銃社会になったらテレビで見るかも知れないコマーシャルなど、楽しませてもらいました。

古今亭菊之丞「紙入れ」
 ちょっとここのところ「紙入れ」が続いている気がしますが、菊師のニンにはあっます。ラストの場面のおかみさんの開き直ったずぶとさと年増の色気が絶品です。

柳家紫文 三味線漫談
 「 火付け盗賊改めかたの長谷川平蔵が、いつものように両国橋のたもとを歩いておりますと、一日の商いが終わったであろう一人の○○が足早に平蔵の脇を通り抜ける。向いから水商売らしき一人の女、 この二人が橋の上ですれ違う、というそのとき、○○の身体が前のめりに崩れ落ちる」というパターンで繰り返される漫談。○○、横綱はともかく、宇宙人って(汗)。

春風亭一朝 「牛ほめ」
 また前座噺だけど、やはりこのクラスの人だと面白さが格段に違う。与太郎は文字を書けるのだな。

柳家喜多八「禁酒番屋」
 今日はまた暑さがぶり返したと、気怠く登場されましたよ。

林家正楽 紙切り
 線香花火、船徳、すいか、ガンダム。よくわからないといいながら、ガンダムを切られた時には喝采です。

三遊亭歌之介「竹の水仙」
 たぶん三度目のライブにして初めて「爆笑龍馬伝」以外のネタを聴きました。記憶力が悪くて「ネタが少ない」のをマクラでねたにしてますが、やっぱ面白いです。甚五郎さんはかなり枯れた感じで、宿屋の主人と殿様の使いとのやりとりが楽しいです。


 お暑うございます。細々と幕末ニュースをお届けします。

北海道
函館野外劇フィナーレ 壮大な歴史絵巻に1300人感動
 第24回市民創作函館野外劇「星の城、明日に輝け」(NPO法人市民創作「函館野外劇」の会主催)の最終公演が6日夜、特別史跡五稜郭跡の特設ステージで行われた。天気に恵まれ市民ら1300人が来場。壮大な歴史絵巻に酔いしれ、来年の再会を誓い合った。

 この日は午後6時40分の開場前から長蛇の列ができた。同7時40分にステージが始まると、観客は大規模なフラッグダンスや五稜郭の築城、迫力の箱館戦争シーンにくぎ付け。出演者全員が登場したフィナーレでは、テーマ曲「星のまちHAKODATE」を合唱。ペンライトを振りかざしながら、函館への思いを新たにした。

 終演後、同会の中村由紀夫副理事長が「今年は東日本大震災があったが、函館も何度も災害に見舞われながら復興を遂げてきた。出演者も被災者への思いを大切に演じたはず」と振り返り、「来年以降も今以上に函館市民に野外劇の良さを認識してもらい、国内外の人々に伝えていってほしい」とあいさつした。

 今年の公演は7月8日開幕。雨天中止となった16日を除き10回公演した。期間中の入場者数は約8100人で、3年連続で1万人を割り込んだ。

 初めて観劇した七飯町の会社員、岩渕祐一さん(53)は「感動的なパフォーマンスで歴史を再認識することができた。素晴らしかった」と話していた。


文化芸能
幕末を駆け抜けた新選組隊士たちを描く人気時代劇シリーズが開幕
“人が人を想う気持ち”をテーマに、物語を紡ぎ続ける演劇集団キャラメルボックス。本作は高い人気を誇る時代劇シリーズ『風を継ぐ者』『裏切り御免!』の両方に登場する架空の隊士で、新選組で一番足が速かった男・立川迅助の第三の物語となる。新選組で土方歳三や沖田総司と出会い京都の町を文字通り駆け回った迅助が、今度は慶応4年の江戸を駆け抜けながら物語は進んでいく。歴史上のヒーローではなく、迅助という“普通の人”からの目線は、まさに私たちと同じもの。2年ぶりの時代劇ということもあり、8月6日に開幕した東京・サンシャイン劇場は多くの観客にあふれていた。

慶応4年。鳥羽伏見の戦いに敗れた新選組は江戸で再起を誓う。だが池田屋騒動の頃の勢いはすっかり陰を潜め、隊士も半減。会計方の三鷹 銀太夫(阿部丈二)ら隊士たちは転身すら考え出す始末だ。そんな中、隊士の立川迅助(左東広之)は、かつて剣の稽古をつけてもらった 沖田総司(畑中智行)の世話係を土方歳三(三浦剛)から任される。労咳が悪化した沖田は、植木屋のおかみ・とき(岡内美喜子)や下働 きのみい(實川貴美子)らに見守られ静養することに。一方、剣の立つ友人・昭島捷平(大内厚雄)の入隊に喜ぶ迅助だったが、昭島が偶 然、新政府軍の室戸策太郎(岡田達也)と接触したことで事態は大きく変わり始め……。

友情と愛、志と思想、そして理想と現実――。志の違いによって悩みながら幼なじみと袂を分かち合い、かつての敵とも共鳴すれば仲間と なるなど、真摯に生きようとすればするほど悩み惑う時代。隊士とはいえ、どこにでもいるような男・迅助も、まさにその問題に直面する 。新選組への周囲の視線が徐々に冷めていくなか、「何のために生きているのか」という迅助の問いは、戦うことに己をまっとうしようと する沖田や、己の誠に殉じる土方ら“ヒーロー”たちとは真逆のものだ。だからこそ何を信じ、何を基準に生きればいいのか分からなくな っている私たちに、迅助の想いはストレートに響く。その答えを求めるように、隊の伝令役として江戸の町をひたすら走る迅助の姿に、胸 が熱くなってしまうのだ。市井の人々のなにげない日常を、歴史やファンタジーとリンクさせるのはキャラメルボックスの真骨頂。劇中、 心の中に沖田の声を聞きながら必死に戦う“普通の人”迅助に、人の意思を受け継ぐことの意味を改めて考えさせられた。

公演は8月28日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて上演。9月3日(土)から4日(日)に愛知・名鉄ホールにて、 9月10日(土)から18日(日)まで神戸・新神戸オリエンタル劇場にて公演。 また、東京公演限定の親子特別チケット、当日引換券(公演前日まで販売)、ステージシーンや貴重なオフショットをフォトカードにしてお届けする『ぴあメモリアルカードサービス(メモカぴあ)』も発売中。



エンターテインメント
人気乙女ゲーム最新作「薄桜鬼 幕末無双録」を発表、PSP向けに発売へ。
 大人気の女性向け恋愛ゲーム「薄桜鬼」の最新作が、PSP向けに発売されることがわかった。アイディアファクトリーの公式サイトによると、タイトルは「薄桜鬼 幕末無双録」。現在ディザーサイトを公開しており、ソフトの公式サイトは「近日公開予定」としている。
 「薄桜鬼」は、幕末の新撰組を舞台とした女性向けゲームで、第1弾は2008年9月18日に発売されたプレイステーション2向けソフト「薄桜鬼 ~新選組奇譚~」。カズキヨネの繊細で美しいイラストや、魅力的なキャラクター設定、シリアスなストーリーが女性のハートをわしづかみにし、その後、 PSPやDSへの移植やファンディスク、「薄桜鬼 ~新選組奇譚~」以前を描いたゲームなどが相次いで発売された。
 また、2010年4月にはテレビアニメ化されたほか、同年10月には早乙女太一主演で舞台化。さらに2011年8月にはキャラクターに焦点をあてたOVAシリーズ「薄桜鬼 雪華録」が発売予定となっており、今後も「薄桜鬼」旋風が吹き荒れそうだ。
 なお、ゲーム最新作については、タイトルと対応ゲーム機以外の情報は不明。続報を楽しみに待ちたい。













暑くて節電モードの家で過ごすのがだるくて、上野藪そばで天せいろ食べて、鈴本昼席、吉池デパートで魚買って帰るという楽しい昼下がり。

太神楽 翁家社中
 人を間に立たせてナイフを投げるのは初めて見た。

多歌介 替わり目

ホームラン 漫才

白酒 子ほめ
 さらっと。

歌武蔵 支度部屋外伝
 ひょっとしたら、歌武蔵師匠を生で見るのは初めてかも?

小圓歌 三味線漫談
 今日も両国風景。

金馬 四人ぐせ
 上方では「四人ぐせ」というようですが、江戸落語も同じ?

猫八 ものまね
 小猫さんと一緒に。

菊之丞 片棒
 息子ひとりバージョン。菊之丞師匠は踊りもするので仕草が決まってます。

ゆめじうたじ 漫才
 脚治ったみたいですね。ステーキ屋でハンバーグ、箸のうんちく話。

琴調 講談「大岡裁き 人情匙加減」

市馬 高砂や
 今日も市馬師匠の声が気持ちいい。

夢葉 奇術
 とぼけた感じ。

圓歌 中沢家の人々
 金馬師匠と同じ昭和四年生まれ。前半は御前落語の話、天皇陛下の前で落語を演じたのは圓歌、圓生、小さんだけだとか。後半は中沢家の人々。



 忙しくなり、なかなかアップデートできてませんが、細々ながら続けていきます。拾い損なった記事も多々あるかも知れませんが、そこはご勘弁を。

北海道
五稜郭跡の兵糧庫 一般公開
 国の特別史跡五稜郭跡にある兵糧庫の一般公開が、1日から始まった。初日は749人が来館し、発掘調査で出土した美術品など、貴重な展示物に目を見張った。

 兵糧庫は1864年ごろに土蔵として建設。その後、数回の補修工事を行うなどして現代に受け継がれ、2年ぶりに一般公開された。

 庫内には20年以上前に箱館奉行所跡から発掘された陶器やガラス瓶などの遺物数点、五稜郭築造時に堀や郭内に引き込まれていた上水道の木樋などが展示されている。また兵糧庫の歴史を映したパネルも設置され、観光客や市民らは、函館の文化を色濃く残す展示物を興味津々に眺めていた。

 箱館奉行所の沼崎孝男副館長は「貴重な建物。幕末の時代から残されてきた歴史を感じ取ってもらえれば」と話す。釧路市から旅行で訪れた黒島章一さん(62)は「初めて見たが歴史を感じた。道具も精巧に作られていて、昔の人はすごいと思った」と感心した様子だった。

 一般公開は31日まで。公開時間は午前10時から午後3時。入館無料。問い合わせは市教委文化財課TEL0138・21・3456。


箱館奉行所開館1年 幕末ブームで33万人
 【函館】函館市が国特別史跡・五稜郭内に復元した箱館奉行所が29日、開館1年を迎える。幕末17 件ブームの追い風もあり、28日までに初年度目標(15万人弱)の2倍を超える33万1368人が入館した。

 箱館奉行所は1864年(元治元年)に幕府が北方警護のため建設。68年(明治元年)には旧幕府脱走軍が占拠して箱館戦争の舞台になり、71年(同4年)、明治政府により解体された。

 昨年7月、市が27億円をかけて139年ぶりに史実に基づき復元した。

 3月の東日本大震災の直後には団体客のキャンセルが相次ぎ、客足が伸び悩む時期もあったが、ゴールデンウイーク期間中の5月3日には、1日で最高の4658人の入場者を記録した。

東京
土方歳三ら、新選組の子孫が集結! 土方歳三のすべてがわかるイベントを開催

株式会社角川コンテンツゲート(東京都千代田区:代表取締役社長 浜村弘一)が制作するFan+(ファンプラス)「歴メン 土方歳三」のサイトリニューアルを記念し、8月20日(土)、お台場「TOKYO CUTURE CUTURE」にて、「歴メン 土方歳三のすべて」と題したイベントを開催します。土方歳三、近藤勇、井上源三郎の子孫が集結、土方歳三の全てに答えるほか、土方らが入門した総合武術「天然理心流」の実演も見ることができるなど、盛りだくさんの内容のイベントです。

<イベント概要>
○Fan+ presents「歴メン 土方歳三のすべて」
○開催日:2011年8月20日(土) 開場:12:00 開演:12:30(15:00終了予定)
○場所:TOKYO CULTURE CULTURE (http://tcc.nifty.com/accessmap/)
(ゆりかもめ「青海駅」前/ りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩5分)
○出演者:総合司会 渡部麗(歴史クリエイター/“レキシズル”プロジェクト代表)
土方愛(土方歳三の子孫)/菊地明(幕末研究家)/宮川清蔵(天然理心流9代目宋家)/
井上雅雄(井上源三郎5代目子孫)/小日向えり
○主催・企画:NTTプライム・スクウェア、制作:コンテンツ・キッズ、
協力:角川コンテンツゲート・新人物往来社・レキシズル

<イベント内容>
【第1部】土方歳三の疑問すべてに答えます
歳三の子孫・土方愛氏と新選組研究の第一人者・菊地明氏が土方ファンの疑問・質問にすべて答えます。

【第2部】必見!天然理心流実演
近藤勇の流れをくむ天然理心流9代目宋家宮川清蔵氏と、新選組六番組組長・井上源三郎の5代目子孫に当たる井上雅雄氏による
天然理心流の演武。また「池田屋事件ではどのような戦術で闘ったのか?」などといった武道家ならではの視点による解説も。

【第3部】「歳さんに恋して」番外編
Fan+「歴メン 土方歳三」内の歴史紀行「歳さんに恋して」に出演中の歴史アイドル、小日向えりさんを迎え、「歴メン 土方歳三」の楽しみ方や、歳三クイズなど
ファンの皆さんと楽しく歳三を語り合います。


<チケット情報>
※ご入場の際にはデジタルチケットが必要です。
チケット料金:525円(1ドリンク付き、税込)
詳しくはこちら
http://fanplus.jp/_rekimen_/feature/event

<本件に関するお問合せ>
『歴メン 土方歳三のすべて』に関して
event@nttps.co.jp
Fan+に関して
https://fanplus.jp/inquiry/

 タイトルがミーハーっぽいのがなぁ……どのくらい集まるかしら。

真夏の新選組祭!「コミックマーケット80」「オトメイト 薄桜鬼 夏の市 2011」グッズ販売情報公開
オトメイトにて「コミックマーケット80」・「オトメイト 薄桜鬼 夏の市 2011」グッズ販売情報が公開された。

薄桜鬼をはじめとするオトメイトの新作グッズを「コミックマーケット80」及び「オトメイト 薄桜鬼 夏の市 2011」の2会場で販売することが決定。「オトメイト 薄桜鬼 夏の市 2011」は2011年8月6日から8月14日まで開催される予定だ。

公式ページでは販売されるグッズ情報が公開されている。コミックマーケットでは薄桜鬼グッズのみだが、「オトメイト 薄桜鬼 夏の市 2011」では「ワンドオブフォーチューン」「二世の契り」「華ヤカ哉、我ガ一族」など、オトメイトを代表する作品のグッズも販売される。興味のある方はチェックしておこう。


【イベント情報】

◆オトメイト 薄桜鬼 夏の市 2011
会場:新宿マルイワン 7F
期間:2011年8月6日(土)~8月14日(日)
   平日・土曜11:00~21:00、日曜11:00~20:30

◆コミックマーケット80
会場:有明・東京ビッグサイト コミックマーケット80 西4階企業ブース「336」RONDO ROBE内
期間:2011年8月12日(金)~8月14日(日)
※8月12日(金)、8月13日(木)は10:00~17:00
 8月14日(日)は10:00~16:00になります。


大分
SL復元模型:「からくり儀右衛門」製作、日田・豆田町で公開 /大分
 「からくり儀右衛門」と呼ばれ、後の東芝の創業者になった発明家、田中久重(1799-1881年)=福岡県久留米市出身=製作の蒸気機関車模型(復元)が31日、日田市豆田町で公開された。子供たちや鉄道ファンは蒸気でピストンを回し、ゆっくり線路を走る雄姿にうっとり。
 からくり人形や万年自鳴鐘などの発明家として知られる田中は幕末の佐賀藩精錬方に招かれ、蒸気船やわが国最初の蒸気機関車ひな型などを製作した。模型は1855年に作り、久留米高専が約20年前に精巧に復元した。ボイラーの長さは約18センチと可愛い。
 日田市筑後軌道調査会が豆田町の天領日田資料館で8月末まで開催中の「筑後軌道展」のイベントとして公開した。ただ調整が難しく、しばしば立ち往生する場面も。【楢原義則】


ブックレビュー
『兵馬の旗』第1巻、現代感あふれる幕末物
 かわぐちかいじがビッグコミックで連載中の歴史漫画『兵馬の旗~Revolutionary Wars~』第1巻が、7月29日に発売された。『沈黙の艦隊』や『ジパング』、『太陽の黙示録』と壮大なスケールで日本という国家像を問うてきた、かわぐちかいじの新作は一転して幕末物になった。しかし、過去の作品と同一線上の現代感あふれる作品になっている。

 主人公は幕府旗本の宇津木兵馬で、幕府側の立場から戊辰戦争を描く。兵馬はロシア留学経験のある開明派で、帰国後は幕府の西洋式精鋭部隊・伝習隊の将校となる。物語は鳥羽・伏見の戦いで幕を開ける。史実通りに幕府軍は敗退するが、宇津木の一隊は最新の軍備を活かして奮闘する。幕府の大敗と記録される鳥羽伏見の戦いであるが、様々な局面があり、薩長も危険な綱渡りをしていた状況が描かれる。

 かわぐちかいじは、これまで現代社会を主な舞台として、自分で考え行動する強烈な近代的自我を持った人間を描いてきた。それは『兵馬の旗』でも健在である。『兵馬の旗』の登場人物には忠義という封建的思想は希薄である。鳥羽・伏見の戦いという幕末の終わりから物語が始まるため。尊王や攘夷という幕末を熱狂させた思想も希薄である。

 薩長軍に錦の御旗が掲げられ、朝敵の汚名を怖れた幕府軍の士気が低下する点は史実と同じであるが、本書では登場人物達が錦の御旗の効果を冷静に計算している。朝廷側すら錦の御旗を掲げれば安泰とは考えていない。新選組の土方歳三も登場するが、世の中を達観した人物として描かれている。幕末を舞台としているが、登場人物の思考形態は近代人のものである。

 また、兵馬の属する伝習隊はフランス式軍制に則っており、洋装の軍服や最新式の小銃を標準装備し、大尉や中尉などの階級で呼び合っている。史実通りの設定であるが、かわぐちかいじの画では戦前の日本軍のように見えてしまう。まるで『ジパング』のように、近代軍の一部隊が幕末にタイムスリップした物語かと勘違いしそうである。

 何よりも主人公の兵馬が近代人である。日本ではチョンマゲを結った和装の兵馬であるが、回想シーンのヨーロッパでの洋装の兵馬の方が活き活きとしている。これらの現代感は、歴史物として新鮮という好感と歴史物らしくないとの不満に意見が分かれるところである。テレビの時代劇がチョンマゲを付けた現代劇と言われて久しい。チョンマゲを付けた現代劇の漫画作品にも注目である。
(林田力)

 この作品の続きを読みたくて、おじさん雑誌だと思っていたビッグコミックを買うようになりました(^_^;)。

コラム
【幕末から学ぶ現在(いま)】
(125)東大教授・山内昌之 奈良原喜左衛門

生麦事件と子ども手当
 政治は結果責任である。たとえ、政治家の意図がどれほど高邁(こうまい)で理想にあふれていたとしても、成果を出せないとなると無責任な評論に堕してしまう。

 もし政治が主観的な善意で評価されるべきだと政治家が信じるなら、選挙のために有権者の耳に快く響く公約を乱発すればよいことになる。財源の裏付けもないのに、国民各層に好都合な政策を打ち出せば政治が行き詰まることは分かっている。

 とくに政権与党の場合、ひとたび無理筋だと認識するなら、公約やマニフェストの変更や廃棄をするのは当然であろう。それができないでいる点に今日の政局混迷の因がある。

 衆参両院のねじれのために、与野党の歩み寄りが必要とされるのに、政権与党が財源面で実施が不可能と分かっている子ども手当の堅持にこだわり、新税の必要性からも逃げるとなると、政策の実施財源はどうなるのだろうか。

 政治は生き物であり、政策を実行するには当初のもくろみと違った形や結果を甘受しなければならないこともある。この基本がどうやら民主党の一部議員には分かっていないようだ。選挙で当選するためなら何を約束してもよく、実現できなくても看板を下ろすべきではないというのは、モラル・ハザードにほかならない。これでは菅直人首相の居座りを批判する資格もないだろう。

page: 2
日本の進路が急展開

 ある事件の結果が歴史の複雑さでまったく別の様相をもたらすこともある。政治家は刻々と動く歴史の流れと方向を見抜き、的確な措置をとらなくてはならないからだ。

 文久2(1862)年の生麦事件は、さしずめ日本の進路を急旋回させた大事件であった。その直接の下手人だった奈良原喜左衛門は、自分の行為が薩摩の藩論を大きく変え、国論さえ攘夷(じょうい)から開国にまとめあげる結果をもたらすとは想像だにしなかったであろう。

 ことは、文久2年に島津久光が率兵入京し、寺田屋事件で尊皇過激派の藩士・有馬新七らの挙兵を阻止したことに始まる。久光の供頭(ともがしら)として寺田屋事件の鎮撫(ちんぶ)にもあたった奈良原らは、さらに江戸に随従したのち京都に戻る途中、生麦(現横浜市鶴見区)で行列のなかに馬を乗り入れてきた英国人チャールズ・リチャードソンら4人の外国人を斬り捨てた。薬丸(やくまる)半左衛門に薬丸自顕流(じげんりゅう)を学び、弓術にもたけていた奈良原の剣先は鋭かった。

 大名行列を乱す行為は、国内法で重大犯罪だというのが薩摩側の言い分であった。しかも、薩摩藩にすればリチャードソンらに再三再四下馬を要求し、道脇に寄るように説いた上で従わなかったので、臨機の措置として斬り捨てたのは当然だというのだ。

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開国へ舵切った薩摩藩

 しかし、英国はじめ横浜の外交団居留民は収まらない。かれらは薩摩藩に下手人の処罰と賠償などを要求するが、藩庁は奈良原らが逃亡し、すでに島津家中でないとシラを切る。この事件が発端で薩英戦争が起きた。奈良原も海江田武次(たけじ)とともに英艦奪取を計って切りこもうとするが失敗した。海江田は後の信義であり、生麦事件の際の仲間である。

 とはいえ薩摩藩は、戦の教訓として攘夷の不可能を悟り、開国に向けて大きく舵(かじ)を切った。抜本的な政策の見直しである。それどころか、幕府の力の限界を見抜いた薩摩藩は、大胆にも倒幕路線を突き進むことになった。これは根本的な政策の変更と旋回にほかならない。

 これが歴史の因果関係の皮肉であり複雑なところである。島津久光にしても、奈良原と海江田の2人にしても、無礼な英国人斬りが開国政策への転換の発端になるとは思わなかったに違いない。

 複雑だったのは、リチャードソンを斬った奈良原であった。藩の外交的説明として脱藩逃亡とされたのは、薩摩隼人として納得できない気持ちであったろう。それでも彼は、元治元(1864)年の禁門の変に出水隊の指揮をとり活躍した。

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犠牲を伴う政策の終焉

 彼が倒幕の大業を見ずに慶応元(1865)年5月に京都二本松の薩摩藩邸で没したのは、当人にとっても薩摩藩にとってもある意味で幸せであった。英国人を堂々と斬った人間が明治新政府の要人になるのは外交上も好ましくなく、新リーダーの薩人に攘夷の古傷をうずかせることにもなりかねなかったからだ。

 一つの政策の終焉(しゅうえん)は誰かの犠牲を伴う。そして、新たな政策の開始はある歴史的事業の清算をもたらすものだ。これは生麦事件であれ、子ども手当の措置であれ、変わらない歴史の真理なのだ。(やまうち まさゆき)

                  ◇

【プロフィル】奈良原喜左衛門

 ならはら・きざえもん 天保2(1831)年、薩摩藩士の家に生まれる。明治後期に沖縄県知事を長く務めた繁は弟。薩摩藩きっての剣の達人として知られ、安政6(1859)年、藩内若手改革派の誠忠組に加盟。文久2(1862)年、島津久光に随行して京都入りし、誠忠組の急進派の説得に当たるが失敗。同年、生麦村(横浜市鶴見区)で久光の行列に馬で乗り入れた英国人を斬殺。その後も京阪方面で活動し、慶応元(1865)年、京都の薩摩藩邸で病没した。
















 各寄席で余一会のある月末三十一日と週末が重なるのは滅多にないので、東京かわら版と首っ引きで番組を見て悩んだ。

 池袋演芸場は立川流と芸協の二派連合会で談笑さんがトリ。上野鈴本演芸場は昼席が私好みのラインナップ。うーんと悩みに悩んだ末、池袋は混んでるだろうし夜までかかるので体力回復できないかもと、鈴本昼席を選択。

 蓋を開けたら、鈴本は超満員で、池袋はちょっと空いてたみたい。うーん、談笑師匠の応援に行けばよかったかしら……という心残りはあるものの、鈴本昼席にはとても満足。

春風亭朝呂久「金明竹」
 一朝師匠のところの前座さんなのね。前座さん歴も長いようで、はなし方に緩急をつけたり、タメをつくる余裕があったので、仲買いの弥一さんの遣いの関西弁はゆっくりきっぱり発音……でも江戸人にはやっぱり聞き取れないところを的確に(笑)。

三遊亭天どん「たらちね」
 とっても不思議な味わいの天どん。言い立てネタが続いてはいけないといいつつ、寿限無とかたらちねを示唆して、「たらちね」突入。千代女がアメリカ人と日本人のハーフで、日本語をちゃんと学ばなければならないと京都に奉公にいった経験ありって、どんな「たらちね」(爆)。
 でも、それが楽しい。千代女が大家さんに「ヘイ、ユー」って呼びかけるのはくだけ過ぎだろうがと突っ込む間もなく、「自らことの姓名は」を日本語英語混じりで……父の「字は五光」が「ミドルネーム・五光」に、「あぁら、わが君」が「オーマイダーリン、オーマイダーリン、オーマイダーリン、クレーメンタイーン♪」になっちゃう(^○^)。

翁家和楽社中 太神楽曲芸
 ここのところ寄席に行くたび太神楽を見ていたので傘回しとか大茶碗の立てわけとか普通に思っていたのですが、お客さんが新鮮な驚きをもって湧くので、嬉しくなりました。ナイフの投げわけには大拍手。

隅田川馬石「狸の札」
 かわいらしい狸でした。

三遊亭白鳥「スーパー寿限無」
 鈴本なのに、白鳥さんの奇抜な着物や白鳥さんの母ネタに笑う、ゆるい昼席でよかった。しかも、生で聴くのは初めての「スーパー寿限無」。
 わーい、自分はそらで「寿限無」の名前を言えた五人のお客さんのひとり(爆)。
 「ジュテームジュテーム、おこうのズリ切れ、銀しゃり水餃子の水餃子待つ海老フライ待つうどんライス待つ、金あるところにすぐ所、綾小路中本工事……」。
 二十回に一回しか成功しないという言い立ても成功(元ネタ寿限無の早口はやや怪しかったけど、それも白鳥らしくてよし)。

柳家小菊 粋曲
 かえるとか、朝顔とか、都々逸とか。最後の「両国風景」は長かったけど情景描写が細かくて面白かったです。


柳家権太楼 「代書屋」
 この間の池袋でも聴いた……のに、なんでこんなに面白いのかな。もう、ばっかんばっかん、客席が沸いてました。もともとは上方で枝雀師匠がやってたものらしいですが、江戸版は荒川区町屋の湯川秀樹48才が代書屋に現れる。がらっぱちで、自分の生年月日すらまともに覚えていないから、履歴書(「でれき書」だもんなぁ。隣の家にでれき書を借りに行って、「転失気」のくすぐりが入る♪)ひとつ書くのに大騒動。

昭和のいる・こいる 漫談
 寄席にいっては時々見るのいるこいる師匠方、今日は岡晴夫とかフランク永井のネタで歌うのが楽しかった。

古今亭菊之丞 「紙入れ」
 権太楼師と同じく、先日の池袋と同じネタになってしまったんだけど、今日の「紙入れ」は、さらにいい(^○^)。これが俺の紙入れだという自信がついて、おかみさんがますます色っぽく大胆になった……色噺はやはりニンに合うなあ。

林家正楽 紙切り
 お囃子が鳴って出てくるまでに少々時間がかかりましたが、あいかわらずのとぼけた話芸とシャープな鋏芸がすばらしい。今日は「線香花火で遊ぶ少女」の後にリクエストに応じて「なでしこジャパン」沢選手、「まりと殿様」、「朝顔」、「花魁」は高尾太夫と清ちゃん、「まねき猫」かわいい!

三遊亭金馬 「唐茄子屋政談」
 金馬師匠、八十才過ぎてもお達者です。ちょっと声の通りが悪くて最初は場の空気がざわざわしてましたが、徳さんが唐茄子かついで浅草に出てきてひっくり返ったあたりからはお客さんの気持ちをつかんでました。田原町から誓願寺店の貧乏長屋へ。やかんぽかん、気持ちよかった!!


 はねた後は、御徒町駅前の吉池デパートで魚を買うのが習慣になりました(^_^;)。








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