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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
千秋楽の全日のソワレ。噂によれば収録日。

 お登勢さんの日替わりは『スケスケミラージュ』。いいのだろうか、これ収録されて。

ジュニア登場
 土方さんに吹き飛ばされたソウちんの後をジュニアが前転するんだけど、距離間違えたのかヒデちんのお尻に顔面激突してた……その後を良知龍馬くんが転がって真似をする横で「坂本オオオオ!!!!!!!戻れ!!!!!!!」って高速で放つてるぞーさん(笑)
 「ヒデちんのお尻ジュニア兼崎くん触ってたよ!?撫でてたよ!?!?そしてヒデちんのお尻になんか鼻ぶつけてるように見えたよ??」という目撃談あり

誠仮面登場
「それでーもー名ー乗ーれーとーいうのならっあえてー名乗ろう私の名はーせーの!「「「誠仮面だッ!!!」」」

誠アップダウンクイズ
 晋作「…俺様の経験値!」
仮面「惜しいかもしれない!」

桂「土方さんの………羞恥心!」
→華麗にスルー

 龍馬が山沖さんにかなり強い力で殴られて痛かったり、あちこちでグダグダな場面があった模様(日替わりで見たい)

 誠仮面はみつセンのY字バランスに拍手してるしそこから「超えてみせろ俺という高い壁」とか歌い始めるし、サビは志士組はエアペダル漕ぎ始めて客席通路走り回るし舞台上では青いメガホン振り回してママチャリ乗り回す誠仮面(自転車のサイズ全然合ってない)……そして、ふうと溜息ついて一休みする誠仮面可愛い

誠仮面をバックに置きざりにして、4人と勝海舟が手を重ねる
 「近藤さん!僕はひとりぼっちですっ!!!」

静まれ!のくだり
 良知龍馬「何だ誰でもできるじゃん♪」
 てるゾー「(しょぼん)」
 客席「あーー!!」
 てるゾー「(もっと言ってやれ!のしぐさ)」
 良知龍馬「だってできるじゃん、センセーやってみ!」
 みつセン「静まれ!(慌てて止めるてるゾー)
 静まりましょう…」

ペリーと超魂團が友情を確かめる場面
 晋作が名前を呼ばれる前に先回りして「俺の名前は高杉晋作、しっかり刻みつけておけ!」って言って観客から大喝采を浴びる糸ディ、でも兼ペリの「よく聞こえなかった」で撃沈。晋「あいつもうだめだ助けてくれ」龍「困った時だけわしに助け求めるのやめろ」ペ「アキラメルノカ?(煽りの上手い兼ペリ)」


カテコ
 逃げようとするヒジゾーさんを龍馬が捕まえて、ヒジゾーさん、龍馬に見つからないようにお腹をゴソゴソ、誠仮面に変身。
誠「私は土方ではない誠仮面だ!」
皆「キャー!」
誠「皆楽しかったか?」
皆「楽しかった-!」
誠「また観たいか?」
皆「観たいー、観る-!」
誠「明日も来るか?」
皆「来るー!」
誠「皆に私からお願いがある。」
皆「なーにー?」
誠「せーのといったら♪誠仮面だ!
といってほしい。」
皆「キャー!」
誠「誠'sミュージックスタート!」
流れ出す登場音楽
誠「♪しーかーしー名乗れというのならあえて名乗ろう人呼んでせーの」
誠&皆「キャー!誠仮面だ!」
誠「ありがとう!さらばだ!!!」
シャキーン!!

らち龍馬「わしもいつか龍馬仮面やりたいぜよ〜」

トリプルカテコ 龍馬仮面登場
仮面取られて、左手の拳を口元につけてアワアワし、右手を龍馬に伸ばして無念さを表現するヒジゾーさん

アナウンスは桂センセー
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超歌劇 幕末Rock 黒船来航 公式サイト

 考えてみたら、2.5次元は幕末Rock以外には興味がない。声優さんたちの超雷舞は皆勤してるんだけど、超歌劇の方は一度もライブで見たことがなかった。
 初演→DVDで見る
 再演→ライブビューイングで見る、その後DVDで見る

 なのに、アウェー感はまったくなし。観客席のリスポンスはライブビューイングで一回経験していたせいか、開演前のお登勢さんと勝さんのペンライト講座から、すっかり馴染んでしまった。ペンライトのスイッチオンオフ、色替えは結構機種によって微妙なので手間取った(超雷舞のペンライトと超歌劇のペンライトは配色が違うみたいだし、黒船来航は新キャストに合わせて色が増えていた)。

 良知龍馬くんあっての再演だと思う。そして、超魂團で初演から一緒にやっているソウちん@佐々木喜英くんとヒジゾーさん@輝馬の3人が軸になって、新キャストとなった長州組のシンディ@糸川くんと桂センセー@三津谷くんを取り込んでいたというか、龍馬とソウちんとヒジゾーさんが核になってペリージュニア@兼崎さんと対峙するストーリー展開になってました。

 そして、初演再演も見てきたヒジゾーさん煌としては、輝馬の飛躍に目からウロコでした。

 で、何といっても誠仮面です……いったい何方何三さんだっけ(汗)。期待はしていましたが、まさか、こんなに大活躍するなんて。

 詳しくは、8日にもう一度見てきますので、その時に。
よみうり大手町ホールは真新しく、音響もよく、座席が割と大きめで過ごしやすい。久しぶりに「よみらくご」に参戦したのは白鳥「メルヘンもう半分」がネタだしされていたから。ばりばり古典派の中に白鳥さんを入れるとは、なかなか冒険的な(苦笑)。

饅頭こわい/金の助

元犬/宮治
 かなりきわどい時事ネタもぶっ込んで、マクラはかなりたっぷり。落語芸術協会の若手真打ちの中では売れっ子だけど、私は今ひとつ好みじゃないみたい……品川区の武蔵小山出身で、趣味は家族と戸越銀座を散策すること、というところに親近感があるのだけど。

化物使い/扇辰
 中入前かと思ったら、この順番で上がられて驚いた。ということは、白鳥「メルヘンもう半分」が中入前で、中入り後にさん喬「雪の瀬川」ですか。まぁ白鳥さんが上がった後は空気がざわつく(苦笑)ので、色物が入らない時には中入前に置いて、休憩時間をはさむのはひとつの方法なんだけど。
 宮治さんが「私の後は落語協会の錚々たるメンバーで」とか言っていたけど、一部は違います、と、白鳥さんを言外にいじり。このホールの音響が素晴らしいので3K新文舎で呼んで欲しいけど(新聞社が違うので)無理でしょうね、と笑わせて。
 ……えっと、あまりに心地よい口調なので、途中の記憶がない(汗)。

メルヘンもう半分/白鳥
 音源では持っているけど、ライブで聴く機会は2度目。大筋ではもちろん変わらないけど、だいぶ言葉を入れ替えている。爆笑ものだけど、笑いどころを多少抑えめにしているかも。でも、よみらくごのお客さんには、まぁこんなものでよろしいかと(さん喬師はじめ古典落語を期待しているお客さんが大半かと思うと、白鳥さん目当てで来ている自分なんかはヒヤヒヤする)。

雪の瀬川/志の輔
 困ったことに、「雪の瀬川」は主人公に何ひとつ共感できなかった。吉原の花魁に一目惚れで殉愛を貫いたという噺では「幾代餅」「紺屋高尾」がプロットとして似ているが、これらは主人公が職人で、真面目に仕事していて腕もいいし、稼いだ金で吉原に行っている。
 この作品の主人公は大きな商家の若旦那で、父親の金で登楼し、花魁に入れ込んだ挙げ句に勘当され、乞食同然でさまよっていたところを昔父親に世話になった元従業員で今は屑屋となっていた夫婦に養われ、花魁が身銭を切った金を何の疑問もなく受取り、花魁が命をかけて吉原を脱出することをただ待っている。しかも、かつては若旦那で本の虫だったのを、番頭に誘われて吉原に行った挙げ句の自分の人生の転落を、あくまでも人のせいにしている。そして、屑屋が細々と本の書き写しで5文6文の金をつくりながら自分を養ってくれていることを知っても、自分で働こうとせず、花魁が吉原で自分の身体でつくった金を送ってくれることを何の疑問も持たず受取り、さらに自分のために命がけで吉原を脱出してくることをひたすら待っている。一言で言って、クズい。
 さん喬師の長講に感動した方も多かろうけど、私は……(涙)。
2010年以降、今年で5回目。2011と2012が抜けているようだけど、自分の身体には「今回で5回目」と感じるほど、何度も刻みつけたものがあるようだ。落語って同じものを繰り返し聴いても面白いのかと思う方もいるだろうが、心に刻み込まれた作品は、何度繰り返しても、その時その時に違う感じ方や聴き方をする自分がいて、飽きないようになっている。

 ただ、背後の座席で食べ物を入れたポリエチレンの袋をがさがさする人がいたせいで集中力を削がれたのか、今年の志の輔は去年までの志の輔と同じだろうか、違うのだろうか、何だか気になってしまった。ごくごく小さなエンジン音だけど、ノイズがあったことも、あれ、志の輔さんの会場でこんなことがあるかなあと感じた。

 そのせいでちょっと集中できなかったのだけど、前説はいつもの通り、落語口演の前半15時間分の人間関係を解説し、後半では「お札はがし」「栗橋宿」「関口屋強請」のさわりを語り、後は幸助の仇討ちのエピソードで全巻終了、最後に志の輔オリジナルの、お盆の夜に幸助が平左衛門の霊と対話するというもの。

 壮大なストーリーの中に人の欲望や業が絡み、幽霊にお札はがしを頼まれた伴蔵・おみね夫婦は、自分たちを養ってくれる浪人・萩原新三郎がお露とお米の霊に取り殺されるのを助けてしまい、百両という大金を得て、大金を得て築いた栗橋宿の荒物商を築いたものの、伴蔵の浮気に端を発する争いが引き金となって、伴蔵はおみねを幸手宿の土手で追い剥ぎにあったかのように殺してしまう。ところが店の使用人が次々とおみねの霊につかれたように、倒れては伴蔵の悪事を暴露するので、全員を里に帰す。その悪事を聞かされた医師、山本志丈は伴蔵が口封じに殺し、そこで伴蔵はお縄となる。ここからは幸助が師匠飯島平左衛門の敵であるお国・源治郎を討つ話。

 舞台の一部となる越後の村上の名産の話におよび、駅北口の○○水産に普通の荒巻鮭が三本と村上産の塩引き鮭(お殿様に献上するため、腹は開かれていない)が並んで下がっているとのことで、終演後見に行ったが、あいにく村上産のはなくなっており、普通の新巻鮭が三本下がっているだけだった……。
落語と歌舞伎で忙しく、ミュージカルを見たのは久しぶり。20年ぶりの公演だということと、音楽が服部隆之さんであることが興味を惹かれた。

 狸の国が舞台で、ストーリーはシンデレラと白雪姫がベース。日舞あり、オペラあり(翠さんの夜の女王は迫力あった)、島唄の声あり(城南海さん、十六夜姫を撃退する白木蓮様の声が素晴らしく、アンコール部分での「さくらさくら」もいい)、フレンチカンカンやジャズ風のレビューあり、宙乗りあり、殺陣あり、和洋五目で楽しかった。そして、効果音楽に服部隆之さんらしいテイストがあるのが、とても好き。最後のコーラス、アンコール部分の白木蓮様「さくらさくら」の後に尾上松也さん他全キャストによる和太鼓アンサンブルも楽しい。
 年齢問わず楽しめる作品。昭和14年にオペレッタ喜劇として映画化された(残ってないそうだ)のを皮切りに何度も映画や舞台にされているのだそうだ。

松竹 ミュージカル 『狸御殿』
ミュージカル『狸御殿』特設サイト
狸吉郎(狸御殿の若殿)/尾上松也
きぬた(黒造とその先妻の娘)/瀧本美織
餅月満太夫(家老)/小倉久寛
きららの方(狸吉郎の母)/渡辺えり
泥右衛門(山賊の頭目)/赤井英和
お蔦(きぬたの継母)/あめくみちこ
語り部/柳家花緑
そぼろ(腰元)/青木さやか
おくず(お蔦の連れ子)/土屋佑壱
おはぎ(お蔦の連れ子)/大地洋輔(ダイノジ)
白木蓮/城 南海
十六夜姫(隣国の姫)/翠 千賀

 自分的には十六夜姫の夜の女王と黒鳥オディールと白雪姫の継母を掛け合わせた様な魔女役と、白木蓮様の声対決が素晴らしく、特に城 南海さんにはどこかで改めて聴きに行きたいと思った。
台風7号が接近中で帰宅の足が心配ではあるけど、見に行った。

 八月納涼歌舞伎は故中村屋勘三郎が始めた会なので勘九郎・七之助は頑張るし、叔父の橋之助は芝翫襲名前の最後の興行。
「八月納涼歌舞伎」襲名目前に控えた中村橋之助が熱演「これも何かのご縁」

 そしてNHK「ブラタモリ」でタモリが新吉原で取材したエピソードを鶴瓶が新作落語にして、それを勘九郎が歌舞伎にすると2秒で決めた、とか。
<歌舞伎>鶴瓶の新作落語 伝説の花魁話に勘九郎、七之助が挑む
「八月納涼歌舞伎」新作はタモリ発案の落語から、笑福亭鶴瓶「勘三郎が操作」
鶴瓶の新作落語、歌舞伎化 勘九郎が直訴「心温まる友情の話」
タモリも故・勘三郎も大喜び!?笑福亭鶴瓶の新作落語が歌舞伎に!
 鶴瓶噺は聴いたことがないけど、これは期待していいだろうとチケットは先月早々に確保。でも人気があり過ぎて3階席でも花道が見切れる西席だった(; ;)。

 Togetterによるツイッター民の感想まとめ。
平成二十八年八月納涼歌舞伎「廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)」感想まとめ

サイト歌舞伎美人「八月納涼歌舞伎」みどころ
第三部

一、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)

土蜘退治伝説をもとにした松羽目物の荘重な舞踊劇

 病の床に伏せる源頼光のもとへ、典薬頭の薬を届けに侍女の胡蝶がやって来ます。頼光の所望に従い胡蝶が紅葉の様子を物語ると、頼光は一時病のことを忘れます。その後、胡蝶が去り再び苦しむ頼光の前に、どこからともなく智籌と名のる僧が現れ、病平癒の祈念を申し出ます。しかし、灯下に映る智籌の怪しい影に気づき頼光が刀で斬りつけると、土蜘の精の本性を顕し消え失せます。そして館の庭では番卒たちが土蜘退治を祈願し、巫子は諫めの舞を舞い始めます。一方、土蜘退治に向かう保昌が四天王とともに智籌の血潮を辿り東寺の裏手に着くと…。
 智籌の漂わせる不気味さ、千筋の糸を投げかけての勇壮な立廻りをご堪能ください。

二、廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)

堅物の田舎侍と吉原随一の花魁が魅せる人情噺

 江戸留守居役の寄合で、江戸の流儀に馴染めぬ酒井は、次回は自分の役宅で国の行く末を語り合おうと提案します。しかし、次回は互いに馴染みの遊女を紹介する趣向だと告げられたうえ、国元の踊りを笑われ、主君の悪口まで言われた酒井は、次回は自分も馴染みの女を紹介すると言い切ります。その直後、吉原一の花魁、山名屋浦里と偶然に出会った酒井は、ある決意をして山名屋へ乗り込むと、主人の平兵衛に、浦里に会わせてもらいたいと懇願します。丁重に廓の掟を説く平兵衛らのもとに、意外な人物が姿を現し…。
 笑福亭鶴瓶の新作落語「山名屋浦里」を題材にした新作歌舞伎にご期待ください。


土蜘
・前半は立役の七之助と凛々しい獅童が素敵。團子ちゃんも子役にしては台詞や立ち回りが多い役を結構ちゃんとやった感じ。
・中盤はのりちゃんこと波野哲之くん初台詞。3才とは思えない落ち着きっぷり。猿之助さんと勘九郎さん、やっぱ踊りうまいわ。
・後半は、日本の戦隊もののはしりね。土蜘蛛怪人を取り囲む5人の戦士は、赤く塗った坂田金時以外は外見でキャラ分けされてないけど、橋之助さんのところの三兄弟も総出演。
・橋之助 高僧は美しいんだけど妖艶さは少ないかな。吉右衛門さんとか仁左衛門さんとかだったら、もう少し色気のある高僧になると思う。土蜘蛛は糸の演出素敵だけど、表情に妖怪らしさや破れていく少数民族の悲哀なりが欲しいんじゃないかと思う。

廓噺山名屋浦里
・中村兄弟のためにあるような作品。勘九郎は真面目で故郷の妻に誓いを捧げる堅物で信義に生きるピュアな某藩の新任留守居役(留守居役にこんな融通の利かない奴をアサインするとは、という部分はあるけれど)。七之助はThis is the star花魁という花魁中の花魁。美しく、また立ち居振る舞いも素晴らしく、でも酒井様の依頼を無事済ませて告白する様がとても子供の純粋さそのままで。
・山名屋主人の扇雀さん、友蔵の駿河太郎さんも好キャスティング。鶴瓶の息子、駿河太郎さんは発声が歌舞伎ではないので最初どうかと思ったのだけど、さすが地の関西弁での台詞回しは自然で無理なく作品に溶け込んでいた。
・悪役の亀蔵、彌十郎たちも憎々しくはあるが雄藩の留守居役としての立ち振る舞いは流石。他の花魁や芸者もきれい。
・何と言っても回り灯籠のような舞台装置がいい。廊下が出て来て人が動き、場面転換が切れない。そして最後の花魁行列の舞台も素晴らしい。

平成中村座で再演希望。

小三治一門会はめぐろパーシモンホールとか数回行ったことがあるけど、三三さんとの親子会は初めて。夢空間主催でよみうりホール開催なので8割は入っている感じ。

道灌/ろべえ
 今年亡くなられた喜多八師匠のお弟子さん。確か「弥次郎兵衛」の下半分を取ってつけられた名前だそうだ。そして、来年3月に昇進して「子八(こはち?)」を名乗ることが決まっているそうな。
 これだけの観客を前にして上がっているとのことだったが、どうしてどうして。真打ち昇進直前の二つ目がやる「道灌」はやっぱり聴いて面白い。

お血脈/三三
 入れごとや時事ネタ多い、歯切れの良さがなんとなく談志を思い出させる……善光寺のお血脈で死者はみな極楽に行ってしまい、残ったのは談志師匠だけというネタも入っていたし。「ゴディバ対メカゴディバ」はキョン師のネタだよね……でも「今ならシン・ゴディバ」は新しいし、ショコラティエの言い立ては三三さんオリジナルじゃないかな。ショコラティエの言い立てで拍手が起き、「ここで拍手をいただくような芸じゃないんで」と言っていたけど。五右衛門が長野新幹線で飲み食いし過ぎて長野を乗り越して金沢まで行っちゃったとか、楽しすぎる。

中入り

馬の田楽/小三治
 暑気当たりでしょうか、普段でもどちらかというとゆったり喋る小三治師匠ですが、次の言葉が出てくるのがいつか固唾を呑んで見守るような高座でした。
 でも寄席でもなかなか出会えない「馬の田楽」で楽しゅうございました。

お尻の時間が決まっていたせいか、小三治師匠が力を発揮しきれず終わってしまう感じ……4,500円で三席はちょっとお高い印象です。
国民的アイドルグループSMAPが解散しましたね。私は全然興味ないのですが、香取さんは『新選組!』の主役であり、彼と山本耕史の友情が作品の軸となったといっても過言ではない(それもミタニンの計算)ので、香取君の行く末は気に掛けています。

福島
墨櫓の礎石発見 国史跡指定を目指す 棚倉城跡
 棚倉町にある棚倉城跡の土塁から墨櫓(すみやぐら)の礎石が見つかった。町教委が10日発表した。本丸を囲むように設置されていたとされる櫓の全容を裏付ける貴重な発掘とみている。平成27年度からの発掘調査をこれで一区切りとし報告書にまとめ、町は30年度内の国史跡指定を目指す。
 町教委によると、櫓は防御拠点としての働きを持つ。墨櫓は、本丸の全周に造られた多門櫓の四隅にあった。今年3月に発見された多門櫓の礎石の延長線上に位置する南西の門で、深さ20センチ地点から30~80センチ四方の5つの礎石が見つかった。現存する当時の絵図とも合致しているという。さらに多門櫓の継続調査で礎石間の距離から構造物の横幅が約4メートルと推察できるとした。
 有識者による同城跡調査指導委員会委員長の北野博司東北芸術工科大教授は「個性的な構造と景観、城跡遺構の保存状態の良さは国指定の価値を十分に有する」とコメントした。
 棚倉城跡は江戸初期の近世に築城された全国的にも珍しい城廓(じょうかく)で、国指定となれば県内初めての事例となる。戊辰戦争で本丸御殿とともに焼失したと伝わる。
 町教委は20日午前10時半から現地説明会を開く。参加無料。問い合わせは町教委生涯学習課 電話0247(33)0111へ。

「照姫」役に松山さん決定 会津藩公行列、「八重」役は真壁さん
 会津の秋の風物詩「会津まつり」のメイン行事として9月25日に行われる「会津藩公行列」の個人役柄を決める審査会が6日、会津若松市で開かれた。「照姫」は同市出身で都内在住の会社員松山梨沙さん(28)、「山本八重」は喜多方市の栄養士真壁杏奈さん(26)に決まった。

 照姫は幕末の会津藩主・松平容保の義姉で、戊辰戦争で鶴ケ城内の女性や子どもを指揮した。山本八重は会津藩士の娘で、戊辰戦争で奮戦。大河ドラマ「八重の桜」の主人公になった。

 松山さんは「会津代表の名に恥じぬよう頑張り、観客に感動を届けたい」、真壁さんは「八重になりきって会津の伝統をしっかりと伝える」と抱負を語った。

 審査会では、書類選考を通過した各3人の面接が行われた。

長野
幕末の人物、書などで紹介 上田で「墨蹟展覧会」
 幕末に活躍した人物を中心に、その書の掛け軸や書簡などを集めた「幕末維新墨蹟(ぼくせき)展覧会」が13日から、上田市天神の市交流・文化施設「サントミューゼ」で始まる。坂本龍馬や、旧上田藩士の洋学者・赤松小三郎によるとされる書物、複製など約100点が並ぶ。市民らでつくる実行委員会が主催。12日は内覧会があった。

 坂本龍馬が新しい国家の構想を記した「船中八策」など歴史上重要な書簡も多い。赤松小三郎関連は、二院制議会政治の導入などの提言をまとめた意見書「建白七策」(複製)など10点を集めた。

 内覧会で、展示品を所有する橋本秀孝さん(63)=茨城県=が説明。橋本さんは旧熊本藩細川家の重臣の末裔(まつえい)で、幕末に関する資料を収集している。「幕末に、若い人たちが(外国の)植民地化の危機にあった日本を変えた。そのことを誇りに思って、見てほしい」と話した。21日まで。16日は休館。入場料700円。

写真説明:内覧会で展示の説明をする橋本さん

コラム
萩市長と会津若松市長は握手したことがない!? 戊辰戦争の“終戦”はまだ先?
萩市長と会津若松市長は握手したことがない!? 戊辰戦争の“終戦”はまだ先?
2016年08月13日

飯盛山にある、白虎隊自刃の地。白虎隊は弱冠16歳前後の男子で組織された会津藩の部隊であった

いまだ対立が続く? 萩市と会津若松市

 まもなく終戦記念日を迎える。「このあいだの戦争」といえば、71年前の8月15日に終わった太平洋戦争を思い浮かべるが、そうではない地域が日本にはある。福島県では、今も148年前の1868年(明治元年)9月22日に降伏した“会津戦争”を指す。

会津戦争とは、幕末の会津藩(現在の福島県)が、薩摩藩(鹿児島県)・長州藩(山口県)・土佐藩(高知県)を主力とした新政府軍と戦った戊辰戦争の局地戦だ。徳川家の一門だった会津藩主・松平容保は、新選組を配下に置く京都守護職を務め、討幕を目指す薩摩・長州と激しく争った。しかし、幕府が朝廷に政権を返上した大政奉還(1867年)を受け、会津藩は新政府に恭順の意を示したにも関わらず、賊軍とされ、郷土を踏みにじられた。

「そんな昔のこと」と思うかもしれないが、その恨みは今もなお消えていない。会津戦争から120年を前にした1987年に、長州藩の藩府だった山口県萩市から、会津藩の城下町だった会津若松市へ友好都市提携の申し入れがあったが、市民の猛反発で頓挫(とんざ)。さらに、打診に前向きだった会津若松市長は翌年の選挙で落選の憂き目にあった。2007年には、参院福島補選で応援に入った安倍晋三首相(山口県出身)が「(会津戦争で)先輩がご迷惑をかけたことをお詫びしなければならない」と謝罪したが、自民党候補が当選することはなかった。そこまで許せない理由は何なのか。
なぜ、山口県だけが恨まれるのか
ページ: 2
2016年08月13日
なぜ、山口県だけが恨まれるのか

 戊辰戦争では、鳥羽・伏見の戦い、北越戦争、五稜郭の戦いなど数々の激戦があったが、とりわけ会津戦争は凄惨を極めた。有名な“白虎隊の悲劇”だけでなく、婦女子も巻き込まれた攻城戦で、兵力の三分の一にあたる約3000人が死亡。さらに降伏後も、戦死した会津藩士の遺体の埋葬を1年間も許されず、藩士とその家族1万7000人余りが斗南(現在の青森県むつ市)に強制移住させられ、飢えと寒さで死者が続出する辛酸をなめた。

その福島県民の憎しみは、鹿児島県や高知県には向かず、なぜか山口県にだけ一身に注がれている。それは、1877年(明治10年)に薩摩の西郷隆盛が鹿児島県士族を率いて反乱した西南戦争で、元会津藩家老の佐川官兵衛を中心とする会津人部隊が活躍して鎮圧したことで“敵を取った”から。そして、会津戦争で新政府軍の指揮を執った土佐の板垣退助は、後に自由民権運動で薩長を中心とする藩閥政府に対抗したことで“同志”となったということらしい。
俳優・西田敏行もその確執について語る
ページ: 3
2016年08月13日
俳優・西田敏行もその確執について語る

 筆者は、幕末の会津藩を舞台にした2013年放送のNHK大河ドラマ「八重の桜」で、会津藩家老・西郷頼母役を演じた俳優の西田敏行さんにインタビューをしたことがある。福島県郡山市出身の西田さんは、その時に「子供のころから地元のお年寄りに“薩長憎し”の話を聞いてきました。大人たちが『このあいだの戦争はよう』というと太平洋戦争ではなく、戊辰戦争の話なんですよね。僕も山口県の人と聞くと、ちらっと意識することがあった」と話していた。また、西田さんは、1977年放送の大河ドラマ「花神」で長州の山県有朋、1990年放送の大河ドラマ「翔ぶが如く」では薩摩の西郷隆盛を演じているが、「山県を演じた時は、地元の友人からいろいろと言われましたね。でも、なぜか西郷を演じた時は、みんな許してくれたんですよ」と苦笑いしていた。
こじれた関係は修復可能か
ページ: 4
2016年08月13日
こじれた関係は修復可能か

 こじれた因縁を断ち切ることはできないのか。実はいい先例がある。同じ幕末の1860年には、彦根藩(滋賀県彦根市)の大名でもある幕府の大老・井伊直弼が、水戸藩(茨城県水戸市)浪士に殺害された桜田門外の変が起きている。水戸市と彦根市は1968年に友好都市となり、約100年ぶりに和解している。また、「忠臣蔵」としてお馴染みの赤穂浪士の討ち入り(1703年)では、兵庫県赤穂市が毎年「忠臣蔵サミット」を行っているが、敵の吉良上野介の領地だった愛知県吉良町(2011年に西尾市と合併)も1993年から招待されている。
会津戦争集結150周年で今度こそ仲直り!?
ページ: 5
2016年08月13日
会津戦争集結150周年で今度こそ仲直り!?

 再来年は、会津戦争終結から150年の節目となる。1987年の友好都市提携の打診をきっかけに、萩市と会津若松市では市民レベルの交流が本格化し、それぞれの市長も両市を訪れるなど歩み寄りが始まっている。それでも「公の場では握手はできない」と、わだかまりは消えず、130年、140年の節目でも機は熟さなかった。しかし、東日本大震災では、萩市が会津若松市に支援の手を差し伸べるなど、両者は心を通わせてきた。そろそろ長州を許してあげてもいいと考える会津の人たちは少なくないだろう。

<文/中野龍 写真/Tomo.Yun >

【中野龍】
1980年東京生まれ。日本大学文理学部史学科(日本近現代史専攻)卒。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経て、フリーランス。

薩長への恨み、未だ消えず? 安倍政権が東北で「不人気」の謎
自民公明の与党圧勝で終わった参院選ですが、実は東北では野党統一候補のほとんどが勝利していたことをご存知でしょうか。なぜ、安倍政権は東北で大敗したのか? 評論家の佐高信さんの発行するメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、幕末期の「奥羽越列藩同盟が生きているからだ」と面白い考察で先の参院選を解説。薩長出身にルーツを持つ安倍政権への恨みは未だ根深く残っていると持論を展開しています。

怨みは消えない

ほぼ毎月一回行っている「金曜日文庫」の対談の後の質問で、ハッとするようなことを言われた。

「先の参院選で、東北で野党統一候補が勝ったのは、TPP問題だけでなく、“奧羽越列藩同盟”が生きているからではないか」

確かに、TPPポイントだとすると、秋田で敗北したのが説明できなくなる。

質問した人は福島の出身だったが、三重で統一候補が勝ったのも、民進党代表の岡田克也の地元というだけでなく、
徳川親藩の桑名藩ということではないかと主張するのではないかと主張するのである。

私は「ウーム」と唸ってしまった。

現首相の安倍晋三は長州の出身であり、元首相の小泉純一郎の父親は薩摩の出だから、いまだに薩長が日本の政治を
悪くしてるんだと、堂々強調している私が気がつかないのは不覚の限りだった。

沖縄の勝利も、薩摩による虐待と差別に対する抗議と読んだほうがいいだろう。

怨みを深く沈黙させているところは、そう簡単にだまされない。新潟も、もちろん、いわゆる薩長の官軍と対決した
奧羽越列藩同盟の一員だった。

私が『西郷隆盛伝説』(光文社知恵の森文庫)に書いたように、東北では戊辰戦争の際の秋田の裏切りを許していない。

それについて、秋田県出身老医師の述懐を引こう(吉田昭治『秋田の維新史』より)

「あれは明治三十四、五年の頃、仙台の第二高等学校に居た頃のことです。舎監をしていたのが旧仙台藩士でしてね。
なかなか厳格な反面、優しいところのある爺さんで、生徒達にも人気がありました。私なども入った当座は随分可愛がられ、世話になったもんです。ところが、私が秋田出身の出と判ると、その途端態度がガラリと変わってしまいました。
それからというものは、寮であろうが、学校の中であろうが、町の中であろうが、顔を合わせる度毎に、一日一回なら
一回、三回なら三回、十回なら十回、とにかく会う度毎に凄い目でにらみつけて、破れ鐘のような声で”秋田の変心!”と
頭ごなしに怒鳴りつけるんです。私は山奥の百姓のせがれで、仙台藩士の暗殺とは全く何の関係もないのに。いやあ、あれには参ったもんでした」
「暗殺」とは、揺れる秋田藩に送った仙台藩の使節、志茂又左衛門らを、薩摩出身の奥羽鎮撫総監督府参謀、大山格之助が斬殺してしまったことを指す。

仙台藩が大山と同職の世良修蔵を暗殺して列藩同盟のリーダーとなったのと逆に、秋田藩は志茂らを斬殺して、薩長の官軍側に組み入れられた。

TPPを推進しないと言って簡単にそれを引っくり返した安倍などを、奥羽越列藩同盟に属して抵抗した人たちは絶対に信じないということだろう。およそ150年経っても怨みは消えないのである。

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『佐高信の筆刀両断』第109号より一部抜粋

西郷、幕府軍も靖国合祀を 亀井氏らが会を立ち上げ
 亀井静香元金融担当相が来月にも西南戦争で倒れた西郷隆盛や戊辰(ぼしん)戦争で敗れて「賊軍」とされた徳川、会津など幕府軍の兵士を靖国神社に合祀(ごうし)するよう求める会を立ち上げることが6日分かった。石原慎太郎元東京都知事も参加する。共同通信のインタビューで明らかにした。

 西郷や徳川、会津両軍らの扱いを巡っては靖国神社の徳川康久宮司が共同通信のインタビューで、合祀は「無理」としながらも「幕府軍や会津軍も日本のことを考えていた。ただ、価値観が違って戦争になってしまった。向こう(明治政府軍)が錦の御旗を掲げたことで、こちら(幕府軍)が賊軍になった」と述べている。会の立ち上げはこの発言を踏まえた動き。

 会には「官軍」の中心となった薩摩、長州の鹿児島、山口両県選出の国会議員も参加する予定。国民的な運動とするため、経済界や学会にも参加を呼び掛けていく方針だ。

 亀井氏は合祀を求める理由について「日本は戊辰戦争、西南戦争という内戦を経て近代国家に生まれ変わった。敗者がいるからこそ争いが鎮まった。敗者も貢献している」と説明。すでに徳川宮司に対して数年前から直接、合祀するよう要求、今年6月末には会を立ち上げることを説明したという。(共同)
 靖国神社の「賊軍」に対する態度がひどいので参拝しない私ですが、合祀されたら行くでしょうか……いや、千鳥ヶ淵の戦没者慰霊碑に行きますわ。
恒例の「よってたかって」シリーズですが、夢空間15周年記念公演ということで、ちょっとお祝いムードでした。圧縮タオル製の紅白饅頭とかダルマとかプレゼントもありました。

【昼の部】
たらちね/あおもり

道具や/三三
 この会のベースラインを高レベルで決める三三師匠。寄席サイズより少し長めでゆったり。

大山詣り/兼好
 「大山詣り」をライブで聴くのは初めて。兼好さんの軽くて赤い口調のせいか、乱暴が過ぎて髪を剃られてしまった熊さんが復讐のために女将さんたちの髪を剃るのも「やり過ぎ」とは思ったものの、否定的な感情なく聴くことができた。
 
バイオレンス・スコ/百栄
 百栄さんの定番持ちネタだけど、私はライブで初めて聴けた(音源では聴いていた)。猫フーズのブランドにやたら詳しく、また猫の生態にも詳しいので、スコとアメリカン・カールがシャーとかやっていると猫マニアのツボ。

宗悦殺し/喬太郎
 寄席だと百栄さんの新作落語の後に色物が入ったりして、空気を変えてから古典落語に戻したりするけど、今日はいきなりトリ。でも喬太郎さんは一言二言言っただけでマクラもほとんどなく、圓朝の「真景累ヶ淵」の世界に全員連れていった。
 入れごとやギャグなしでキレッキレの圓朝怪談。宗悦の亡霊と間違えて斬ったのは奥方だったところも怖いけど、その前に奥方が針治療の痕が化膿して苦しむところがもう、昔は殺菌とか概念がないから膿むにまかせて、匂いの描写とかたまらんな……(怖)

 15周年記念ということもあり、外れ無しのいい番組だった。

【夜の部】
金明竹/あおもり

天狗裁き/一之輔
 欧州公演のエピソードなどを少々語り、疲れてるとかいいながら、キレッキレの「天狗裁き」(笑)。家主もお奉行様も天狗もなんか変。大爆笑。

千両みかん/白酒
 一之輔さんを「ドサ回りで芸が荒れてる」と毒舌で評して、白酒さんは病に苦しむ若旦那を案じる大旦那と番頭から。この設定は『崇徳院』でもあるけど、あれは春のネタで上野の花見の場面が必要だ。『千両みかん』か『擬宝珠』だ、でも『擬宝珠』は今のところ喬太郎さんだけだよな。
 『千両みかん』もライブ初視聴。真夏に蔵一杯保存している蜜柑の中からたったひとつ腐っていない蜜柑を「千両」といわれてびびる番頭と、顔色ひとつ変えない大旦那と若旦那の金銭感覚の違いが面白い噺。

座席なき戦い/白鳥
 一番最近つくった噺。文枝師匠の東京公演で新作落語のネタおろしを求められてつくった噺だと知った。すでに6月に江東区の公民館で、さん喬・一之輔・白鳥というなかなかない三人会で聴いてた(苦笑)。でも、たぶんその時からいろいろ微調整されていると思う。
 睡眠不足で山の手線神田から新宿まで座って寝て通勤したいサラリーマンと、アメ横で買い物したおばちゃんの座席を巡るバトル。おばちゃんが買った1500円の5番アイアン3本セットと、マグロを買ったおまけにつけられたマグロの頭と、勝浦の生わかめが山の手線内で炸裂する生臭さ(苦笑)。

船徳/市馬
 昼の百栄さんの後に見事な圓朝怪談をやった喬太郎さんと同様、マクラは「あれでも圓朝から五代目の弟子ですから。あちらで圓朝師匠がどう思っているか」という程度で、すぐにネタに。
 たっぷり「船徳」。「くまんばちさーん」も出てくる、長いバージョン。そして、四万六千日様の暑い日の盛り、大川で涼もうと思っていたお客さんふたり、若旦那崩れの徳の舟に乗っちゃって、まぁお疲れ様です。

 夜も外れなしでした(昼夜とも前座さんのとこで爆睡してしまいました、ごめんなさい)。
一之輔さんにとっては二度目の欧州公演帰国講演なんだけど、前回は「ノラや」で20人ぐらい、今回は四谷区民ホールで二階席にもお客様が入るという規模(キャパ450人、場内8割程度の入りだったかな)。このことが昨今の落語ブームを牽引している一之輔さんだからか。

 欧州公演はベルギー、ポーランド、フィンランド。字幕付き公演でウケは土地によっていろいろだったようだけど、フィンランドの翻訳が完璧だったようで、日本人を相手にしている時と同じタイミングでどーんと笑いが来た感じ。ベルギーの最初の公演は前座の時より受けなかったらしい。
 アニメ『昭和元禄落語心中』から落語ファンになった人も各地に数名いたようで、参加者コメントにその言及があった。

たらちね/こはる
 寄席サイズよりちょっと長めな(たぶん談春の影響が大きい)型。八公がご飯炊きながら夫婦喧嘩まで妄想するのは初めて聴いた。落とし方もちょっと独特。

藪入り/一之輔
 旧盆の季節なのでとてもタイミングいい。しかもライブで聴くのは初めてのネタを一之輔さんで聴けたのはラッキー。
 子供の可愛さは抜群。持ち金の多さから出所を怪しまれた亀ちゃんが、鼠捕りの懸賞に当たったこと、後で両親を驚かそうと思っていたのに先を越されて疑われてしまって口惜しいことを涙ながらに語るところがいい。
 でもこの話の一番可愛い登場人物はおとっつぁんだよね。
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