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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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小三治一門会はめぐろパーシモンホールとか数回行ったことがあるけど、三三さんとの親子会は初めて。夢空間主催でよみうりホール開催なので8割は入っている感じ。

道灌/ろべえ
 今年亡くなられた喜多八師匠のお弟子さん。確か「弥次郎兵衛」の下半分を取ってつけられた名前だそうだ。そして、来年3月に昇進して「子八(こはち?)」を名乗ることが決まっているそうな。
 これだけの観客を前にして上がっているとのことだったが、どうしてどうして。真打ち昇進直前の二つ目がやる「道灌」はやっぱり聴いて面白い。

お血脈/三三
 入れごとや時事ネタ多い、歯切れの良さがなんとなく談志を思い出させる……善光寺のお血脈で死者はみな極楽に行ってしまい、残ったのは談志師匠だけというネタも入っていたし。「ゴディバ対メカゴディバ」はキョン師のネタだよね……でも「今ならシン・ゴディバ」は新しいし、ショコラティエの言い立ては三三さんオリジナルじゃないかな。ショコラティエの言い立てで拍手が起き、「ここで拍手をいただくような芸じゃないんで」と言っていたけど。五右衛門が長野新幹線で飲み食いし過ぎて長野を乗り越して金沢まで行っちゃったとか、楽しすぎる。

中入り

馬の田楽/小三治
 暑気当たりでしょうか、普段でもどちらかというとゆったり喋る小三治師匠ですが、次の言葉が出てくるのがいつか固唾を呑んで見守るような高座でした。
 でも寄席でもなかなか出会えない「馬の田楽」で楽しゅうございました。

お尻の時間が決まっていたせいか、小三治師匠が力を発揮しきれず終わってしまう感じ……4,500円で三席はちょっとお高い印象です。
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国民的アイドルグループSMAPが解散しましたね。私は全然興味ないのですが、香取さんは『新選組!』の主役であり、彼と山本耕史の友情が作品の軸となったといっても過言ではない(それもミタニンの計算)ので、香取君の行く末は気に掛けています。

福島
墨櫓の礎石発見 国史跡指定を目指す 棚倉城跡
 棚倉町にある棚倉城跡の土塁から墨櫓(すみやぐら)の礎石が見つかった。町教委が10日発表した。本丸を囲むように設置されていたとされる櫓の全容を裏付ける貴重な発掘とみている。平成27年度からの発掘調査をこれで一区切りとし報告書にまとめ、町は30年度内の国史跡指定を目指す。
 町教委によると、櫓は防御拠点としての働きを持つ。墨櫓は、本丸の全周に造られた多門櫓の四隅にあった。今年3月に発見された多門櫓の礎石の延長線上に位置する南西の門で、深さ20センチ地点から30~80センチ四方の5つの礎石が見つかった。現存する当時の絵図とも合致しているという。さらに多門櫓の継続調査で礎石間の距離から構造物の横幅が約4メートルと推察できるとした。
 有識者による同城跡調査指導委員会委員長の北野博司東北芸術工科大教授は「個性的な構造と景観、城跡遺構の保存状態の良さは国指定の価値を十分に有する」とコメントした。
 棚倉城跡は江戸初期の近世に築城された全国的にも珍しい城廓(じょうかく)で、国指定となれば県内初めての事例となる。戊辰戦争で本丸御殿とともに焼失したと伝わる。
 町教委は20日午前10時半から現地説明会を開く。参加無料。問い合わせは町教委生涯学習課 電話0247(33)0111へ。

「照姫」役に松山さん決定 会津藩公行列、「八重」役は真壁さん
 会津の秋の風物詩「会津まつり」のメイン行事として9月25日に行われる「会津藩公行列」の個人役柄を決める審査会が6日、会津若松市で開かれた。「照姫」は同市出身で都内在住の会社員松山梨沙さん(28)、「山本八重」は喜多方市の栄養士真壁杏奈さん(26)に決まった。

 照姫は幕末の会津藩主・松平容保の義姉で、戊辰戦争で鶴ケ城内の女性や子どもを指揮した。山本八重は会津藩士の娘で、戊辰戦争で奮戦。大河ドラマ「八重の桜」の主人公になった。

 松山さんは「会津代表の名に恥じぬよう頑張り、観客に感動を届けたい」、真壁さんは「八重になりきって会津の伝統をしっかりと伝える」と抱負を語った。

 審査会では、書類選考を通過した各3人の面接が行われた。

長野
幕末の人物、書などで紹介 上田で「墨蹟展覧会」
 幕末に活躍した人物を中心に、その書の掛け軸や書簡などを集めた「幕末維新墨蹟(ぼくせき)展覧会」が13日から、上田市天神の市交流・文化施設「サントミューゼ」で始まる。坂本龍馬や、旧上田藩士の洋学者・赤松小三郎によるとされる書物、複製など約100点が並ぶ。市民らでつくる実行委員会が主催。12日は内覧会があった。

 坂本龍馬が新しい国家の構想を記した「船中八策」など歴史上重要な書簡も多い。赤松小三郎関連は、二院制議会政治の導入などの提言をまとめた意見書「建白七策」(複製)など10点を集めた。

 内覧会で、展示品を所有する橋本秀孝さん(63)=茨城県=が説明。橋本さんは旧熊本藩細川家の重臣の末裔(まつえい)で、幕末に関する資料を収集している。「幕末に、若い人たちが(外国の)植民地化の危機にあった日本を変えた。そのことを誇りに思って、見てほしい」と話した。21日まで。16日は休館。入場料700円。

写真説明:内覧会で展示の説明をする橋本さん

コラム
萩市長と会津若松市長は握手したことがない!? 戊辰戦争の“終戦”はまだ先?
萩市長と会津若松市長は握手したことがない!? 戊辰戦争の“終戦”はまだ先?
2016年08月13日

飯盛山にある、白虎隊自刃の地。白虎隊は弱冠16歳前後の男子で組織された会津藩の部隊であった

いまだ対立が続く? 萩市と会津若松市

 まもなく終戦記念日を迎える。「このあいだの戦争」といえば、71年前の8月15日に終わった太平洋戦争を思い浮かべるが、そうではない地域が日本にはある。福島県では、今も148年前の1868年(明治元年)9月22日に降伏した“会津戦争”を指す。

会津戦争とは、幕末の会津藩(現在の福島県)が、薩摩藩(鹿児島県)・長州藩(山口県)・土佐藩(高知県)を主力とした新政府軍と戦った戊辰戦争の局地戦だ。徳川家の一門だった会津藩主・松平容保は、新選組を配下に置く京都守護職を務め、討幕を目指す薩摩・長州と激しく争った。しかし、幕府が朝廷に政権を返上した大政奉還(1867年)を受け、会津藩は新政府に恭順の意を示したにも関わらず、賊軍とされ、郷土を踏みにじられた。

「そんな昔のこと」と思うかもしれないが、その恨みは今もなお消えていない。会津戦争から120年を前にした1987年に、長州藩の藩府だった山口県萩市から、会津藩の城下町だった会津若松市へ友好都市提携の申し入れがあったが、市民の猛反発で頓挫(とんざ)。さらに、打診に前向きだった会津若松市長は翌年の選挙で落選の憂き目にあった。2007年には、参院福島補選で応援に入った安倍晋三首相(山口県出身)が「(会津戦争で)先輩がご迷惑をかけたことをお詫びしなければならない」と謝罪したが、自民党候補が当選することはなかった。そこまで許せない理由は何なのか。
なぜ、山口県だけが恨まれるのか
ページ: 2
2016年08月13日
なぜ、山口県だけが恨まれるのか

 戊辰戦争では、鳥羽・伏見の戦い、北越戦争、五稜郭の戦いなど数々の激戦があったが、とりわけ会津戦争は凄惨を極めた。有名な“白虎隊の悲劇”だけでなく、婦女子も巻き込まれた攻城戦で、兵力の三分の一にあたる約3000人が死亡。さらに降伏後も、戦死した会津藩士の遺体の埋葬を1年間も許されず、藩士とその家族1万7000人余りが斗南(現在の青森県むつ市)に強制移住させられ、飢えと寒さで死者が続出する辛酸をなめた。

その福島県民の憎しみは、鹿児島県や高知県には向かず、なぜか山口県にだけ一身に注がれている。それは、1877年(明治10年)に薩摩の西郷隆盛が鹿児島県士族を率いて反乱した西南戦争で、元会津藩家老の佐川官兵衛を中心とする会津人部隊が活躍して鎮圧したことで“敵を取った”から。そして、会津戦争で新政府軍の指揮を執った土佐の板垣退助は、後に自由民権運動で薩長を中心とする藩閥政府に対抗したことで“同志”となったということらしい。
俳優・西田敏行もその確執について語る
ページ: 3
2016年08月13日
俳優・西田敏行もその確執について語る

 筆者は、幕末の会津藩を舞台にした2013年放送のNHK大河ドラマ「八重の桜」で、会津藩家老・西郷頼母役を演じた俳優の西田敏行さんにインタビューをしたことがある。福島県郡山市出身の西田さんは、その時に「子供のころから地元のお年寄りに“薩長憎し”の話を聞いてきました。大人たちが『このあいだの戦争はよう』というと太平洋戦争ではなく、戊辰戦争の話なんですよね。僕も山口県の人と聞くと、ちらっと意識することがあった」と話していた。また、西田さんは、1977年放送の大河ドラマ「花神」で長州の山県有朋、1990年放送の大河ドラマ「翔ぶが如く」では薩摩の西郷隆盛を演じているが、「山県を演じた時は、地元の友人からいろいろと言われましたね。でも、なぜか西郷を演じた時は、みんな許してくれたんですよ」と苦笑いしていた。
こじれた関係は修復可能か
ページ: 4
2016年08月13日
こじれた関係は修復可能か

 こじれた因縁を断ち切ることはできないのか。実はいい先例がある。同じ幕末の1860年には、彦根藩(滋賀県彦根市)の大名でもある幕府の大老・井伊直弼が、水戸藩(茨城県水戸市)浪士に殺害された桜田門外の変が起きている。水戸市と彦根市は1968年に友好都市となり、約100年ぶりに和解している。また、「忠臣蔵」としてお馴染みの赤穂浪士の討ち入り(1703年)では、兵庫県赤穂市が毎年「忠臣蔵サミット」を行っているが、敵の吉良上野介の領地だった愛知県吉良町(2011年に西尾市と合併)も1993年から招待されている。
会津戦争集結150周年で今度こそ仲直り!?
ページ: 5
2016年08月13日
会津戦争集結150周年で今度こそ仲直り!?

 再来年は、会津戦争終結から150年の節目となる。1987年の友好都市提携の打診をきっかけに、萩市と会津若松市では市民レベルの交流が本格化し、それぞれの市長も両市を訪れるなど歩み寄りが始まっている。それでも「公の場では握手はできない」と、わだかまりは消えず、130年、140年の節目でも機は熟さなかった。しかし、東日本大震災では、萩市が会津若松市に支援の手を差し伸べるなど、両者は心を通わせてきた。そろそろ長州を許してあげてもいいと考える会津の人たちは少なくないだろう。

<文/中野龍 写真/Tomo.Yun >

【中野龍】
1980年東京生まれ。日本大学文理学部史学科(日本近現代史専攻)卒。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経て、フリーランス。

薩長への恨み、未だ消えず? 安倍政権が東北で「不人気」の謎
自民公明の与党圧勝で終わった参院選ですが、実は東北では野党統一候補のほとんどが勝利していたことをご存知でしょうか。なぜ、安倍政権は東北で大敗したのか? 評論家の佐高信さんの発行するメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、幕末期の「奥羽越列藩同盟が生きているからだ」と面白い考察で先の参院選を解説。薩長出身にルーツを持つ安倍政権への恨みは未だ根深く残っていると持論を展開しています。

怨みは消えない

ほぼ毎月一回行っている「金曜日文庫」の対談の後の質問で、ハッとするようなことを言われた。

「先の参院選で、東北で野党統一候補が勝ったのは、TPP問題だけでなく、“奧羽越列藩同盟”が生きているからではないか」

確かに、TPPポイントだとすると、秋田で敗北したのが説明できなくなる。

質問した人は福島の出身だったが、三重で統一候補が勝ったのも、民進党代表の岡田克也の地元というだけでなく、
徳川親藩の桑名藩ということではないかと主張するのではないかと主張するのである。

私は「ウーム」と唸ってしまった。

現首相の安倍晋三は長州の出身であり、元首相の小泉純一郎の父親は薩摩の出だから、いまだに薩長が日本の政治を
悪くしてるんだと、堂々強調している私が気がつかないのは不覚の限りだった。

沖縄の勝利も、薩摩による虐待と差別に対する抗議と読んだほうがいいだろう。

怨みを深く沈黙させているところは、そう簡単にだまされない。新潟も、もちろん、いわゆる薩長の官軍と対決した
奧羽越列藩同盟の一員だった。

私が『西郷隆盛伝説』(光文社知恵の森文庫)に書いたように、東北では戊辰戦争の際の秋田の裏切りを許していない。

それについて、秋田県出身老医師の述懐を引こう(吉田昭治『秋田の維新史』より)

「あれは明治三十四、五年の頃、仙台の第二高等学校に居た頃のことです。舎監をしていたのが旧仙台藩士でしてね。
なかなか厳格な反面、優しいところのある爺さんで、生徒達にも人気がありました。私なども入った当座は随分可愛がられ、世話になったもんです。ところが、私が秋田出身の出と判ると、その途端態度がガラリと変わってしまいました。
それからというものは、寮であろうが、学校の中であろうが、町の中であろうが、顔を合わせる度毎に、一日一回なら
一回、三回なら三回、十回なら十回、とにかく会う度毎に凄い目でにらみつけて、破れ鐘のような声で”秋田の変心!”と
頭ごなしに怒鳴りつけるんです。私は山奥の百姓のせがれで、仙台藩士の暗殺とは全く何の関係もないのに。いやあ、あれには参ったもんでした」
「暗殺」とは、揺れる秋田藩に送った仙台藩の使節、志茂又左衛門らを、薩摩出身の奥羽鎮撫総監督府参謀、大山格之助が斬殺してしまったことを指す。

仙台藩が大山と同職の世良修蔵を暗殺して列藩同盟のリーダーとなったのと逆に、秋田藩は志茂らを斬殺して、薩長の官軍側に組み入れられた。

TPPを推進しないと言って簡単にそれを引っくり返した安倍などを、奥羽越列藩同盟に属して抵抗した人たちは絶対に信じないということだろう。およそ150年経っても怨みは消えないのである。

image by: Shutterstock

『佐高信の筆刀両断』第109号より一部抜粋

西郷、幕府軍も靖国合祀を 亀井氏らが会を立ち上げ
 亀井静香元金融担当相が来月にも西南戦争で倒れた西郷隆盛や戊辰(ぼしん)戦争で敗れて「賊軍」とされた徳川、会津など幕府軍の兵士を靖国神社に合祀(ごうし)するよう求める会を立ち上げることが6日分かった。石原慎太郎元東京都知事も参加する。共同通信のインタビューで明らかにした。

 西郷や徳川、会津両軍らの扱いを巡っては靖国神社の徳川康久宮司が共同通信のインタビューで、合祀は「無理」としながらも「幕府軍や会津軍も日本のことを考えていた。ただ、価値観が違って戦争になってしまった。向こう(明治政府軍)が錦の御旗を掲げたことで、こちら(幕府軍)が賊軍になった」と述べている。会の立ち上げはこの発言を踏まえた動き。

 会には「官軍」の中心となった薩摩、長州の鹿児島、山口両県選出の国会議員も参加する予定。国民的な運動とするため、経済界や学会にも参加を呼び掛けていく方針だ。

 亀井氏は合祀を求める理由について「日本は戊辰戦争、西南戦争という内戦を経て近代国家に生まれ変わった。敗者がいるからこそ争いが鎮まった。敗者も貢献している」と説明。すでに徳川宮司に対して数年前から直接、合祀するよう要求、今年6月末には会を立ち上げることを説明したという。(共同)
 靖国神社の「賊軍」に対する態度がひどいので参拝しない私ですが、合祀されたら行くでしょうか……いや、千鳥ヶ淵の戦没者慰霊碑に行きますわ。
恒例の「よってたかって」シリーズですが、夢空間15周年記念公演ということで、ちょっとお祝いムードでした。圧縮タオル製の紅白饅頭とかダルマとかプレゼントもありました。

【昼の部】
たらちね/あおもり

道具や/三三
 この会のベースラインを高レベルで決める三三師匠。寄席サイズより少し長めでゆったり。

大山詣り/兼好
 「大山詣り」をライブで聴くのは初めて。兼好さんの軽くて赤い口調のせいか、乱暴が過ぎて髪を剃られてしまった熊さんが復讐のために女将さんたちの髪を剃るのも「やり過ぎ」とは思ったものの、否定的な感情なく聴くことができた。
 
バイオレンス・スコ/百栄
 百栄さんの定番持ちネタだけど、私はライブで初めて聴けた(音源では聴いていた)。猫フーズのブランドにやたら詳しく、また猫の生態にも詳しいので、スコとアメリカン・カールがシャーとかやっていると猫マニアのツボ。

宗悦殺し/喬太郎
 寄席だと百栄さんの新作落語の後に色物が入ったりして、空気を変えてから古典落語に戻したりするけど、今日はいきなりトリ。でも喬太郎さんは一言二言言っただけでマクラもほとんどなく、圓朝の「真景累ヶ淵」の世界に全員連れていった。
 入れごとやギャグなしでキレッキレの圓朝怪談。宗悦の亡霊と間違えて斬ったのは奥方だったところも怖いけど、その前に奥方が針治療の痕が化膿して苦しむところがもう、昔は殺菌とか概念がないから膿むにまかせて、匂いの描写とかたまらんな……(怖)

 15周年記念ということもあり、外れ無しのいい番組だった。

【夜の部】
金明竹/あおもり

天狗裁き/一之輔
 欧州公演のエピソードなどを少々語り、疲れてるとかいいながら、キレッキレの「天狗裁き」(笑)。家主もお奉行様も天狗もなんか変。大爆笑。

千両みかん/白酒
 一之輔さんを「ドサ回りで芸が荒れてる」と毒舌で評して、白酒さんは病に苦しむ若旦那を案じる大旦那と番頭から。この設定は『崇徳院』でもあるけど、あれは春のネタで上野の花見の場面が必要だ。『千両みかん』か『擬宝珠』だ、でも『擬宝珠』は今のところ喬太郎さんだけだよな。
 『千両みかん』もライブ初視聴。真夏に蔵一杯保存している蜜柑の中からたったひとつ腐っていない蜜柑を「千両」といわれてびびる番頭と、顔色ひとつ変えない大旦那と若旦那の金銭感覚の違いが面白い噺。

座席なき戦い/白鳥
 一番最近つくった噺。文枝師匠の東京公演で新作落語のネタおろしを求められてつくった噺だと知った。すでに6月に江東区の公民館で、さん喬・一之輔・白鳥というなかなかない三人会で聴いてた(苦笑)。でも、たぶんその時からいろいろ微調整されていると思う。
 睡眠不足で山の手線神田から新宿まで座って寝て通勤したいサラリーマンと、アメ横で買い物したおばちゃんの座席を巡るバトル。おばちゃんが買った1500円の5番アイアン3本セットと、マグロを買ったおまけにつけられたマグロの頭と、勝浦の生わかめが山の手線内で炸裂する生臭さ(苦笑)。

船徳/市馬
 昼の百栄さんの後に見事な圓朝怪談をやった喬太郎さんと同様、マクラは「あれでも圓朝から五代目の弟子ですから。あちらで圓朝師匠がどう思っているか」という程度で、すぐにネタに。
 たっぷり「船徳」。「くまんばちさーん」も出てくる、長いバージョン。そして、四万六千日様の暑い日の盛り、大川で涼もうと思っていたお客さんふたり、若旦那崩れの徳の舟に乗っちゃって、まぁお疲れ様です。

 夜も外れなしでした(昼夜とも前座さんのとこで爆睡してしまいました、ごめんなさい)。
一之輔さんにとっては二度目の欧州公演帰国講演なんだけど、前回は「ノラや」で20人ぐらい、今回は四谷区民ホールで二階席にもお客様が入るという規模(キャパ450人、場内8割程度の入りだったかな)。このことが昨今の落語ブームを牽引している一之輔さんだからか。

 欧州公演はベルギー、ポーランド、フィンランド。字幕付き公演でウケは土地によっていろいろだったようだけど、フィンランドの翻訳が完璧だったようで、日本人を相手にしている時と同じタイミングでどーんと笑いが来た感じ。ベルギーの最初の公演は前座の時より受けなかったらしい。
 アニメ『昭和元禄落語心中』から落語ファンになった人も各地に数名いたようで、参加者コメントにその言及があった。

たらちね/こはる
 寄席サイズよりちょっと長めな(たぶん談春の影響が大きい)型。八公がご飯炊きながら夫婦喧嘩まで妄想するのは初めて聴いた。落とし方もちょっと独特。

藪入り/一之輔
 旧盆の季節なのでとてもタイミングいい。しかもライブで聴くのは初めてのネタを一之輔さんで聴けたのはラッキー。
 子供の可愛さは抜群。持ち金の多さから出所を怪しまれた亀ちゃんが、鼠捕りの懸賞に当たったこと、後で両親を驚かそうと思っていたのに先を越されて疑われてしまって口惜しいことを涙ながらに語るところがいい。
 でもこの話の一番可愛い登場人物はおとっつぁんだよね。
お暑うございます。東京は昨日が暑さのピークだといいなぁと思います。

北海道
南部、津軽藩が綱引き合戦 江戸期の領土争いちなむ
 江戸時代に青森県を東西に二分していた南部藩と津軽藩の境目にある県史跡「藩境塚」(野辺地町、平内町)で30日、かつての領土争いにちなんだ綱引き合戦があり、犬猿の仲だったとされる両藩の“藩士”となった住民ら約70人が交流を深めた。

 付近では、青森県東部と岩手県北部を治めていた南部藩と、青森県西部の津軽藩が境界争いで繰り返し衝突。戊辰戦争でも旧幕府軍と新政府軍に別れた両藩が交戦したことから「因縁の地」となっており、土地の争いを解決する青森県土地家屋調査士会が地域活性化のために企画した。

福島
児童、勇壮な剣舞 二本松で二本松少年隊顕彰祭
 戊辰戦争で若くして命を落とした二本松少年隊の志を後世に伝える二本松少年隊顕彰祭は28日、二本松市の県立霞ケ城公園で開かれた。地元児童が箕輪門を背に勇ましい剣舞や優美な舞踊などを披露した。
 二本松少年隊顕彰会の主催。二本松南小の児童が舞踊、二本松北小児童が剣舞、岳下小児童が居合、二本松剣友会員が日本剣道形、福島岳風会二本松吟詠会員が献吟をそれぞれ発表した。
 顕彰会長の新野洋市長が「二本松少年隊の郷土を愛する気持ちは今でも市民の心に生き続けている」と語った。丹羽家第18代当主丹羽長聰(ながとし)さんがあいさつした。
 二本松城が落城した慶応4(1868)年7月29日にちなみ、毎年開催されている。
   ◇  ◇
 二本松少年隊墓前祭は、29日午前10時から同市の大隣寺で催される。

佐賀
幕末佐賀研究会、県と市に築地反射炉跡の調査継続を要望
 佐賀藩の科学技術を多角的に顕彰する学術団体「幕末佐賀研究会」(青木歳幸会長、40人)は8日、日本で初めて鉄製大砲鋳造に成功した「築地(ついじ)反射炉跡」調査の継続を求める要望書を県と佐賀市に提出した。

 佐賀市教委は2010年度から6年間発掘調査を実施、本年度は出土遺物の整理作業を中心に進めている。これまでの調査から築地反射炉本体は日新小校舎の北校舎下にあるのではないかと推定している。

 青木会長ら4人が白井誠県文化・スポーツ交流局長らに要望書を手渡した。青木会長は「三重津海軍所跡が世界遺産に登録されたことで、反射炉遺跡として築地の価値がより高まった。調査を中止すれば、その価値が歴史上から葬られてしまう」と懸念を示した。

 要望に対し、県は「小学校の建物が新しく、現時点で調査は難しいが、世論の醸成を高めていきたい。2年後の明治維新150周年に向け、取り組みを進めたい」と答え、市は「官民協働でアイデアを出し合い、連携を深めたい」と応じた。

コラム
江戸幕府が「鎖国」していたという大きなウソ歴史研究よりも一歩早い「東大の日本史」
当たり前のことのように思える史実でも、違った角度から眺めることで、まったく新しい姿が見えてくる。そうした歴史の多様な解釈を可能とするのも、東京大学の日本史の入試問題の醍醐味だ。『10時間で歴史に強くなる 東大の日本史ワークブック』の著者である予備校講師・相澤理氏に、今回は、学校で教わる「常識」を打ち破った問題を紹介してもらった。
江戸時代に「鎖国」はなかった!?

江戸時代、幕府は鎖国を行って海外との交流を断っていた――多くの人、特に、30~40代以上の方は、小学生の頃からこう習ってきたはずである。

長崎の出島で限られた国とのみ細々と貿易を行ってはいたが、それ以外は完全に外交をシャットアウトし孤立していた。そうした閉鎖性ゆえに、幕末に列強が開国を求めてくると幕府は驚いて慌てふためき、国際情勢に対応できずに滅亡した、そう考えている読者も多いのではないだろうか。

しかし、そんな「鎖国」に対するステレオタイプな見方に真っ向から挑戦したのが、1990年度の「東大の日本史」の問題である。

【問題】
1804(文化元)年、ロシアの使節レザノフは、長崎に来航して通商を求めたが、翌年幕府はこれを拒絶した。次の文章は、この時レザノフに読み聞かせた申渡しの最初の部分である。これを参考として、鎖国下の対外関係について150字以内で述べよ。
我国昔より海外に通問する諸国少なからずといえども、こと便宜にあらざるが故に、厳禁を設く。我国の商戸(商人)外国に往く事をとどめ、外国の賈船(商船)もまた、もやすく(容易に)我国に来る事を許さず。しいて来る海舶ありといえども、固く退けていれず。ただ唐山(中国)・朝鮮・琉球・紅毛(オランダ)の往来することは互市(貿易)の利を必とするにあらず。来ることの久しき素より其いわれあるを以てなり。其国(ロシア)の如きは、昔よりいまだ曾て信を通ぜし事なし。


鎖国下の対外関係について問うこの問題に、前段のような知識で答えてしまってはアウトである。解説よりも先に明かしてしまうが、解答例は以下のとおりだ。

【解答例】
幕府はキリスト教の禁教と貿易の統制を目的に日本人の海外渡航を厳禁し、外国船の渡航を制限して、一方で長崎出島ではオランダ・中国との貿易を認め、朝鮮からは対馬の宗氏、琉球からは薩摩の島津氏を通じて朝貢する使節を受け入れた。このように、幕府は窓口を制限することで海外からの情報と貿易を独占しようとした。
えっ、「鎖国」中でもこんなに外交が行われていたの!? と驚かれたのではないだろうか。

「鎖国」中でも完全に交流を断っていたわけではない

実は「鎖国」と呼ばれていた17世紀半ばから19世紀半ばにかけてのこの頃、幕府は完全に海外との交流を断っていたわけではなかった。長崎以外にも、対馬・薩摩・松前の3つの外交窓口を開いていたのだ。この4カ所を「四つの口」体制という。以下にそれぞれ解説しよう。

①長崎(出島)

オランダ東インド会社によって設けられた貿易の拠点「オランダ商館」が置かれ、長崎奉行の管轄下で貿易が行われた。また、中国からも私貿易船が多く来航したため、幕府は市中に唐人屋敷を設置するなど統制した。こうして、幕府は貿易の利を独占することができた。

②対馬

朝鮮との国交の仲介には、対馬の宗氏があたった。対馬は耕地に乏しく、朝鮮との貿易は生命線であった。そこで、豊臣秀吉による朝鮮出兵後の国交回復に尽力し、将軍の代替わりごとの通信使の来日を実現させた。

③薩摩

琉球王国からは、薩摩を介して慶賀使・謝恩使が来日した。中世、琉球王国は中国と東南アジア諸国との中継貿易で繁栄したが、ヨーロッパ人の進出によってその地位を奪われ、近世初頭の1609年(慶長19)年に薩摩の島津家久に征服された。琉球からの使節は、朝鮮通信使とともに、幕府にとってアジアの情勢を知る貴重なアクセス・ルートであった。

④松前

幕府は、蝦夷地南部を支配する松前氏をアイヌの首長と見立てて主従関係を結び、参勤交代を行わせた。松前氏はアイヌとの独占交易権を認められた。

このように、「鎖国」体制下にあっても海外との交流はかなり多くあったのである。

以上の内容をまとめれば解答になるが、「東大の日本史」の解答字数は、600字近くの大論述を課す世界史と比べると、かなり短い。実際に書いてみると、余計な部分を削ぎ落とさないと収まらない。それが「東大の日本史」の難しさでもあり、腕の見せどころでもある。

海外情報をスピーディーに収集

そもそも、「鎖国」を行っていた時代に、「鎖国」という言葉自体がなかった。「鎖国」は後の世の人が作った言葉なのである。だから「鎖国令」などというものは存在しない。

当時の幕府は、「鎖国」という感覚はなく、「キリスト教の布教禁止」といった方針のもとに日本人の渡航を禁じ、取引国を段階的に制限していった。そして、徐々にすべての貿易を幕府の統制下に置いていったというのが実のところなのである。

幕府は外交を絶って孤立しようとしたのではなかった。いわば外側からバリアを張って国内の支配体制(幕藩体制)の安定を図ったのである。そこにあったのは、幕府のしたたかな外交戦略だった。

さらに、外交を一手に握った幕府が得ようとしたものは、物品だけではなかった。「海外情報」の収集にも重きを置いていたのである。このことを裏付けるようなエピソードがある。

1673年(寛文13年)、イギリス船が長崎の出島に来航して貿易の再開を求めてきた。しかし、このとき幕府は、国王チャールズ2世がカトリック国の王女カタリナ(キャサリン)と結婚したことを理由に、要求を拒否した。つまり、日本はキリスト教の布教を禁止しているため、カトリックの王女を持つ国とは国交できない、ということである。

国王チャールズ2世がカトリック国の王女カタリナ(キャサリン)の結婚は、1662年のこと。わずか10年ほど前のことだ。これだけでない。イギリスで起こった清教徒革命、フランスのフランス革命、ナポレオン戦争などの世界情勢も、幕府は1~2年のうちに把握していたとされている。当然ながら、テレビもインターネットもなかったこの時代に、だ。

実は、これら海外の動向を知らせていたのは、「唐船風説書」や「オランダ風説書」だった。特に、先のイギリス国王の結婚の情報もととなった「オランダ風説書」は、長崎出島に商館を置いていたオランダ(正確には東インド会社)の新任の商館長(カピタン)が来日した際に将軍に提出していたもので、幕府の要人のみが閲覧を許されるトップ・シークレットであった。

こういった情報をうまく利用し、幕府はイギリスとの通商を拒否した。かなりの交渉上手である。そう、「鎖国」下においても、日本は無知でも孤立していたわけでもなかった。こうした確かな情報収集に即した外交能力は幕末にも発揮されており、列強の言いなりのままに不平等条約を押しつけられたわけでは決してなかったのである。

近年、これらの史実をもって、歴史学では「開かれた鎖国」といった概念も提唱されている。

歴史研究の最先端を出題する「東大の日本史」

しかし、「『四つの口』なんて習ってないよ」「習っていないことは答えられるわけがない」と思うかもしれない。

実は、現行の教科書にも、これらのことははっきりとは書かれていない。しかし、隅々まで丁寧に読むと、その糸口がきちんと示されているのである。

最も多くの高校で採用され、東大の先生方も執筆に参加している『詳説日本史』(山川出版社)を例にとろう。ここではそもそも、「鎖国」の語を不用意に使っていない。「いわゆる鎖国の状態となり」(179ページ)と記し、先に述べた「鎖国」の語の由来について脚注で説明している。<鎖国=国を閉ざす>というイメージから解放されるべきことを読者である学生に求めているのだ。そして、「鎖国」という色眼鏡を外したとき、目に飛び込んでくるのは次のような記述である。

「貿易に関係している西国の大名が富強になるのを恐れて、貿易を幕府の統制下におこうとした」「こうして、鎖国によって幕府は貿易を独占することになり……幕府の統制力がいっそう強化された」「幕府は長崎を窓口としてヨーロッパの文物を輸入し、オランダ船の来航のたびにオランダ商館長が提出するオランダ風説書によって、海外の情報を知ることができた」(以上179~180ページ)

窓口を制限することで情報と貿易を独占し、幕藩体制の安定を図るという幕府の戦略が十分に読み取れる。不思議なことに、<鎖国=国を閉ざす>というイメージに囚われている限り、こうした記述には目が行かない。逆に、「鎖国」の語などないかのように授業で説明すると、生徒はきちんと理解できるのだ。

私たちは、文章を読んでいるようで、驚くほど読めていない。ステレオタイプな見方が邪魔をしているのだ。しかし、意識していなければ読み飛ばしてしまいそうな、何気なく書かれた言葉にこそ、新たな知見を得るカギが隠されている。受験生は、これらのカギをきっかけに、教科書では説明しきれない史実のさらに奥を探求していくことが求められるのである。

この「開かれた鎖国」の概念は、ここ20年ほどの歴史研究の中で広がってきた概念であり、上記のように、単純に「鎖国」と記すのを避けた教科書が増えてきたのは、90年代半ばからである。

しかし、件の東大の問題は1990年度のものだ。この時代に「鎖国」の新しい側面を取り上げ「四つの口」について解答させる東大の先見の明たるや恐るべし、である。

何気なく書かれた言葉の読み取りがカギとなる


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正直に告白すると、予備校の教壇に立って18年になるが、いまだに毎年の入試問題にあたって、「教科書にこんな記述があったのか」「この記述はこういう意味で書かれたのか」と思い知らされることがある。いや、年を重ねた最近のほうが多い。それも筆者に多少は言葉に対する繊細さがそなわってきたということかもしれない。そもそも、東大の先生方が予備校講師より一枚も二枚も上手なのは当然である。

話がそれたが、「東大の日本史」は、何気ない言葉を読み取ることで、自明に思える史実にメスを入れ、新たな見方を開くことを求める。それが、学問(とりわけ文系)の道に踏み入るうえで必須の能力だからである。

そして、その能力は社会人にも、いや、社会人にこそ求められるものである。歴史の学び直しがひとつのブームとなっているが、単に過去の出来事を知ることが生きる力になるわけではない。過去を振り返った先に、未来への見通しを得る。そのように学んで初めて、歴史は「実学」となる。

「東大の日本史」は、そうしたエッセンスが凝縮されている。だからこそ、「東大の入試問題は、一生使える教養の教科書」なのである。

背筋が凍る! 江戸っ子に人気だった浮世絵が恐ろしすぎる…
おばけ屋敷、ホラー映画など「怖いもの見たさ」で盛り上がるのは現代人だけにあらず。幕末から明治初めに江戸っ子の間で巻き起こった空前のホラーブーム。名だたる絵師が怪談、史実や実際の事件を元に描いた浮世絵が大流行したとか。



この夏、太田記念美術館ではこれらの作品が一堂に会します。累(かさね)、お岩といった恨みを遺した「幽霊」たち、化け猫や大蜘蛛、怪異を引き起こす「化け物」、殺人や自害の様子を描いた凄惨な「血みどろ絵」など、想像力と画力に圧倒され、汗も一気に引いてしまいそう。江戸っ子もこうやって暑気払いしていたのかも!?



◇「怖い浮世絵」太田記念美術館 東京都渋谷区神宮前1-10-10 開催中~8月28日(日) 10:30~17:30(入館は17:00まで) 月曜休 一般700円 TEL:03・5777・8600 学芸員によるスライドトークを8月4日(木)・12日(金)・23日(火)に開催。



◇江戸後期、歌舞伎では幽霊が登場する話が流行。「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」で夫に裏切られる累はお岩、お菊と並び江戸三大幽霊の一人とも。歌川国貞(三代豊国)「見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡魂」(太田記念美術館蔵)



◇主人公、伊右衛門の夢に美しい娘姿で現れたお岩。よく見ると髪が抜け落ち骨も露わな幽霊の姿が。『東海道四谷怪談』を下敷きに、四代目市川小団次が演じた場面。



◇「血みどろ絵」の第一人者・月岡芳年が戊辰戦争の際、実際に取材したとも。戦国武将・冷泉隆豊が謀反を問われ切腹する際、自らの内臓を投げつけたという逸話を描く。


◇手ぬぐいをかぶって踊る化け猫の精の背後に、巨大な化け猫が。中央の乙女も、実は化け猫の仮姿。歌舞伎『東駅(とうかいどう)いろは日記』岡崎の宿の名場面を、歌川国貞が描いた。歌川国貞(三代豊国)「東駅いろは日記」(三枚続、太田記念美術館蔵)


※『anan』2016年8月10日号より。文・松本あかね

エンターテインメント
映画「銀魂」キャスト第二弾発表にファン大盛り上がり!!「無駄に綺麗で豪華www」
 変態ゴリラこと近藤勲局長に勘九郎さん、賛否あるでしょうが脱ぎっぷりのよさと歌舞伎ファンからのコメントからするときっとやってくれると思います。
 2017年に実写映画が公開されることが発表となった、“SF人情なんちゃって時代劇コメディ”『銀魂』。監督の福田雄一、主人公である坂田銀時役の小栗旬の発表、そして福田、小栗、原作者の空知英秋からのコメントが発表され大きな話題となった同作だが、ついに主人公・銀時以外のキャスト第二弾も発表され「銀魂のキャスト無駄に綺麗で豪華www 美化しすぎだろよろず屋www」「再び祭りが始まるぅ~!!!!」「こ…これはもしや大当たり出ちゃうんじゃね…?」「お金を使った本気の遊びかよ…ありがとう!!」とファンたちは歓喜に沸いているようだ。

関連記事:
「監督が福田雄一と聞いて一斉に拳をおろす銀魂勢」小栗旬主演で『銀魂』実写映画化にファンの反応は?

 『週刊少年ジャンプ』で大人気連載中の『銀魂』。主人公・銀時と仲間たちのギャグあり、シリアスあり、人情あり、バトルありの展開で人気となった同作は、テレビアニメ化、そして2度のアニメ映画化を果たしており、満を持しての実写映画化となった。今回新たに8名のキャストが追加され、「環奈ちゃんのあのお団子絶対かわいい楽しみっ」「中村勘九郎が近藤役とか肉体美が楽しみすぎて…!!」「銀魂実写の追加キャストにムロツヨシwww神www」とファンは大盛り上がり中。

 さっそく第二弾で発表されたキャストを紹介していくと、主人公・坂田銀時を社長とするなんでも屋・万事屋で働く少年・志村新八役に菅田将暉、そして同じく万事屋で働く宇宙最強の戦闘種族・夜兎(やと)の生き残りの少女・神楽に橋本環奈が決定した。菅田演じる新八は『銀魂』の大切なツッコミ役。いつもふざけて下ネタを言ったり、とんでもない行動をしでかす仲間たちにオーバーリアクションで鋭いツッコミを繰り出している。「新八が菅田くんとかwwwwやばいイケメンになっちゃったwww」「菅田新八はツッコミ凄そう」「鬼ちゃんのツッコミ楽しみすぎる!!」と菅田がどんなツッコミを繰り出してくれるのか、『銀魂』ファンにとっては見逃せないポイントだろう。

 そして、さらに注目を集めたのが神楽役の橋本。神楽は、漫画『銀魂』ではゲ〇を吐いたり、鼻をほじったりと、設定としては美少女なのだが美少女にあるまじき行動を連発。橋本も「今回は本格的なワイヤーを使ってのバトルアクションあり、独特のイントネーションでの台詞ありと見どころも沢山あると思います。みなさんどうぞ御期待下さい!」「あっ!!、勿論神楽ならではの『鼻ホジ』や『ゲ○吐き』シーンも…(笑)」とコメントしているので、もしかしたら映画「銀魂」では、あの橋本環奈のまさかのシーンに期待大だ。

 また、新八の姉であり、容姿端麗だが、その中身は狂暴で腕っぷしのつよいキャバクラ嬢志村妙役に長澤まさみ、銀時の幼馴染でかつての盟友・桂小太郎役を岡田将生が務める。桂と行動を共にする『銀魂』のマスコット的キャラクターで謎の宇宙生物(仮)エリザベスも登場予定。このエリザベス、中にオッサンが入ってる説が濃厚のため「エリザベス役で空知ワンチャンあんな!」「山田くん絶対エリザベスとかで出てきそう」「当たり前のように山田孝之はエリザベス役。ムロがいるんだから確定」とエリザベス役が誰になるのか、発表を心待ちにしている人は多いよう。「もしかしたら、映画公開サプライズなんてことも…?」という可能性が当たれば、ファンは当日までやきもきとした気持ちを抱えていくことになるかもしれない。

 そして、銀時とならび高い人気を誇る真選組の副長・土方十四郎役は柳楽優弥、真選組一の剣士でもありかわいい顔して生粋のドS、一番隊隊長の沖田総悟を吉沢亮、新選組組長で、妙のストーカーの近藤勇を中村勘九郎が演じる。中村は、もともと『銀魂』の大ファンだったそうで、小栗から連絡があった際には自分から「俺ゴリラでしょ?」と小栗に伝えたそう。「僕自身、元々下ヨリの発言・行動、そして思考しかありませんので近藤の役に素直に入れました。通称“ゴリラ”ということで、一月半前くらいからジムに通いまして、体を鍛えております」と意気込みはばっちりのようだ。

 福田作品といえば欠かせないのがムロツヨシ。ムロが演じるのは、とんでもない発明を繰り出すからくり堂店主・平賀源外役。映画「銀魂」が発表された当時からムロの出演を多くのファンが予想しており、それが見事に的中した形だ。『銀魂』の平賀は禿げ頭に白いひげをたっぷり蓄えたおじいさんなので、ムロは役を演じるにあたって特殊メイクで撮影に挑んでいるとのこと。「現場に入ると意外とハゲの髪型とひげが似合うので、ゆくゆくはこの髪型にしたいなと思っています」と、どうやら原作者・空知流に言うならば源外のコスプレが気にいったようだ。

 第三弾の豪華キャストも決定しているとのことなので、ファンたちの中では「さ~て、どのキャラが鈴木亮平になるのか予想をはじめるか」「だから、武蔵は安田顕だっていってるだろ!!」「あとは、映画実写化の申し子・藤原竜也が高杉役で映画の最後に登場して ~続~ で完璧」とキャスト予想が盛り上がっているよう。福田ファミリーがどのくらいキャスティングされるのかも見どころの一つかもしれない。

 気になるストーリーについても、時期は不明だが発表予定とのこと。第三弾キャスト、ストーリーとまだまだニュースが続く映画「銀魂」。どのストーリーが映画化されるのか、『銀魂』を読みながら予想してみてはどうだろうか。

■映画「銀魂」
公開日:2017年予定
原作:空知英秋
監督:福田雄一
出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈 ほか
⇒映画「銀魂」公式サイト

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■『銀魂』65巻
著:空知英秋
価格:432円(税込)
発売日:2016年8月4日(木)
出版社:集英社

良知真次らによるサプライズライブも披露!超歌劇『幕末ROCK』黒船来航、製作発表会
 ペリージュニアのガーターベルトの上にある絶対領域にくらくらします。
2016年8月20日(土)より京都・東京で上演される、超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末ROCK』黒船来航 の製作発表会が8月7日(日) に都内で行われた。本作は、2014年に初演、続いて2015年に再演され、両公演とも大好評のうちに幕を閉じた超歌劇『幕末Rock』の新作公演。今回の製作発表会には、良知真次(坂本龍馬役)、糸川耀士郎(高杉晋作役)、三津谷亮(桂小五郎役)、輝馬(土方歳三/誠仮面役)、佐々木喜英(沖田総司役)、山岸拓生(お登勢役)、岩崎大(勝海舟役)、吉岡佑(井伊直弼役)、Kimeru(徳川慶喜役)、兼崎健太郎(マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア役) が登壇。全員がキャラクタービジュアルと同じ衣装に身を包み、意気込みや見どころを語った。
良知は「ゲーム、アニメとなって、それから最終章として舞台版をやらせていただきました。それが皆さんのおかげで再演ができました。お待たせしてからの続編ですので、皆さんの期待以上のものをお届けできるように頑張ります。続編が成功した暁には、ライブができればと思います」と語ると、会場に駆け付けたファンから大きな歓声が上がった。
皆からイジられることで製作発表を盛り上げていた三津谷は「初演、再演のファンの応援があったことで、僕が引き継いで出演することができました。無限大の笑顔で帰っていただけるように頑張っていきます」と宣言。すると、この日の司会を務めた山岸が「無限大の笑顔だって(笑)」とイジり、会場は笑いに包まれた。
メインキャストの中で最年少となる糸川は「すごくプレッシャーがあるんですが、舞台の上で高杉晋作として生きることを誓います。僕が歌う時は緑のペンライトが少ないことが予想されるんですけど、僕の歌声で全部を緑に変えてみせます」と自信を覗かせ、最後に「お前ら見てろよ!」とキメると、ファンから一際大きな声援が飛んでいた。
今作から新楽曲「共鳴進歌」を歌うことを発表した佐々木は「ずっと待っていました。今まで僕一人だけソロが一曲のみでしたが、やっと「共鳴進歌」を歌えることになりました。かなり踊っていて、超カッコいいナンバーとなっています」と、待ち望んだ新楽曲への思いを披露 。続いて、輝馬は「まだ稽古中なんですけど、現時点でとんでもなく盛り上がれる曲ばかりなので、皆さんの想像以上のものを出せると思います。酸欠にならないように頭を振って楽しめる曲ばかりなので、期待して下さい」と今回の楽曲についてアピール。
岩崎は「新キャラなので、新しい風を吹かせられたらなと思っています。若く見えるので、もっと老けて見えるようにと言われている点が役作りでは大変。それが今の頑張りどころです」と新キャラとしての意気込みをコメント。同じく新キャラのペリー・ジュニアを演じる兼崎は「自分で世界一のロッカーと言ってしまって、どんどん自分の首を絞めちゃうキャラです(笑)。その分、お客さんの期待値も高いだろうし、坂本龍馬たちをさらに超えていかないといけない部分もあるので、いい意味で期待を裏切れるように頑張りたいです」と気合い十分に語った。
Kimeruは「今回はオリジナル要素も足されていたり、井伊直弼との出番が増えています。見どころもいっぱいあって、全21曲 の楽曲の中には新曲だけでなく昔の曲もたくさん出てきますので、楽しみにしていて下さい」と見どころを説明。その井伊直弼を演じる吉岡は「井伊直弼としてまだまだかもしれませんが、日々精進して皆様に良い作品を届けられるように頑張っていきます」と語った。
そして、今回の公演で歌われる楽曲については、「暁のFreebird」、「L or R」、「共鳴進歌」、「グラデーション」、「GOD BREATH」、「絶頂SPIRAL」、「不完全パズル」、「WHITE」、「MASTER COMMUNICATION」の9曲が会見と公式サイトで発表され、さらに良知から「今回はメインキャストの全員が歌うんですよ」と新情報が披露された。
製作発表会の終盤にはサプライズライブとして「WHITE」が歌われたほか、ファン向けの写真撮影会が行われるなど大盛況の製作発表会となった。
超歌劇『幕末Rock』黒船来航は、8月20日(土)・8月21日(日)に京都・京都劇場にて、9月3日(土)から9月9日(金)まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演される。
※岩崎大の「崎」のつくりは、正しくは「大」の部分が「立」。
(C)2014 Marvelous Inc./幕末Rock製作委員会
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
(取材/櫻井宏充)

“超歌劇『幕末Rock』黒船来航”キービジュアルと一部楽曲が公開
 楽曲、もちろん「不完全パズル」入ってますよね(笑)。
●披露する楽曲は全21曲予定!

 2016年8月20日(土)より順次、京都・東京で上演される“超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』黒船来航”について、キービジュアルおよび劇中で披露される一部楽曲が公開された。


幕末Rock黒船_KV
●楽曲(一部)

「暁のFreebird」
「L or R」
「共鳴進化」
「グラデーション」
「GOD BREATH」
「絶頂SPIRAL」
「不完全パズル」
「WHITE」
「MASTER COMMUNICATION」
ほか(全21曲)予定
※楽曲は変更になる可能性もございます。


●ストーリー

太平洋――。他国へと繋がる大海の荒波を突き進む四隻の蒸気船があった。
「イッツロケンロゥ!ゴキゲンな荒波だ」
メリケンの使節のひとり、ペリー・ジュニアがひとり、船の舳先に立ち逆巻く荒波を楽しげに眺めている。
黒船は浦賀の港へ突き進む。
これが後の世に黒船来航と呼ばれる出来事の始まりだった。
時は経ち、ロック修行の旅へと出ていた坂本龍馬が、久しぶりに江戸の地へと訪れるとそこでお登勢と再会を果たす。
お登勢とともに、高杉晋作、桂小五郎の住む老中・勝海舟の邸宅に向かう龍馬。
ふたるとも再会した龍馬のもとに、帰宅した勝海舟がこう告げる。
「雷舞(ライブ)でペリー・ジュニアに勝ってほしい」と。
龍馬たちは超魂(ウルトラソウル)の誇りを胸に戦いを決意する。
雷舞当日、新選組の土方歳三、沖田総司とも再会を果たした龍馬たちは、 超魂團(ウルトラソウルズ)再集合を果たしジュニアに戦いを挑む。
だが、超魂團(ウルトラソウルズ)はジュニアの本場のロックに全く太刀打ちできなかった。
ジュニアの胸元にはなんと複数の超魂(ウルトラソウル)が光り輝いていた……。


●公演概要

◆公演名:超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』黒船来航
◆公演日程:
・京都(京都劇場):2016年8月20日(土)~21日(日)
・東京(EX THEATER ROPPONGI):2016年9月3日(土)~9日(金)
◆キャスト:坂本龍馬役:良知真次、高杉晋作役:糸川耀士郎、桂小五郎役:三津谷亮、土方歳三役:輝馬、沖田総司役:佐々木喜英/お登勢役:山岸拓生、勝海舟役:岩崎大/井伊直弼役:吉岡佑、徳川慶喜役:Kimeru/マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア役:兼崎健太郎
アンサンブル:山沖勇輝、山田諒、佐藤優次、仲田祥司、池田謙信、吉田邑樹、新開理雄、狩野新之介、市川耕大、竹井弘樹
◆原作:『幕末Rock』(マーベラス)
◆脚本・演出:吉谷光太郎
◆音楽制作:テレビ朝日ミュージック
◆振付:MAMORU
◆協力:ギブソン
◆主催:マーベラス、テレビ朝日ミュージック、NBCユニバーサル・エンターテイメント、NAS

(C)2014 Marvelous Inc./幕末Rock製作委員会
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
落語会でなく、トークライブ。だからロフトプラスワンというライブスタジオで開催。

 この会の趣旨については、企画&MCやっている立川吉笑さんのブログ記事参照。
 一言だけ引用すると、
それは「立川流ってちょっとヤバいんじゃない?」ということ。

MC: 立川吉笑
出演: 立川志ら乃、立川こはる、立川談吉、立川志の太郎、立川寸志

・孫弟子世代(特に家元が亡くなられて以降に入門した世代)は、談志のファンであるどころか、談志を知らない。
・事務局がない。複数の事務所があるが統轄的な役割でない。
・横の交流がない(特に志の輔一門は二つ目になるまで付き人兼運転手で交流しようがない)
・他の一門に比べると若い前座二つ目は太鼓下手すぎ。練習しない。

 他にも、ここには書けないことも指摘された。

 談志ファンも高齢化している。立川流だからといって見てくれる固定ファンはたぶん減っていると思う。シブラクとか、一門内や一門外とのコラボとか、今の落語に感度のあるファンを獲得していく努力がないと、ファンも増えないし、一門としてのブランドも確立できないだろう。
 この会で積極的に発言された方には、さらに一門の若手内での動きを活発化できるよう、期待。
昨日の午前中はもっぱらこのニュースで仕事が手につかなかった(^_^;)。

実写『銀魂』に菅田将暉、橋本環奈、長澤まさみ、岡田将生、柳楽優弥ら
実写版「銀魂」が本気だ…… 新八が菅田将暉で神楽が橋本環奈、長澤まさみにムロツヨシまで第2弾キャストが豪華すぎィィイ!
実写『銀魂』新八に菅田将暉、神楽に橋本環奈!土方や桂は?追加8人発表
銀魂実写映画キャストに主役級続々 長澤まさみ、橋本環奈、菅田将暉、岡田将生ら
柳楽優弥、『銀魂』土方役のためにアクション練習中 マヨネーズは出てくる…?
「銀魂」沖田総悟役・吉沢亮「半べそかきそう」必死の撮影を報告 金髪姿に「イケメンすぎか」の声
橋本環奈がゲロインって大丈夫!?『銀魂』神楽役にファン心配

 ツイッター上では、神楽役の橋本環奈さんに対する心配の他、近藤勲役の中村勘九郎さんについて「ゴリラみがない」「変態ストーカーでう○こする役なのに大丈夫か」という声が。

 私が見たツイッターの中で一番ツボったのはTecno坊@シンゴジすごいぞさんの
近藤勲役が勘九郎兄さんなの、原作ファンと歌舞伎ファンはどう思ってるんだろうなーって覗きに行ったら
原作ファン『ゴリラじゃないけどやばいのが来た』
歌舞伎ファン『兄の変態が世にバレる……』
って意見で大体まとまってて爆笑した
 でした。うん、勘九郎丈なら素敵なふんどし一丁のゴリラ局長をやってくれるに違いない。でもケツ毛ボーボーじゃなくて、つるっとしたお尻だろうなぁ。

 組!ファンの私は「あの平助が、ゴリラ局長を演じるような役者になったんだねぇ(感涙)」という近所のおばちゃんファンモードです。
久しぶりの「渋谷に福来たる」シリーズ。ぎりぎりまで仕事を抱えていたので、冒頭の鼎談の終了時間直前に入場。着席した途端に「お客様たちもご用意できたようで」といじられた(苦笑)。

新蝦蟇の油/わん丈
 5月に二つ目になった、圓丈門下の末弟子。なので二つ目になったけど前座の仕事もちょっとやらされているらしい。滋賀県出身の上方落語家はいるが、江戸落語家は初めて。
 蝦蟇の油でオーソドックスなのは市馬師、革新的なのは談笑師と好みがはっきりしている私。でも、テレビショッピングで高名な声の高いあの方の喋りを取り入れたアレンジバージョン、なかなかよくできていて、笑った。こういうアレンジセンスは好き。

ろくろ首/三三
 松公がお屋敷に婿入りするまでにいろいろ入れごとがある中入前の長めな噺。婿入りしてから首の伸びるお嫁さんにびびって逃げ帰るのは早かった(苦笑)。

青菜/白酒
 つい一之輔さんバージョンの「青菜」を思い出してしまって、白酒さんの噺にうまく入り込めなかった。

汲み立て/兼好
 談春さんで聴いて以来。
 うーん、何だろう、このモタモタ感は。兼好さんはどっちかというと、トンとんっと噺を進めてくれる方だと思うんだけど、「有象無象」といわれてかっとなった町の若い衆が半公とお師匠さんが夕涼みに屋根船に邪魔しに行くまでのストーリーが、トントンと進まない。
 ので、もやもや感が残った。

 たぶん暑さ負けと直前までの仕事で私が集中できなかったのが悪いのだけど。これだけいい若手真打ちが揃っている顔付けなので、もったいないことをしたわ。。
ほぼ一ヶ月ぶりの幕末ニュースです。すでに、斎藤一の肖像写真が発見されたことは別記事にしています。

会津藩ゆかりの地が連携(会津若松・函館・余市・むつ・米沢・日光・横須賀・静岡・浜松・岡崎)
会津若松商工会議所(福島県)と会津藩ゆかりの地域の9商工会議所(函館、余市(北海道)、むつ(青森県)、米沢(山形県)、日光(栃木県)、横須賀(神奈川県)、静岡、浜松(静岡県)、岡崎(愛知県))は平成30年の戊辰戦争150年を前に交流人口増大に向けて結束を誓うため7月11日、京都市において「ゆかりの地CCI観光ネットワーク」設立会議を開催。会議では、各地の名所・旧跡などを巡る歴史の周遊ルートづくりをはじめ観光を通した地域振興、経済発展に向け連携を強めることを誓った。京都商工会議所が側面から支援する。
 ネットワークは国の日本再興戦略、全国515商工会議所による「全国商工会議所ネットワーク(CCI観光NET)」の趣旨に沿って歴史が結ぶ縁(えにし)をテーマに新たな観光ネットワークを構築。それぞれの地域が持続可能な経済・文化の再活性化を目指すものだ。これまでに会津藩や徳川家、松平家などを介し、歴史的にゆかりのある商工会議所では、相互に交流を深めてきたが、全国商工会議所観光振興大会が京都で開催されることを機に相互の連携強化を図るためネットワークを構築することとなった。
 当日は、ネットワークに参加する各商工会議所の代表者らが出席した。発起人代表である会津若松商工会議所の宮森泰弘会頭が「同じ思いを持つ仲間がいることを確認し、ネットワークをさらに広げてきたい」とあいさつした。会津松平家第十四代当主の松平保久さん、日本商工会議所の須田寬観光専門委員長が祝辞を述べた。
 今後は各都市間の観光ルートの設定や共通パンフレットの作成、相互のイベント参加などを行う。静岡商工会議所の後藤康雄会頭は「一過性で終わらせず、各地の縁を基に活動を長く継続させていきたい」と意気込みを語った。

児童、勇壮な剣舞 二本松で二本松少年隊顕彰祭
 戊辰戦争で若くして命を落とした二本松少年隊の志を後世に伝える二本松少年隊顕彰祭は28日、二本松市の県立霞ケ城公園で開かれた。地元児童が箕輪門を背に勇ましい剣舞や優美な舞踊などを披露した。
 二本松少年隊顕彰会の主催。二本松南小の児童が舞踊、二本松北小児童が剣舞、岳下小児童が居合、二本松剣友会員が日本剣道形、福島岳風会二本松吟詠会員が献吟をそれぞれ発表した。
 顕彰会長の新野洋市長が「二本松少年隊の郷土を愛する気持ちは今でも市民の心に生き続けている」と語った。丹羽家第18代当主丹羽長聰(ながとし)さんがあいさつした。
 二本松城が落城した慶応4(1868)年7月29日にちなみ、毎年開催されている。
   ◇  ◇
 二本松少年隊墓前祭は、29日午前10時から同市の大隣寺で催される。

( 2016/07/29 09:50 カテゴリー:主要 )

<火縄銃初演武>片倉鉄砲隊 札幌で初披露
 白石城主・片倉家中に伝わる古式砲術を復元、継承している白石市の「片倉鉄砲隊」が、歴史的なつながりから市と友好都市関係を結んでいる札幌市白石区の夏祭りに招かれ、北海道で初めて火縄銃の本格的な演武を披露した。
 白石区役所駐車場で17日にあった「第41回白石区ふるさとまつり」で甲冑(かっちゅう)姿の隊員4人が、鉄砲隊が指南している区内の7人とともに登場。白石区の礎を築いた先人に敬意を表して「礼砲」から始め、あぐらや膝立ちの姿勢で「不易流」の砲術を実演した。
 鉄砲隊は東日本大震災後の2011年からふるさとまつりに参加している。これまでは銃声の代わりに爆竹を使ってきたが、今年は道公安委員会から黒色火薬の使用許可を得た。
 「放て」の号令に続けて腹に響くような銃声がとどろくと、会場はどよめいたという。鉄砲隊の目付、遠藤篤志さん(61)は「今回の演武で階段を一つ上がった感じがした。白石区のメンバーを独立まで育て、片倉武士のプライドを伝えたい」と話した。
 白石区は仙台藩が敗れた戊辰戦争後の1871(明治4)年、片倉家の家臣らが移住し、開拓した地。現在の人口は約21万。

御茶屋御殿報道陣に披露 若松の御薬園8月、9月限定公開
 初公開される会津若松市の国指定名勝・会津松平氏庭園「御薬園」にある御茶屋御殿の内覧会は7月20日、市内の同園で開かれ、2階に報道陣が入った。
 市文化課職員が2階の床の間がある10畳の座敷と、控えの間と考えられる10畳の部屋、庭園を見下ろせる広縁を紹介した。8月6日から10日までと9月24日から28日まで計10日間限定で公開される。
 御茶屋御殿は江戸時代の元禄9年に建設された。会津松平家第九代藩主・松平容保公が戊辰戦争後に住まいとして使うため明治15年に増築された。容保公は16年から20年まで過ごした。
 公開時間は午前9時から正午まで。毎日先着順で120人分の整理券を配る。御薬園の入園料が必要。問い合わせは市文化課 電話0242(39)1305へ。
(2016/07/21 11:25カテゴリー:歴史・伝統)

八十里越 宿泊便で堪能を三条市 8月からバスツアー拡充
 国道289号の新潟・福島県境部分(通称・八十里越)の自然や歴史をより深く感じてもらおうと、三条市は8月から、体感バスツアーに1泊2日の宿泊便を加える。時間をかけて国道の改築工事現場や観光地を巡り、地域への関心を高めるのが狙い。市は「これまでの半日便とは違った楽しみ方を提案した」としている。

 国道289号のうち、三条市下田地区と福島県只見町を結ぶ八十里越は、険しい山岳地帯にある。戊辰戦争で負傷した長岡藩の河井継之助が会津を目指した道筋としても知られている。現在、一般車両は通行できず、国と新潟、福島両県が、通行不能区間の解消を目標に共同で改築工事を進めているが、開通時期は未定だ。

 三条市は2013年、早期の全線開通を後押しするため、体感バスツアーを始めた。従来は半日便だけだったが、例年、申し込みが少ない8、9月に、ことし新しく宿泊便を設定。趣向を凝らして誘客増を図る。

 行程では、工事現場で説明を受けるほか、半日便にはない河井継之助記念館(只見町)の見学や大内宿(福島県下郷町)の散策も楽しめる。只見町の民宿に宿泊する。

 宿泊便は8月7、21、28日と、9月11、18日に出発する。料金は9千円(旅行保険料込み)。半日便は7、10、11月に設定されている。

 問い合わせは近畿日本ツーリスト燕三条支店、0256(61)3000。

平和の鐘の音...鶴ケ城に響く 会津若松・鐘撞堂で平和を考える
 会津ユネスコ協会は18日、会津若松市の鶴ケ城鐘撞堂でイベント「平和の鐘を鳴らそう」を開き、参加者が世界の平和を祈りながら鐘を突いた。

 日本ユネスコ協会が平和について考えようと毎年全国で実施している運動の一環。参加者約200人は鐘の歴史と平和のありがたさを肌で感じながら鐘を突いた。吉田幸代会長は「会津の観光とともに平和について考える機会になれば良い」と話した。

 鐘撞堂は1747(延享4)年に建てられた。戊辰戦争時は鐘楼守が新政府軍の標的になっても正確に時を伝え続け、新島八重らを勇気づけたといわれている。

南部、津軽藩が綱引き合戦 江戸期の領土争いちなむ
 江戸時代に青森県を東西に二分していた南部藩と津軽藩の境目にある県史跡「藩境塚」(野辺地町、平内町)で30日、かつての領土争いにちなんだ綱引き合戦があり、犬猿の仲だったとされる両藩の“藩士”となった住民ら約70人が交流を深めた。

 付近では、青森県東部と岩手県北部を治めていた南部藩と、青森県西部の津軽藩が境界争いで繰り返し衝突。戊辰戦争でも旧幕府軍と新政府軍に別れた両藩が交戦したことから「因縁の地」となっており、土地の争いを解決する青森県土地家屋調査士会が地域活性化のために企画した。
高知経済人列伝が8/6日発売 幕末、明治から現代に活躍330人
 高知新聞社は、鍋島高明編著『高知経済人列伝』を8月6日に発売する。

 幕末に多くの高知県出身者が政界で活躍したことは周知のことだが、明治から現代にかけて、経済界においても高知県ゆかりの人物がその歴史を彩っている。

 『高知経済人列伝』は、2012年7月から11月まで高知新聞に連載した「高知経済人列伝」掲載の80人に加筆、さらに250人を加えてまとめたもの。日本の近現代において、県内外で活躍した経済人330人の足跡を収めた価値ある一冊。ぜひご愛読ください。

【体裁】A5判、376ページ、上製本
【内容】
石川七財▼入交太蔵▼岩崎弥太郎▼宇田友四郎▼大江卓▼樫尾忠雄▼片岡直温▼金子直吉▼川崎幾三郎▼川田小一郎▼北村精男▼木村久寿弥太▼坂本嘉治馬▼関頼次▼仙石貢▼竹内明太郎▼永野毅▼鍋島態道▼西山利平▼野村茂久馬▼間猛馬▼松村厚久▼宮川竹馬▼宮脇修▼弥勒武吉▼渡辺五郎ほか

【定価】2千円+税
【取り扱い】県内書店、高知新聞社本社受付、支社、総・支局、高知新聞販売所ほか
【問い合わせ】高知新聞総合印刷出版担当(電話088・856・6573)
「志国高知 幕末維新博」ロゴデザイン決定 イベント計画も承認
 2017年3月に開幕する「志国高知 幕末維新博」の推進協議会が25日、高知市内のホテルで開かれ、「志国高知 幕末維新博」で展開する個別のイベントや歴史資源の磨き上げ方針などをまとめた実施計画書を承認した。「志国高知 幕末維新博」のPRに使われるロゴデザインも決定した。

 高知県は歴史を中心とした観光振興を目指し、大政奉還と明治維新からそれぞれ150年に当たる2017~2018年に、「志国高知 幕末維新博」の開催を企画。2017年開館の高知県立高知城歴史博物館や、高知県立坂本龍馬記念館をメイン会場とするほか、県内21会場でさまざまなイベントを展開する。

 今回は2回目の協議会で、高知県内首長や観光関係者ら約100人が出席。事務局の高知県が、春に大名行列を行うことや、県内外で坂本龍馬のオリジナル劇を上演することなど、イベントの計画を説明した。また、2018年には高知城歴史博物館の来場者を12万人、JR高知駅前の「とさてらす」は60万人とする数値目標も示し、承認された。

 「志国高知 幕末維新博」のロゴは、高知県内外から寄せられた245作品から高知市のデザイナー、岩本有弘さんの作品に決定。柔らかな筆文字の博覧会名に、黄色い夜明けの太陽をあしらったデザインが、ポスターなど「志国高知 幕末維新博」のPRに使われる。

 高知県観光振興課の三浦謙一課長は「計画の大枠が決まり、スタートラインにやっと立てた。さらに本腰を入れて取り組む」と話している。

新選組隊士の子孫・井上さん 熊本支援 ディナーショー
 新選組六番隊長、井上源三郎の五代目子孫で、日野市の「井上源三郎資料館」館長を務める井上雅雄さんが八月八日、熊本地震復興支援のチャリティー・ディナーショーを八王子市旭町の京王プラザホテル八王子で開く。
 「井上源太」の名で作詞家としても活躍する井上さんは、被災地で避難生活が続いている様子などをテレビで見て、支援のイベントを思いついたという。これまでに詩を提供した大樹ゆたかさん、堀優衣さん、岡島二朗さんに声をかけたところ、いずれも出演を快諾。ショーの構成を練るなどの準備を重ねている。
 チケットの売り上げと会場で集まった募金は日野市を通じて被災地に送る。井上さんは「ショーでは被災地支援とともに、新選組隊士の供養の思いも込めたい」と意気込んでいる。大樹さん、堀さんも「これをきっかけに少しでも熊本の皆さんの力になりたい」と話した。
 八月八日午後六時から食事、同六時半からショーが始まる。料金は食事代などを含め一人一万五千円。チケットの申し込みはオフィス誠=電042(581)3957=へ。 (水谷孝司)
 館長さん、作詞家でらっしゃったんですね。こういうイベントをされるとは、頭が下がります。

エンターテインメント
「超歌劇『幕末Rock』黒船来航」のキャラクタービジュアル第2弾が公開に
『幕末Rock』は、2014年2月にゲームリリースされるや大ヒットし、7月にはTVアニメが放送された大人気コンテンツです。舞台版の『幕末Rock』は2014年12月に、[超歌劇=ウルトラミュージカル]として、吉谷光太郎氏の脚本・演出で舞台化され、圧巻の雷舞(ライブ)演出を、若手実力派俳優たちがミュージカルで表現、原作ゲーム、アニメの世界観をそのままに、劇中の演出シーンの一部として、観客が実際にペンライトを振りながら公演を楽しむという観客参加型のライブ要素を取り入れた演出が大好評を頂きました。
そして早くも2015年8月、東京・大阪で再演を上演。全公演即SOLD OUT。千秋楽には全国でのライブビューイングも敢行しました。そんな超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』黒船来航が2都市で本格ROCKを繰り広げます。引き続き第二弾キャラクタービジュアルを発表致します!新キャラ!新曲!新ストーリー!の「新(NEW)」づくしの2016年夏の超歌劇『幕末Rock』にぜひご期待ください。
■公演日程
【京都】8月20日(土)~21日(日)  京都劇場
【東京】9月3日(土)~9日(金)  EX THEATER ROPPONGI

■キャスト
坂本龍馬 役:良知真次 高杉晋作 役:糸川耀士郎 桂小五郎 役:三津谷亮 土方歳三 役:輝馬 沖田総司 役:佐々木喜英/誠仮面 役:輝馬/お登勢 役:山岸拓生 勝海舟 役:岩﨑大/井伊直弼 役:吉岡佑 徳川慶喜 役:Kimeru /マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア 役:兼崎健太郎
アンサンブル:山沖勇輝 山田諒 佐藤優次 仲田祥司 池田謙信 吉田邑樹 新開理雄 狩野新之介 市川耕大 竹井弘樹

■チケット
一般 ¥7,200(税込) 好評発売中
幕末Rockチケットサポート:support_brticket@eventify.co.jp

◆原作:「幕末Rock」(マーベラス) 
◆脚本・演出:吉谷光太郎

◆音楽制作:テレビ朝日ミュージック
◆振付:MAMORU
◆協力:Gibson

主催/マーベラス テレビ朝日ミュージック NBCユニバーサル・エンターテイメント NAS
 シンディは太田基裕さんから糸川耀士郎になってぐっと童顔になりました。初登場の勝海舟役の岩﨑大さん、なかなか豪快な感じでいいですね。そして輝馬さん、なぜか誠仮面との二役。土方歳三役だけでも、新曲あるし大変だと思うのですが、大変ですね。土方歳三と誠仮面の演じ分けに期待しております。今回の黒船来航編でも超魂編と同様、誠仮面の正体は、誰もが知っているけど誰もが知らないんですよね(*^_^*)。

超歌劇「幕末Rock」三津谷亮の桂小五郎、吉岡佑の井伊直弼らキャラビジュ
京都・東京にて上演される「超歌劇『幕末Rock』黒船来航」の、キャラクタービジュアル第1弾が公開された。

お披露目されたのは、新キャストとなる三津谷亮演じる桂小五郎と吉岡佑演じる井伊直弼をはじめ、新キャラクターの兼崎健太郎演じるマシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア、そして良知真次演じる坂本龍馬、輝馬演じる土方歳三、佐々木喜英演じる沖田総司、山岸拓生演じるお登勢、Kimeru演じる徳川慶喜の8名。糸川耀士郎演じる高杉晋作と、岩崎大演じる勝海舟のビジュアルは続報を待とう。

本作は“幕末”という時代設定のもと、志士(ロッカー)たちが音楽で新しい時代を創るゲーム、アニメ「幕末Rock」が原作。8月20・21日に京都・京都劇場で上演されたのち、9月3日から9日まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて公演が行われる。チケットは7月23日10:00に一般発売。
 センセーも、矢田ちゃんに比べるとさらに童顔度が増しましたねぇ。長州組が誠仮面に特訓される場面がどうなるか、とっても楽しみです。
 そして、井伊直弼(黒船版ではすでに故人だと思うのですが)、コニタンこと小谷さん(新垣さんとのご結婚おめでとうございます)に可憐度がプラスされた感じです。マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニアと「MASTER COMMUNICATION」をどう歌うかが楽しみです。
近年の新選組関係ニュースの中でもメガトン級ですね。特に三番組の長だった斎藤一、明治期に改名して藤田五郎は、本人と特定された肖像写真がなかった(西南戦争の集合写真で伝・藤田五郎はありましたが、このたび、否定されましたし)ので。

斎藤一の写真見つかる 新選組生き残り、53歳当時
 江戸時代末期に新選組の幹部として活動し、明治維新後も生き残った斎藤一について、明治30年の1897年に妻や息子2人と共に撮影した写真が残されていたことが15日、歴史研究家のあさくらゆうさん(47)や子孫らへの取材で分かった。

 斎藤は残された史料や写真が非常に少なく謎が多い人物とされており、これほど鮮明な写真が見つかるのは珍しい。

 維新後に藤田五郎と名乗った斎藤を巡っては、西南戦争で政府側に従軍し、警視庁にも勤務したことなどを示す恩給関係の史料が国立公文書館に保管されていたことが昨年判明している。

 撮影当時、斎藤は53歳で、東京高等師範学校(現筑波大)に勤務。家紋が入った羽織はかま姿で脚の上に帽子を置いて、同じく着物姿の妻、トキヲと並んで手前のいすに座り、その後ろには軍服姿の長男の勉と着物姿の次男の剛が立っている。

 斎藤が住んでいた東京・本郷にある「写真師 中黒実」のスタジオで撮影したとみられ、卵白を原料に使った縦約14センチ、横約10センチの鶏卵紙にプリントされている。

 台紙の表には、毛筆で「明治卅年十一月十四日写之」「藤田勉卒業ニ付一家写真」と記載。勉は約2週間後に陸軍士官学校を卒業しており、家族の記念写真だったことをうかがわせている。

 写真は昨年秋、斎藤につながる家系を持つ関係者宅の蔵を整理した際に発見され、斎藤のひ孫に当たる男性(69)に贈られた。男性は「関東大震災や戦災も逃れて、よく残っていてくれた。威厳のある姿を一人でも多くの人に見てもらい、斎藤一という人物をよく知るきっかけになってほしい」と話している。〔共同〕

新選組幹部で明治維新後も生き残った斎藤一 謎多き人物の貴重な写真をフルスクリーンで
江戸時代末期に反幕派を取り締まった新選組の幹部として活動し、明治維新後も生き残った斎藤一(はじめ)。1897(明治30)年に妻や息子2人と共に撮影した写真が残されていたことが15日、歴史研究家のあさくらゆうさん(47)や子孫らへの取材で分かりました。

 斎藤は残された史料や写真が非常に少なく謎が多い人物。これほど鮮明な写真が見つかるのは珍しいそうです。

 「産経フォト」では、斎藤の写真2枚と台紙を掲載しています。下記のリンクからフルスクリーンでご覧ください。

★斎藤一の写真見つかる 53歳当時、新選組生き残り
 江戸時代末期に反幕派を取り締まった新選組の幹部として活動し、明治維新後も生き残った斎藤一について、明治30年の1897年に妻や息子2人と共に撮影した写真が残されていたことが15日、歴史研究家のあさくらゆうさん(47)や子孫らへの取材で分かった。

 斎藤は残された史料や写真が非常に少なく謎が多い人物とされており、これほど鮮明な写真が見つかるのは珍しい。

 斎藤一の写真と共に残されていた台紙(提供写真)
 撮影当時、斎藤は53歳で、東京高等師範学校(現筑波大)に勤務。家紋が入った羽織はかま姿で脚の上に帽子を置いて、同じく着物姿の妻トキヲと並んで手前のいすに座り、その後ろには軍服姿の長男の勉と着物姿の次男の剛が立っている。

 斎藤が住んでいた東京・本郷にある「写真師 中黒実」のスタジオで撮影したとみられ、卵白を原料に使った縦約14センチ、横約10センチの鶏卵紙にプリントされている。

斎藤一の鮮明な写真見つかる「これが死線くぐった目だ」【新撰組幹部】
幕末に新撰組の幹部として活動した斎藤一(さいとう・はじめ)の鮮明な写真が、初めて発見された。2015年秋に斎藤の親族の蔵から出てきた2枚の写真を、次男の子孫である藤田家が7月15日に公表した。家族写真は明治30年(53歳当時)に撮影されたもので、単独の写真も同じ頃に撮られたものとみられる。

歴史研究家・あさくらゆうさんによると、これまで本人の写真は、次男の結婚式に出席した際の不鮮明なものしか見つかっていなかった。しかし、「斎藤一の写真」として、別人の写真がネット上に出回っており、真実の姿を世間に知らせるために藤田家が公表に踏み切ったという。

あさくらさんは、ハフポスト日本版の電話取材に対して「今回の写真を見て『なるほど』と納得した。息子の勉(つとむ)さんと比べて、キリっとした目つきで『これが死線をくぐって来た目だ』」と思った」とコメントしている。
■斎藤一とは?

知恵蔵miniなどによると、斎藤一は1844年、江戸の幕臣の家に生まれたとされる。1863年、新撰組の前身である壬生浪士組の結成に合わせて入隊。新選組では、沖田総司、永倉新八と並ぶ「最強の剣士」の一人といわれた。

勤王派浪士を襲撃した池田屋事件などに参加し、また新撰組隊士の粛清にも多く関わったという。幕末の戊辰戦争では幕府軍側として戦い、会津藩が降伏した後に投降、妻の姓をとり藤田五郎と改名した。1874年、明治政府の警視庁に採用される。1877年の西南戦争では警部補の役職で奮戦。1915年、胃潰瘍により72歳で死去した。

NHK大河ドラマ「新選組!」(2004年)では、斎藤をオダギリジョーが演じ、また人気マンガ『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』(集英社)では主人公のライバル役として描かれた。

「悪・即・斬」「はじめくん!」「スポックじゃない」 新選組・斎藤一の写真発見に『るろ剣』『薄桜鬼』ファンも歓喜!
 江戸時代末期、反幕府勢力を取り締まった新選組の隊士と知られる「斎藤一」の写真が見つかったことが、15日わかった。人気アニメのキャラクターとしても人気を博す斎藤一の歴史的発見に、アニメオタクからも歓喜の声が上がっている。

 新選組でも一、二を争う剣客であると言われる斎藤一。戊辰戦争では、前線で活躍し、明治維新後も警察庁抜刀隊の一員として西南戦争に参加。大正時代まで生きた新選組隊士とも知られるが、現代までに残された史料や写真はほとんどなく、謎の多い人物とされてきた。

 そんな斎藤一は、オダギリジョーが斎藤一を演じた2004年の大河ドラマ『新選組!』(NHK)をはじめ、多くの作品に登場。“二次元キャラ”化もしており、中でも「牙突」や「悪・即・斬」でおなじみの『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、寡黙なイケメンに描かれた『薄桜鬼』シリーズが有名で、作品をきっかけに斎藤一を好きになったというファンも多い。

 だが、これまで実際の斎藤一の姿を確認できるものといえば、『スタートレック』シリーズのミスター・スポックを彷彿とさせる、とんがった耳が特徴の肖像画のみ。お世辞にも「かっこいい」とは言えない姿であった……【注:なお、この肖像画のモデルは本人ではなく、斎藤の長男がモデル】。

 その中で今回見つかった写真だが、1897年、斎藤一が53歳の時に妻子と共に撮影したというもの。写真の中の斎藤一は家紋が入ったはかま姿で、顔立ちは“あの肖像画”と比べると、かなり凛々しい。ネットでも「予想よりかっこいい」「絶対若い頃イケメン」「スポックじゃない!」と評する声が続々と上がっている。

 写真の発見を報じた「共同通信」によると、この写真は当時斎藤一が住んでいた東京・本郷の「写真師 中黒実」のスタジオで撮影したものとみられており、写真の台紙の裏には毛筆で「明治卅年十一月十四日写之」「藤田勉卒業ニ付一家写真」とあることから【注:斎藤一は藤田五郎に改名している】、その後、陸軍士官学校を卒業した長男・勉を祝う、家族写真だったことうかがわせているという。

 今回の発見には、歴史ファンだけでなく、「この人が牙突使ってたのか」「悪・即・斬感がすごい」「はじめくん!」「薄桜鬼ファン的にはテンション爆発せざるを得ない」と、アニメオタクも反応しており、改めて斎藤一の人気を感じるところ。

 なお、新選組の天才剣士と言われる沖田総司の肖像画も“残念”なほうの部類なのだが【注:肖像画のモデルは姉のミツが「似ている」と称した孫の要】、斎藤一の写真が発見されたことを受けて、「沖田も見つけてあげて」「沖田も早く写真が見つかるといいね……」といった声が上がっている。

あさくらゆうさんのブログ「無二無三」より。
皆さまへお知らせ
15日朝に報じられた記事につきまして、あまりの反響に予想を超え、驚いております。多くの関心をお持ちいただき、誠にありがとうございます。

 それに伴い、他報道、および出版社等より問い合わせを多くいただくに及び、所蔵者と相談し、以下のように決めたことをご報告申し上げます。

1.当面は報道機関にのみ写真についての取次対応を行う
2.出版社系(雑誌・書籍)については後日設置された対応先で対応を行う
3.暫定的な取次対応は私(あさくらゆう)がメールで受け付ける
4.あくまでも私は暫定的な対応のため、1の取次対応以外の問い合わせがあったとしても1の取次対応しか行わない

 今回、ある出版社から問い合わせがあり、また、所蔵者ではない関係者に当該出版社の出版物執筆者と関係する者から無断使用を告知される事象が発生されるに至り、その情報を聴き及んだ所蔵者からお怒りの言葉を賜っております。詳細は申し上げられませんが、そのため、画像使用について制限が課される可能性が出てまいりました。

 ともあれ、私の暫定取次はおそらく来月までに解消されるとは推測しておりますが、出版社各位におかれましてはそれまでお待ちいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。おそらく私、および設置先より告知されるかと存じます。恐れ入りますが、よろしくご配慮方、重ねてお願い申し上げます。

あさくらゆう

謹告
本日、共同通信配信により拙名が掲載された記事が配信されました。

今回、写真を新聞記事化することは藤田家の要望でした。藤田家が違うと明言していた西南戦争の写真を駆逐するのがなによりも目的で、そうした意味で広く一般に本物の顔を知っていただきたかったと申されておりました(ちなみにもうひとつの肖像画は藤田實氏をモチーフとした想像画)。

 事の発端は先月にご子孫のひとりに相談を受けたことによります。それから日程を詰め、27日に子孫2名とお逢いいたしました。そこで現物を拝見し、藤田家特有の頭頂部に得心を得ました。

 ただし、写真師の「中黒實」をよく知らなかったため、日本カメラ博物館のAさまに相談し、写真の撮影年度等の目安をいただきました。

 それと、写真の保存について相談を受けました。現時点では申し上げることはできませんが、そう遠くないうちに広く一般の眼に触れる機会が出来ると思います。

 今回におかれましては公表できる内容がごく少なく申し訳ありませんが、少なくとも出所が戸籍上、藤田家から繋がる家より発見されており、トキヲさんの根拠は着ている着物の家紋が会津藩高木家の紋であることです(嫁いだ人は実家の紋を付けます)。

 とりあえず、本日の夕刊以降に紙媒体に掲載される予定で、写真現物におかれましても、見れる機会はあると思いますので、しばらく温かく見守っていただければ幸いです。
 ということで「藤田家が違うと明言していた西南戦争の写真」を駆逐するのが目的で、正しい「藤田五郎写真」が発表されたそうです。
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