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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 同じく、野間みつねさんからメールにて提供いただいたネタ。



「龍馬」が1位に=飲んでみたい歴史上人物−アサヒビール調査

 「アサヒビールが9日発表したインターネット調査によると、『一度でいいから飲んでみたい歴史上の人物』の1位に幕末の志士、坂本龍馬が選ばれた」。



 アサヒビールのニュースリリースより。

アサヒビール? お客様生活文化研究所

お客様意識調査・毎週アンケート100回記念

『一度で良いから、お酒を飲み交わしたい歴史上の人物は?』調査を実施


 男女総合順位で、幕末維新の時期の人物では、龍馬の他に西郷どんがトップ10にランクイン。



 アサヒビールお客様生活文化研究所の当該ページ。

毎週アンケート

100回記念

一度でいいから、お酒を飲み交わしたい歴史上の人物は?




 うーん、幕府方の人物がランキングされないのは残念です。箱館の旧幕府脱走軍の幹部の皆様方の宴会に加わってみたいと思う白牡丹は、きっとまったくの少数派ですなぁ……(大苦笑)。
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 ビジネス誌『PRESIDENT』1999年6月号に掲載された、吉岡忍の高田屋嘉兵衛に関するエッセイをネット上で発見。



『菜の花の沖』
函館に嘉兵衛の開拓魂を求めて




 函館の街や嘉兵衛に関する記述も面白いが、目を引いたのは以下の部分。
司馬はこう言っている。

《本当の日本は江戸時代の文明、江戸文明にあったのではないか。江戸中期以後のリアリズムを中心とする、技術とものを見続けて思想をつくりあげた代表者たちとわれわれは結びつく》

「技術好き、職人好きの民族」こそ、われわれ日本人の本質なのだ、と。



 そのあとで、さらにこうも言う。

《とにかく明治政府というものは江戸期を否定し、そして明治以後の知識人は、軍人を含めて、江戸的な合理主義を持たなかった。それはやはり、何か昭和の大陥没とつながるのではないでしょうか》



 さりげなく語られた一節を見て、司馬ファンなら、ちょっと待てよ、という気にならないだろうか。
 このとき彼はもう幕末から明治という近代日本を舞台にした作品の数々を書き終えている。『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』などの成功は、彼を明治という時代のオーソリティーにしていたはずだった。その司馬遼太郎が、じつは明治を全体としては非合理で、ついには昭和前期の侵略と敗戦を準備した時代だった、と突き放している。



 司馬はこの時期、みずからの歴史観を変えようとしていたのではなかったか、と私は邪推する。少なくとも、迷っていたにちがいない、と思う。作家の足もとを揺るがすのはつねに彼(彼女)自身の作品であるとすれば、司馬を揺さぶったのは一連の明治モノのあとに書かれた『菜の花の沖』ではなかったか。先の発言は、『菜の花の沖』全6巻を書き終えて数年後になされたものである。

 明治という時代をどう位置づけるか、という点について考えさせられる指摘だと思う。
 山本耕史さんが出演した『ほん怖』見てません……テレビナビ買って、山本耕史さんと桂吉弥さんの対談を楽しみました……が、今日は『その歴』高田屋嘉兵衛の回についての感想をまず書きたいと思いました。



NHK『その時歴史が動いた』番組内容紹介



 この時間枠と「その時」にスポットを当てる番組のつくり方から、ゴローニン事件を巡る日露関係の緊迫と商人・高田屋嘉兵衛の交渉仲介に焦点を当てるのは、まぁ、予想の範囲内です。蝦夷に新たな海運ルートを開いたとか、蝦夷の商売の中心地だった松前では既存の商人たちの壁が厚かったために箱館に港を開いて新たな商売の基地を築いたとか、箱館大火の折には私財を投げ打って被災民の救済と火事に強い町づくりに尽くしたとか、省略されても仕方ないですね……しくしく。



 でも、日露関係の美談だけで終わっちゃったことは、すごく残念でした。高田屋嘉兵衛は自分のやるべきこと以上にやりとげて故郷の淡路島に引退し、病没しました……が、子孫が継いだ高田屋を、幕府はロシアと密貿易があったという疑いで取りつぶしてしまったこと。それは、外して欲しくなかったなぁ。



 そして、高田屋嘉兵衛の上昇志向と平等精神を明治維新の魁と位置づけた解説、あれはどうなんでしょうか……明治維新を推進した薩長土などの新政府の側に、高田屋嘉兵衛を意識した人物がいたのかなぁ? 何か、違うような気がするんですが。



☆★☆★



 番組視聴後、『ワイド版 風雲児たち』みなもと太郎の第12巻をすぐさま取り出してきて、たった一章しか描かれていないものの、とても印象的な高田屋嘉兵衛の場面を反芻しました。



☆★☆★



 でも、番組中で、嘉兵衛が日露関係の交渉に尽くしたことに対して、幕府からたった五両しかもらわなかったことを指摘したのは、よかったと思います……一民間人が外交関係に果たした貢献を、きちんと評価できる人物が当時の幕府にいなかったのですねぇ。
 ネットで幕末関係のニュースを漁っていた時に偶然見つけた記事。幕末関係ではないんですが。



<忠臣蔵>あなたの「通」ぶりは? 検定試験で認定します
 「真の忠臣蔵通」を認定する「忠臣蔵通検定試験」を、財団法人中央義士会(東京都台東区)が始める。1702(元禄15)年の赤穂四十七士討ち入りから300年を越えたが、「日本の精神的文化の財産である忠臣蔵を、改めて一般の人に知ってもらう」のが狙い。第1回の検定試験は12月18日、地元・兵庫県赤穂市や東京など国内約10カ所で実施する。

 ……忠臣蔵検定試験なんてあるんだ、へえ〜っ。

第一回忠臣蔵通検定試験要項

忠臣蔵会館 公認「忠臣蔵博士」称号試験 実施要項 

 「中央義士会」って財団法人もあるんだ、二度へえ〜っ^_^;。



 で、テキストを読んで、そこから出題するという方式に思ったわけですが。



 「新選組通検定試験」つーのは、つくるのが難しかろうと。史実として確定していない部分、異説のある部分が結構多いから。○○先生のテキストを出題範囲とする、なんて、簡単に決まりそうにない。



 ……検定試験があったとしても、記憶力の悪い白牡丹には試験をパスできそうにないのですが(爆)。
 函館をこよなく愛する方々に朗報です。箱館の街の基礎を築いた海運王・高田屋嘉兵衛が8月24日放送の『その時歴史が動いた』に登場です。



その時歴史が動いた 放送予定
その時:文化10年(1813)9月16日

出来事:高田屋嘉兵衛の交渉で「ゴローニン事件」の解決が決定的となる

 江戸時代、商人の身で日本とロシアの紛争を巧みな交渉術で回避した高田屋嘉兵衛。嘉兵衛は、商いで北海を航行中、ロシア船にさらわれ捕虜となった。極寒の地から抜け出すために嘉兵衛が挑んだ賭け。それは自らが仲介役となり、日露紛争を解決することだった。やがて武力衝突の危機は高まり、嘉兵衛は自らの脱出のみならず、日本の命運までも背負うことに…。嘉兵衛はどのように日露の衝突を回避したのか、その決死の交渉劇に迫る。

 司馬遼太郎『菜の花の沖』の主人公でもありますし(この本は未読……すみません)、ご存知の方も多いかと思います。ただ、白牡丹は勉強不足にして、函館に旅行する前は知りませんでした。その後『風雲児たち』で高田屋嘉兵衛の対ロシア交渉を知り、2冊ほど評伝を読み、経営者として、また街のディベロッパーとしての高田屋嘉兵衛を尊敬するようになりました。



 『その歴』で高田屋嘉兵衛の事跡が紹介されると知り、とても嬉しいです。函館の街にどう関わってきたかも描かれるといいなぁ。
 先週の『その時歴史が動いた』は出張中で予定があったために見逃してしまった(今週の再放送を録画して後で見る予定)が、今週の西南戦争は無事に見られた。以下、とりとめもない、感想。



 西南戦争を山縣有朋の視点で描いたストーリー。山縣有朋という人物については、まだ興味を持てないので、維新の元勲、近代陸軍の功労者、それ以前には長州出身で松下村塾に学んだこと、奇兵隊の創設者のひとりで意見の異なる赤根武人を政治的に抹殺したこと、ぐらいしか知らない……勉強不足ですみません(^^ゞ。



 ただ、西南戦争でせっぱ詰まった時に警官による抜刀隊を投入したというエピソードには、興味をもった。士族の影響力を最小にして近代陸軍を確立したいという戦略と、薩摩の士族による反乱である西南戦争を徴兵制による近代陸軍で制圧することに手を焼いて士族出身が多い警官隊による抜刀隊を編成する戦術の間にある矛盾と葛藤、組織論・リーダーシップ論を学んできた身にはすごく興味の湧く状況である。



 そして、ごくわずかな時間ながら、その抜刀隊には、戊辰戦争で薩摩の兵士達に故郷を蹂躙された会津の士族が数多く参加したことが紹介された時、歴史上の勝者よりも敗者に学ぶことが多いと思う白牡丹は、ちょっと快哉。敗戦後の会津藩士たちの筆舌に絶する苦労を思うと、「戊辰の復讐」「戊辰の仇」と斬り込んでいく会津藩士たちの気持ちもわかるから。



 ただ、政府側だけで千人単位で戦死者が出たと聞いた時には、ぞっとした……そして、その時、敗者である薩摩側にも、視点を向けることができた。薩摩側の死者数は、それを上回るものがあったろう。戊辰戦争で勝った側にも明るい歴史ばかりではなく、士族の反乱に代表される死屍累々の10年間があったのだ……合掌。



☆★☆★



6/30追記。ふと、ググってみたら、幕末ニュースで取り上げていなかった記事を発見(「幕末」というキーワードでは拾えないのだ……^_^;)。



西南戦争・薩軍死者の詳細記録 熊本県に現存

所属部隊、出身地など約1300人分


 「西南戦争によって熊本県内で死亡した薩軍兵士の詳細な記録が、熊本県政資料(熊本県立図書館所蔵)に残っていることが分かった」……記事によれば、1394人分の名簿のうち100弱名分に重複があるようで、約1300名という見出しは正確ですね。



☆★☆★



6/30追記。

 Wikipedia「西南戦争」の項を参照すると、「政府軍死者は6403人、西郷軍死者は6765人に及ぶ」……西郷軍死者の数に肉薄する政府軍死者の数に、この内戦のすさまじさ大きさが読み取れます。政府の存亡がかかっていたとされるのも頷けますね……合掌。
 今度は読売新聞北海道版の「ふるさと探見」から、特に白牡丹が興味を持っている幕末〜明治初期、主に道南に関するコラムをピックアップしてご紹介します。



函館

新島襄海外渡航の地碑(函館) 「維新」胸に決意の船出 クラーク博士と交流も

五稜郭の父(函館) 開化の礎、洋学の先駆 ペリー提督と筆談通訳も

函館要塞 無用の長物から遺産へ 港防衛に明治の最新技術

ペリー提督の足跡(函館) 「友好」載せて黒船来航

土方歳三・最期の地碑(函館) 「徳川家再興」ついえても  残像慕い参拝絶えず

男爵資料館(上磯) 「恋の味」に思いはせ ジャガイモ栽培を成就

願乗寺川(函館)  水道文化導いた源流 住職・乗経が立案、奔走

万平塚(函館) 明治人の気骨 塔に宿る 啄木も惚れた名物男



小樽

小樽と榎本武揚 “街づくりの原点”創建 道内初の鉄道敷設に道開く



北海道その他地域

「千人同心」の墓(苫小牧) 入植200年、しのぶ交流花開く 北の警備隊 夢の跡

津軽藩兵詰合の記念碑(稚内) 厳寒地での労苦しのび  特効薬“コーヒー”ささげる

会津藩家老の墓(根室) 記録皆無、敗残の余生 梶原平馬さま……(涙)。

津軽藩士殉難慰霊の碑(斜里) 事件“封印”解いた日記

旧樺戸集治監(月形) 苦役の開墾、脱獄も 永倉新八改め杉村義衛が剣道を教えたところですから。

佐々木トメ老婆記念碑(石狩) 女性支えた安産の教え
 幕末関係ニュースではないですが、来年の大河ドラマにも関係ある歴史ネタなので、ちょっと遅くなったけれどご紹介。



山内一豊の最古の書状

米原の旧家で発見




一豊が出した最古の書状 長浜城から秀次側近に



 京都新聞の記事は写真画像つき。

山内一豊の書状見つかる

米原 長浜城主時代では初めて




 直筆書簡は十数点しか見つかっていないそうですから、貴重なものなんですね。400年以上前の書簡がほぼ完璧な形で残っているってすごい……。
 大河ドラマ『新選組!』第32回「山南脱走」で、伊東先生が本願寺が東本願寺と西本願寺に分裂した経緯を解説してくれたおかげ(?)で、こんな記事にまで目が行ってしまう。



お東が家康謀略説に異論/本願寺分裂に新説

お東が家康謀略説に異論

本願寺分裂に新説




 まぁ、お東さん自身が唱えられている説ですので、検証は歴史家の方々にお願いしたいと思います。



 ちなみに大河ドラマ『新選組!』における、伊東先生の本願寺レクチャー(苦笑)は以下の通り。

「本願寺は、ふるく戦国の世から政《まつりごと》には深く関わっている。そもそも、家康公が太閤秀吉と競い合っていた折に、太閤についた准如上人が西本願寺を継ぎ、それに対して家康公が教如上人を推挙しておつくりになっのが東本願寺である……(山南さんに)ご存じかな?」
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