新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
去年は爆破予告でパレードが中止された「ひの新選組まつり」、今年は無事に行われたようで重畳です。そして今日は函館で土方歳三コンテスト、明日は五稜郭祭りパレード。蝦夷の今年の桜はちょっと遅いようで、パレードに花を添えられるかしら。
そして、壬生浪士組の歴史に突如あらわれた谷右京って何者……そして、どのようにして壬生浪士組から消えたのか(汗)。
歴史
新選組前身のナンバー3か 壬生浪士組の谷右京、複数文献に
北海道
高3「土方」が優勝 五稜郭祭で寸劇競う
その土方のセリフ、目頭がじわっときました……(;_:)
箱館五稜郭祭で寸劇競う 高3「土方」が優勝
土方歳三になりきるコンテスト
宮城
亀の子岩を新調 七ツ森・笹倉山の道しるべ
福島
県立博物館で「八重の桜」展が開幕
<戊辰戦争>青龍隊袖章の絵柄わかった 子孫宅から采配など発見 会津若松市に寄贈
会津藩士の「袖印」発見 戊辰戦争時に着用か
暗殺の長州藩士世良修蔵まつる 福島稲荷神社が墓整備
バス「新島八重と幕末歴史号」毎日運行スタート JR東、新白河-若松間で
戊辰の袖章など170点寄贈 若松市に会津藩士の子孫
千葉
流山の名物 並べてPR 商工会館に「棚ショップ」
埼玉
越谷をPR・滝野川新選組まつりで
東京
「ひの新選組まつり」 パレードに最多1300人
甲州街道 ホコ天に 「ひの新選組まつり」
日野で「新選組まつり」-結成150周年・市政50周年で大規模に
静岡
「江川邸」入館50万人達成 伊豆の国
京都
新選組の刀剣も展示 上京・生谷家、修理終え公開
橋本左内:処刑前年の書状 貴重な4通、26日まで公開--県立歴史博物館 /福井
石川
前田家当主の寄せ書き発見 金沢の専光寺
岡山
高梁ゆかりの偉人紹介冊子 市教委が作製
山口
長州ファイブ:渡航150周年企画展 “文明開化”の追体験を あす、紅茶と音楽で英国気分に--光・伊藤公資料館 /山口
大分
郷土・偉人漫画本:幕末の剣豪・島田虎之助が登場 中津市、中学の武道必修化で /大分
熊本
展示会:見る人に新たな発見を 幕末期から現代の八代焼と西山宗因の色紙並ぶ /熊本
ブックレビュー
大河ドラマで容保ファンになった人には必読の書
エンターテインメント
近藤勇と龍馬が友人の大河ドラマ「設定」はデタラメではない
『新選組!』好きな人はたぶんその点については寛容だと思います。史実で否定されない限り、そういう設定でもフィクションとして説得力があれば「いいんじゃないでしょうか」と思う人が『新選組!』好きの芯にあると思います。
【注目アプリレビュー】『薄桜鬼』の真のトキメキは日常でこそ感じられる!
巻之三以降、楽しみにお待ちしております。
そして、壬生浪士組の歴史に突如あらわれた谷右京って何者……そして、どのようにして壬生浪士組から消えたのか(汗)。
歴史
新選組前身のナンバー3か 壬生浪士組の谷右京、複数文献に
新選組の前身「壬生浪士組」に谷右京という幹部がいたことを複数の文献から歴史研究家が確認した。局長の芹沢鴨、近藤勇に続いて名前が記載されたものがあり、「ナンバー3だったのではないか」とみている。砲術に秀でており、浪士組離脱後も研究を続け、自作の防弾盾を万国博覧会に出品したとされる。
山口県文書館が保存する「上京有志姓名録」には、1863年に江戸から7組に分かれて京都に向かった浪士組隊士200人強の名前、出身、年齢などが記されている。谷は5番組の2番目に名前があり、丹波柏原藩(現兵庫県丹波市)元藩士で63歳とされている。
京都での会津藩の動静などが書かれた「文久元治亥子太平録」(福島県会津若松市立会津図書館所蔵)では、「壬生浪士頭」として芹沢、近藤の次に「丹波産 谷右京」と出てくる。幹部として、名前が記載されているのは3人だけだった。
谷が浪士組を離脱した理由は不明だが、1881年に漢学や医学などに詳しい学者蒲生重章が編さんした「近世偉人伝」に、かつて谷右京と名乗っていたとして、谷水石の名前で離脱後の活動が紹介されている。
偉人伝によると、谷は黒船来航などをきっかけに独学で外国製と同じ仕組みの銃を開発したほか、車楯(くるまだて)という羽毛製の防弾盾を作った。幕臣・勝海舟の援助を受けて車楯を1873年のウィーン万国博覧会に出品したという。
これらの文献を分析した歴史研究家あさくらゆうさんは「浪士組が砲術を用いていたことは分かっていたが、師範役は不明だった。谷がその役割を担っていたと十分に考えられる。志を忘れず、砲術の研究を続けた先見性のある人物だったのだろう」と話している。
浪士組は薩摩、会津両藩と御所を警護し、長州藩などを追放した1863年の「八月十八日の政変」の功績が認められ、新選組を名乗ることが許された。新選組は今年で結成150年。〔共同〕
北海道
高3「土方」が優勝 五稜郭祭で寸劇競う
戊辰戦争最後の舞台となった北海道函館市で18日、「箱館五稜郭祭」が始まり、新選組副長の土方歳三になりきって寸劇を披露するコンテストが開かれた。26回目のことしは、北海道函館工業高校3年の河野憲嗣君(17)が初出場で優勝した。
寸劇は、新政府軍に包囲され、敵に撃たれて倒れる設定。参加者は、独自のセリフや動きで土方らしさをアピール。実戦さながらの切り合いを演じる姿に、詰めかけた約400人の観客からはどよめきも起きた。一方で、倒れる直前に「死にたくない」とつぶやき、笑いを誘う出場者も。
河野君は「多摩は今ごろ新緑が見事だろう。近藤さん、2人で見に行きましょう」という死に際のセリフを披露。「土方歳三の新選組に対する思いや近藤勇との友情を意識して、悩みながらセリフを考えた。優勝できて本当にうれしい」と満面の笑みだった。コンテストには道内のほか、東京都や愛知県、岡山県から男女計17人が参加した。
その土方のセリフ、目頭がじわっときました……(;_:)
箱館五稜郭祭で寸劇競う 高3「土方」が優勝
戊辰戦争最後の舞台となった北海道函館市で18日、「箱館五稜郭祭」が始まり、新選組副長の土方歳三になりきって寸劇を披露するコンテストが開かれた。26回目のことしは、北海道函館工業高校3年の河野憲嗣君(17)が初出場で優勝した。
寸劇は、新政府軍に包囲され、敵に撃たれて倒れる設定。参加者は、独自のセリフや動きで土方らしさをアピール。実戦さながらの切り合いを演じる姿に、詰めかけた約400人の観客からはどよめきも起きた。一方で、倒れる直前に「死にたくない」とつぶやき、笑いを誘う出場者も。
土方歳三になりきるコンテスト
箱館戦争で戦死した新選組の副長、土方歳三になりきり、演技力や思い入れの強さを競うユニークなコンテストが北海道函館市で開かれました。
このコンテストは、戊辰戦争の舞台になった五稜郭の歴史を語り継ごうと開かれている「箱館五稜郭祭」のイベントの1つとして毎年行われています。
ことしは、北海道をはじめ東京や岡山などから男女17人の土方歳三ファンが参加しました。
参加者は、新選組の羽織や当時の軍服などに身を包み、土方歳三になりきって、銃弾に倒れる最期の場面を演じました。
審査のポイントは、セリフの独創性など土方への思い入れをどう表現するかで、ことしは、初出場の函館市内の高校3年生、河野憲嗣さん(17)が優勝しました。
河野さんは「やったという気持ちです。1か月ほど前から練習を重ねてきたので、仲間に感謝したい」と話していました。
優勝した河野さんは、19日に行われるパレードに、土方役として参加することになっています。
宮城
亀の子岩を新調 七ツ森・笹倉山の道しるべ
宮城県大和町七ツ森の主峰、笹倉山(別名大森山、506メートル)中腹にある亀形の「亀の子岩」が新しくなった。従来の岩は約150年前に刻まれたとされ、風化による損傷がひどかった。地元住民が二つの亀の像を奉納した。
亀の子岩は戊辰戦争(1868~69年)から帰還した地元住民の故吉川恭輔氏が、地域安寧を願って岩肌に亀の姿を刻み、山頂に祭られている薬師如来に献じたと伝わる。現在は登山者を和ませる道しるべとなっている。
岩は軟質でもろく、地元住民が数年おきに修繕してきた。最近は急速に風化が進み、消滅が危ぶまれていた。
新たな亀の像は硬い御影石で、一つが全長1メートル、もう一つが70センチ。ともに大和町宮床の無職草刈恒夫さん(83)、宮床郵便局長戸津光郎さん(64)が奉納した。
いずれも8日の山開きで登山者に披露された。山頂を目指す途中に立ち寄った人たちは早速、亀をなでたり、甲羅に水をかけたりした。
草刈さんは下見や設置作業で計10回、笹倉山に登ったといい、「憩いの像として長く愛されればうれしい」と期待。戸津さんは「先人の願い同様、これからも地域の安泰を見守ってほしい」と話している。
福島
県立博物館で「八重の桜」展が開幕
「ハンサムウーマン」と称された会津出身の新島八重と戊辰戦争の敗戦を乗り越えた会津人の姿を通して県民に復興のメッセージを伝える「NHK大河ドラマ特別展『八重の桜』福島展」は17日、会津若松市の県立博物館で開幕した。大河ドラマで大山捨松役を演じる水原希子さん、山川健次郎役の勝地涼さんが来場し、開会式に花を添えた。
開会式では佐藤雄平知事は「新たな時代を切り開いた八重に復興へ歩む県民の姿が重なる。『八重の桜』を追い風に復興を加速したい」とあいさつ。水原さんと勝地さんもあいさつし大役を演じる意気込みを披露した。関係者がテープカットし、水原さんと勝地さんは開幕を待ちわびた市民や大河ドラマファンと握手を交わすなど、来館者を笑顔で迎えた。
開会式に先立ち行われた来賓向けの内覧会では福島民友新聞で「京に咲く八重 息づく会津の心」を連載する同志社社史資料センター社史資料調査員の小枝弘和さんをはじめ特別展の企画委員が佐藤知事、水原さん、勝地さんを案内した。
水原さんと勝地さんは報道陣の取材にも応じ、水原さんは「元気を与えようと思って福島に来たが、福島人の笑顔に逆に元気をもらった。ドラマでは皆さんにパワーを送れるような芝居をしたい」と話した。
特別展は県立博物館とNHK福島放送局などの主催で7月3日まで開催。八重や八重が生きた時代の貴重な資料約200点を展示する。時間は午前9時30分~午後5時。観覧料は一般・大学生1000円で高校生以下無料。
<戊辰戦争>青龍隊袖章の絵柄わかった 子孫宅から采配など発見 会津若松市に寄贈
福島県会津若松市は15日、戊辰戦争を戦った旧会津藩の青龍隊幹部の子孫から、同隊の印が入った袖章や、指揮に使った采配など史料約170点の寄贈を受けたと発表した。
青龍隊は同藩が1868年に新政府軍との戦いを前に、少年兵による白虎隊などと併せて組織した部隊。36~49歳の藩士で構成し、国境守備に当たった。史料は同隊の士中三番隊長を務めた木本慎吾の東京在住の子孫宅から見つかった。
袖章は絹布に赤や青の印をあしらったもので、青龍隊の袖章の絵柄が初めて明らかになった。同藩の一部部隊の旗や袖章の図を記した古文書も見つかったが、同隊などの結成前のもので、白虎隊の袖章の絵柄は判明しなかった。
白い毛を長さ約30センチの柄の先に束ねた采配は、入っていた袋に「戊辰之役越後表戦場デ使用シタル」と記されていた。また、安土桃山時代に領主だった蒲生氏郷が使用したと説明書きが付いた木製の笛も見つかった。
同市教委の担当者は「ドラマなどに想像で描かれてきた当時の会津藩士の本当の姿が明らかになった。古文書の内容などの研究をさらに進めたい」と話す。10月に同市での芸術イベントで展示公開する予定。【乾達】
会津藩士の「袖印」発見 戊辰戦争時に着用か
旧会津藩士木本家の子孫から会津若松市に贈られた古文書や武具の中から、木本家9代目の木本成三(慎吾)が戊辰戦争時に身に着けていたとみられる袖印が見つかった。同市が15日、発表した。
袖印は戦いで敵、味方や階級を識別するために身に着ける。見つかった袖印の包み紙に木本の名が書かれており、由来が分かる会津藩士の袖印が見つかったのは初めて。
ほかにも夜間の戦いで使う提灯(ちょうちん)の仕様が書かれている古文書など貴重な品々が見つかり、市は「会津藩の武家の実生活を物語る重要な資料」と位置付けている。
暗殺の長州藩士世良修蔵まつる 福島稲荷神社が墓整備
戊辰戦争の官軍参謀として会津藩討伐を強行に主張し、滞在中の福島市内で暗殺された長州藩士世良修蔵(1835~1868)をまつった墓の整備工事が、9日までに完了した。墓は同市の福島稲荷神社(丹治正博宮司)境内にあり、墓を管理してきた同神社が改修。NHK大河ドラマ「八重の桜」では世良の暗殺シーンが6月中に放送予定で、同戦争を通じた同市と新島八重を結ぶエピソードに、多くの来訪が期待されている。
墓は、戊辰戦争後に福島入りした官軍が慰霊碑として建立した「官修墳墓」。世良のほか、長州藩士4人の名前が刻まれている。建立場所が同神社の隣接地という縁もあって管理を委託され、戦後は境内に移された。暗殺時に血がついた石を葬ったものという。同神社が今年3月から整備工事を始め、4月の半ばに完了した。門扉や塀などを改修し、新たに説明板を設置した。
世良は会津討伐の強硬論者で、同市北町の旅籠(はたご)「金沢屋」に宿泊中、会津藩の救済嘆願をしていた仙台、福島の両藩士によって襲撃され、阿武隈川の河原で斬首された。
同神社は毎年春と秋の彼岸に、慰霊祭を行っている。丹治宮司によると、墳墓に花を手向ける人は絶えず、世良の出身地の山口県から訪れる人々は、敵地で没した世良が手厚く地元の人々によって慰霊され続けていることに驚き、感銘を覚えるという。
近年は「歴女」と呼ばれるような歴史愛好家が訪れるなどし、来訪者は増えているという。「八重の桜」のほか、6月1、2の両日、同市で開かれる東北六魂祭(ろっこんさい)効果で県内外からの観光客も増えることが予想される。
丹治宮司は「亡くなった方には等しく慰霊し、墳墓を守ってきた。県外だけでなく、市内の人にも墳墓を再認識してほしい」と話している。
バス「新島八重と幕末歴史号」毎日運行スタート JR東、新白河-若松間で
JR新白河駅と会津若松駅を結ぶJR東日本のびゅうばす「新島八重と幕末歴史号」の毎日運行が11日から始まった。同日、白河市の小峰城跡で歓迎セレモニーが行われた。
首都圏からの観光客約30人を前に鈴木和夫市長が「歴史のまち白河の魅力を多くの人に広めてほしい」と歓迎の言葉を述べ、草野幸雄JR新白河駅長があいさつした。
観光客には市内で使える1000円分の買い物券と観光パンフレットが贈られた。一行はツーリズムガイド白河のボランティアの案内で城跡や集古苑を見学した。
バスは今年度から土日曜日の運行がスタートしていた。毎日運行は9月30日まで。小峰城跡のほか下郷町の大内宿、会津若松市の鶴ケ城などを巡る。運賃は4500円で、予約が必要。
( 2013/05/12 10:27 カテゴリー:主要 )
戊辰の袖章など170点寄贈 若松市に会津藩士の子孫
市教委によると、袖章や采配などは敵兵が持ち帰ったり散逸したりしており、会津藩が戊辰戦争で使ったものが残されているのは珍しい。主力部隊の一つ、青龍隊のうち上級藩士による士中隊の隊長を務めた木本慎吾(1839~1903年)の遺品で、保管していた東京の子孫から贈られた。慎吾は会津戦争の「一ノ堰の戦い」で負傷し、その後、斗南藩(現青森県むつ市)に移った。
袖章は所属や階級が分かるよう武士が袖に着けた布。寄贈されたのは縦16センチ、横7センチの絹製で、包んでいた紙に「明治元年会津戦争ノ折 木本成三青龍隊袖印」と記されている。慎吾が着けていたとみられる。鮮やかな模様や線が示す意味は不明だ。
采配は隊長が軍の進退を指揮するために使う道具。会津塗とみられる柄や先端の白い毛をまとめる金具など、ほとんど会津で作られたという。包んでいた袋には「九代慎吾成章戊辰之役越後表戦場デ使用シタル采配」と記されている。
このほか、古文書「新御備組目印麁絵図」は各隊の旗や袖章、ちょうちんの模様の違いを絵入りで解説している。慎吾らが書き写して出陣の際に参考にしたとみられる。
市教委文化課の近藤真佐夫主幹は「当時の軍制や工芸技術を知る貴重な資料」と話す。今後詳細に分析し、一般公開を検討する。
千葉
流山の名物 並べてPR 商工会館に「棚ショップ」
小さな棚スペースから物産品や手作り作品の発信を-。流山商工会議所は、商工会館(流山市流山二)一階サロンで、こんな「棚ショップ」を開設した。「流山市を訪れた観光客らに地元物産などを紹介し、街の良さも知ってもらおう」というのが狙い。 (川田栄)
棚は職員が手作りした木製で、一つ当たりのスペースは幅六十センチ、高さ二十七センチ、奥行き三十センチ。この大きさの棚が縦横に五段ずつ計二十五個並ぶ。有料で提供し、商工業者は物産のPRと販売に、市民は趣味の作品を発表する場としても使える。一番下の一部以外は借り手がつき、ガラス工芸品や歯ブラシ、飲めるみりんなど、さまざまな品物が並んでいる。
商工会館がある流山本町地域は、かつて江戸川の舟運とみりん製造で栄え、明治時代の土蔵などが点在している。こうした古民家が観光施設やレストランに活用され、近くに新選組の「近藤勇陣屋跡」などもあることから市内外から訪れる人が増えているという。
このため会議所は、四月から一階サロンを観光客らの休憩場所として平日だけでなく、土曜と休日にも開放してきた。「せっかくサロンを訪れる人がいるのだから、流山を宣伝する場にもなれば」(担当者)と、五月から棚ショップの運営を始めた。
棚を借りるには初回登録料千円のほか、賃貸料が一スペースにつき月額千円(一部除く)が必要。物品を販売する場合、売り上げの10%が会議所の手数料となる。
埼玉
越谷をPR・滝野川新選組まつりで
越谷時代まつりの実現をめざす会(広瀬知也会長)が4月28日、昨年に引き続き、板橋駅前で行われた「滝野川新選組まつり」でブースを出展。越谷をPRした。地場産業のだるまやひな人形、越ヶ谷秋まつりの山車などの紹介をはじめ、伝統ある越谷をPRしようと「日本の心の聖地 越谷」と題し、ゴールデンウイークに行われた「越ヶ谷宿の甲冑めぐり」や、中野形染の灯篭、国民健康保険発祥などを会場で説明した。
ステージでは忍術道場の越谷武神館の演武もあり、広瀬会長の娘の小学校4年生の鈴音さんが大人を投げる技を見せ、大いに会場を沸かせた。同めざす会は、日光街道沿いの自治体と協力して観光振興しようと各市と連携しており、草加市、春日部市、幸手市の観光パンフレットも配布した。
東京
「ひの新選組まつり」 パレードに最多1300人
日野市の街おこしイベント「第16回ひの新選組まつり」(実行委員会主催)が12日、JR日野駅東側の甲州街道や高幡不動尊の参道などで開かれた。新選組結成150周年と市制施行50周年を記念し、初めて甲州街道の一部500メートルを歩行者天国に。市制50周年記念の参加者も加わり、過去最多の延べ1300人(主催者発表)がパレードした。 (阿部博行)
恒例の隊士パレードには延べ八百人が参加。十一日の「隊士コンテスト」で応募者三十二人の中から選ばれた十三人が、近藤勇局長や地元出身の土方歳三副長、井上源三郎・六番組隊長ら幹部隊士に扮し、勝ちどきをあげながら行進。馬上の近藤勇役と土方歳三役にはファンが多く、沿道の市民らが盛んにシャッターを切っていた。
市制五十周年記念パレードも行われ、中学生の合同ブラスバンド隊や隊士に扮(ふん)した保育園児たち、みこしや山車も繰り出し、約五百人が練り歩いた。昨年は爆破予告電話のため午後のパレードが縮小されたが、今年は無事に終了した。
土方役を務めた笹田千尋さん(22)=新宿区=は「昨年は沖田総司役でしたが、爆破予告騒ぎでゴールできなかった。土方役はプレッシャーを感じたが、沿道の声援に励まされ、やり遂げることができました」と笑顔。
実行委員長の三浦盛好さんは「ホコ天でみんなが伸び伸びと行進できた。昨年の騒ぎのことがあるので、例年以上に喜びが大きい」と話した。
甲州街道 ホコ天に 「ひの新選組まつり」
十二日に日野市で行われる「ひの新選組まつり」のメーン行事「隊士パレード」が、初めてJR日野駅東側の甲州街道を五百メートル区間、全面通行止めにして披露されることになった。全国の新選組ファンら四百人が当時の衣装に身を包んで練り歩くとともに、殺陣や勝ちどきなどのパフォーマンスを繰り広げる。「ホコ天」にすることで祭りを一段と盛り上げようと、街を挙げて準備している。 (福岡範行)
これまでは、土方歳三ら新選組創設メンバーが剣術を磨いた日野宿本陣に近い日野第一小学校から、日野市役所までの二・五キロをパレードしていた。途中の甲州街道は片側のみ通行止めにして通過するだけ。パフォーマンス会場は発着点など数カ所に分散していた。パレード参加者や地元の人からは、甲州街道を歩行者天国にして、イベントを一カ所に集約するよう望む声が上がっていた。
昨年、街道北側に都市計画道路の迂回(うかい)路が完成。新選組結成百五十周年と市制施行五十周年を記念して、全面通行止めが実現した。
日野ふれあい商店会の滝本光男会長(76)は「これまでは大勢の人が慌ただしく通り過ぎるだけだった。今回は甲州街道を観客で埋め尽くさないと」と意気込む。おでんやカレーを売り、抽選会も開いて盛り上げるつもりだ。
ホコ天会場には、江戸時代の街並みも再現する。時代劇用の大手門や和傘付きの休憩所を業者から借りる手はずを整えた。地元の人も積極参加し、かごの担ぎ手やチラシを配る瓦版屋といった町人になりきる。
心配なのは当日の天気。雨だとパレードも通行止めも取りやめになる。貸衣装は雨にぬらせないためだ。まつり実行委員会の三浦盛好実行委員長(55)は「雨は降らないと信じて突き進む。万が一、雨天中止になっても、活性化のために一丸となったことは無駄にならない」と言い切る。
通行止めは午前十時から午後三時まで。パレードは午後零時半と午後一時十五分からの二回ある。雨天中止の案内は市役所や観光協会のホームページに載せる。雨でも隊士のパフォーマンスは市民会館で行う。まつりは十一日が初日で、パレードで土方歳三や近藤勇らの役になる人を決めるコンテストを開く。
日野で「新選組まつり」-結成150周年・市政50周年で大規模に
日野市内の各所を会場に5月11日・12日、新選組をテーマとした恒例イベント「ひの新選組まつり」が行われる。
「ひの新選組まつり」の旗が数多く舞う八坂神社
今年で16回目を迎える同祭り。毎年、新選組の副長で、武蔵国多摩郡石田村(現在の日野市石田)で生まれた土方歳三の命日である5月11日に合わせて開催。土方の菩提(ぼだい)寺でもある高幡不動尊(日野市高幡)などを会場にさまざまなイベントを繰り広げる。
今年は1863年の新選組結成から150周年。日野市の市政50周年でもあることから、これらを記念して、日野駅に程近い都道256号線(甲州街道)を初めて全面通行止めにし、メーンステージとして活用。「日野宿会場」と銘打ち、休憩所などで江戸時代の雰囲気を再現するなど盛り上げる。
土方歳三や近藤勇、沖田総司など新選組各組の組長などをコンテストで選び、各組の隊士と共に練り歩く恒例イベント「新選組隊士パレード」のほか、ライブやスタンプラリーなどさまざまな催しを実施。高幡不動尊では、2004年以来となる「新選組隊士総慰霊法要」が11日に行われるほか、12日には初開催となる「高幡参道きものクイーンコンテスト」も予定する。
通行止め区間は日野駅前東交差点から川崎街道入口交差点までの約500メートル。両日とも10時~15時。
静岡
「江川邸」入館50万人達成 伊豆の国
伊豆の国市の国重要文化財「江川邸」の有料入館者数が11日、50万人に達し、同所で記念セレモニーが行われた。
50万人目となったのは浜松市西区の菅沼国次さん、和子さん夫妻。江川邸を管理する江川文庫の藤井孝俊統括主任らが、幕末に活躍した江川坦庵公の名前を冠した酒や江川邸の資料など記念品を手渡した。
家族旅行で立ち寄ったという菅沼さんは、「まさかと思い驚いた。ゆっくり見学していきます」と笑顔で話した。
江川邸は、歴代当主が江戸幕府の韮山代官を務めた江川家の屋敷で2001年から有料公開されている。主屋や蔵などが重要文化財に指定されているほか、所蔵する文書や写真約4万点も近く、重要文化財となる見込み。
京都
新選組の刀剣も展示 上京・生谷家、修理終え公開
京都市上京区室町通鞍馬口下ルにある国登録有形文化財・生谷家住宅主屋の修理が終わり、10日まで一般公開されている。生谷家に伝わる古文書や刀剣、書なども展示している。
同家は、青物問屋を営んでいた旧家で号は「万(よろず)や」。天明の大火(1788年)で被災し、2階建ての京町家の住宅主屋は明治初期の建立という。老朽化が進んでいたため、梁(はり)を補強し、土壁も塗り替えた。また、庭園を「光臨の庭」と名付けて整備した。
公開中の主屋では、同家の所蔵品を展示している。幕末に新選組が発注した刀剣や地租改正の折に出された嘆願書など珍しい史料もあり、きれいに修復された住宅で来場者が見入っていた。
所有者の生谷準之助さん(71)は「茶道やいけばななどの文化サロンとして貸し出し、地域の交流の場にしたい」と話している。
午前10時~午後5時。入場無料。
橋本左内:処刑前年の書状 貴重な4通、26日まで公開--県立歴史博物館 /福井
福井出身の幕末の志士、橋本左内自筆の書状4通が、県立歴史博物館(福井市大宮2、0776・22・4675)の特別公開「橋本左内書状-書状から見える幕末の福井と日本」で展示されている。残された自筆書状が少ない、安政の大獄で処刑される前年のもので、歴史的価値が高いという。
大坂の適塾で蘭学を学んだ左内は、福井藩主・松平春嶽が設立した藩校「明道館(めいどうかん)」の経営に携わり、その後、春嶽の側近として江戸で幕府の改革を訴えるため奔走。しかし、幕府による弾圧、安政の大獄で逮捕され、26歳で斬首された。
展示の4通は、左内が逮捕される直前の1858(安政5)年5~9月に明道館の元同僚に宛てられた。弾圧が春嶽に及び、福井藩別邸での隠居、謹慎に処された直後の同7月15日付の書状には「臣下の心は痛嘆に耐えかね誠に血涙の至りです」と主君への思いをつづっている。4通は一つの巻物にまとめられ、明治から昭和にかけて活躍した言論人、徳富蘇峰(とくとみそほう)による前文と奥書が添えられている。
特別公開は他に、横井小楠(しょうなん)や梅田雲浜(うんぴん)ら同時代を生きた福井ゆかりの人物の書状なども展示している。入館料100円。26日まで(22日休館)。【山衛守剛】
5月11日朝刊
石川
前田家当主の寄せ書き発見 金沢の専光寺
幕末維新期の加賀藩前田家の藩主・当主3人が書画を寄せ書きした掛け軸が17日までに、金沢市本町2丁目の真宗大谷派専光寺で確認された。専門家によると、廃藩置県と同年の1871(明治4)年に書かれた可能性が大きい。明治維新で武士の世が終わり、旧藩主の境遇も大きく変わった激動期に、前田家の人々が抱いた心情を伝える貴重な資料という。
掛け軸は縦約1・8メートル、横約90センチ。金沢市玉川図書館近世史料館などが調べた結果、13代藩主斉泰(なりやす)が漢詩をしたため、最後の藩主である14代慶寧(よしやす)が梅、15代当主利嗣(としつぐ)がランの絵を描いていることが分かった。大聖寺藩の14代藩主利鬯(としか)(斉泰の七男)、富山藩の13代藩主利同(としあつ)(斉泰の十一男)、一族の女性も筆を振るい、計12人の筆跡が見て取れる。
軸の上部には清らかで香り高いという意味の「清芬(せいふん)」と「八才」の文字が記されている。石川県立歴史博物館の北春千代学芸主幹によると、斉泰の十二男利武(としたけ)が8歳を迎えた1871年に「清芬」と書き、当主らが寄せ書きしたとみられる。
加賀藩主だった前田家は1871年7月の廃藩置県で東京に去った。斉泰が軸に記した漢詩は「門があっても客は来ず、風が吹き、月が見えるだけである」との内容で、北学芸主幹は「明治維新で前田家の境遇が変わり、斉泰が寂しさを感じたことが読み取れる。病気がちな息子の慶寧を案じる気持ちもあったのだろう」と指摘する。
一方、軸にしたためられた和歌には「栄」や、長い年月を示す「千世」などの言葉が織り込まれ、利武の将来に期待を込めながら、新時代にも前田家が末永く繁栄することを願ったとみられる。
1871年には、慶寧の六女貞姫(とくひめ)が専光寺の養女となっており、軸はその際、寺に渡った可能性がある。吉藤雅人住職(52)が蔵の整理中、裏に「前田家一門」と書かれた軸を見つけ、南砺市の表具店「岩崎精正堂」が修復した。
軸は18、19日に同寺で営まれる親鸞聖人の750回御遠忌法要で公開される。
岡山
高梁ゆかりの偉人紹介冊子 市教委が作製
高梁市教委は、市出身やゆかりの歴史上の人物をまとめた「歴史人物誌」を初めて作製した。古代から現代までの438人を収録。備中地域の中核として時を刻んだ郷土の奥深さを伝えている。
幕末に藩政改革を成し遂げた山田方谷をはじめ、江戸期に備中神楽の礎を築いた西林国橋(こっきょう)、県内初の女学校を明治期に創設した福西志計子(しげこ)、明治・大正期に渡欧して絵画収集にも当たった洋画家児島虎次郎ら多彩な偉人の業績を紹介している。
江戸の大相撲で活躍した関取熊ケ嶽(くまがたけ)、新選組近藤勇局長の養子に一時なった谷周平、中国の文豪魯迅の主治医・須藤五百三(すとういほぞう)ら知られざる人物の記述も興味深い。ゆかりの人物は、高梁で落命した戦国武将山中鹿介、大正期に少年時代を高梁で過ごした作家石川達三、昭和初期に備中松山城を訪れた歌人・詩人の与謝野鉄幹・晶子夫妻らを取り上げている。
市文化財保護審議会委員ら9人の編さん委員会を設け、旧市史や旧町史などを基にまとめた。
A4判、138ページ。2千部作った。市内の小中学校、図書館などに配布。希望者は市教委社会教育課(0866-21-1516)へ。
山口
長州ファイブ:渡航150周年企画展 “文明開化”の追体験を あす、紅茶と音楽で英国気分に--光・伊藤公資料館 /山口
光市出身の初代首相・伊藤博文ら近代日本の礎を築いた「長州ファイブ(長州五傑)」が、幕末に英国へ渡航して今年で150周年。記念の企画展「伊藤博文と杉孫七郎」が同市束荷の伊藤公資料館で開催されている。5人が横浜を出港した12日は午後1時から、来場者に英国気分に浸ってもらう紅茶を振る舞い、音楽でもてなす。英国生まれのからくり人形も登場し、5人が触れた“文明開化”を追体験する一日になる。【蒲原明佳】
長州藩士の伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三は幕末の1863年、藩命で先進技術を学ぶため英国へ密航した。きっかけをつくったのが杉孫七郎。1861年に幕府の視察に同行し、長州では初めて西欧を訪れた。帰国して藩に西洋の産業や軍事力を報告。5人の英国留学につながった。
館内には、パネルや藩の公文書、手紙などを展示。杉が西洋で見たものを危機感を持って藩に報告する様子がつづられているほか、5人に力を貸した人々を紹介。5人の旅の様子やその後の人生は9月の展示で詳しく説明する。
12日は入館無料で、午後1時から紅茶とスコーンをサービス。記念式典では、ひかり吹奏楽団が「威風堂々」「宇宙戦艦ヤマト」などを披露し、当時の命がけの旅立ちを演出する。午後1時半と午後3時40分からは映画「長州ファイブ」(2006年、五十嵐匠監督)を上映する。
市出身の原田和明さんや英国製のからくり人形(オートマタ)は11日から最終日の26日まで展示。ユニークな動きに、子供たちも楽しめそうだ。
市文化・生涯学習課は「一介の長州藩士だった伊藤博文の人生を変えた英国留学。子供たちやこれまで資料館に来たことがない方々にぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
〔山口東版〕
5月11日朝刊
大分
郷土・偉人漫画本:幕末の剣豪・島田虎之助が登場 中津市、中学の武道必修化で /大分
◇5000冊出版、公立校などへ配布
中津市が進めている「漫画で見直す郷土の偉人」の事業で、幕末の三剣豪の一人・島田虎之助(1814〜1852年)を取り上げた。12年度から中学で剣道など武道が必修化されたのを契機に、郷土の剣豪・島田をクローズアップさせた。
島田は「剣は心なり。心正しからざれば、剣又(また)正しからず」の言葉を残しており、弟子の一人に勝海舟がいる。定価700円で5000冊を発行。市内の小中学高校や公民館などに無料配布するほか、一般にも販売する。
同事業ではこれまでに西洋歯科医の始祖と言われる小幡英之助など3冊を出版している。問い合わせは市立小幡記念図書館0979・22・0679。【大漉実知朗】
熊本
展示会:見る人に新たな発見を 幕末期から現代の八代焼と西山宗因の色紙並ぶ /熊本
八代に縁のある江戸時代の俳人・連歌師、西山宗因の直筆色紙12枚に、幕末期~現代の八代焼などの陶器を添えた異色の展示会「くまもと・やつしろ 温故知新」が、八代市萩原町の珈琲店「ミック」で開かれている。28日まで。
西山宗因は八代城主加藤正方に仕えて連歌を学んだ後、関西を拠点に活躍した。色紙は、旅先などで詠んだ俳句を書き記したもので、同市本町の正教寺所蔵。「竹の子は うぢよりふし見 そだちかな」という句にはタケノコを描いた紙が使われるなど、色紙にもセンスが満ちている。
また、象嵌(ぞうがん)の装飾で知られる八代焼(高田(こうだ)焼)は、幕末期前後の作品とみられる湯のみや小皿、400年の歴史を持つ上野窯の作品や若手作家の新作などが並ぶ。
八代地域の埋もれていた歴史財産でもある西山宗因の色紙と、日常生活の中で使われている八代焼が並ぶことで、見る人に新たな発見をしてほしいというのが、展示会のコンセプトという。【笠井光俊】
5月17日朝刊
ブックレビュー
大河ドラマで容保ファンになった人には必読の書
王城の護衛者
2013年05月17日 読了
ジャンル :歴史・時代小説キーワード : 松平容保
著者:司馬遼太郎 出版社:講談社 価格:¥ 730
Amazon.co.jp楽天ブックス紀伊國屋書店BookWebTSUTAYA online
歴史書などで見かける、会津藩第9代藩主松平容保の容姿は、いまだ少年の俤を残した初々しい青年である。
会津のジャンヌ・ダルクと称され、のちに同志社大学創設者新島襄の妻となった山本八重の生涯をドラマ化したNHK大河ドラマ「八重の桜」でも当然重要な役どころとなっている。
演じるのは、新鋭の綾野剛。写真で見る容保に、雰囲気はそっくりだ。
容保役に綾野剛を配役したのはNHKの手柄といっていい。
この物語は、松平容保の人間像を描いた司馬遼太郎の歴史小説である。
雑誌「オール讀物」3月号に大矢博子の「この新撰組小説がすごい!」という記事があった。その中で、新撰組全体がわかる背景として推奨されていたのが、この物語だ。
司馬の作品ではあくまでも容保の生涯を追っているが、大矢いわく、「どのような状況で新撰組が会津藩お預かりとなったのか、それが何を生んだのかがよくわかる」としている。
但し、これはいささか過剰な評価だろう。
この物語は純粋に、松平容保がいかに幕末という時代に翻弄されたかを描いたものとみていい。
「オール讀物」のこの記事では、司馬がこの小説を書いて松平家ののちの当主からお礼の電話をもらったというエピソードが紹介されている。
賊軍として会津藩の崩壊とともに降伏した容保だが、先の孝明天皇からどれほど慕われていたかが、司馬の感情を抑えた文章でもよくわかる。
維新後、生き残った容保が孝明天皇からの書面を肌身離さず持っていたというエピソードを最後に持ってきたのは、司馬のロマン嗜好の現れだろう。
徳川慶喜に対する恨みだけでなく、それほどに自分に信頼を寄せてくれた孝明天皇の期待に応えられなかった自身の不甲斐なさ。けれど、それにあまりある天皇の書面の温かさは、晩年の容保の拠り所だったにちがいない。
司馬作品としては短編小説に属するこの物語は、容保の初々しさだけでなく、慶喜の性格の厭らしさをよく描いている。
ちなみに、司馬は代表作の一つである『街道をゆく』の「白川・会津のみち」の中でも「容保記」という章を設けている。
エンターテインメント
近藤勇と龍馬が友人の大河ドラマ「設定」はデタラメではない
NHKの大河ドラマの新シリーズが放映されると、必ず「事実と違う」と指摘される点がでてくる。しかし、一見、突拍子もないようにうつるドラマの「設定」も、実はデタラメとは言い切れない。みずから歴史番組の構成と司会を務める編集者・ライターの安田清人氏が解説する。
* * *
NHK大河ドラマを見たのがきっかけで、歴史が好きになったという人は多い。よくよく聞くと、専門の歴史学者にも、その手の元歴史少年(少女)が少なくない。
だからこそだろう。大河ドラマは「フィクションを描いてはいけない」という意見をよく目にする。しかし、歴史上の人物のすべての行動、発言、人間関係、思想がわかるはずがないのは、いまさら言うまでもない。あらゆる歴史書や記録に目を通しても、どんな歴史学者に学ぼうと、フィクション抜きにドラマを描くことは不可能なのだ。
しかし、天下のNHK、天下の「大河ドラマ」なのだから、できるだけウソは描かないで欲しいというのは理解できる。制作者側もそれは十分に理解していて、歴史上の人物が「いつ、どこで、何をしたか」という確定的な事実はできるだけいじらない。
ただし、どこで何をしていたのか確定できない部分、いわゆる史実の隙間に創作を盛り込んで、ドラマとしての独自性を打ち出したいと、〈篤姫〉や〈新選組!〉を担当したプロデューサーの屋敷陽太郎さんは折に触れ語っている。
平成16年(2004)に放送の〈新選組!〉は、香取慎吾演じる主人公の近藤勇が、実は京都に上る前から坂本龍馬と親しい友人だったという「設定」だった。これはもちろんフィクションだが、いち早く新聞、雑誌などがこの「設定」に反応し、さまざま識者が「史実と違う」と発言したためか、〈新選組!〉には史実をないがしろにするデタラメなドラマだというイメージがついてしまった。
確かに近藤と龍馬が友人だったことを示す資料や記録はない。しかし両者に接点はなかったのか、知り合いであった可能性は本当にゼロなのか。
新選組は、幕府が浪士を集めて作った特殊部隊。その母体となった浪士組の結成に当たり、幕府は江戸の剣術道場などで名を挙げていた志士たちをリストアップし、浪士組への参加を募っていた。
そのリストには、平野国臣(くにおみ)や真木和泉(まきいずみ)、久坂玄瑞(くさかげんずい)といった尊王攘夷派の志士たちと並び、坂本龍馬の名前も挙がっていた。
この事実を指摘したのは、〈新選組!〉の時代考証に「資料提供」という形で参加した歴史学者の三野行徳(みのゆきのり)さんだった。
結論から言えば、龍馬は浪士組には参加せず、独自の路線を歩んだわけだが、ひとつ間違えば浪士組に参加して、近藤勇と同僚になっていたかもしれないのだ。
龍馬にしても近藤にしても、当時、黒船来航以来の国難によって覚醒した青年たちだった。彼らは剣術で腕をみがき、社会情勢に注目し、最先端の尊王攘夷思想を掲げるオピニオンリーダーでもあった。彼らは互いの交流の中で切磋琢磨し、人脈を築いていった。とすれば、彼らが友人だったという「設定」は、けっして突拍子もないデタラメなどではないのだ。
従来、龍馬と近藤は「好敵手」として扱われてきた。だから友人だったとする「設定」に違和感が持たれ、「時代考証がなってない」とされたわけだが、より深く歴史を理解するならば、それが「あったかもしれない」可能性が見えてくる。時代考証は、一筋縄ではいかないのだ。
■安田清人(やすだ・きよひと)1968年、福島県生まれ。月刊誌『歴史読本』編集者を経て、現在は編集プロダクション三猿舎代表。共著に『名家老とダメ家老』『世界の宗教 知れば知るほど』『時代考証学ことはじめ』など。BS11『歴史のもしも』の番組構成&司会を務めるなど、歴史に関わる仕事ならなんでもこなす。
※週刊ポスト2013年5月3・10日号
『新選組!』好きな人はたぶんその点については寛容だと思います。史実で否定されない限り、そういう設定でもフィクションとして説得力があれば「いいんじゃないでしょうか」と思う人が『新選組!』好きの芯にあると思います。
【注目アプリレビュー】『薄桜鬼』の真のトキメキは日常でこそ感じられる!
日常にあるトキメキで心をあたためませんか?
いきなりですが私たちの日常は、そうそう剣を握って戦ったりするような事件は起こりませんよね。真のトキメキは、日常で感じ取るものではないでしょうかっ! ……と、ライター岩崎ちょっとアツくなってしまいました。久しぶりに乙女ゲームのレビューなので、気合いがボーダーを超えているようです。今回ご紹介するタイトルは、『薄桜鬼 懐古録』です。多くの女性を泣かせた人気タイトル『薄桜鬼 ~新選組奇譚~』のファンに向けたアナザーストーリー。新選組隊士との日常が語られています。あたたかい、だけどちょっと切ない気持ちを味わってください。
●たまにはみんなでお茶でも飲みましょう
本作は、お話が数巻にわかれています。まずは序巻からプレイしてみましょう。何事もない、ごくふつうの一日。掃除の最中、主人公は山崎さんに呼び止められます。彼はこれまでの、新選組の活動や隊士たちの記録をつけようとしているとのこと。そういうことであれば、集まって話すのがいちばん早い! ということで、お茶を飲みながら思い出話をすることになりました。
▲指1本タッチで進む、1本長押しで自動進行、2本タッチでメニュー呼び出し……など、操作がものすごくスムーズです!
▲記録をつけるために、思い出話で過去を振り返るという形式で、本作は進んでいきます。
▲お茶を飲みながら話を……ということに。
▲続々とみんなが集まってきました。この雰囲気、つい目が細くなりますね。
こうやってみんなが集まり、お茶を飲みながらゆっくり話をするなんて、珍しいこと。主人公は、平助君や原田さんの手を借りて、お茶の用意をしました。穏やかで貴重な日常が始まります。
▲ここからは、あらすじを参考に遊びたい巻から購入することができます。
▲私は順番通り派ですので、巻ノ一を選びました。
▲読み進めると、ときどき選択肢が出現します。
▲それぞれ、別のお話に繋がっていますので、ぜひすべて読んでください!
巻ノ一は、主人公が屯所で暮らすようになってから数ヵ月のころのことが語られます。ただ居るだけというのも申し訳なく思った主人公は、屯所の手伝いを始めます。そんな主人公の様子を見守る隊士たちは……。まだ完全に打ち解けていない、手探りでお互いを理解しようとしている主人公と隊士たちが初々しいです!
▲俺の部屋へ来い? いきなり大胆なシーンが出て来ました! ええ行きます、行きますとも。
▲まだ信頼が得られず、外出を許されない主人公。そんなとき、沖田さんが主人公を、意外な場所に連れ出します。意外な一面が見られますよ!
▲巻ノ二では、池田屋襲撃の裏側を見てみましょう。
▲原田さんを追うと、秘められていた命を巡るドラマが展開されます。
●読み物以外のコンテンツでもドキドキ!
読み進める合間に、ぜひ動画や人物紹介といったコンテンツも楽しんでください。こちらは、メニュー画面から無料でいつでも見ることができます。人物紹介を眺めているだけで、かなり長い時間ニヤニヤできると思いますよ!
▲オープニング、クレジットムービーは吉岡亜衣加さんによる歌が流れます。私はダウンロード以来、毎日再生しています!
▲人物紹介では、サンプルボイスの試聴もできます! しかもこのサンプルボイス、セリフが甘~い。再生ボタンを連打です!
▲一巻クリアするごとに、懐古絵図に隊士が一人ずつ現れます。もちろん、全巻クリアすると全員揃うとのこと。全員揃った画像はそのまま、隊士たちとの思い出の証ですね。
分岐でいくつかのお話が読めるうえに、全編フルボイスですから、一巻でたっぷり楽しめますよ。本作とはぜひ、長いお付き合いをしてください。ゆっくり、隊士たちと思い出を振り返り、気がついたら懐古絵図が賑やかになっていた……という遊びかたをしていただきたいです!
巻之三以降、楽しみにお待ちしております。
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落語ファンに長く愛されている大師匠、観客席の年齢層が高いです(^^)。
「道灌」小はぜ
はん治さんの門下だそうな。
「笠碁」燕路
寄席のよきバイプレイヤーという印象の燕路師匠、中入り前の出番ですが淡々という印象。
「水戸太神楽」柳貴家小雪
初めて拝見しました。五階茶碗とか演し物は他の太神楽芸人と同じですが、少人数のお座敷に向いている芸と感じました。成功してよかったです。
「厩火事」柳家小三治
王子での口演なので「王子の狐」かなと思ったのですが……おなじみ、小さん師匠の「了見になれ」という教えも出てましたので。小さん一門は「道灌」から始まることが多いとか、圓生師のところに稽古をつけてもらってテクニックに学ぶところがあると開眼して小さん師匠にいったら「関係ない。その了見になれ」と云われたこととか。たっぷり30分。
「王子の狐」かと思っていたら、「厩火事」。いろいろまな噺家さんの「厩火事」の中では、市馬さんが一番好きかなぁ、ぱぁぱぁ喋るおさきさんの軽さに加えて、亭主もそんなにワルじゃないし。でも小三治師匠版を聴けたので満足。ありがとうございました。
「道灌」小はぜ
はん治さんの門下だそうな。
「笠碁」燕路
寄席のよきバイプレイヤーという印象の燕路師匠、中入り前の出番ですが淡々という印象。
「水戸太神楽」柳貴家小雪
初めて拝見しました。五階茶碗とか演し物は他の太神楽芸人と同じですが、少人数のお座敷に向いている芸と感じました。成功してよかったです。
「厩火事」柳家小三治
王子での口演なので「王子の狐」かなと思ったのですが……おなじみ、小さん師匠の「了見になれ」という教えも出てましたので。小さん一門は「道灌」から始まることが多いとか、圓生師のところに稽古をつけてもらってテクニックに学ぶところがあると開眼して小さん師匠にいったら「関係ない。その了見になれ」と云われたこととか。たっぷり30分。
「王子の狐」かと思っていたら、「厩火事」。いろいろまな噺家さんの「厩火事」の中では、市馬さんが一番好きかなぁ、ぱぁぱぁ喋るおさきさんの軽さに加えて、亭主もそんなにワルじゃないし。でも小三治師匠版を聴けたので満足。ありがとうございました。
今日は野間みつねさんのヘルプでビッグサイトに行ってきました。
北海道
松前藩屋敷 今期もオープン
福島
望郷の念 おけいに重ね 若松の小池さん 18日米国で震災体験スピーチ
広がれ「八重」効果 GW、若松「予想以上の観光客」
会津戦争、落城後の攻防 南会津・奥会津博物館で企画展
萩市民迎え盆踊りで交流 白河
奈与竹之碑碑前祭で慰霊 戊辰戦争、犠牲の女性ら 若松
千葉
名産を展示販売 流山商議所サロンに「棚ショップ」 千葉
新潟
「幕末の三筆」偉業に光
住民有志が巻菱湖没後170年で法要
北海道
松前藩屋敷 今期もオープン
【松前】城下町として栄えた江戸時代の町並みを再現したテーマパーク「松前藩屋敷」(町西舘)が13日、冬期休業を終え営業を再開した。開館式には関係者ら約120人が出席、石山英雄町長らのテープカットで開門した。
藩政時代の松前の姿を今に伝える施設としてオープン。町の人気観光名所として毎年大勢が足を運んでいる。館内には武家屋敷や商家など14軒が軒を連ねる。
開館式では、神事の後に関係者によるテープカットが行われ、開門すると来場者が館内に歩を進めた。記念品として「大漁くん絵馬」もプレゼントされ、子どもたちも大喜びだった。
10月末までの期間中は無休。開館時間は午前9時から午後5時まで(最終入館時間は同4時半)。入館料は大人350円。小中学生230円、幼児は無料。10人以上の団体は大人280円、小中学生180円。
福島
望郷の念 おけいに重ね 若松の小池さん 18日米国で震災体験スピーチ
会津大短期大学部1年の小池さつきさん(18)=福島県会津若松市=が米国カリフォルニア州で18日に開かれる「若松コロニーフェスティバル」で東日本大震災の体験についてスピーチをする。若松コロニーは明治時代に会津藩出身者らが入植した場所。渡米した一人で、日本からの米国移民女性第1号といわれる、おけいの望郷の念と、東京電力福島第一原発事故に苦しむ県民の思いを重ね「絆の大切さを訴えたい」と話している。
若松コロニーでは戊辰戦争後、会津藩出身者らが養蚕業や農業を行った。数年で崩壊したが、地元の自然保護団体アメリカン・リバー・コンサーバンシー(ARC)が保存に取り組み、おけいの墓などが残る。今年のコロニーフェスには、おけいと同年代の3人が日本から招待された。震災体験を米国民に伝えてほしいと会津若松市からは小池さんが選ばれた。
小池さんは郡山東高2年生の時に被災した。校舎の一部が損壊し、双葉地方から避難してきた生徒と一緒にプレハブの校舎で学校生活を送った。中には古里への帰還を諦め掛けている友人もいるという。
入植後2年ほどで亡くなったおけいの心境を想像し、小池さんは「人生は何が起きるか分からない。困難に直面したときこそ、団結して世界とつながることが大切」と話す。
小学4年のころから習っているという民謡も参加を後押しした。大好きな歌の一つという「新相馬節」は、出稼ぎ先から古里を思う内容。これまでの体験と身の回りの人々のことを思い、英語で行う約3分間のスピーチの内容をまとめた。
現地と会津若松市を結ぶ窓口となっている「おけいと震災を考える会」の福西依子さん(64)は「帰国後はおけいの足跡を広める役割も担ってほしい。来年以降も会津から派遣できるよう、後押ししたい」と話している。
広がれ「八重」効果 GW、若松「予想以上の観光客」
ゴールデンウイーク後半の4連休が3日、スタートした。NHK大河ドラマ「八重の桜」の物語が前半のヤマ場、戊辰戦争へと展開する中、風評被害に苦しむ会津観光は物語と呼応するかのように盛り上がりを見せる。会津若松市を中心に、観光施設によっては震災前を上回る入り込みを記録。観光関係者は「予想以上」とうれしい悲鳴だ。一方、周辺市町村では旅行者数が期待したほど伸びず“八重効果”を実感しにくい地域も。同市から会津各地の波及が課題として浮かぶが、新島八重とゆかりのない地域では、妙策を見つけづらいのが実情だ。
会津観光のシンボル、鶴ケ城(会津若松市)は大河ドラマ館(同市)との相乗効果で天守閣の登閣者が急増、大型連休の前半を含めた4月は震災前の7万人台を大幅に超える11万6958人が入場した。鶴ケ城を管理、運営する同市観光公社は「八重効果は予想以上」と説明、連休後半も大きな期待を寄せる。
会津戦争、落城後の攻防 南会津・奥会津博物館で企画展
南会津町の奥会津博物館は4月27日から、同館で新企画展「南山御蔵入領の戊辰戦争~会津戦争終結の地~」を開催しており、来場者を魅了している。6月30日まで。
NHK大河ドラマ「八重の桜」に合わせて開催。会津若松城の落城後も、南会津郡で西軍と攻防を繰り広げていたことなどを学んでもらおうと、開催している。
企画展には当時使用されていた「駕籠(かご)」や会津軍から郡民がもらったという「藍絵花模様磁器皿」、会津若松城での籠城を伝える当時の書状など33点を展示している。
入場料は大人300円(20人以上の団体は250円)、高校生200円(同150円)、小・中学生100円(同50円)となっている。開館時間は午前9時から午後4時まで。
萩市民迎え盆踊りで交流 白河
山口県萩市白河踊り訪問団の歓迎交流会は28日、福島県西郷村のホテルサンルート白河で開かれた。
山口県内の多くの場所で「白河踊り」と呼ばれる盆踊りが残っている。戊辰戦争白河口の戦いに参戦した長州藩の兵士が、戦死者の慰霊のため白河の領民と一緒に踊った盆踊りを、長州に持ち帰ったものと伝えられている。平成20年に萩市で開催した「戊辰140年」の記念式典に、鈴木和夫市長らが招待され、白河民舞愛好会とともに本場の「白河盆踊り」を披露した。この時に萩市側が5年後に白河を訪問することを約束、この約束に基づいて萩市民27人が白河市を訪れた。
交流会では市や市観光物産協会、しらかわ歴史のまちづくりフォーラム会員らが萩市民を迎えた。しらかわ歴史のまちづくりフォーラムの人見光太郎理事長、鈴木市長が歓迎の言葉を述べた。訪問団代表の吉田松陰研究家で医師の山本貞寿さんが「両市の絆を強め、東日本大震災からの復興に協力していきたい」とあいさつした。
両市を結ぶ縁とも言える「白河盆踊り」が披露された。白河市の白河民謡馬喰節保存会(鈴木光子会長)と内海道敬会(内海道敬代表)が歌とおはやしに合わせて踊りの輪を広げた。
訪問団は2泊3日の日程。白河市泊の前日は郡山市に宿泊した。
奈与竹之碑碑前祭で慰霊 戊辰戦争、犠牲の女性ら 若松
戊辰戦争で亡くなった会津の女性や子どもの霊を慰める奈与竹(なよたけ)之碑碑前祭は1日、会津若松市の善龍寺で行われた。
嫋竹(なよたけ)会の主催で遺族や会員ら約100人が参列した。吉田幸代会長が「今こそ会津の先人の生き方を範として、震災復興へ心を一つに頑張っていく」と祭文をささげ、室井照平市長、目黒章三郎市議会議長が追悼の言葉を述べた。献花や読経、焼香に続き詩吟が披露された。
桜吹雪の中、葵高の舞踊部員が薙刀(なぎなた)を手に舞い、薙刀部員が形の演武をした。りりしい姿に大きな拍手が送られた。
同寺には会津藩家老西郷頼母の自刃した一族31人の墓と、妻千恵子の辞世の歌にちなむ「奈与竹之碑」がある。
千葉
名産を展示販売 流山商議所サロンに「棚ショップ」 千葉
千葉県流山市旧市街の散策を楽しむ人に休憩スペースとして開放されている、流山商工会議所(同市流山)の1階サロンに、地元の特産品を展示販売する「棚ショップ」が完成し30日、記念式典が行われた。オープンは1日。
商工会議所職員の手作りという壁に作られた棚は、縦約27センチ、横約60センチ、奥行き約30センチの25の区画に区切られ、1区画を月1千円で市内の菓子店や酒店などに貸し出す。
流山ゆかりの新撰組がテーマの飾りたこ(800円)や、みりん(300ミリリットル入り555円)など、流山自慢の物産や、市内企業が開発した、イオンの作用で口臭を消すという歯ブラシ(300円から)などが並び、売り上げの1割を商工会議所が受け取るという。
平日の午前9時~午後5時半、土・日曜と休日は午前10時~午後4時半に利用できる。
新潟
「幕末の三筆」偉業に光
住民有志が巻菱湖没後170年で法要
ことしは、新潟市西蒲区巻地域の生まれで「幕末の三筆」に数えられる書家、巻菱湖(まきりょうこ)(1777~1843年)の没後170年。地元の有志らが菱湖の功績を後世に伝えようと取り組んでいる。4月末に法要を行ったほか、17~31日には展覧会を開く。「節目の年を機に地元の偉人を知ってほしい」との思いが込められている。
菱湖は幼少の頃に新潟市中心部に移り、19歳で江戸へ出て、書と漢詩を学んだ。篆(てん)書や隷書など7書体のいずれも巧みで、弟子は1万人を数え、書道界に大きな影響を与えたとされる。
巻地域には住民でつくる「巻菱湖会」があり、記念碑を立てたり、会報誌を発行したりして菱湖の偉業を伝えてきた。会員の高齢化などでここ数年、活動は下火になっていたが、顕彰活動を再び盛り上げようと、会員や有志計9人でつくる実行委員会が法要を企画した。
27日に行われた法要では、西蒲区の萬福寺に住民ら約20人が集まり、僧侶の読経に合わせて合掌、菱湖に思いをはせた。巻地域で養育された漢詩人、館(たち)柳湾(りゅうわん)の法要も合わせて行ったほか、巻菱湖記念時代館(新潟市東区)の館主が菱湖の人柄などについて講演。館主は「弟子が1万人もいた菱湖は人格者だったのだろう」などと語った。
一方、17日からの展覧会は西蒲区巻甲の交流館「囲炉裏」で開き、実行委のメンバーが所有する菱湖の作品を展示、販売する。そのほか、菱湖をPRするのぼりを作り、巻地域の中心商店街に掲げる計画もある。
実行委代表は「若い人にも菱湖のすばらしさが伝わるよう、発信に力を入れたい」と意気込んでいる。
「囲炉裏」は入館無料。22、29日休館。
会場は自分の居住地にとても近いのだが、幕張で仕事しているので18時30分開場に滑り込むのは無理だった(涙)。でも談志師匠が幼少を過ごした鵜の木に近い会場で『慶安太平記』をかけるのは談春師にとって思い入れがあるに違いないと思って取ったチケット、せめてその一部でも聴きたくて。
ちなみに談春師の慶安太平記を初めて生で聴いたのは落語を生で聴き始めた2010年1月から3ヶ月も経っていない2010年4月の横浜にぎわい座で、たった3年しか経っていないのに何とチケットが取りにくい落語家さんになってしまったんだろうと思う……当時も志の輔師や喬太郎師に次いでチケット取りにくい落語家になりつつあったとはいえ、横浜にぎわい座のチケットはけっこう穴場だったんだよな(嘆息)。
立川談春独演会@横浜にぎわい座 四月公演
慶安太平記/善達の旅立ち
会場に到着した時はすでに残り10分か15分というところで、善達が飛脚の十兵衛に徳川の金飛脚襲撃に引き込まれているところだった。3年前の高座を覚えているわけではないけど、今日の談春師は小気味よいテンポとリズムと口跡で、会場全体を魅了するなぁとうっとりしたが最後、「休憩です」と頭下げられるまで談春ワールドにはまってました。
慶安太平記/吉田の焼討ち
休憩後、ここからたっぷり聴けた。最初から10分以上オーバーして終演すると決めてらっしゃった。
弟子はおそれおおくて『慶安太平記』をやるって人がいなかったそうです。談春師は弟子たちがお互いについて何を言うかを気にしない性質だったのでやってみたいと思い、でも一応、志の輔兄さんに相談したら絶句されたらしい……でも参考資料を提供してくれたところが志の輔さんらしい。
せっかく歌舞伎座で師弟リレー形式で「善達の旅立ち」「吉田の焼討ち」を演じる予定だったのに、家元の不調で談春さんが『芝浜』を演じることになったエピソードも少々……そして師匠の機嫌が悪かったことも。
ハコが600席程度で大きすぎないホールのため音響もよかった(自分が最後列で端からふたつめの席だったので、ほんと隅っこだったが)ので、談春さん節をたっぷり味わった。
短命
大ネタも見事な談春師だけど、軽くて笑えるネタも持ち味が出て好き。『長短』とか『替わり目』とか。
『短命』は初めて。家元版リスペクトで、ついこの間寄席で聴いた一朝師の『短命』に比べて女性が笑いにくい単語が混じってます……(汗)。でも笑えるところは大いに笑いました、特に女房(^_^;)。
ちなみに談春師の慶安太平記を初めて生で聴いたのは落語を生で聴き始めた2010年1月から3ヶ月も経っていない2010年4月の横浜にぎわい座で、たった3年しか経っていないのに何とチケットが取りにくい落語家さんになってしまったんだろうと思う……当時も志の輔師や喬太郎師に次いでチケット取りにくい落語家になりつつあったとはいえ、横浜にぎわい座のチケットはけっこう穴場だったんだよな(嘆息)。
立川談春独演会@横浜にぎわい座 四月公演
慶安太平記/善達の旅立ち
会場に到着した時はすでに残り10分か15分というところで、善達が飛脚の十兵衛に徳川の金飛脚襲撃に引き込まれているところだった。3年前の高座を覚えているわけではないけど、今日の談春師は小気味よいテンポとリズムと口跡で、会場全体を魅了するなぁとうっとりしたが最後、「休憩です」と頭下げられるまで談春ワールドにはまってました。
慶安太平記/吉田の焼討ち
休憩後、ここからたっぷり聴けた。最初から10分以上オーバーして終演すると決めてらっしゃった。
弟子はおそれおおくて『慶安太平記』をやるって人がいなかったそうです。談春師は弟子たちがお互いについて何を言うかを気にしない性質だったのでやってみたいと思い、でも一応、志の輔兄さんに相談したら絶句されたらしい……でも参考資料を提供してくれたところが志の輔さんらしい。
せっかく歌舞伎座で師弟リレー形式で「善達の旅立ち」「吉田の焼討ち」を演じる予定だったのに、家元の不調で談春さんが『芝浜』を演じることになったエピソードも少々……そして師匠の機嫌が悪かったことも。
ハコが600席程度で大きすぎないホールのため音響もよかった(自分が最後列で端からふたつめの席だったので、ほんと隅っこだったが)ので、談春さん節をたっぷり味わった。
短命
大ネタも見事な談春師だけど、軽くて笑えるネタも持ち味が出て好き。『長短』とか『替わり目』とか。
『短命』は初めて。家元版リスペクトで、ついこの間寄席で聴いた一朝師の『短命』に比べて女性が笑いにくい単語が混じってます……(汗)。でも笑えるところは大いに笑いました、特に女房(^_^;)。
昨日に引き続き、今日も鈴本に来てしまいましたよ。今日も、ほぼ満席でよく温まっているお客様でした。
真田小僧/左龍
ぐつぐつ/小ゑん
小ゑんさんお得意の新作、大受け。
祇園祭/一朝
替わり目/菊之丞
丞さま「ぐつぐつ」ネタをいじる
粋曲/小菊
今日は昼の立川流の出番と9割ぐらい同じだった
寄合酒/文左衞門
昨日に続いて「じぇじぇじぇ」が入る
紙切り/二楽
大山詣り/一之輔
昨日と同じタイでのゴルフがマクラ。大山詣りは乱暴者の熊が髪を落とされてツルツルになってしまうあたりはいいのだが、腹を立てた熊が長屋の女たちを騙して女達に髪を落とさせてしまうところが笑えないんだよな……でも一之輔は楽しかった。
真田小僧/左龍
ぐつぐつ/小ゑん
小ゑんさんお得意の新作、大受け。
祇園祭/一朝
替わり目/菊之丞
丞さま「ぐつぐつ」ネタをいじる
粋曲/小菊
今日は昼の立川流の出番と9割ぐらい同じだった
寄合酒/文左衞門
昨日に続いて「じぇじぇじぇ」が入る
紙切り/二楽
大山詣り/一之輔
昨日と同じタイでのゴルフがマクラ。大山詣りは乱暴者の熊が髪を落とされてツルツルになってしまうあたりはいいのだが、腹を立てた熊が長屋の女たちを騙して女達に髪を落とさせてしまうところが笑えないんだよな……でも一之輔は楽しかった。
三日目の昇進披露会。
かぼちゃ屋/がじら
大安売り/錦魚
洒落小町/談慶
高砂や/談幸
おしくら/談春
談春さんの「おしくら」聴けたの二度目かな……嬉しい。
口上 談春が志らくをいじるという楽しい口上だった(笑)
看板のピン/雲水
関西弁の博打ネタは迫力あり。
町内の若い衆/左談次
俗曲/小菊
五貫裁き/志ら乃
かぼちゃ屋/がじら
大安売り/錦魚
洒落小町/談慶
高砂や/談幸
おしくら/談春
談春さんの「おしくら」聴けたの二度目かな……嬉しい。
口上 談春が志らくをいじるという楽しい口上だった(笑)
看板のピン/雲水
関西弁の博打ネタは迫力あり。
町内の若い衆/左談次
俗曲/小菊
五貫裁き/志ら乃
同じ番組に2回目ですが、前回はトリ代演の白鳥さん。今度は主任の一之輔がちゃんと登場する回。土曜日でもあり、入りはほぼ満員。
(「手紙無筆」つる子)
(「真田小僧」市弥)
太神楽/和楽社中 ここから途中入場。和助を間において和楽さんと小楽さんがナイフ6本を交換し合うというスリリングなナイフ投げの技。
「のめる」左龍
今日のお客さんは反応がいいなーと感じる。
「相撲漫談」歌武蔵
相撲ネタに加えて、今の若い落語家は干支を知らないというネタ。
漫才/ホームラン
「短命」一朝
オーソドックスに。
「千早ふる」文左衞門
「これ、誰の代演?」と客席に質問し、菊之丞さんと聴いて「色ボケしてねぇかな」みたいなクスグリ。
得意ネタの「千早ふる」を演じ、サゲで「とはの由来は、一之輔が答えるから」と無茶ぶり。喬太郎さんは「とはの由来」という演目で答えたらしいですね。客席大受け。
〜仲入り〜
粋曲/小菊
「露出さん」百栄
楽屋では一之輔さんが「とは」を振られてぴりぴりしてると楽屋速報してから、お得意の「露出さん」。
紙切り/二楽
さらに一之輔師に「東亜国内航空とかじゃダメですよ」などと追い詰めてきたそうだ・笑。
「反対俥」一之輔
さっそく文左衞門師の無茶ぶりを「千早テロ」だと怒り、「文左衞門め!」と二回吼える・笑。
最近はじめてタイに行ってゴルフをやってきた経験をマクラに。寺島しのぶ似のキャディさんとの話をひとくさりし、女性プロゴルファー「涂阿玉(と あぎょく)」の名前を出していったん「とは」をクリア。
タイの人力車トゥクトゥクから「明治・大正の頃に」と振って『反対俥』。
だるだるで非力な車夫から威勢のいい車夫に変わって、土管だけでなく神田川を飛び越え、上野を超えて埼玉県の上尾まで。引き返す途中で芸者と衝突しかけるのをスローモーションで。さらに女乞食が出てきて、女乞食を「とーはー」と十和田湖まで飛ばしてしまった。
いやー、見事に「とは」を回収してくれた。あっぱれ。面白かった。
(「手紙無筆」つる子)
(「真田小僧」市弥)
太神楽/和楽社中 ここから途中入場。和助を間において和楽さんと小楽さんがナイフ6本を交換し合うというスリリングなナイフ投げの技。
「のめる」左龍
今日のお客さんは反応がいいなーと感じる。
「相撲漫談」歌武蔵
相撲ネタに加えて、今の若い落語家は干支を知らないというネタ。
漫才/ホームラン
「短命」一朝
オーソドックスに。
「千早ふる」文左衞門
「これ、誰の代演?」と客席に質問し、菊之丞さんと聴いて「色ボケしてねぇかな」みたいなクスグリ。
得意ネタの「千早ふる」を演じ、サゲで「とはの由来は、一之輔が答えるから」と無茶ぶり。喬太郎さんは「とはの由来」という演目で答えたらしいですね。客席大受け。
〜仲入り〜
粋曲/小菊
「露出さん」百栄
楽屋では一之輔さんが「とは」を振られてぴりぴりしてると楽屋速報してから、お得意の「露出さん」。
紙切り/二楽
さらに一之輔師に「東亜国内航空とかじゃダメですよ」などと追い詰めてきたそうだ・笑。
「反対俥」一之輔
さっそく文左衞門師の無茶ぶりを「千早テロ」だと怒り、「文左衞門め!」と二回吼える・笑。
最近はじめてタイに行ってゴルフをやってきた経験をマクラに。寺島しのぶ似のキャディさんとの話をひとくさりし、女性プロゴルファー「涂阿玉(と あぎょく)」の名前を出していったん「とは」をクリア。
タイの人力車トゥクトゥクから「明治・大正の頃に」と振って『反対俥』。
だるだるで非力な車夫から威勢のいい車夫に変わって、土管だけでなく神田川を飛び越え、上野を超えて埼玉県の上尾まで。引き返す途中で芸者と衝突しかけるのをスローモーションで。さらに女乞食が出てきて、女乞食を「とーはー」と十和田湖まで飛ばしてしまった。
いやー、見事に「とは」を回収してくれた。あっぱれ。面白かった。
ゴールデンウィーク初日の今日は、落語三昧でありました。レポートは後でということで、まずは幕末関係のニュースから。
福島
新選組局長・近藤勇命日に天然理心流・宮川さん演武奉納
白河に新たな観光名所 戊辰戦争の激戦地に公園整備
戊辰戦争:殉難者慰霊 春季祭典に市民ら100人 「会津人の忠義と無念」語り継ぐ /福島
八重と襄の書「夫婦再会」 県立博物館、17日から特別展
江戸期の鶴ケ城紹介 東邦銀行会津支店が「鳥瞰図」作製
慰霊祭:会津高生19人、白虎隊に剣舞を奉納 /福島
千葉
千葉・流山に近藤勇の最後の陣 商家や寺に200人
以降は有料となります。
東京
「赤羽馬鹿」と「滝野川新選組」 北区の商店街で祭り あすから
三重
映画「幕末高校生」のエキストラ募る 伊賀で5月撮影
佐賀
秋田守った佐賀藩士を慰霊 戊辰戦争で犠牲
エンターテインメント
人気ゲームの劇場版アニメ「劇場版 薄桜鬼」、第1章が8月24日公開決定
「薄桜鬼」 としまえんで体感型ゲームイベント 新選組組長たちと謎を解け
バラバラになった豊玉発句集を捜索するゲームだそうで……あの世の土方さんは、豊玉発句集がこんな使われ方をするとは思ってもいなかったでしょうねぇ(苦笑)。
中津の幕末の剣豪 漫画で見参
以降は有料になります。
福島
新選組局長・近藤勇命日に天然理心流・宮川さん演武奉納
新選組局長・近藤勇の命日に当たる25日、会津若松市の天寧寺で恒例の墓前祭が行われ、4代目宗家に当たる近藤勇はじめ、新選組隊士が身に付けた武術「天然理心流」9代目宗家の宮川清蔵さんが演武を奉納した。
墓前祭は会津若松ライオンズクラブ(渡部認会長)が毎年行っている。今年は新選組結成150年の節目に当たることなどから、宮川さんと、新選組六番隊組長・井上源三郎の子孫で、天然理心流勇武館副館長の井上雅雄さんが初めて墓前で剣の形を披露した。
多くの参列者に宮川さんは「会津で演武できることをうれしく思う。近藤勇の信念、義の心が皆さんの琴線に触れているのだろう。ありがたい」と感謝した。
(2013年4月26日 福島民友トピックス)
白河に新たな観光名所 戊辰戦争の激戦地に公園整備
戊辰戦争で最大の激戦地とされる白河口の戦いで主戦場になった白河市松並の稲荷山でこのほど、公園整備が完了し18日にセレモニーが行われた。
■遊歩道や案内板設置 会津藩などのぼり掲げる
稲荷山は奥州街道から白河城下に入る要衝に位置する。東軍白河口総督西郷頼母ら会津藩が陣を構え、薩摩、長州、大垣などの各藩から成る西軍を迎え撃った場所。慶応四(1868)年5月1日に行われた戦闘では、わずか一日で両軍合わせて700人が戦死したとされる。会津藩は副総督横山主税が戦死するなど甚大な被害を受けた。現在周囲には会津や長州、大垣各藩の戦死者を悼む碑が建てられている。
市はこれまで稲荷山を公園としていたが、NHK大河ドラマ「八重の桜」放映に合わせ、新たな観光資源として平成24年度から整備に着手。遊歩道を整備し誘導板や案内板を設置、麓に駐車場を設けて会津藩や薩摩藩など東西両軍ののぼりを置いた。
セレモニーでは鈴木和夫市長が「歴史に裏打ちされた観光地として魅力を発信していきたい」とあいさつ。西郷頼母研究会長の堀田節夫氏=東京在住=や西郷頼母玄孫(やしゃご)の山本英市氏=千葉県在住=が祝辞を贈った。関係者がテープカットし整備完了を祝った。問い合わせは市観光課 電話0248(22)1111へ。
( 2013/04/19 10:01 カテゴリー:主要 )
戊辰戦争:殉難者慰霊 春季祭典に市民ら100人 「会津人の忠義と無念」語り継ぐ /福島
1868年の戊辰戦争で命を落とした無名の会津藩士を慰霊する「戊辰殉難者春季祭典」が23日、会津若松市の長命寺と阿弥陀寺で行われ、延べ100人以上の市民が参列した。忠義を守ったために戦乱に巻き込まれた会津人の無念は、大河ドラマ「八重の桜」でもクローズアップされており、市民の手で先人の精神を語り継ぐ追悼行事が市内各地で予定されている。【乾達】
市教委などによると、藩士の遺体は同年9月に会津藩が敗れ鶴ケ城が落城した後も、新政府により埋葬を許されず城下に放置された。翌年2月にようやく許可がおり、約1400体が両寺に集められ葬られた。その後建てられた墓碑にも「戦死墓」以外の記載は許されなかったという。
春季祭典では、主催する公益財団法人「会津弔霊義会」の芳賀公平理事長が幕府への忠勤を貫いた結果、「朝敵」の汚名を着せられた会津藩士の無念を紹介。「義の心を貫いて戦死した先人の犠牲の上に平穏な暮らしが成り立っていることを、我々は後世に語り継ぐ責務を負っている」と慰霊の言葉を述べた。
同財団は「ならぬことはならぬ」に象徴される会津の武士道精神を継承し、慰霊を永続するため1917年に遺族と市民が設立。以来春秋2回、両寺での祭典と白虎隊慰霊祭を開催している。
今年は「八重の桜」で、会津側の視点による幕末が紹介されていることもあり、参列者の男性は「敗者としてのけ者にされてきたが、市民が代々受け継いだ歴史が日の目を見た」と話していた。
24日に同財団の白虎隊慰霊祭(飯盛山)、25日に同藩とともに戦った新選組組長の近藤勇墓前祭(天寧寺)、来月1日に家老・西郷頼母の妻子ら女性犠牲者を慰霊する奈与竹之碑碑前祭(善龍寺)も行われる。
八重と襄の書「夫婦再会」 県立博物館、17日から特別展
県立博物館(会津若松市)で5月17日に開幕する「NHK大河ドラマ特別展『八重の桜』福島展」(7月3日まで)の開催概要が26日までに決まった。
会津出身の新島八重ゆかりの品に加え「孝明天皇御製」など貴重な資料200点以上がそろい、八重と襄(じょう)が暮らした新島旧邸応接間も再現される。また、同博物館と同志社大同志社社史資料センターがそれぞれ収蔵している八重と襄の書が展示されることも決まり、会場で夫婦が“再会”する。
特別展では八重と戊辰戦争の敗戦から立ち上がった人々の姿を通して復興へのメッセージを伝える。
展示は新政府軍の砲撃で甚大な被害を受けた鶴ケ城の古写真を飾る「プロローグ」から始まり、第1章「会津の教え」、第2章「幕末の京都」、第3章「会津籠城」、第4章「古都復興」、第5章「ハンサムウーマンへ」。エピローグは八重が出席した京都会津会秋季例会の集合写真などを飾る。
初日は午前10時30分からセレモニーが行われ、会期中、記念講演会が開かれる。観覧料は一般・大学生1000円で高校生以下は無料。同博物館受け付けカウンターでは早売券(800円)を販売している。
江戸期の鶴ケ城紹介 東邦銀行会津支店が「鳥瞰図」作製
NHK大河ドラマ「八重の桜」効果で会津観光が全国から注目を浴びる中、会津若松市の東邦銀行会津支店は、同市のシンボル鶴ケ城周辺の江戸期の様子を空から見た鳥瞰(ちょうかん)図を作製。同支店窓口や観光関係機関で利用客や観光客に配布し、会津の観光振興に一役買っている。
原発事故の影響がまだ残る本県。「福島の復興は会津から」をスローガンに掲げる同支店は、会津観光や地域産業活性化の一助になればと3万部作製した。
鳥瞰図は、同支店会津サポートセンター勤務の白井祥隆さんが製作。これまでに1984(昭和59)年の鶴ケ城築城600年記念の初版、2011(平成23)年の鶴ケ城の赤瓦葺き替え記念の復刻版も手掛けている。今回は大河ドラマの主人公新島八重に関する情報を加筆した3版目となった。白井さんは現在、鶴ケ城天守閣で上演している新島八重の紙芝居も製作している。鳥瞰図は、地元の郷土史家のアドバイスにより城内の建物や構造、家臣の屋敷、通りの名称などを説明。裏面では籠城中の八重の行動や城内外の動きをドキュメントで紹介しているほか、ゆかりの地マップ、戊辰戦争や山本家などを分かりやすく解説し、“幕末の会津”が一目で分かるようになっている。
同支店の土田淳支店長、白井さんらは23日、同市役所を訪問し、室井照平市長に鳥瞰図1000部を贈った。室井市長は「当時の状況が良く分かり、観光客から大変好評だと聞いている。会津のPRに活用したい」と感謝した。白井さんは「観光振興を一心に願って作製した。会津の良さを全国発信できる一助になればうれしい」と話した。
慰霊祭:会津高生19人、白虎隊に剣舞を奉納 /福島
戊辰戦争で悲劇的な最期を遂げた白虎隊士ら少年武士の慰霊祭が24日、会津若松市の飯盛山にある自刃した隊士19人の墓前で行われた。参列者約300人が見守る中、白虎隊と同じ年ごろの会津高生19人が剣舞を奉納した=写真。
慰霊祭は毎年4月と9月の2回実施。白鉢巻きにはかま姿で刀を手にした生徒たちは、白虎隊の奮戦から退却、鶴ケ城に上がる煙を見て自刃するまでを詩吟に合わせて表現した。
剣舞は1884年の17回忌に私(し)黌(こう)日新館の生徒が奉納したのが始まりで、流れをくむ旧会津中、会津高に引き継がれた。現在は委員会活動として男女43人が練習に取り組む。委員長の菊地公康(まさみち)君(17)は「戦場に赴く隊士の気持ちになって踊った」と話していた。【乾達】
千葉
千葉・流山に近藤勇の最後の陣 商家や寺に200人
幕末の京都で、刀を頼りに反幕府勢力を取り締まった新撰組局長・近藤勇が、最後に陣を張ったのが千葉県流山市だ。明治新政府に逆らう「賊徒」として捕まるまでの、近藤の足跡をたどってみた。
流鉄流山線流山駅から2分ほど歩くと、住宅街の片隅に「近藤勇陣屋跡」の建物がひっそりとたたずんでいる。近藤らは鳥羽・伏見の戦い(1868年)で幕府軍が敗れた後、江戸や甲州などを経て、同年4月2日に土方歳三ら200人強を率…
以降は有料となります。
東京
「赤羽馬鹿」と「滝野川新選組」 北区の商店街で祭り あすから
北区で二十七、二十八の両日、街を盛り上げようとそれぞれの地元商店街が始めた恒例の祭りが開かれる。JR赤羽駅周辺では「赤羽馬鹿祭り」、JR板橋駅前では「滝野川新選組まつり」があり、区民も参加するパレードが華を添える。
赤羽馬鹿祭りは、赤羽商店街連合会が中心となり今年で五十八回目。千代田城を築城した太田道灌が五百年ほど前、現在の赤羽西に稲付(いねつけ)城を築き、詩歌管弦の普及に努めた話にちなみ、一九五六(昭和三十一)年に始まった。開催日は当初、四月一日で「四月馬鹿」から名付けられた。
メーンは二十八日正午からのパレード。仮装した区民や江戸神輿(みこし)七基の担ぎ手ら総勢四千二百人がJR赤羽駅東口前通りを歩く。女子レスリングの吉田沙保里選手も登場する。
一方、滝野川新選組まつりは、区内に新選組局長の近藤勇の墓所があることから地元の五商店街が始め、今年で十回目。
本会場のJR板橋駅東口駅前広場で新選組ファンらによる演舞、寸劇があるほか、二十八日午後一時からのパレードには地元住民らでつくる「新選組滝野川隊」ら約百二十人が練り歩く。
問い合わせは、赤羽馬鹿祭り実行委員会=電03(3901)8655、滝野川新選組まつり実行委員会=電03(3940)0038=へ。 (奥野斐)
三重
映画「幕末高校生」のエキストラ募る 伊賀で5月撮影
2014年公開の映画「幕末高校生」(仮題)の撮影が伊賀市内である。地元の上野商工会議所などでつくるフィルムコミッション「ロケーションナヴィゲーター伊賀」(愛称ナヴィガ)は、5月9日の撮影に出演するエキストラを募っている。
幕末高校生は、フジテレビジョン(東京)と東映(同)の制作。あらすじや出演者、撮影場所は、現時点で公開されていない。
募集しているのは、十六~五十九歳の男性四十人。ナヴィガによると、新型大砲の装填(そうてん)練習をしている旧徳川軍と、それを見守るかみしも姿の侍を演じる。
当日は午前七時~午後二時。雨天の場合、十二日または十四日の同じ時間帯に変更される。染めた髪や、ひげを生やした人は不可。眼鏡は外す。交通費、謝礼の支給はない。
フィルムコミッションは、撮影場所を誘致したり、ロケを支援したりする組織。ナヴィガは三年前に設立され、ロケ地を紹介するホームページを制作するなどして情報発信を進めてきた。これまで、学園ホラー映画「アナザー」や時代劇映画「蠢動(しゅんどう)」が撮影された。
ナヴィガ事務局長の伊室晃治さんは「伊賀をPRするいい機会になりそう」と話す。五月五日午後六時までに、https://ws.formzu.net/fgen/S40251383/にアクセスして応募する。応募者多数の場合は抽選。
問い合わせは上野商議所=電0595(21)0527=へ。
(安部伸吾)
佐賀
秋田守った佐賀藩士を慰霊 戊辰戦争で犠牲
戊辰戦争(1868年)で亡くなった佐賀藩士の慰霊を目的に、武雄市の団体と交流している秋田市の団体が19日、20年ぶりに武雄を訪問する。新政府軍側につき、東北で孤立した秋田藩を救うために多くの佐賀藩士が出征。今も戦没者の慰霊を続けている秋田の人たちを感謝の心でもてなす。一行は21日まで武雄市に滞在し、戦没者の墓参などをする。
訪れるのは「戊辰の役戦没者佐賀藩士慰霊秋田委員会」の17人。1986年、秋田市の土地区画整理事業中に佐賀藩士の墓3基が見つかり、うち1基が武雄市出身者だった。秋田側は恩に報いようと遺族への遺骨の返還とともに、秋田市内に「葉隠墓苑」を建立。委員会を立ち上げ、戦没者54人(佐賀藩全体)の慰霊を毎年行っている。
それが縁で、中断はありながらも両市の交流が続いてきた。93年には秋田から竿灯が来演し、武雄市中心部は人並みで埋まった。秋田からの訪問団はそれ以来で、訪問団には葉隠墓苑のある地元町内会長や墓苑の清掃管理をしている人たちなども含まれる。
訪問団は武雄ロータリークラブが50周年記念事業として受け入れ、19日に歓迎会を開く。20日は戦没者の墓や慰霊碑がある円応寺を訪れ、21日は記念植樹を行う。記念事業委員長の花田晴年さん(65)は「秋田の人たちの真心に応えるため、精いっぱいのもてなしをしたい。末長い交流にしていく」と話す。
秋田に出兵した武雄軍団は約千人。当時の最新鋭アームストロング砲など大砲10門を装備、庄内藩の攻撃から秋田を守り抜いた激戦で武雄の兵士14人が犠牲になった。
エンターテインメント
人気ゲームの劇場版アニメ「劇場版 薄桜鬼」、第1章が8月24日公開決定
[映画.com ニュース] 人気ゲーム「薄桜鬼」の劇場版アニメが、「劇場版 薄桜鬼 第1章 京都乱舞」として8月24日から公開されることが決定した。
2008年に発売された恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼 新選組奇譚」を皮切りに、テレビアニメ、OVA、舞台、ミュージカルなどさまざまなメディアでシリーズを展開し、多くの女性ファンを獲得している人気作品。幕末を舞台に、主人公の少女・雪村千鶴が新撰組の隊士と出会い、ともに激動の時代を生き抜いていく姿を描く。
劇場版は、昨年2月に行われたイベントで2部作の製作が発表されていたが、このほど第1部のタイトル、公開日が決定。また、メインキャスト、スタッフも明らかになり、監督はテレビアニメ版、OVA版も手がけたヤマサキオサムが担当。脚本の藤澤経清、キャラクターデザイン・総作画監督の中嶋敦子も、同じくテレビ版、OVA版から続投する。アニメーション制作はスタジオディーン。
キャストも同様に、千鶴役の桑島法子を筆頭に、三木眞一郎(土方歳三)、森久保祥太郎(沖田総司)、鳥海浩輔(斎藤一)、吉野裕行(藤堂平助)、遊佐浩二(原田左之助)、津田健次郎(風間千景)ら、ファンにはおなじみの顔ぶれが並んでいる。
前売り券は4月21日に行われたイベントで先行販売された全国共通特別鑑賞券のほか、今後は特典付き前売り券を劇場窓口で全3回、アニメイト各店および通販窓口で全2回、8月のコミックマーケット84で、それぞれ販売される予定。
公開劇場は、現時点で東京・シネマサンシャイン池袋ほか全国31館がリストアップされており、順次拡大予定。
「薄桜鬼」 としまえんで体感型ゲームイベント 新選組組長たちと謎を解け
都内の大型遊園地としまえんが、5月3日から6日、そして11日の5日間、ライブ参加型ゲーム企画“体感型遊戯「薄桜鬼」~としまえん騒乱記~GWに出陣!!”を実施する。2013年夏に『劇場版 薄桜鬼』が公開するのを記念するものだ。
としまえんは『サイコパス』や『バイオハザード』などを題材に、園内を会場とした体験型ゲームを行い成功させてきた。体験型のゲームは近年広く人気で、参加者も急増中だ。
今回は、女性に人気の高い『薄桜鬼』をテーマとする。これまでとはまた異なった盛り上がりも期待出来る。新しい企画の挑戦だ。
ゲームストーリーの発端は、斎藤一がある日、土方の部屋を訪ねると、豊玉発句集がバラバラになっているというもの。斎藤は沖田の仕業かと思い探すが、沖田の姿はない。外出中の土方が帰ってくる前に、バラバラになった句集を探し出して元通りにしなくてはならないが・・・・
この事件を解決するのはゲームの参加者、会場はとしまえん全域となる。参加者は新選組組長たちと協力して、様々な謎解きやミッションをクリアし、紛失した豊玉発句集を探す。ゲームの世界をまさにリアルに体験する。所要時間はおよそ2時間だ。
イベントのチケットは、全5日間、各日5回の開催を予定する。前売り券3200円、当日券3700円、イープラス、アニメイト池袋本店、ACOS池袋本店で前売り券が購入出来る。
『薄桜鬼』は、人気ゲームソフトから、アニメ、ドラマCD、舞台、ミュージカルへと次々と展開してきた。今回は新たに体感型ゲームとなったが、2013年もまだまだ話題が続きそうだ。
体感型遊戯「薄桜鬼」~としまえん騒乱記~GWに出陣!!
http://www.hakuoki-world.com
時期: 2013年5月3日(金)、4日(土)、5日(日)、6日(月)、11日(土)
時間: 1回目 11時~、2回目 12時~、3回目 13時~、4回目 14時~ 5回目 15時~
場所: としまえん
所要時間: 約2時間
チケット料金: 前売り券 3200円/当日券 3700円
プレイガイド: イープラス、アニメイト池袋本店、ACOS池袋本店
バラバラになった豊玉発句集を捜索するゲームだそうで……あの世の土方さんは、豊玉発句集がこんな使われ方をするとは思ってもいなかったでしょうねぇ(苦笑)。
中津の幕末の剣豪 漫画で見参
中津が生んだ幕末の3剣豪の1人・島田虎之助(1814~1852年)の生涯を多くの市民に知ってもらおうと、中津市教委は「マンガ 剣は心なり 島田虎之助」を発刊した。「郷土の偉人シリーズ」の4冊目。
文化11年、中津藩士の家に生まれ、小さい時から剣の才能を発揮した。九州各地で武者修行を…
以降は有料になります。
三日連続の真打ち披露。昨日はこしら、今日は談修、明日は志ら乃。こしらと志ら乃は志らくの弟子で談志の孫弟子。談修は談志の直弟子。談修の真打ち昇進は談志の生前に決まっていたが、病気の悪化、逝去、服喪と続いてここまで延びてしまったそうな。
「つる」寸志
寸志は談四楼の弟子。編集者をやっていて談四楼に弟子入りした遅咲きで、並みの前座ではない。立川流では前座の修行期間が三年と決められているので、前座修行を終え次第二つ目に昇進すると思う。期待している。
「落語公社」キウイ
ぜんざい公社のパロディ版。自分の下手な落語を聴かされるお役所的な落語配給の仕組み。
悪くはなかったと思うが、休憩時間に販売コーナーに立ったキウイが客のひとりに罵倒されているのを見てしまった。今日の高座のことが原因ではなかろうが、殺伐とした雰囲気になった。
「安倍晋三物語」談之助
安倍晋三を肴にした噺。二世三世の多い政治家を批判するもの。
「笠碁」龍志
あまり情景描写はなしで、碁友ふたりの会話を中心に描いていた。
「猫の皿」志の輔
やっぱ志の輔さんは笑いを取るのがうまい。場がとても湧いた。
中入り後、真打ち披露口上
文字助が司会、志の輔と談四楼があいさつ。
「元犬」生志
得意ネタだけあって、明るい芸風で犬から人になったシロの可笑しさを出していた。おもとさんに暇を出したという設定の中で、何をサゲにするのかと思ったら、猫との絡みでサゲ。
「権助魚」談四楼
前座噺だけど、やっぱ真打ちが演じると全然違うわー。
「人情八百屋」談修
まだちょっと固い感じがするけど、やりきりました感あり。これからもっと伸びていくんだろうな。
「つる」寸志
寸志は談四楼の弟子。編集者をやっていて談四楼に弟子入りした遅咲きで、並みの前座ではない。立川流では前座の修行期間が三年と決められているので、前座修行を終え次第二つ目に昇進すると思う。期待している。
「落語公社」キウイ
ぜんざい公社のパロディ版。自分の下手な落語を聴かされるお役所的な落語配給の仕組み。
悪くはなかったと思うが、休憩時間に販売コーナーに立ったキウイが客のひとりに罵倒されているのを見てしまった。今日の高座のことが原因ではなかろうが、殺伐とした雰囲気になった。
「安倍晋三物語」談之助
安倍晋三を肴にした噺。二世三世の多い政治家を批判するもの。
「笠碁」龍志
あまり情景描写はなしで、碁友ふたりの会話を中心に描いていた。
「猫の皿」志の輔
やっぱ志の輔さんは笑いを取るのがうまい。場がとても湧いた。
中入り後、真打ち披露口上
文字助が司会、志の輔と談四楼があいさつ。
「元犬」生志
得意ネタだけあって、明るい芸風で犬から人になったシロの可笑しさを出していた。おもとさんに暇を出したという設定の中で、何をサゲにするのかと思ったら、猫との絡みでサゲ。
「権助魚」談四楼
前座噺だけど、やっぱ真打ちが演じると全然違うわー。
「人情八百屋」談修
まだちょっと固い感じがするけど、やりきりました感あり。これからもっと伸びていくんだろうな。
頑張って勤務先から駆けつけたのですが、中入り前の扇辰師匠の『甲府ぃ』を聞き逃して残念でした。
『熊の皮』古今亭志ん橋
たぶん初めての高座。てかてか光るおつむがラブリー。
元はバレ噺なのを、ほんわかした甚兵衛さん中心にやんわりしてくれたそうで、女性の自分にも聴いていて悪くはなかった。
『五人廻し』柳屋喜多八
廓噺ですなぁ。でも喜勢川花魁は登場せず、五人の個性あふれる登楼客と、振り回される妓夫《ぎゅう》との噺。ひとりめは江戸の職人らしいが花魁が来ないところを見ると金回りがよくないらしい。ふたりめは権柄づくの警官か官吏。三人目はねちねちした、サドっ気ある奴。四人目は杢兵衛さん……あれ、五人目ってどんな人だっけ(汗)。
そして花魁が登場しない。
でも面白い。さすが喜多八師匠。
『熊の皮』古今亭志ん橋
たぶん初めての高座。てかてか光るおつむがラブリー。
元はバレ噺なのを、ほんわかした甚兵衛さん中心にやんわりしてくれたそうで、女性の自分にも聴いていて悪くはなかった。
『五人廻し』柳屋喜多八
廓噺ですなぁ。でも喜勢川花魁は登場せず、五人の個性あふれる登楼客と、振り回される妓夫《ぎゅう》との噺。ひとりめは江戸の職人らしいが花魁が来ないところを見ると金回りがよくないらしい。ふたりめは権柄づくの警官か官吏。三人目はねちねちした、サドっ気ある奴。四人目は杢兵衛さん……あれ、五人目ってどんな人だっけ(汗)。
そして花魁が登場しない。
でも面白い。さすが喜多八師匠。
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