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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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 東京都写真美術館で幕末から明治にかけての写真を集めた企画展をやっているんですね。今回の東北・北海道編はその4とのこと。
 函館中央図書館所蔵の土方さん生写真を拝めるまたとない機会なので、みつねさんと行って参りました。

夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史
北海道・東北編

会 期: 2013年3月5日 ( 火 ) ~ 5月6日 ( 月・祝 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日) ※4月30日(火)は臨時開館
料 金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円


田本研造ヵ ≪箱館市中取締 裁判局頭取 土方歳三≫ 
明治二年頃撮影 後年のプリント ゼラチン・シルバー・プリント 
函館市中央図書館蔵(部分)(後期展示 ※前期はレプリカ展示)

 この特別展のポスターにも土方さんの写真画像が使われています。

 前期後期であわせて500点あまりの写真が展示されました。前期では田本研造ヵでは榎本武揚さんと榎本対馬さんの肖像や田本研造撮影の函館五稜郭で氷を切り出す様子(これは明治10年撮影)など幕末〜明治好きには見ておきたかった写真画像が展示されていたようで、見逃した感あります。

 たくさんたくさん貴重なセピア色の写真を見ましたが、やはり、土方さんの写真(修正ありですが)は格別に色鮮やかで、洋装がびしっときまっていて、やっぱり素敵でした(*^_^*)。そんなミーハーな一言でしか表現できないボキャ貧ですが……。
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 お誕生日ウィークもそろそろ終わりなので寄席に行こうかと思っていたのですが、夕方から夜にかけて爆弾低気圧が東京を通過しそうなので断念しました(;o;)。

福島
「八重の生き方」紹介 作家・藤本さんが猪苗代で講演会
 作家藤本ひとみさんの講演会「銃姫 八重という女性」は3月30日、猪苗代町体験交流館学びいなで開かれ、山本(新島)八重の生き方から、震災後を生きるヒントを考えた。
 学びを通じた被災地の地域コミュニティー再生支援事業の一環で、町教委の主催。120人以上が来場した。
 藤本さんは、戊辰戦争への参加、新島襄との結婚、日赤での活動などから八重の生き方を「一見、積極的に見えるが、よく見てみると何かに巻き込まれ、その中で最善を尽くす受け身の生き方」と分析。「運命から逃げない八重の受容の精神、与えられた中で精いっぱい自分を生かす生き方は参考になるのではないか」などと話した。


八重や幕末の会津藩紹介 会津武家屋敷特別展
 福島県会津若松市の会津武家屋敷の特別展「山本八重と会津藩の人々-幕末・明治、その群像-」は4日、施設内にある会津歴史資料館で始まった。11月30日まで。
 山本(新島)八重をはじめ幕末の会津の人々、秩父宮妃勢津子さまをゆかりの品とともに紹介。同志社社史資料センターが協力し、八重直筆の書など関連資料を会期途中の7月中旬まで展示する。信念を貫いた会津人の精神性を伝える。
 会津武家屋敷の入場料は大人850円、中高生550円、小学生450円。問い合わせは電話0242(28)2525へ。

(2013/04/05 09:37カテゴリー:歴史・伝統)


茨城
幕末、日本茶輸出第1号 「伝説のさしま茶」ペットボトル開発
坂東市観光協会は、市内のお茶生産農家「根本園」と共同で地元特産さしま茶のオリジナルペットボトル商品
「伝説のさしま茶」(三百五十ミリリットル、百五十円)を開発した。協会は「坂東の新しい顔として広く発信していきたい」とPRする。
 さしま茶は、一八五四年に黒船で来日したペリーが口にしたのがきっかけで一八五九年、日本茶輸出第一号として海を渡り、米国内で日本茶ブームを巻き起こした。当時の記録から木製の茶箱に豊臣秀吉の肖像画が描かれていたことも分かった。商品名はその歴史にちなんだ。
 ラベルには馬にまたがる武士の姿も描かれ、「BANDOU BUSHICHA」「坂東 武士茶」と刷り込んだ。上質な一番茶だけを使用し、温度管理など抽出方法にも気を使い、急須で入れたお茶の香りやうまみを再現した。
 さしま茶は、東京電力福島第一原発事故の影響で、一時、生産中止に追い込まれ、今も風評被害が続いている。逆境の中で今回、開発に携わった「根本園」経営の根本宏紀さん(29)は昨年、さしま茶の抹茶を使ったアイスクリームを製造して、販売した実績がある。「抹茶アイスは今も好調な売れ行き。同じ茨城産でも加工品は抵抗が少なく消費者は手に取ってくれる。ピンチをチャンスと考えたい」と話す。
 「伝説のさしま茶」は東京・銀座の県のアンテナショップ「茨城マルシェ」にも並ぶ。(原田拓哉)



千葉
流山本町の魅力僕らも知ったよ 北小児童がポスター展
 古い建物や旧跡が点在する流山市の本町界隈(ほんちょうかいわい)の魅力を紹介する「流山本町界隈再発見ポスター展」が、同市役所1階ロビーで開かれている。地元の同市立流山北小学校の児童が制作したアイデアあふれるキャッチコピーやイラスト、写真などを組み合わせた約160点が並んでいる。5日まで。

 ポスターは本町界隈(同市流山と加の一部エリア)にある神社・仏閣、流鉄流山線、新選組の近藤勇陣屋跡、万華鏡ギャラリー見世蔵など計12コーナーに分けて展示。

 ポスターの一部は取材した各店舗などに寄贈される予定だが、その前に一般にお披露目しようと市が同校側に持ちかけ、急きょ展示会が決まった。問い合わせは市商工課、電話04(7150)6085。


三重
小津清左衛門長柱日記:幕末の暮らしぶり鮮明 松阪市教委、第5巻を発刊 /三重
 松阪市教委は、江戸時代の豪商で、松阪商人として財をなした小津清左衛門家の11代当主、長柱(1811〜76年)が残した貴重な日記を解読した「小津清左衛門長柱日記」第5巻を発刊した。

 小津家は、紙の製造販売などを全国的に展開している「小津産業」(本社・東京)の基礎を築いた。松阪に残る旧家は「松阪商人の館」として公開されている。

 日記は長柱が家督を継いだ1840(天保11)年の翌年正月から、1871(明治4)年に隠居するまでの約30年間の貴重な記録だ。商売から日常生活までが克明に書いてあり、当時の暮らしぶりが分かる。松阪商人の姿を浮き彫りにしようと、03年から門暉代司・元本居宣長記念館長ら10人が「松阪古文書研究会」をつくって解読。これまでに4冊を発刊している。今回の発刊で、全体の約8分の1に当たる10冊を解読したという。

 第5巻は1849(嘉永2)年の1年分をまとめた。3月3日には射和の竹川家の息子吉三郎が小津家の養子となり、射和の延命寺から松阪の養泉寺に「宗旨送状」が出たことを記録。10月15〜18日には「山田岩淵(伊勢市)の御師・出口邸に手代数人と共に滞在、山田外宮、宇治内宮に絵馬を奉納し、歓迎を受けた」との趣旨をつづっている。

 一部700円。同市教委文化課、市立歴史民俗資料館、松阪商人の館で販売している。【橋本明】

〔三重版〕



コラム
旭堂南陽のブラリ講談 歴史あるき
自立した女性「新島八重」の巻

会津藩主・松平容保公の上洛

この立派な門をくぐると大きな駐車場がありとっても便利でした
 今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」は2年ぶりに20%超えの視聴率でスタートしたようです。今回、主人公の新島八重ゆかりの地、京都を歩いてみると多くの人々が「八重の事を知ろう」と関係地を訪れていました。しかも女性の方が多かったです。

 会津出身の八重が「なぜ京にきたか?」というと、兄の山本覚馬が松平容保(かたもり)公に随行し上洛(じょうらく)したのがきっかけです。

 そのころの京には反幕府の侍たちが脱藩して集まり、治安が急速に悪くなりました。幕府は京の警護をいずれかの藩主にさせなければなりません。しかし、これは誰もが嫌がります。死ぬ危険性があるところに自分だけでなく家来を連れ赴くようなものですから、なかなか決まらない。

 そんな時、徳川家と非常に深い関係のある会津藩に白羽の矢が立ちました。会津藩には初代から続く「徳川家をお守りしないといけない」という厳しい家訓がありました。それぞ誠の会津武士の本懐。これが後の会津戦争にまでつながる訳です。

 さて、幕府から京都守護職という役を与えられた藩主・容保。滞在地として本陣を構えたのが金戒(こんかい)光明寺。この寺は城構えで要所にも近く、千名の兵が滞在できました。

 丸太町通りから歩いて見ると、まさに要塞(ようさい)。なだらかな岡の途中や上に幾つかのお寺があり、下から歩くと結構高低差があります。しかもかなりの距離です。ここはそれまで壬生浪士組と言われていた浪人の集まりが、幕府公認の新選組として生まれる記念すべき場所。そんな事を考えながら訪れるのも楽しみの一つです。

 ここの周りには、ブラリ歩きスポットがたくさんあります。平安神宮に京都市美術館、京都国立近代美術館、京都市動物園、少し足を伸ばせば南禅寺と多彩です。

(大阪講談協会所属)
 ◇公演情報「みんなの講談」=9日午後2時、同4時(2回公演)、1500円、なんば徳徳亭、出演:太平洋、南陽。修羅場読みのワーックショップ付きの講談会。問い合わせはトリイホール、電話06(6211)2506


エンターテインメント
最旬男子が揃い踏み! 映画『幕末奇譚 SHINSEN5 ~剣豪降臨~』DVD発売
 旬な俳優陣の競演が好評の映画『幕末奇譚 SHINSEN5 ~剣豪降臨~』のDVD発売が決定した。

 同作はミュージカル『テニスの王子様』で注目を集めた豪華な俳優たちによるアクションハイブリッド時代劇。
 幕府転覆を狙う藩士と、それを影から操る陰陽師の力と謎に、熱き友情で結ばれた新撰組屈指の剣客5人が挑む。リーダー格の土方歳三を馬場徹、沖田総司を神永圭祐、斎藤一を馬場良馬、藤堂平助を八神蓮、原田左之助を広瀬友祐が務める。さらに、敵役の吉田稔麿に高崎翔太、土御門源春に佐々木喜英を配役し、まさに最高のキャスティングといえる。監督は、映画『RISE UP』『スイッチを押すとき。』の新鋭・中島良。

 今回のDVDには、初日舞台挨拶等の特典映像も収められており、2枚組での発売。今作の大好評を受けて、早くも第二弾となる「幕末奇譚 SHINSEN5~風雲伊賀越え(仮)~」の制作も決定しており、各方面から注目が集まっている。

 アクションと殺陣の魅力を存分に楽しめる、進化した時代劇。次作への期待とともに楽しみたい。

DVD『幕末奇譚 SHINSEN5 ~剣豪降臨~』は、5月24日から発売。


『八重の桜』の長州藩描写 山口県民は受け入れ難いの意見多し

 山口県下関市に住む70代女性は、長年にわたって大河ドラマの大ファンだ。特に今年の『八重の桜』は、綾瀬はるかが「孫の嫁によう似ちょる」ということもあり、楽しみにしていた。しかし、最近では、日曜夜8時のNHKにチャンネルを合わせようとするたび、気が重くなってしまう。
「まだまだ物語は始まったばっかり。それやのに、もうすっかり長州藩は悪者扱いじゃけえね。このままやったら、戊辰戦争で会津に攻め入った長州藩は、鬼のように描かれるでしょ。ちょっと見る気がせんのよね」
 大人気の大河ドラマ『八重の桜』。初回視聴率は2年ぶりに20%超えを果たした。物語の舞台である福島県への貢献は相当なもの。日本銀行福島支店の試算によれば経済効果は「113億円」ともいわれており、震災からの復興に一役かっている。
 このドラマは、明治維新を「敗者」である会津藩の視点から描いたものだ。
 綾瀬演じる山本八重の故郷・会津藩は、旧幕府勢力の中核と見なされ、長州藩・薩摩藩を中心とする新政府軍の仇敵となる。
 特に、長州藩との遺恨は根深い。会津藩主・松平容保が1862年から京都守護職となり、新撰組を麾下において尊王攘夷派志士たちの徹底的な取り締まりを行なう。さらに蛤御門の変では、壮絶な市街戦の末に長州藩を敗北させ、「朝敵」へと追いやる。
 大政奉還、王政復古後に戊辰戦争が勃発すると、今度は会津藩が新政府軍から「賊軍」の汚名を受け、徹底的な弾圧にあう。19人の少年たちが自刃した「白虎隊の悲劇」に代表されるように、数多くの犠牲者を出した。
 さらに新政府軍は会津戦争における犠牲者の埋葬を禁じたため、会津の人々は家族の遺体が野に晒され、鳥や獣に食い散らかされる悲惨な状況を目の当たりにしたとされる。
 これらの遺恨はまだ根深く残っており、2007年に山口選出の安倍晋三首相(前任時)が会津若松市を訪れた際、「先輩がご迷惑をかけたことをお詫びしなければならない」と語ったほどだ。
 会津出身の本誌女性編集者は小さい頃から「長州の男との結婚だけは絶対に許さん」と言われ続けて育ったという。そんな背景もあり、『八重の桜』における長州藩の描写は、「山口県民にとっては受け入れたくないもの」(山口県萩市在住の70代男性)という意見が多い。
※週刊ポスト2013年4月5日号

 長州を正義だと教えられてきた方々には会津とか、赤報隊とか、受け容れがたいでしょうね。

『八重の桜』描写 山口・福島県民の怒り温度差にNHKが配慮
 NHKで大人気の大河ドラマ『八重の桜』は、幕末の会津が舞台となっているが、戊辰戦争で会津に攻め入る長州藩が鬼のごとく描かれているため、山口県民の怒りを買っている。

 その一方で、「NHKサイドは山口県には相当気を遣っている」との分析もある。山口県萩市にある萩博物館の一坂太郎・特別学芸員(幕末維新史)がいう。

「吉田松陰役の小栗旬が、ストーリーの必然性と関係なく、会津を訪れたエピソードは印象的だった。松陰が会津に行ったのは史実ですが、八重や山本覚馬に会ったかどうかは分かっていない。松陰の魅力を伝える場面をあえて作ったという気がしますね。

 それに江戸の街や黒船襲来のシーンを撮るときにも萩市でロケをやっている。さしたる必要性がないのにやってきたのは、山口県からの反感を避けるためかもしれません」

 もちろん山口県民の「怒り」と福島県民の「怒り」に相当な温度差があることは事実だ。1980年代には萩市が会津若松市と姉妹都市を結ぼうとしたが、会津若松市の反対で頓挫した経緯がある。

 1996年に当時の萩市長が非公式に会津若松市を訪れた際も、会津若松市長は記者会見の場では握手に応じなかったといわれる。 萩市在住で「長州と会津の友好を考える会」代表の山本貞寿氏がいう。

「郷土に攻め入られた会津の方が持つ思いと、長州の人間が持つ思いとでは、重みが違うのは事実。過去の和解活動は全てうまくいっていないし、歩み寄ろうとしても会津の方には厳しいことをいわれてしまうことも多い。

 細かいことを議論しようとすると、堂々巡りになってしまうので、私はあまり悪口を言い合いたくない。お互いに日本を思う気持ちがあるんだから、少しずつ歩み寄っていければいいと思うんです」

※週刊ポスト2013年4月5日号

 3月末にして1月並みの寒さですか……5月並みの陽気で桜は例年より10日早く咲いてしまったと思えば、この寒さ。着るものに困りますなぁ。

福島
八重に思いはせ挑戦 第1回の「会津幕末検定」
 NHK大河ドラマ「八重の桜」で関心が高まっている幕末の会津に関する知識を審査、認定する「会津幕末歴史検定」の第1回試験は17日、会津若松市の会津大など全国3会場で行われた。
 同検定運営事務局、福島民報社の主催。東京の中央工学校、京都の同志社大でも試験を行い、9歳から81歳までの396人が受験した。
 会津大会場では2級30人、3級74人、2級と3級の併願50人の合わせて154人が受験した。2、3級とも4択の100問で70問以上の正解で合格となる。受験者は試験時間が始まると一斉に問題を開き、真剣な表情で問題に臨んでいた。
 結果は4月下旬に各自に通知される。

( 2013/03/18 11:15 カテゴリー:主要 )


福井
幕末福井藩士の人事資料集を発刊 県文書館、松平文庫をデータ化
 福井県文書館は28日、幕末福井藩の中・上級藩士の氏名や職歴など人事履歴を記した資料集「福井藩士履歴」第1巻を発刊したと発表した。県立図書館の松平文庫の史料を整理、活字化した。2017年度までに全6巻を編集する計画で、総勢約900家5千人の家臣についてまとめる。幕末の改革や維新後の日本を支える人材が、誰とどのような仕事をしていたかなど、歴史の全体像を知る基礎資料として活用が期待される。(松井理恵)

 県文書館は09年から始めた幕末の福井藩主松平春嶽の調査の過程で、藩の人事を詳細に記した公文書「士族」と「剥札(はぎふだ)」に着目。計8冊が現存しており、賞罰や任務内容まで分かる内容は「全国でも珍しい」(同館)という。

 「士族」は現役当主について、「剥札」は隠居・死亡した当主について記されている。11年度から家ごとの情報を統合したり、いろは順を五十音順に並び替える作業を進めてきた。

 第1巻には、名字が「あ~え」(五十音順)で始まる154家800人超を掲載した。「石川尚一郎」の項目には、1863(文久3)年10月7日に「勝麟太郎殿へ相手寄航海術致修行候様被仰付」とあり、勝海舟の下で航海術を学ぶよう命令があったことが分かる。「井原立二(なりかず)」「石川弼」の2人も同時期に同様の記述があり、福井藩が積極的に神戸の海軍操練所で技術を身に付けさせていたことが読み取れる。

 資料集はデジタルデータ化する。ほかの史料と情報を付き合わせることで、「藩のプロジェクトの全体像を復元することも可能」(同館)といい、政治史や文化史など多方面の研究に応用していくという。

 また、藩士ゆかりの県民が先祖のルーツを調べる上でも役立つとして、研究者以外の利用も期待している。

 千部発行。県や市町の図書館で閲覧できるほか、希望者には配布する。デジタルデータは、新年度の早い段階で県文書館のホームページで閲覧できるようにする。

 問い合わせは県文書館=電話0776(33)8890。


滋賀
旧井伊神社社殿:秘伝、初公開 鮮やか幕末の彩色−−彦根 /滋賀
 彦根藩主井伊家の先祖を祭った彦根市古沢町の「旧井伊神社社殿」が神社側から同市に寄付されたのを受けて、同市教委は24日、社殿内部を市民や観光客らに公開した。祖霊は旧社殿のそばに建てられた新社殿に移されており、参加した約330人は普段は公開されない本殿などの素晴らしさに見とれていた。【松井圀夫】

 井伊神社は、1842(天保13)年に第十二代当主の井伊直亮が井伊家の始祖共保(ともやす)を祭る「井伊八幡宮」として造営したのが始まり。3年後に社殿が建立され、入り母屋造りの本殿と拝殿が相(あい)の間で結ばれる権現(ごんげん)造り。

 旧社殿は平屋建て約56平方メートル。市教委文化財課の担当者の案内で見学した人たちは、華やかな彩色(さいしき)が随所に施され、江戸時代後期の高い技術の粋が垣間見られる本殿や拝殿内部に入り、説明を聞いて質問したり写真を撮るなどしていた。

 井伊家初代当主の直政好きという大阪市の女性3人グループは「色や装飾がきれいだし、旧本殿にも入れて感動しました」と話していた。


京都
八重の故郷 会津を紹介 同志社大 藩家訓や容保肖像画
 同志社を創立した新島襄の妻八重(1845~1932年)が生まれ育った福島県会津地方の歴史と文化を紹介する企画展「会津と八重」が26日、京都市上京区の同志社大今出川キャンパス・ハリス理化学館で始まった。
 学校法人同志社と福島県、会津若松市などの共催。江戸から明治時代の資料を中心に展示している。
 徳川幕府への忠誠を誓う会津藩の家訓や、幕末の藩主松平容保の肖像画と和歌、藩の軍事演習が描かれた屏風(びょうぶ)、八重の父や兄弟も通った藩校日新館の絵図や教科書も並べた。精巧な会津塗の漆器や刀のつばの装飾、名産品の番付表、会津地方の年中行事がまとめられた屏風図などが会津文化の奥深さを伝える。日本画家橋本関雪が描いた白虎隊の自刃図もある。
 この日は大谷實・同志社総長や室井照平・会津若松市長たちがテープカットを行った。
 無料。6月30日まで(火曜と祝日、ゴールデンウイークは休館)。展示替えあり。会津地方の伝統工芸品や観光パンフレットを集めたコーナーもある。


コラム
龍馬の“同士”ら9人切り捨てた新選組 幕末の伝説の「急襲」を詳報
 元治元(1864)年6月5日午後10時過ぎ、新選組局長の近藤勇が「主人はおるか、ご用改めである」と声を張り上げ、沖田総司らとともに三条小橋西詰の旅籠(はたご)屋「池田屋」に突入した。

 2階に約30人の尊王攘夷(尊攘)派の浪士がいたことから、池田屋主人、惣兵衛はうろたえながら階段を上がっていった。

 惣兵衛の慌てぶりに浪士の存在を確信した近藤は永倉新八、藤堂平助を1階に待機させ、沖田総司と裏階段を駆け上がる。

 そこで浪士とかち合った近藤と沖田。近藤は多勢に無勢と思ったのか、いきなり「手向かいすると切り捨てるぞ!!」と怒鳴って相手を威嚇。両者に一瞬、緊張感が走った。

 が、にらみ合いもそう長くは続かなかった。突然に切りかかった浪士を沖田がバッサリと切り捨てたところで戦闘が始まった。

 浪士の多くは池田屋から北約300メートルの長州藩邸を目指し、吹き抜けから1階の中庭に飛び降りて脱出しようと試みる。ここで「1階が主戦場」とみた近藤は2階に沖田を置き、1階へ下りる。

 1階の永倉と藤堂は土間付近で脱出を図ろうとする浪士を相手に応戦。藤堂は額を切られ、永倉も左手を負傷する。2階の沖田は無類の強さを見せたが、吐血をして倒れ、戦線を離脱してしまう。

 近藤も囲まれるなど苦戦の連続だった。だが、ここで三条小橋北詰の四国屋丹虎(たんとら)に浪士がいないことを確認した副長、土方歳三の隊が合流してきたため形勢は逆転。戦いは2時間で終了した。

 浪士集団のリーダー的存在だった肥後藩・宮部鼎蔵(ていぞう)や、勝海舟が創設した神戸海軍操練所で坂本龍馬と訓練を受けていた土佐・北添佶摩(きつま)ら計9人が死亡、4人が捕らえられたという。翌日も会津藩などによる掃討作戦でさらに多くの尊攘派を失う。

 北添が事件に加担していたため、幕府の反感を買った操練所は廃止を余儀なくされ、行く先を失った龍馬はこのあと、倒幕へ走り出す。

 一方、ダメージを受けた長州は報復のために挙兵すると、事件から1カ月半後の7月19日に蛤御門(はまぐりごもん)の変が勃発。京の街は一瞬にして灰になってしまうのだった。(園田和洋)  


【山本覚馬】動乱の渦中で常に日本を見据え、戦い続けた不屈の会津藩士〔1〕/中村彰彦(作家)
「今、日本にとって急務なのは、内戦ではない」。
戊辰戦争の最中、薩摩藩に幽閉されながらも、日本の近代化を進めるための方策を、新政府に建白した男がいた。会津藩士・山本覚馬である。
『管見』と題する、23項目にわたる詳細かつ具体的な内容はあの坂本龍馬の「船中八策」を遥かに凌ぐと評価される。
教育と物づくりを軸に、新時代の日本像を描く覚馬が、目指していたものは何であったか。

◆西郷らを瞠目させた意見書『管見』◆

 現在、大河ドラマの放送もあり、新島八重(山本八重)が注目を集めています。幕末の戊辰戦争では、当時最新鋭のスペンサー銃を手に鶴ケ城龍城戦を戦い抜き、維新後には京都で同志社大学の設立者であるキリスト者・新島襄と結ばれて、ともに理想の教育の実現に邁進した、まさに「女傑」です。

 そんな八重を語る上で避けて通れないのが、実兄の会津藩士・山本覚馬でしょう。八重が女性でありながら最新の洋式銃を自在に操り、しかも実戦で活躍できたのは、先見性に富んだ17歳上の兄、覚馬の薫陶を受けていたからなのです。

 私は、土佐の坂本龍馬がドラマや小説で取り上げられるたびに、「遥かに格上の男が会津にいたのに」と、常々感じていました。

 龍馬といえば慶応3年(1867)6月、議会政治の導入など新国家の骨組みを8項目で示した、「船中八策」が有名です。一方の覚馬は慶応4年(1868)6月、幽閉されていた薩摩藩邸で、『管見』と題する意見書をまとめています。その内容は三権分立や二院制をはじめ、商工業振興や税制改革、能力主義の人材登用など、日本の近代化を進めるにあたっての具体案を、23にわたる項目で論じたものでした。

 『管見』で感心させられるのは、「教育」と「物づくり」を重視している点です。覚馬は「欧米列強に対抗するには、先ず人材の育成が急務」と、学校建設の意義や女性教育の必要性を訴えました。また一方で、これからは農業ではなく商工業で国を富ませるべきとし、殖産興業に力を入れることを主張します。

 「教育」と「物づくり」を核にした国づくりという構想が、いかに的を射たものであったかは、その後の日本の発展が証明しているでしょう。

 龍馬の「船中八策」が「どんな体制の国をつくるか」という理念を述べた、いわば「総論」に留まっていたのに対し、覚馬の『管見』は大きなビジョンを掲げた上で、各分野で何をすべきか、具体的な方策を説く「各論」までを打ち出していたのです。その内容の充実ぶりに仰天したのが、新政府の西郷隆盛や岩倉具視らでした。彼らが瞳目したのも無理はありません。「討幕」にのみ心を奪われ、新国家の形も未だ手探りであった西郷たちにすれば、敵方の会津藩士が、目指すべき「近代日本のあり方」を明示したことに、ただ驚くしかなかったのです。
  
◆覚馬を培った会津の気風と象山◆

 それにしても、覚馬はなぜこれほど先見性に富んだ意見書を記すことができたのでしょうか。その背景には、故郷・会津の伝統と、江戸で出会った1人の男の存在があります。

 先ほど、『管見』は「教育」を軸の1つに据えていると述べました。私には、これは非常に腑に落ちるものです。というのも、覚馬が育った会津藩は、諸藩に先駆けて「教育立国」を実現した藩であったからです。

 始まりは、藩祖・保科正之の時代に遡ります。当時、無為庵如黙という僧侶が、会津城下に稽古堂という学問所を開きました。そこでは家老から一般の町民まで、身分に関係なく誰もが儒学を学んだといいます。この気風を昇華させたのが、5代藩主・松平容頌の時代に藩政改革を実行した名家老・田中玄宰でした。彼は享和3年(1803)、新たに藩校・日新館を設立。藩士は10歳から藩校に通い、充実した教育を受けることになるのです。

 また、藩士の子供は日新館に入る前から「什の掟」に親しみます。「ならぬことはならぬ」で知られるこの教えにより、誰もが幼い頃から「会津武士のあり方」を身につけました。こうした会津藩独特の雰囲気の中で成長した覚馬が、「教育は近代化の軸である」と考えるのは、ある意味で必然だったでしょう。

 また、覚馬が23歳の江戸遊学の折に出会った佐久間象山の影響は、極めて大きなものでした。後年、覚馬は尊敬する人物に「佐久間象山、勝海舟、横井小楠」の3人を挙げていますが、日本全体を俯瞰する眼と先見力は、象山に鍛えられています。

 当代随一の蘭学者であった象山は、日本を取り巻く世界情勢にも通じており、阿片戦争に敗れ、列強に蹂躙された清国の惨状も知っていました。そして日本がその二の舞にならぬよう、開国して西洋文明を取り入れ、列強に対抗できる国力をつけるべきと唱えたのです。「異国の侵略を防ぐ」点で、象山の狙いは積極的な攘夷です。そしてそれは、外国の圧力に屈しただけの開国論や、相手の実力も知らずに「夷狄など皆追い払ってしまえ」と説く夜郎自大の攘夷論とは一線を画すものでした。

 そんな象山が重視したのが、工業力です。当時の日本は新式の武器など最先端の工業製品を輸入に頼っていました。これでは列強から侮られ、攘夷は果たせない――象山はそう考え、最新の科学に基づいた工業力の強化を主張したのです。実際、象山は自ら電信機などを製作し、今も長野県松代の象山記念館には、彼が手がけた多くの機器が残っています。

 こうした象山の議論は、覚馬にはストンと胸に落ちたはずです。実は会津藩では、先述の田中玄宰が手がけた改革により、各地から進んだ技術を導入することで、漆や酒造業などが発展し、藩政の建て直しが実現していました。つまり、「自国の物づくり」の振興から富国強兵を実現することは、会津藩がすでに経験してきたことでもあったのです。

 覚馬が『管見』で「物づくり」を標榜したのは、このような背景があってのことでした。日本を守るために何をすべきか。象山の思想は、会津藩が経験した「人づくり」「物づくり」を肌で知る覚馬に受け継がれ、具体化されたのです。

(『歴史街道』2013年4月号総力特集「山本覚馬と幕末動乱」 より)

■ 中村彰彦(なかむら・あきひこ)作家
昭和24年(1949)、栃木県生まれ。出版社勤務を経て、文筆活動に専念。
平成6年(1994)に『二つの山河」で第111回直木賞受賞。『五左衛門坂の敵討』(第1回中山義秀文学賞)、『落花は枝に還らずとも』(第24回新田次郎文学賞)、『会津のこころ』など著書多数。


エンターテインメント
イケメン新撰組が旅案内。女子のためのガイドブック! 『るるぶ薄桜鬼』(ブックレビュー)
 アニメを絡めての町おこし。最近よく見かけるようになっているのは、実際にそうした観光地が元気いっぱいになっているからでしょう。この『JTBのMOOK るるぶ薄桜鬼』(JTBパブリッシング)もそんなブームにあやかって出されたものだと思われますが、今回の対象は主に京都。昔ながらの伝統を持つ町にアニメが介入してくるのを快く思わない人もいるかもしれません。しかし、それによって若い子がその地に愛着を持つ。おとーさんが年頃の娘と新撰組の聖地に行って盛り上がれる。これって素敵な事だと思います! アニメは日本を元気にする。この雑誌を見て、改めてそう思いました。

元記事はこちら

 薄桜鬼から京都などに興味を持つ人の多くは若い女子。ついはしゃぎすぎて住民や他の観光客に迷惑をかけることがないよう、冒頭でしっかりイケメンが指導しています。そんな気配りが作り手の愛を感じる出だし。

 続いて名所案内。例えば八木邸であるならば、その場所に絡めた薄桜鬼のワンシーンを引用して印象付けています。 基本的な情報はもちろん、普通のガイドブックではおそらく取り上げられない“廊下”なども紹介されているのが面白い。薄桜鬼ファンにとっては、廊下ですらも重要な“萌え”ポイントだということです。

 若者をターゲットにしているせいか、旅行雑誌としても分かりやすく説明が丁寧。事前申し込みが必要なスポットなどなど、Q&A方式で読みやすく紹介されていたり、あらゆるアクセス方法が検討されていたりします。

 そしてお目当ての薄桜鬼以外にも、女子の心を揺さぶる情報満載。おしゃれな宿泊先、ランチ、スイーツ、かわいい小物などは女子ならば食いつかずにいられません!

 京都の他に、日野、会津若松、函館や、幕末に絡めた名所も同様に紹介。また、斎藤一役の鳥海浩輔さん、風間千景役の津田健次郎さんのインタビューも好きな人にはたまらないページでしょう。

 実際に持ち歩くにも電子は便利です。普通の雑誌と違ってくしゃくしゃにならないし。ただ、スマフォだとかなり拡大しなきゃならないのは、ちょっと残念。タブレットだと快適です。

文=いちむら おま
(ダ・ヴィンチ電子ナビ「エディターレビュー」より)


オリジナルストーリーで展開される「薄桜鬼」の新作ドラマCD登場
5月22日に発売される「薄桜鬼 ドラマCD ~近藤さんの悩みの種~」の予約受付がAmazonで開始された。

ファン待望の「薄桜鬼」の新作ドラマCDで、このドラマCDでしか聞けないオリジナルストーリーを、土方歳三役の三木眞一郎さん、沖田総司役の森久保祥太郎さん、斎藤一役の鳥海浩輔さん、藤堂平助役の吉野裕行さん、原田左之助役の遊佐浩二さん、風間千景役の津田健次郎さん、近藤勇役の大川透さんら豪華声優陣が彩る。

また、数多くの「薄桜鬼」主題歌を担当してきた吉岡亜衣加さんが歌うドラマCDテーマソング(Short ver.)も収録される。

愛か誠か、生か死か。動乱の京都に芽吹く、甘く切ない恋の花――「新撰組恋遊戯 ~幕末幻想異聞~」女性向け恋愛シミュレーションゲーム「mixi」「Mobage」にて配信開始!
グノシステムジャパン株式会社は2013年3月14日(木)に「mixi」、2013年3月25日(月)に「Mobage」にて、女性向け恋愛ゲーム『新撰組恋遊戯 ~幕末幻想異聞~』をフィーチャーフォン版・スマートフォン版同時に配信開始いたしました。
ジグノシステムジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:沼尻 一彦)は2013年3月14日(木)に、ソーシャルネットワーキングサービス「mixi」、2013年3月25日(月)に、ソーシャルネットワーキングサービス「Mobage」にて、女性向け恋愛シミュレーションゲーム『新撰組恋遊戯 ~幕末幻想異聞~』をフィーチャーフォン版・スマートフォン版同時に配信開始いたしました。


『新撰組恋遊戯 ~幕末幻想異聞~』とは、あなたが主人公となって、誠の志のもとに生きる新選組隊士たちとの恋愛を楽しむ、女性向け恋愛シミュレーションゲームです。

<ストーリー>
元治元年、京都。
病弱な弟を救うため、長州藩の間者となったあなたは、
命令により新撰組に近づくことに。
しかし、彼らに隠されたある「真実」を知った時、
あなたの運命は、否応無く因果の渦中へと巻き込まれていく。

誠を貫く男達と共に駆け抜けたその先で、
淡い恋の花を咲かせるか、それとも徒花となって儚く散りゆくのか。

決めるのは、あなた次第――


<ゲームの特徴>
ゲーム中の選択肢に正解したりアバターを獲得することで、彼との「好感度」が上がります。好感度によって物語が分岐し、それぞれのエンディングを迎えます。
物語の途中には「蜜月ルート」が発生することも。「蜜月ルート」は、いつもより甘く胸の高鳴るシチュエーションが楽しめる、スペシャルストーリーです!
また、好感度がアップするアバターには、可愛いアイテムがいっぱい! ガチャで手に入る美麗アバターで、トータルコーディネートも楽しめます。
<キャラクター>


<『新撰組恋遊戯 ~幕末幻想異聞~』のサイト概要>

■アドレス :
Mobage(フィーチャーフォン・スマートフォン共通):http://pf.mbga.jp/12013935
mixi(フィーチャーフォン): http://ma.mixi.net/39666/
mixi(スマートフォン):http://mixi.jp/run_appli.pl?id=39666
■利用料金 : 無料(一部有料)
■対応端末 : フィーチャーフォン、スマートフォン
※機種により、非対応の場合がございます。詳細はサイトをご覧下さい。
■アクセス方法 :
 「Mobage」トップ > ゲーム > 恋愛
 「mixiゲーム」トップ > オシャレ・恋愛

<シナリオ企画制作>
ジグノシステムジャパン株式会社
<イラスト/キャラクターデザイン>
なま


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『八重の桜』の長州藩描写 山口県民は受け入れ難いの意見多し
 山口県下関市に住む70代女性は、長年にわたって大河ドラマの大ファンだ。特に今年の『八重の桜』は、綾瀬はるかが「孫の嫁によう似ちょる」ということもあり、楽しみにしていた。しかし、最近では、日曜夜8時のNHKにチャンネルを合わせようとするたび、気が重くなってしまう。

「まだまだ物語は始まったばっかり。それやのに、もうすっかり長州藩は悪者扱いじゃけえね。このままやったら、戊辰戦争で会津に攻め入った長州藩は、鬼のように描かれるでしょ。ちょっと見る気がせんのよね」

 大人気の大河ドラマ『八重の桜』。初回視聴率は2年ぶりに20%超えを果たした。物語の舞台である福島県への貢献は相当なもの。日本銀行福島支店の試算によれば経済効果は「113億円」ともいわれており、震災からの復興に一役かっている。

 このドラマは、明治維新を「敗者」である会津藩の視点から描いたものだ。

 綾瀬演じる山本八重の故郷・会津藩は、旧幕府勢力の中核と見なされ、長州藩・薩摩藩を中心とする新政府軍の仇敵となる。

 特に、長州藩との遺恨は根深い。会津藩主・松平容保が1862年から京都守護職となり、新撰組を麾下において尊王攘夷派志士たちの徹底的な取り締まりを行なう。さらに蛤御門の変では、壮絶な市街戦の末に長州藩を敗北させ、「朝敵」へと追いやる。

 大政奉還、王政復古後に戊辰戦争が勃発すると、今度は会津藩が新政府軍から「賊軍」の汚名を受け、徹底的な弾圧にあう。19人の少年たちが自刃した「白虎隊の悲劇」に代表されるように、数多くの犠牲者を出した。

 さらに新政府軍は会津戦争における犠牲者の埋葬を禁じたため、会津の人々は家族の遺体が野に晒され、鳥や獣に食い散らかされる悲惨な状況を目の当たりにしたとされる。

 これらの遺恨はまだ根深く残っており、2007年に山口選出の安倍晋三首相(前任時)が会津若松市を訪れた際、「先輩がご迷惑をかけたことをお詫びしなければならない」と語ったほどだ。

 会津出身の本誌女性編集者は小さい頃から「長州の男との結婚だけは絶対に許さん」と言われ続けて育ったという。そんな背景もあり、『八重の桜』における長州藩の描写は、「山口県民にとっては受け入れたくないもの」(山口県萩市在住の70代男性)という意見が多い。

※週刊ポスト2013年4月5日号


『八重の桜』描写 山口・福島県民の怒り温度差にNHKが配慮
 NHKで大人気の大河ドラマ『八重の桜』は、幕末の会津が舞台となっているが、戊辰戦争で会津に攻め入る長州藩が鬼のごとく描かれているため、山口県民の怒りを買っている。

 その一方で、「NHKサイドは山口県には相当気を遣っている」との分析もある。山口県萩市にある萩博物館の一坂太郎・特別学芸員(幕末維新史)がいう。

「吉田松陰役の小栗旬が、ストーリーの必然性と関係なく、会津を訪れたエピソードは印象的だった。松陰が会津に行ったのは史実ですが、八重や山本覚馬に会ったかどうかは分かっていない。松陰の魅力を伝える場面をあえて作ったという気がしますね。

 それに江戸の街や黒船襲来のシーンを撮るときにも萩市でロケをやっている。さしたる必要性がないのにやってきたのは、山口県からの反感を避けるためかもしれません」

 もちろん山口県民の「怒り」と福島県民の「怒り」に相当な温度差があることは事実だ。1980年代には萩市が会津若松市と姉妹都市を結ぼうとしたが、会津若松市の反対で頓挫した経緯がある。

 1996年に当時の萩市長が非公式に会津若松市を訪れた際も、会津若松市長は記者会見の場では握手に応じなかったといわれる。 萩市在住で「長州と会津の友好を考える会」代表の山本貞寿氏がいう。

「郷土に攻め入られた会津の方が持つ思いと、長州の人間が持つ思いとでは、重みが違うのは事実。過去の和解活動は全てうまくいっていないし、歩み寄ろうとしても会津の方には厳しいことをいわれてしまうことも多い。

 細かいことを議論しようとすると、堂々巡りになってしまうので、私はあまり悪口を言い合いたくない。お互いに日本を思う気持ちがあるんだから、少しずつ歩み寄っていければいいと思うんです」

※週刊ポスト2013年4月5日号
 ここのところ談笑さんの高座がちょっとマンネリ気味なのを気にしつつ、横浜へ。

出来心/笑二
 素直に楽しめた。後半の「花色木綿」も……子供の頃、落語読み物で一番笑えたのは「裏は花色木綿」だったなぁと思い出しながら、笑った。

饅頭とか怖い/談笑
 わーい、談笑版で初めて聴くネタ。
 マクラは家元の練馬宅に空き巣が入ったという話題で笑二さんネタを引っ張る。金庫に入っていたものは……そして三人の弟子の指紋って誰だったんだろう(笑)。
 前半は怖いもの大会、蛇とかゴキブリとか生き物系。
 「饅頭とか」の「とか」がポイントで、スイーツ大会。饅頭だけでなく今どきなスイーツがオンパレードな中で、梅園と梅むらの豆かんが出てきて自分には何気にポイント高かったりして。

粗忽の釘/談笑
 これまた談笑版で初めて聴くネタ。
 釘打ちまくりなところが最後の場面にちょっとブラックに効くところが談笑さんらしいな。

黄金餅/談笑
 何度も談笑さんで聴いているネタなんだけど、にぎわい座の皆さんはかなり素直に反応して笑ってらっさるので、自分も素直に聴けた。
 下谷から麻布までの言い立て、ちょっとつっかえたところを「途中二箇所で工事中だった」というくすぐりに笑った。


 中入りに飛び込んで二席だけ見ました。

籔医者/市馬
 籔医者に関わるクスグリをいくつか入れて、流行らない籔医者が飯炊きの権助を商家の使いということにして名医という評判を立てようとするが……という噺。
 市馬さん、まっすぐに面白い。

妾馬/花緑
 このネタ、意外にライブで聴いていない。三三で一回聴いたきりなんだな。
 花緑の八五郎は、ろくでなしで口は悪いが根は善人。とてもニンに合った八五郎で、家老の田中三太夫や赤井御門守殿様とのやりとりがとても楽しい。
 休暇を取れたので、鈴本でゆったりしてきました。平日の昼席ですが、六割方埋まってました。

たいこ腹/菊之丞
 ご結婚発表から、ますますノリがよくなってきたような印象。

漫才/ホームラン

?/正朝
 ……すみません、爆睡してました(汗)。

長屋の花見/伯楽
 オーソドックスなので安心して聴けました。

三味線漫談/紫文
 いつもの長谷川平蔵です。

湯屋番/さん喬
 ライブで聴く機会は意外に少ないので、さん喬師匠の『湯屋番』新鮮でした。

マジック/ダーク広和

目薬/圓十郎
 艶笑噺でした。

がまの油/市馬
 今日は花散らしの雨でしたが、市馬師匠のおかげで盛り上がりました。

ものまね/小猫

支度部屋外伝/歌武蔵
 歌之介師匠の代演で歌武蔵師匠。トリネタでも十分に楽しめる十八番。
 皆さん、CDを買って招待チケットもらって来た客と、わざわざこの回のチケット買って来た客とが混ざって、演じにくいとか言ってたけど、基本的に落語好きじゃなきゃ来ないと思います……(^_^;)。
 録音しておいて、状態がよかったらCDを出すつもりなんでしょうか>来福レーベルさん。客席はいまいちぎくしゃくしている感じでした。

めがね泥/一之輔
 最前列に空席があったのを「○○○しにいってる?」みたいなこと言ってかき回してました。
 一之輔って『鈴ヶ森』とか『夏どろ』とか、気弱な泥棒の噺がとっても合う。今回も定吉にしてやられる新米泥棒でした。

粗忽長屋/白酒
 まくらの、さん喬・雲助・権太楼の回でそれぞれのファンの方々がどう振る舞うかというのが面白かったです。落語協会の柳家一門の中でもさん喬権太楼となるとファンも純化されているのでしょうか。
 ちょっと早口ですが、八や熊の台詞にも白酒さんらしいアレンジがあって楽しい『粗忽長屋』でした。

悋気の独楽/生志
 立川流からの出演というところで寄席を経験していないコンプレックスを話しつつ、家元ネタ少々。兄弟子いじり少々。
 声とか仕草とかに亡き談志家元を感じてしまうのがさすが談志一門。

はじめてのフライト/白鳥
 小沢一郎ねたはさすがに賞味期限切れかも……いいストーリーなんだけどね。最後になるかも知れないと思って、聴衆参加型のところはしっかり身体を動かしました。

笠碁/文左衞門
 録音→CD収録を予定しているような感じでしたが、台詞や呼吸のひとつひとつがよく練られているのでよろしいんじゃないでしょうか。『笠碁』は、碁盤に石を置く場面がビジュアルで見られないとちょっと残念ではありますが……。

 
 
 毎回、企画が楽しみな「渋谷に福来たるSPECIAL」。今回は四派爆笑編。

壺算/兼好
 途中から聴いたのだけど、軽やかで洒脱なのが身上だなぁ。店の者が女性だという演出も、この人のニンに合っている。

粗忽の釘/鯉昇
 普通は箒をかける釘を打つという設定なんだけど、鯉昇師版は女房のおばの形見のロザリオをかけるための釘という設定なんだ……なんか、山伏がじゃらっと首にかける数珠よりでかいロザリオなんでしょうか(汗)。

金明竹/談笑
 私、談笑師を聴きすぎているのかも知れません……何度聴いても笑えるのが落語ではあるのですが、津軽弁の口上の内容も結構わかってしまうと笑えなくなってしまう(汗)。

試し酒/たい平
 ライブで聴くのは2回目ぐらい? わかりやすくて聴きやすい、たい平師。久蔵が一瞬、大槻出身になっていたがその後は丹波出身ということになっていた(苦笑)。

 一昨日、東京では平年より10日早い桜が開花したようです。これから一週間の天気予報を見るとけっこう暖かい(というか平年より高い)日が続くようなので、東京の桜はこれから10日ぐらいでしょうか……今年は函館の桜の見頃を想定して旅行を予定しているのですが、函館も平年より10日早かったりしたら見逃すかも……(汗)。

北海道
ことしの土方は俺だ 函館野外劇オーディション
 NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長代行)は10日、今年の第26回公演のメーンキャストオーディションを行った。同会スタッフを含む33人が参加、役柄への思いをアピールした。

 募集していたのはペリー提督や武田斐三郎、コロポックル、弁士など全21役。昨年も出演していた参加者は「初心に帰ってがんばりたい」「やり残したことがあった」と、中村理事長代行ら審査員4人に劇への思いを訴え、台本に沿って朗々としたせりふを披露した。

 箱館戦争シーンの土方歳三役の希望者は3人。声を張り上げ、迫力ある殺陣や決めポーズでPRしていた。参加4年目で初めて土方役に応募した函館工業高校2年、河野憲嗣君(16)は「心が強い土方への思いは誰にも負けない。今日の演技には納得できなかったけど、いい結果を待ちたい」と話していた。

 審査結果は12日に郵送通知し、24日から稽古を開始。今年の公演は7月5日~8月10日の全11回。



京都
戊辰戦争の戦略図、初公開 新政府軍の会津攻め一目で 京都
■霊山歴史館 軍監の書き写しか

 戊辰戦争時の新政府軍の会津若松での戦略図「奥州会津若松戦地略図」の写しが見つかり、京都市東山区の霊山歴史館で公開されている。現物は残っておらず、写しの公開も初めて。同館では「会津での新政府軍の戦略が一目でわかる希少な史料」としている。(鈴木俊輔)

                   ◇

 奥州会津若松戦地略図は、戊辰戦争時の会津若松戦の戦略を描いた図。慶応4(1868)年に作られたとされ、新政府軍が会津若松を四方から攻めたことがはっきりとわかる。

 現物は残っておらず、今回公開されているのは戦い後、各藩から参加した軍監が、藩に資料として持ち帰るために書き写したうちの1枚とみられている。横浜市在住の男性が、同館に寄贈し、今年1月に始まった通年特別展示「会津の武士道」で初公開された。

 同館は「若松城への政府軍の戦略が一目でわかる。戦いの勝者側にも敗者側にもなかなか残らない希少な史料」としている。

 特別展示は12月26日まで3期に分かれて開催され、現在は第1期。「八重の時代」と題し、新島八重ゆかりの品を中心に5月6日まで展示する。奥州会津若松戦地略図は3期通じて公開する予定。問い合わせは同館(電)075・531・3773へ。


コラム
新選組が名を挙げた「池田屋事件」の背景 敵の謀略暴いたのは…
 「四条河原町の桝屋の動きがどうも騒がしい」。新選組の秘密警察「監察」の島田魁(かい)、山崎烝(すすむ)らから報告を受けた局長の近藤勇と副長の土方歳三が桝屋の家宅捜索を命じたのが元治元(1864)年6月5日だった。

 「御用改めである」。武田観柳斎を筆頭に新選組が踏み込み、くまなく捜索したところ武器弾薬類や諸藩浪士関係の書類が出てきたため店の主、喜右衛門を逮捕する。

 この桝屋喜右衛門こそが反幕府の皇族、有栖川宮熾仁(たるひと)親王と長州藩の間をつないだ尊王攘夷(尊攘)派の志士、古高俊太郎だった。

 近江国古高村(現在の滋賀県守山市)で代官所の下級役人の子として生まれた古高は尊攘派の儒学者、梅田雲浜(うんぴん)に弟子入り。肥後藩出身の尊攘派で長州藩でも影響力を持つ宮部鼎蔵(ていぞう)とも親交があり、店は尊攘派の拠点になっていた。

 文久3(1863)年8月18日、会津藩、薩摩藩ら公武合体派によるクーデターで京都から追放された長州藩ら尊攘派が巻き返しを狙っている最中だっただけに、古高の逮捕は大きな打撃だったに違いない。

 古高の動きの裏に潜む事の重大性を読んだ近藤と土方が、壬生の八木邸と並ぶもうひとつの屯所・前川邸で行った取り調べはすさまじいものだった。

 2階建ての土蔵で逆さづりにし、1階で胴、2階で足をむち打つ。それでも口を割らないため、土方がくぎを足の甲から裏に打ち抜き、そこに火の付いたロウソクを立てさせる。こんな冷酷な攻めに音を上げた古高はついに恐るべき計画を自供した。

 祇園祭の風の強い日に御所に火を放ち、そのすきに公武合体派の中川宮を幽閉。将軍後見職の一橋慶喜と京都守護職の松平容保(かたもり)を殺害するとともに孝明天皇を長州へ誘拐する-というものだった。

 さらに捜査を進めたところ、古高逮捕を受けて計画の実行か中止を決める会合を三条小橋近くの池田屋か四国屋で開くことも判明した。

 上洛する将軍、徳川家茂の警護のため京へ入った近藤ら。いかつい風体から“壬生浪(みぶろう)”とさげすまれたその名を一躍天下に知らしめた池田屋事件はこうやって幕を開けたのだった。(園田和洋)


逆境に負けない八重の生き方とは?
 幕末から昭和にかけて、激動の時代を生きた会津出身の女性、新島八重。戊辰戦争の敗戦で迎えた新しい時代にあっても、幼少時に学んだ武士道の精神を胸に自らの信念を貫いた生き方は、当時の女性としては異例のことだった。今年のNHK大河ドラマの主人公である八重の生涯を紹介する展覧会が、江戸東京博物館で開かれる。

 会場の展示は、明治元(1868)年に新政府軍の砲撃を受けて開城した会津鶴ヶ城の古写真から始まる。会津藩砲術師範の父を持ち、砲術に親しんだ八重は銃を手に城に立て籠もって戦った。八重のモットー「ならぬことはならぬ(不義には生きない)」の基となった会津藩の教えから、日清・日露戦争で篤志看護婦として従軍し“日本のナイチンゲール”になるまでの八重の軌跡を、ゆかりの品々約200点を通してたどる。

 アメリカ留学経験者で同志社英学校を創立した夫、新島襄は八重の内面の美しさを“ハンサム”と評したという。展覧会では、往時の暮らしを偲ばせる新島旧邸の部屋も再現、気高く生きた“ハンサム・ウーマン”の実像と出会える。

2013年NHK大河ドラマ特別展「八重の桜」
<開催日>2013年3月12日~5月6日
<会場>東京都墨田区・江戸東京博物館(総武線両国駅下車)
<問>電話:03(3626)9974
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/


エンターテインメント
『八重の桜』会津弁わかりにくく「字幕ほしい」と会津藩士末裔
「会津弁がわかりにくいので字幕をつけて欲しい」

「何言ってるのか聞き取りにくいよね」

 綾瀬はるか(27才)が主演しているNHK大河ドラマ『八重の桜』に、視聴者からこんな声が上がっている。この作品は、会津藩の砲術指南の家に生まれ、のちに同志社大学を創設した新島襄の妻となった八重の生涯を描いたストーリーで、八重や会津藩士たちのセリフはすべて会津弁だ。

 山口県の下関市立中央図書館館長の安冨静夫さんが言う。

「綾瀬さんが演じる八重さんの会津弁は忠実すぎるところは味があるのですが、よく聞かないとわからないところもありますね。それに、ドラマは会津藩からの視点になっているので、長州が敵のように描かれるのは複雑な思いではあります」

 山口県はかつて長州藩があった地。長州藩は、戊辰戦争を官軍として会津と戦った。明治以降、会津藩の悲劇や白虎隊の悲愴なストーリーが明らかになる一方で、長らく長州は悪者として描かれてきた。長州には、近代日本の礎を作ったというプライドと会津の遺恨を背負っているという、複雑な思いを感じながら見ている人もいるようだ。

『八重の桜』の会津弁がわかりにくいという指摘は、地元会津の人からも出ている。

「綾瀬さんの会津弁はネイティブに近いのですが、どちらかといえば現在では年配者が使っている会津弁という感じがして、会津地方以外の人には字幕が必要かもしれないと思いました。また、八重が子供だったころの放送回では、われわれが使っている会津弁とは違い、地元の人間ですら“字幕がほしい”と思ったぐらいです」

 と言うのは、会津藩士の末裔で会津若松観光物産協会の佐藤功武さん。会津弁とひと口にいっても、実はさまざま。ドラマの舞台となる城下の会津若松と、ひと山越えた集落とでも違いがあるという。

「たとえば“あなた”は会津若松では“おめ、にしゃ”。南会津では“にし”と言います。“にしゃどこだ?”となれば“あなたどこから来た?”という意味になります」(佐藤さん)

 会津以外の地域に住む人にとっては「?」な言葉のオンパレード。そこで『八重の桜』によく登場する方言を解説していく。

●「ごめんなんしょ」「ありがとなし」

 語尾に「し」や「くなんしょ」をつけることで目上に対する尊敬語になるという。

「“し”は“です”、“くなんしょ”は“ください”という意味になります。“ごめんなんしょ”であれば“ごめんなさい”。どちらかといえば“失礼します”の意味で使われ、英語でいえば“エクスキューズミー”に近いニュアンスになります」(佐藤さん)

●「なじょ」

 八重が相手に何かを尋ねるときに使う「なじょした?」という方言もよく出てくる。「なじょ」は、「どうした」など状態をあらわす「何如」が語源。これは相手の様子をうかがうときによく使うと教えてくれたのは、小料理屋『こんべぇ』(東京・新橋)を営む会津出身の星喜久江さん。

「私が生まれ育った大内宿のある下郷という地域では子供たちに“学校はどう?”と聞くときに“学校なじょだ?”と尋ねます。使うのは60代以上の年配者が中心ですが、今でもよく飛び交う言葉ですね」(星さん)

※女性セブン2013年3月28日号


ミュージカル「薄桜鬼」沖田総司篇 新選組の新たなる物語 高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義(1/3)
高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第15回

ミュージカル「薄桜鬼」沖田総司篇
幕末を駆け抜けた新選組の新たなる物語「薄桜鬼」
歌でダンスで殺陣でダイナミックに、あの世界観が舞台に蘇る

[取材・構成: 高浩美]

■ 新選組はいつの時代でも人気の“コンテンツ”

2008年に発売された大ヒット恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼~新撰組奇譚~』、ゲームはシリーズ化されて続けて発売、累計160万本以上のヒット作となった。その後アニメ化され、こちらのシリーズも大好評を博している。CDはもちろん、WEBラジオあり小説あり、とにかく人気“コンテンツ”である。
また、『るるぶ薄桜鬼』(2013年2月13日発売・JTBパブリッシング)も刊行され、『薄桜鬼』のゆかりの地を訪ねるというもの。ストーリーや台詞、名場面イラストを紹介しつつ、“見る、食べる、遊ぶ”といった旅行ガイドも満載されている。

さらに今年の夏にはテレビアニメ『薄桜鬼 黎明録』スタート、OVA『薄桜鬼 雪華録 第六章 千景篇』6月発売、さらに『劇場版 薄桜鬼』が公開、こちらは完全新作、新ストーリーの2部作と『薄桜鬼』プロジェクトが目白押し、ファンにはとっては嬉しい限りだろう。
舞台は2010年に「薄桜鬼 新選組炎舞録」、2012年ミュージカル『薄桜鬼』斉藤一篇が上演された。そして今年は新選組の人気登場人物である沖田総司篇が上演される。

新選組、といえば、近年は三谷幸喜脚本によるNHK大河ドラマ『新選組!』があったが、新選組を題材にしたドラマや映画はとにかく多い。
明治政府が倒幕派だったので、新選組に関する歴史的研究は遅れたようだが、新選組の人気は明治時代の講談から始まったようである。その後、小説や映画、ドラマ、ゲーム、漫画等になり、新選組ゆかりの地に行くファンも多く、数々のイベントもある。もちろん観光資源としても“活用”され、東京都日野市は“新選組のふるさと”、新選組資料館等もある。これほどの息の長い人気“コンテンツ”は他にはないだろう。

ミュージカル「薄桜鬼」沖田総司篇
3月14日~24日
サンシャイン劇場
http://www.maql.co.jp/special/m-hakuoki/

■ 魅力的なキャラクター、悲劇的な運命、そして幕末という時代

新選組の魅力はなんといっても登場人物の多彩さと彼らのたどった悲劇的な運命だろう。新選組の隊士の多くは浪士であり、町人、農民出身の者もいた。局長の近藤勇自身も農民の三男だったし、土方歳三も農民の出身だった。沖田総司は肺結核で夭折、その他の面々も粛清されたり脱走したり、と数奇な運命をたどる。どの人物も“主人公”になれる中味の濃いキャラクターばかり。
つかこうへいの戯曲「幕末純情伝」では沖田総司は女性として登場させているし、とにかく新選組は作家の想像力をかき立てられる題材なのだろう。そして今回のミュージカル「薄桜鬼」は沖田総司が中心となる。

また、新選組と対立関係にある倒幕派も多士済々。坂本龍馬始め、勝海舟、西郷隆盛等、とにかくキャラ揃い。“対立関係”にあるものが強大だったり魅力的であったりすると、それだけ主役は際だつ。「薄桜鬼」もそうだが、新選組等の幕府側を扱った作品も倒幕派中心に描かれた作品も、どちらも正直面白い。
今、オンエアされている大河ドラマ「八重の桜」も時代はまさしく幕末、NHKの大河ドラマで繰り返し幕末物が放送される所以ではないだろうか。
■ 幕末の、『薄桜鬼』の世界がバージョンアップ!

プレイベントのトークショーも盛り上がった今回の公演、まずは客席扉から沖田総司登場で冒頭から盛り上がる、という趣向。そして、勢いのある殺陣で一気にヒートアップ。エンターテインメント性溢れる構成で観客のテンションを上昇気流に乗せる。『薄桜鬼』の特長である史実とフィクションのミックスで観ながらにして“幕末”時代のおさらいも出来る。

徳川家茂上洛、張り切る新選組のメンバー。“事実と非事実”が舞台で交錯、融合し、“化学反応”を起こして独自の空間が出現する。ダンス×殺陣は大きな見どころのひとつ。今、流行りのステップと殺陣を上手い具合にミックスさせてダイナミック、かつ躍動感溢れる場面を創造する。
今回は新たに雪村千鶴の兄である南雲薫が登場し、物語の鍵を握る。完全新作で新たな新選組伝説が紡ぎ出される。

沖田総司役の廣瀬大介始め、初演の斉藤一篇からの面々、だいぶ役にも慣れた感じで、よくハマッていたのが印象的。南雲薫役の鈴木拡樹はカンパニー初参加だが、よく馴染んでおり、殺陣も上手くこなしており、沖田総司との一騎打ちは見せ場となっている。また妹の千鶴役の山本沙也加との“ど演歌デュエット”はかなり笑えるシーンに。
さらに今年の10月には第3弾土方歳三篇も上演決定、『薄桜鬼』、ますます目が離せない。

ミュージカル「薄桜鬼」沖田総司篇
3月14日~24日
サンシャイン劇場
http://www.maql.co.jp/special/m-hakuoki/

「薄桜鬼」オフィシャルサイト
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/hakuoki/

「薄桜鬼」総合サイト
http://www.otomate.jp/portal/hakuoki_sogo/
 古今亭菊之丞さんが文化庁の平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を受賞、またご再婚とダブルおめでたなので、トリでご出演の末廣亭へ。
二重の喜び古今亭菊之丞、女性アナと結婚

【昼席】
「らくだ」小燕枝
 ……昼席夜席の入れ替えなしの末廣亭ならもう少し早く入っておけばよかった(汗)、せめて小燕枝師匠の「らくだ」は端から聴きたかったなぁ。
 ちょうど屑屋さんが丁の目の半次に勧められる酒を呑みながら変貌する場面から、らくだの髪を落とすために剃刀を借りてこいと屑屋さんが半次に命令する場面まで。
 ここから先はちょっとグロい展開もあるので、いいとこでサゲだなぁと思う。

【夜席】
「小ほめ」しあわせ

「権助提灯」歌太郎

奇術/マギー隆司

「花見小僧」燕路
 燕路さんも、小燕枝さんと同じく、出番が浅くても中入り前でもトリでも嬉しい落語家さん。10日早い桜開花情報が昨日聞こえたところで季節ものの「花見小僧」。
 小僧さんに与えられる盆暮れのお休み「藪入り」のことを「宿り」とも言うんですね。「宿下がり」を略して「宿り」なのね。

「謎解き千早振る」菊輔
 巻物持って登場する菊輔師匠の「謎解き千早振る」2回目。落語の「千早振る」は百人一首の在原業平の句をトンデモ話にしてしまうご隠居と熊さんの会話だが、こちらは本歌を解説して現代語訳をくっつけたりする新作落語……マンガの「ちはやふる」の紹介もあり。笑いどころは女子高生語版2パターンでしょうか。

曲ごま/紋之助
 今日は調子良かった(笑)。ミスってテンパる時も面白いし、調子が良くて「よーし」とノリよく勧める時も面白い。今日のお客さんは初めて見る方も何人かいたようで素直に感嘆の「ほー」が出てくる感じだったのでノリやすかったようです。

「ろくろ首」はん治
 はん治さんの古典落語、初めて聴いたかも(苦笑)。「ぼやき居酒屋」も「背中で老いてる唐獅子牡丹」も嫌いではないけど、この方の古典落語聴いてみたかったのでちょっと嬉しい。
 そして安定して面白い。与太郎でなくて松公が主人公なのは上方バージョンの名残りですね。

「九郎蔵狐」藤兵衛
 桂藤兵衛さん、初めてです。上方の「饅頭怖い」から「狐が怖い」というところを独立させた噺。「九郎蔵狐」でいいのかな。

紙切り/正楽
 何をリクエストされても作品にできる正楽師匠はすごい。そして、だいたい台詞は決まっているんだけど、いつ聴いても笑わされる。
 今日は「ろくろ首」とか「芝浜」とか落語のネタが多め。最後は「花見」で、これまた満開の桜の下で踊っている酔客とか、見事。

「勘定板」駒三
 江戸時代のトイレ事情を詳しめに解説していただいたおかげで、地方によってはトイレを「閑所(かんしょ)」と呼んでいたこと、排泄物を水に流すために「閑所板」なるものを使っていたことをしっかりインプットしました。
 なので、田舎から出てきた宿の客が「かんじょぶつ(閑所で用足す)」を「勘定払う」と聞き違える宿屋の番頭とのとんちんかんなやりとりが大爆笑もの。

「看板のピン」文楽
 当代文楽師匠の鉄板ネタだと思います。

中入り

「くしゃみ講釈」菊太楼
 胡椒の代わりに唐辛子粉で……って、目鼻はヒーヒー痛くなるでしょうがくしゃみは出ないと思います、とネタに心のなかでツッコミをいれつつも、もの忘れが激しい主人公とか、覗きカラクリの「八百屋お七」の語りとか、面白いです。

漫談/ロケット団
 今日はワールドベースボールクラシックの話題とか最近の時事ネタ中心。隣のカップルとか、笑い過ぎるくらい笑ってました。
 私は「北の国から」ネタがなかったのでちょっと寂しい(汗)。

「浮世床」一之輔
 白酒さん代演で一之輔さん。一之輔さんの「浮世床」はまさしく男子校の部室風景っぽい(苦笑)。

「六尺棒」朝馬
 先代馬生師のお弟子さんで芸名を吉原朝馬さん。その芸名にちなんだかどうかは知らないが、吉原で遊び惚けて帰宅したどら息子と父親の喧嘩を描いた「六尺棒」。
 
「お見立て」菊之丞
 大拍手とともに「おめでとう」のかけ声もちらほら。今日はいつも以上に歌舞伎役者風の男ぶりに磨きがかかって見えました。
 「ネタがかぶる」ではないのですが「看板のピン」「六尺棒」「お見立て」の三本のマクラが「三どら煩悩」……このくらいはOKなのかな。
 菊師お得意のネタのひとつ。客あしらいに手慣れた喜瀬川花魁の年増だけど売れっ子花魁で嘘も方便な女っぷり、杢兵衛お大尽(菊師版では出身地に言及はないものの、作品によっては流山の大商家の主人らしい……流山って利根川から江戸への水運の要地であるとともに味醂を初めとした醸造所の基地でもあったのだが、ずいぶんな田舎者扱い……)、そのふたりの間で右往左往する牛太郎の喜助と、コミカルで活き活きとしたトリねたでした。
 改めて、芸術選奨新人賞受賞、ご結婚、おめでとうございますm(__)m。芸にますます磨きがかかりますよう。


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