新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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夢空間「よってたかって」シリーズは出演者にほとんど外れがない上、出演者がお互いにくすぐりを入れたりして、どっと盛り上がることが多いのでいつも楽しみ。
今日の最大のヒットは市馬師「かぼちゃ屋」の「町内の時計となれや 小商人」をもじった百栄師「露出さん」の「町内の時計となれや 露出狂」……(爆)。
元犬/笑二
他の出演者が皆落語協会で楽屋にいると居心地が悪いとか、丁寧に挨拶したら一之輔さんのところの前座さんだったとか、ほどよく立川流らしい自虐ネタをかませて。
談笑さんのお弟子さんなので何度か見ているのだけど、今日やっと真価がわかった。古典を改作する視点に談笑門下のテーストがある。
普通は白犬から人間になったばかりのシロを面白おかしく描く噺なんだけど、突然素っ裸の若者に押しかけられた口入れ屋の相模屋さんの視点から噺を展開させた上で、蔵前でシロと絡んだ乞食のエピソードがオチに効いてて、おーそう来たか、と。
まったくオリジナルで噺をこしらえてしまう兄弟子の吉笑さんの天才肌とは違う切り口で、でもしっかり談笑さんの改作アプローチを消化している笑二さんもまた、今後が見逃せない。
コンビニ参観・奴さん/粋歌
圓歌師匠門下で江戸落語界初の女性真打ち・歌る多さんのお弟子さん。前座名の「歌すみ」の「すみ」は出身地の墨田区からつけられたとか。二つ目で「粋歌」、真打ちになっても「パスモ」は名乗らない、そうです。
「社会勉強」として初めてコンビニでバイトを始めた東大生の息子が心配で付きまとう母親のお噺。設定とオチはいいんだけど、ちょっと声を張りすぎてヒステリックな印象が残念。
「奴さん」への手拍子がよみうりホールほどの大箱でも合ってるのが、「よってたかって」ならではの空気感。
堀の内/一之輔
便座に似ているデザインなのに、よみうりホールはホール内にトイレがない、というマクラでどっと湧く。さらに、時事ネタの新国立競技場をいじくって、どーん。
「堀の内」は一之輔さんおなじみのネタなんだけど、「よってたかって」のお祭り感からか、冒頭からいきなりオチを説明し、場内騒然。
そして、今まで聴いた中でも一番壊れている八っつぁん。お題目をラップ風に「ミョウ、ミョウ」と叫びながらお祖師様に向かい、周囲の参拝客から距離を置かれてしまう。財布ごと賽銭箱に入れてしまい、風呂敷に包んだお弁当をいただこうと思ったら枕と女房の腰巻き、それを街道のお地蔵さんの首に巻いて帰宅する。粗忽ぶりは直らず、金坊を湯屋に連れて行こうとして床屋に迷い込み(月水金はいつも迷い込んで脱ぐらしい)、金坊の着物を脱がせようとして女の子の帯を解いてしまい、金坊の背を流そうとして彫り物を入れた威勢のいい男に絡んでしまう。金坊の背中と思って磨くのは、普通は風呂屋の羽目板なんだけど、一之輔版は風呂屋の鏡で、四方のネジを外して持って行ってしまう。
五貫裁き/三三
家元の録音で何回かは聴いているのだけど聴き込んでいないネタ。ライブで聴くのは志ら乃さんで一回、三三さんで一回、今回3回目。
八五郎が遊び人をやめて八百屋を始める決意をし、家主につくってもらった奉加帳を持って近所を回る(今風にいえばマイクロファンディングというところか)。ところが最初に行った質屋の「徳力屋」に追い返される。家主の知恵で、ここから大岡裁きに……という展開に来てやっと「五貫裁き」と気付く自分は、まだまだです。
大家さんがケチでなくて人情豊かな噺は他にもありますが、この噺ではいわば大岡裁きを仕掛けて徳力屋を罠にはめる知恵者のフィクサーです。特に三三さんの口調では大家さんが「ますます面白い」と繰り返すところがますます噺を面白く聴かせます。
かぼちゃ屋/市馬
中入り後でお出ましな市馬師匠、与太郎をデフォルメし過ぎることもなく、でも「上を見る」という言葉を文字通り受け取ってしまっている素直で足りないとこが可愛い。
露出さん/百栄
「ぐんぐんロング」というだけあって、この辺りで少しダレて集中力が失われる……のだけど、市馬さんの「かぼちゃ屋」で与太郎のおじさんが言った狂歌「町内の時計となれや 小商人(こあきんど)」を「町内の時計となれや 露出狂」ともじった「露出さん」でどーんと目が覚めてしまいました(笑)。何度も聴いているネタですが、鉄板ですね。
でも、個人的には「天使と悪魔」聴きたいです、オツな小紋を着た江戸落語のお遣い姫とパンクな新作落語の悪魔聴きたい……。
ギター漫談/ぺぺ桜井
先日も鈴本で聴いてますが、よみうりホールの大箱でぺぺ桜井を聴くというのはホント新しい。
お化け長屋/白酒
杢兵衛さんの幽霊話にビビる相手と、まったく効かない相手(簡潔に話せとか、正確に事実関係をつかもうとするとか、これから花魁を身請けして仮住まいしようという堅気でなさそうな設定。杢兵衛さんの懐から財布をかすめる手口からして、どうやら騙りでスリですね)、前半と後半の対比が破天荒で面白いです。
今日の最大のヒットは市馬師「かぼちゃ屋」の「町内の時計となれや 小商人」をもじった百栄師「露出さん」の「町内の時計となれや 露出狂」……(爆)。
元犬/笑二
他の出演者が皆落語協会で楽屋にいると居心地が悪いとか、丁寧に挨拶したら一之輔さんのところの前座さんだったとか、ほどよく立川流らしい自虐ネタをかませて。
談笑さんのお弟子さんなので何度か見ているのだけど、今日やっと真価がわかった。古典を改作する視点に談笑門下のテーストがある。
普通は白犬から人間になったばかりのシロを面白おかしく描く噺なんだけど、突然素っ裸の若者に押しかけられた口入れ屋の相模屋さんの視点から噺を展開させた上で、蔵前でシロと絡んだ乞食のエピソードがオチに効いてて、おーそう来たか、と。
まったくオリジナルで噺をこしらえてしまう兄弟子の吉笑さんの天才肌とは違う切り口で、でもしっかり談笑さんの改作アプローチを消化している笑二さんもまた、今後が見逃せない。
コンビニ参観・奴さん/粋歌
圓歌師匠門下で江戸落語界初の女性真打ち・歌る多さんのお弟子さん。前座名の「歌すみ」の「すみ」は出身地の墨田区からつけられたとか。二つ目で「粋歌」、真打ちになっても「パスモ」は名乗らない、そうです。
「社会勉強」として初めてコンビニでバイトを始めた東大生の息子が心配で付きまとう母親のお噺。設定とオチはいいんだけど、ちょっと声を張りすぎてヒステリックな印象が残念。
「奴さん」への手拍子がよみうりホールほどの大箱でも合ってるのが、「よってたかって」ならではの空気感。
堀の内/一之輔
便座に似ているデザインなのに、よみうりホールはホール内にトイレがない、というマクラでどっと湧く。さらに、時事ネタの新国立競技場をいじくって、どーん。
「堀の内」は一之輔さんおなじみのネタなんだけど、「よってたかって」のお祭り感からか、冒頭からいきなりオチを説明し、場内騒然。
そして、今まで聴いた中でも一番壊れている八っつぁん。お題目をラップ風に「ミョウ、ミョウ」と叫びながらお祖師様に向かい、周囲の参拝客から距離を置かれてしまう。財布ごと賽銭箱に入れてしまい、風呂敷に包んだお弁当をいただこうと思ったら枕と女房の腰巻き、それを街道のお地蔵さんの首に巻いて帰宅する。粗忽ぶりは直らず、金坊を湯屋に連れて行こうとして床屋に迷い込み(月水金はいつも迷い込んで脱ぐらしい)、金坊の着物を脱がせようとして女の子の帯を解いてしまい、金坊の背を流そうとして彫り物を入れた威勢のいい男に絡んでしまう。金坊の背中と思って磨くのは、普通は風呂屋の羽目板なんだけど、一之輔版は風呂屋の鏡で、四方のネジを外して持って行ってしまう。
五貫裁き/三三
家元の録音で何回かは聴いているのだけど聴き込んでいないネタ。ライブで聴くのは志ら乃さんで一回、三三さんで一回、今回3回目。
八五郎が遊び人をやめて八百屋を始める決意をし、家主につくってもらった奉加帳を持って近所を回る(今風にいえばマイクロファンディングというところか)。ところが最初に行った質屋の「徳力屋」に追い返される。家主の知恵で、ここから大岡裁きに……という展開に来てやっと「五貫裁き」と気付く自分は、まだまだです。
大家さんがケチでなくて人情豊かな噺は他にもありますが、この噺ではいわば大岡裁きを仕掛けて徳力屋を罠にはめる知恵者のフィクサーです。特に三三さんの口調では大家さんが「ますます面白い」と繰り返すところがますます噺を面白く聴かせます。
かぼちゃ屋/市馬
中入り後でお出ましな市馬師匠、与太郎をデフォルメし過ぎることもなく、でも「上を見る」という言葉を文字通り受け取ってしまっている素直で足りないとこが可愛い。
露出さん/百栄
「ぐんぐんロング」というだけあって、この辺りで少しダレて集中力が失われる……のだけど、市馬さんの「かぼちゃ屋」で与太郎のおじさんが言った狂歌「町内の時計となれや 小商人(こあきんど)」を「町内の時計となれや 露出狂」ともじった「露出さん」でどーんと目が覚めてしまいました(笑)。何度も聴いているネタですが、鉄板ですね。
でも、個人的には「天使と悪魔」聴きたいです、オツな小紋を着た江戸落語のお遣い姫とパンクな新作落語の悪魔聴きたい……。
ギター漫談/ぺぺ桜井
先日も鈴本で聴いてますが、よみうりホールの大箱でぺぺ桜井を聴くというのはホント新しい。
お化け長屋/白酒
杢兵衛さんの幽霊話にビビる相手と、まったく効かない相手(簡潔に話せとか、正確に事実関係をつかもうとするとか、これから花魁を身請けして仮住まいしようという堅気でなさそうな設定。杢兵衛さんの懐から財布をかすめる手口からして、どうやら騙りでスリですね)、前半と後半の対比が破天荒で面白いです。
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うっかりチケット2枚手配してしまったので、facebookの友人に呼びかけたら、落語初めてという最近知り合った方からお名乗りが。
市馬さんのファンはやや高齢者比率が高いものの、全体に上品というか育ちがいい感じなので、友人も違和感なく馴染んだようです。
道具屋/市丸
前座は値段に入らないといいますが、えーと、私、記憶飛んでました(^_^;)。
夏の医者/市馬
えー、ライブで聴いたの初めてかも?? 小学生の時に読んだ落語全集で覚えているネタなんだけどリアルで聴いたことないのを市馬さんに語ってもらって、とても嬉しい(^^)。
ゲストコーナー
菅原都々子
司会 林家たけ平
昭和歌謡が好きでMC上手のたけ平さん、落語一席もやらずにMCで出演とは。
「連絡船の唄」菅原都々子 88才でお美しい……
堀の内/市童
市助さんが二つ目昇進して「市童」さんに。気がついたら市馬さん門下は7人もお弟子さんがいて、市助改め市童さんが4人目の二つ目。前座・見習いであとまだ3人も……。
寝床/市馬
定番のトリネタ。権太楼、生志、文左衞門、志らくと聴いてはいるものの、大好きな市馬さんでオーソドックスな、遊びのない「寝床」をたっぷり。いやー、やはりさすがは市馬さん、歌わなくてもイケてます(^^)。
市馬さんのファンはやや高齢者比率が高いものの、全体に上品というか育ちがいい感じなので、友人も違和感なく馴染んだようです。
道具屋/市丸
前座は値段に入らないといいますが、えーと、私、記憶飛んでました(^_^;)。
夏の医者/市馬
えー、ライブで聴いたの初めてかも?? 小学生の時に読んだ落語全集で覚えているネタなんだけどリアルで聴いたことないのを市馬さんに語ってもらって、とても嬉しい(^^)。
ゲストコーナー
菅原都々子
司会 林家たけ平
昭和歌謡が好きでMC上手のたけ平さん、落語一席もやらずにMCで出演とは。
「連絡船の唄」菅原都々子 88才でお美しい……
堀の内/市童
市助さんが二つ目昇進して「市童」さんに。気がついたら市馬さん門下は7人もお弟子さんがいて、市助改め市童さんが4人目の二つ目。前座・見習いであとまだ3人も……。
寝床/市馬
定番のトリネタ。権太楼、生志、文左衞門、志らくと聴いてはいるものの、大好きな市馬さんでオーソドックスな、遊びのない「寝床」をたっぷり。いやー、やはりさすがは市馬さん、歌わなくてもイケてます(^^)。
2010年夏に一度拝見して一旦休止された本多劇場の「恒例 牡丹灯籠」。2013年に再開されて3年連続で見に来ました。今年は2週間にわたって10公演ともっとも多かったせいか、千秋楽のチケットを比較的に簡単に購入できました。
最高気温35度以上の壮絶な暑さの中、3時間以上たっぷり口演してくださる志の輔師匠には、本当に頭が下がります。
おなじみ、前半の「解説」に続いて後半は「お札はがし」「栗橋宿」のさわりをやって、ストーリー全体の終結を語り、志の輔師匠によるオリジナル・エピソード。でも毎年圓朝全集を読み直して新たな気持ちで取り組んでいるそうで、この壮大な噺をつくった圓朝師匠や、口演を速記で筆記してくれた二人の速記者に対する謝辞も込められています。
幸助による父親の仇討ちが今度は師匠の仇討ちに発展していくのが縦軸にあり、お露とお米の幽霊が夜な夜な萩原新三郎を訪ねる怪異譚、伴蔵とおみね夫婦が幽霊に良心を売る「お札はがし」、旗本飯島平左衛門を亡き者にしようとする妾のお国と宮邊源次郎のお家乗っ取りと平左衛門・幸助の攻防が展開され、一夜にして金持ちになった伴蔵がお国に浮気してそれをとがめたおみねを殺す「おみね殺し」、伴蔵はお縄につき、お国と源次郎を仇として追う幸助が生き別れていた母のおりえと再会し、お国がおりえの再婚先で先妻が残した子と知っておりえがお国たちを逃がそうとして自害するが、最後には幸助が仇討ちを果たすと複雑なエピソードが横糸として絡み合う対策。幽霊が人恋しさに通い詰めて取り殺すという怪異譚以上に、伴蔵おみね、お国源次郎と生きている人間達が悪党になっていく様の方が怖い。
また来年も聴きに来たい。
最高気温35度以上の壮絶な暑さの中、3時間以上たっぷり口演してくださる志の輔師匠には、本当に頭が下がります。
おなじみ、前半の「解説」に続いて後半は「お札はがし」「栗橋宿」のさわりをやって、ストーリー全体の終結を語り、志の輔師匠によるオリジナル・エピソード。でも毎年圓朝全集を読み直して新たな気持ちで取り組んでいるそうで、この壮大な噺をつくった圓朝師匠や、口演を速記で筆記してくれた二人の速記者に対する謝辞も込められています。
幸助による父親の仇討ちが今度は師匠の仇討ちに発展していくのが縦軸にあり、お露とお米の幽霊が夜な夜な萩原新三郎を訪ねる怪異譚、伴蔵とおみね夫婦が幽霊に良心を売る「お札はがし」、旗本飯島平左衛門を亡き者にしようとする妾のお国と宮邊源次郎のお家乗っ取りと平左衛門・幸助の攻防が展開され、一夜にして金持ちになった伴蔵がお国に浮気してそれをとがめたおみねを殺す「おみね殺し」、伴蔵はお縄につき、お国と源次郎を仇として追う幸助が生き別れていた母のおりえと再会し、お国がおりえの再婚先で先妻が残した子と知っておりえがお国たちを逃がそうとして自害するが、最後には幸助が仇討ちを果たすと複雑なエピソードが横糸として絡み合う対策。幽霊が人恋しさに通い詰めて取り殺すという怪異譚以上に、伴蔵おみね、お国源次郎と生きている人間達が悪党になっていく様の方が怖い。
また来年も聴きに来たい。
The Finalの本公演が8月1日〜2日シアターコクーンで、追加公演が7月23日めぐろパーシモンと先行している上、キャパがコクーンより大きかった……というのが「祝って欲しい俺だって」でネタになっていたっけ。
予測してはいたけど、東急東横線都立大学駅から徒歩10分のめぐろパーシモンホール、ホールとしてはいいんだけど平日に18時30分開演はきつい。私も開演に間に合わなくて正太郎さんの口演中に着席したんだけど、談春師の口演が始まってからもバラバラとスタッフに案内されるお客様が多いのには閉口した。私の感覚からすれば、正太郎さんの口演中は途中で案内されて着席するお客様がいても許容範囲だけど、談春師の口演中はマクラの時間帯だけにして欲しい。館内スタッフのサービス精神からか、談春師の口演中に遅刻した客を案内するために目の前の通路を横切られるのはすごーく迷惑(°°;)。
権助魚/正太郎
今日の前座仕事は小せん門下。開口一番は春風亭正朝門下の二ツ目、正太郎さん。あとで談春師がその心を謎解きしてくれたのだけど、どちらも、さだまさしファンつながりだった。「落語協会への復帰の野望を着々と進めてます……(談志が脱退した後に入門した弟子なので)一度も属したことはありませんが」と談春さんは語ってましたが。
すみません、途中から聴きました。権助が旦那にお金もらって、アリバイつくりのために魚屋で網打ち魚を買う場面でした。
そうそう、この前座噺を初めて聴いたのは横浜にぎわい座の談春さんの落語会でこはるさんだったよな〜と思い出したら、意識がそっちに飛んでしまいました(^_^;)。すみません。
たがや/談春
談春さんってやっぱりすごいなぁと思うのは、戦国時代には火器だった花火が江戸の泰平の世に娯楽として受け容れられる歴史の過程をすらすらっと言えちゃうこと。そして、男性が女性を口説く時に花火大会は昔からデートスポットだったようですよ。花火の視覚的効果と音響効果が体感的にいいらしいです。そして、花火大会で落とせなかった女性は諦めろという……(^_^;)。
……うーん、ちょっと記憶が途中で途切れました、すみません春師匠。
そして、クライマックスに意識が戻りました。そうか、口上が言いたかったから、談春版は談志版と同じく、たがやの首が上がるバージョンなのね。
小猿七之助/談春
談春さんの生で二回は聴いている噺ですが、今回は芝居噺のようにハメモノが入りましたし、歌舞伎でどう扱われているのかという解説も入り、今まで聴いていた「小猿七之助」とはちょっと違っていました。
うーん、自分の父親の悪事を隠すためとは言え、大川に身を投げたところを助けた大店の手代を殺すわ、同席していた芸者を証拠隠滅するために殺そうとするわ、ほとんど伏線なしで展開するジェットコースターストーリー。でも今まで聴いた中で一番引き込まれた口演でした。
居残り佐平次/談春
2010年に落語をライブで聴き始めた私は、落語ファンとしてはたかだか5年ほどの経験しかありません。でも年間50回(昼席全体を1回、ホール落語会全体を1回と数える感じで)を聴いてきているからか、たかだか5年ほどのファンとしては耳は肥えていると思います。
そして、談春さんが「居残り佐平次」をネタ出しすると、私の経験で比較したくなるのは2010年9月に神奈川県立音楽堂での、私的に「紅葉坂の『佐平次』」と呼んでいる口演。悪人というよりは、祟り神じみた佐平次が凄かったのです。だから、談春さんが「居残り」をかけると聴けば、あの時と同じ以上でなければ、よかったとはいえないのです。
そして、今日は、紅葉坂並みによかった、と言えました。冒頭、品川の宿の「おばさん」の遣り手ぶりを描写して、それを上回る佐平次の口八丁手八丁ぶり。若い衆(わかいし)を煙に巻いて勘定を後に伸ばす手管。居残りを決め込んだ佐平次の、「キシシシ……」という黒い笑い。そして、談春さん版佐平次の聴きどころ「バナナが一本ありました〜」「踊るオモチャのチャッチャッチャー」リミックス(苦笑)。また、紅梅さんのところの勝っつぁんをヨイショする場面から「いのどーん、十三番さーん、お座敷ですよ〜」「へ〜い」と妓楼に居着いてしまう様子。最後に、主を取り巻いてしまう場面。
談春さんは、談志家元のいのどんにはどこか許せる可愛さがあるのに比べると、自分のいのどんは最後までワルだと言っていた。紅葉坂のいのどんは、襖を閉める時に喪黒福造を彷彿とさせる、人でなく祟り神のような怖さがあった。今日は、祟り神とまではいかなくて、人間のワルという感じだったけど、久々にぞくぞくした。談春の「佐平次」は、これだから面白い。
予測してはいたけど、東急東横線都立大学駅から徒歩10分のめぐろパーシモンホール、ホールとしてはいいんだけど平日に18時30分開演はきつい。私も開演に間に合わなくて正太郎さんの口演中に着席したんだけど、談春師の口演が始まってからもバラバラとスタッフに案内されるお客様が多いのには閉口した。私の感覚からすれば、正太郎さんの口演中は途中で案内されて着席するお客様がいても許容範囲だけど、談春師の口演中はマクラの時間帯だけにして欲しい。館内スタッフのサービス精神からか、談春師の口演中に遅刻した客を案内するために目の前の通路を横切られるのはすごーく迷惑(°°;)。
権助魚/正太郎
今日の前座仕事は小せん門下。開口一番は春風亭正朝門下の二ツ目、正太郎さん。あとで談春師がその心を謎解きしてくれたのだけど、どちらも、さだまさしファンつながりだった。「落語協会への復帰の野望を着々と進めてます……(談志が脱退した後に入門した弟子なので)一度も属したことはありませんが」と談春さんは語ってましたが。
すみません、途中から聴きました。権助が旦那にお金もらって、アリバイつくりのために魚屋で網打ち魚を買う場面でした。
そうそう、この前座噺を初めて聴いたのは横浜にぎわい座の談春さんの落語会でこはるさんだったよな〜と思い出したら、意識がそっちに飛んでしまいました(^_^;)。すみません。
たがや/談春
談春さんってやっぱりすごいなぁと思うのは、戦国時代には火器だった花火が江戸の泰平の世に娯楽として受け容れられる歴史の過程をすらすらっと言えちゃうこと。そして、男性が女性を口説く時に花火大会は昔からデートスポットだったようですよ。花火の視覚的効果と音響効果が体感的にいいらしいです。そして、花火大会で落とせなかった女性は諦めろという……(^_^;)。
……うーん、ちょっと記憶が途中で途切れました、すみません春師匠。
そして、クライマックスに意識が戻りました。そうか、口上が言いたかったから、談春版は談志版と同じく、たがやの首が上がるバージョンなのね。
小猿七之助/談春
談春さんの生で二回は聴いている噺ですが、今回は芝居噺のようにハメモノが入りましたし、歌舞伎でどう扱われているのかという解説も入り、今まで聴いていた「小猿七之助」とはちょっと違っていました。
うーん、自分の父親の悪事を隠すためとは言え、大川に身を投げたところを助けた大店の手代を殺すわ、同席していた芸者を証拠隠滅するために殺そうとするわ、ほとんど伏線なしで展開するジェットコースターストーリー。でも今まで聴いた中で一番引き込まれた口演でした。
居残り佐平次/談春
2010年に落語をライブで聴き始めた私は、落語ファンとしてはたかだか5年ほどの経験しかありません。でも年間50回(昼席全体を1回、ホール落語会全体を1回と数える感じで)を聴いてきているからか、たかだか5年ほどのファンとしては耳は肥えていると思います。
そして、談春さんが「居残り佐平次」をネタ出しすると、私の経験で比較したくなるのは2010年9月に神奈川県立音楽堂での、私的に「紅葉坂の『佐平次』」と呼んでいる口演。悪人というよりは、祟り神じみた佐平次が凄かったのです。だから、談春さんが「居残り」をかけると聴けば、あの時と同じ以上でなければ、よかったとはいえないのです。
そして、今日は、紅葉坂並みによかった、と言えました。冒頭、品川の宿の「おばさん」の遣り手ぶりを描写して、それを上回る佐平次の口八丁手八丁ぶり。若い衆(わかいし)を煙に巻いて勘定を後に伸ばす手管。居残りを決め込んだ佐平次の、「キシシシ……」という黒い笑い。そして、談春さん版佐平次の聴きどころ「バナナが一本ありました〜」「踊るオモチャのチャッチャッチャー」リミックス(苦笑)。また、紅梅さんのところの勝っつぁんをヨイショする場面から「いのどーん、十三番さーん、お座敷ですよ〜」「へ〜い」と妓楼に居着いてしまう様子。最後に、主を取り巻いてしまう場面。
談春さんは、談志家元のいのどんにはどこか許せる可愛さがあるのに比べると、自分のいのどんは最後までワルだと言っていた。紅葉坂のいのどんは、襖を閉める時に喪黒福造を彷彿とさせる、人でなく祟り神のような怖さがあった。今日は、祟り神とまではいかなくて、人間のワルという感じだったけど、久々にぞくぞくした。談春の「佐平次」は、これだから面白い。
呼ぶ男/天どん
茄子娘/三三
奇術/ダーク広和
堀の内/一之輔
漫才/ホンキートンク
落語の仮面シリーズ第一話「三遊亭花誕生」/白鳥
美内すずえ先生も来ていた由。
茄子娘/三三
奇術/ダーク広和
堀の内/一之輔
漫才/ホンキートンク
落語の仮面シリーズ第一話「三遊亭花誕生」/白鳥
美内すずえ先生も来ていた由。
友人が寄席に行きたいというので、鈴本の喜多八師匠トリと浅草の市馬師匠トリを秤にかけて、私の好みの出演者が多い浅草にしました。浅草演芸ホールに来たのは3年ぶり(^_^;)……東京都23区では南部の出身となる私は、北関東からのお客さんが多い浅草はアウェーですから。
手紙無筆/小多け 小里んさんのところに弟子入りした前座さん。道理で堂々としているわけです。大柄な身体と三白眼が、なかなか迫力ある前座さんです。
真田小僧/市楽 市馬さんの惣領弟子。明るい高座が身上です。
○○/天どん 相変わらず不思議な圓丈一門の天どんさん。
漫才/ホームラン 寄席の漫才でおすすめをきかれたらホームランとロケット団とホンキートンク、あとにゃん子金魚と答えます。ナイツと陽・昇は協会が違うせいかあまり見てないです。
狸の札/市助改め市童 市馬さんの四人目の弟子も二つ目に。着々と成長してますね。狸が似合うくりくり目なので、大師匠の小さんの狸芸を継いでくれることと思います。
ざる屋/三平 しばらく楽屋噺っぽかったですが、古典一作かけました。お兄ちゃんの影響を受けているのかな。まぁ、いつまでも漫談だけでは一席もたないと思います。
マジック/世津子 今日はひもがおもろかったです。
動物園/鬼丸
目薬/志ん輔
粋曲/小菊 両国風景とか、粋ですねぇ。
粗忽長屋/小里ん 中入り前にしっかりした「粗忽長屋」聴くと嬉しくなります。
(中入り)
実録・鶴の恩返し/白鳥 わーい、短かったけど破壊的でない程度の白鳥さん。
曲芸/仙三郎社中 今日は若いせんのぶ(?)さんと仙三郎さんのコンビ。
辰巳の辻占/燕路 ここでちょっと色っぽい芸者さんが出てくる噺。
鰻の放生/伯楽 季節柄、四万六千日の言われと、ちなんだ噺。
漫才/ニックス 姉妹の落語コンビ。
棒鱈/歌奴 声が大きい歌奴さんによる「もずのくつばし」「じゅうにがーち」
紙切り/正楽
笠碁/市馬 雨続きの空模様に似合う、市馬さんの「笠碁」。先日、談春さんが落語会の最右翼を行く(最左翼は白鳥)と表現したけど、柳派の、柳家小さん譲りの芸をまっすぐに受け継いでいくという意味では、その通りと思った。
手紙無筆/小多け 小里んさんのところに弟子入りした前座さん。道理で堂々としているわけです。大柄な身体と三白眼が、なかなか迫力ある前座さんです。
真田小僧/市楽 市馬さんの惣領弟子。明るい高座が身上です。
○○/天どん 相変わらず不思議な圓丈一門の天どんさん。
漫才/ホームラン 寄席の漫才でおすすめをきかれたらホームランとロケット団とホンキートンク、あとにゃん子金魚と答えます。ナイツと陽・昇は協会が違うせいかあまり見てないです。
狸の札/市助改め市童 市馬さんの四人目の弟子も二つ目に。着々と成長してますね。狸が似合うくりくり目なので、大師匠の小さんの狸芸を継いでくれることと思います。
ざる屋/三平 しばらく楽屋噺っぽかったですが、古典一作かけました。お兄ちゃんの影響を受けているのかな。まぁ、いつまでも漫談だけでは一席もたないと思います。
マジック/世津子 今日はひもがおもろかったです。
動物園/鬼丸
目薬/志ん輔
粋曲/小菊 両国風景とか、粋ですねぇ。
粗忽長屋/小里ん 中入り前にしっかりした「粗忽長屋」聴くと嬉しくなります。
(中入り)
実録・鶴の恩返し/白鳥 わーい、短かったけど破壊的でない程度の白鳥さん。
曲芸/仙三郎社中 今日は若いせんのぶ(?)さんと仙三郎さんのコンビ。
辰巳の辻占/燕路 ここでちょっと色っぽい芸者さんが出てくる噺。
鰻の放生/伯楽 季節柄、四万六千日の言われと、ちなんだ噺。
漫才/ニックス 姉妹の落語コンビ。
棒鱈/歌奴 声が大きい歌奴さんによる「もずのくつばし」「じゅうにがーち」
紙切り/正楽
笠碁/市馬 雨続きの空模様に似合う、市馬さんの「笠碁」。先日、談春さんが落語会の最右翼を行く(最左翼は白鳥)と表現したけど、柳派の、柳家小さん譲りの芸をまっすぐに受け継いでいくという意味では、その通りと思った。
前売り買うほど、この作品には期待してしました。期待に違わず、面白かったです。
シネマ歌舞伎 三人吉三
現代の渋谷あたりをたむろす勘九郎・七之助・松也が印象的な予告動画です。本編も舞台そのままでなく、「記憶映画」だと串田和美監督がリーフレットでいってますように、すごく斬新なカット割りがあったりして、たぶん舞台をリアルタイムで見た人も見る意味があると思います。
歌舞伎の先輩は、勘三郎・福助・橋之助でライブにご覧になっていたとか。ひえ〜。
勘九郎・七之助・松也のこのセッションは、若さが前面に出ている感じ。確かに、渋谷か六本木か、意気投合したワル3人が、悪事に手を染めた挙げ句、捕り方に囲まれて3人が刺し合って自死するって、現代にあってもおかしくはないストーリー(勘九郎演じる和尚吉三は自分の弟妹を殺すなど、少なくとも4人が殺されている……いろいろ因果応報が絡んでいるとはいえ、陰惨です)。
見たことはないんだけど、たぶん「俺たちに明日はない」の江戸版ですね。男だけど女として育てられたお嬢吉三と、お坊吉三はほとんど恋愛モードだし。
シネマ歌舞伎 三人吉三
現代の渋谷あたりをたむろす勘九郎・七之助・松也が印象的な予告動画です。本編も舞台そのままでなく、「記憶映画」だと串田和美監督がリーフレットでいってますように、すごく斬新なカット割りがあったりして、たぶん舞台をリアルタイムで見た人も見る意味があると思います。
――三人だから、 生きられた
節分の夜、同じ吉三の名を持つ三人の盗賊が出会い、義兄弟の血盃を交す――
僧侶崩れの和尚吉三、男に生まれながらも振袖姿のお嬢吉三、浪人のお坊吉三。
数奇な運命に導かれ翻弄されながらも、がむしゃらに命を賭して生きる三人。
名刀「庚申丸」と「百両の金」が様々な人々の手を巡りもたらす悲劇の連鎖......。
歌舞伎の先輩は、勘三郎・福助・橋之助でライブにご覧になっていたとか。ひえ〜。
勘九郎・七之助・松也のこのセッションは、若さが前面に出ている感じ。確かに、渋谷か六本木か、意気投合したワル3人が、悪事に手を染めた挙げ句、捕り方に囲まれて3人が刺し合って自死するって、現代にあってもおかしくはないストーリー(勘九郎演じる和尚吉三は自分の弟妹を殺すなど、少なくとも4人が殺されている……いろいろ因果応報が絡んでいるとはいえ、陰惨です)。
見たことはないんだけど、たぶん「俺たちに明日はない」の江戸版ですね。男だけど女として育てられたお嬢吉三と、お坊吉三はほとんど恋愛モードだし。
2日4公演通しで見ました。2日目も充実してました。
昼の部。
中学校の国語の先生の発案で落語を文化祭にかけることに賛成して落語に目覚め、さだまさしさんが在籍していた國學院高校の落語部で活動、さだファンでもあったことから談春さんと交流が……という正太郎さん。とても明るくて可愛い弟分という感じ。
「うららららっ」がとても楽しそうでした。
看板の一/三三
楽屋でのジャンプ力は凄いのに、高座に上がる時の歩き方はとてもじじ臭いと談春さんにも言われたからか、後の彦いちさんが三三さん歩きを模倣して爆笑を誘いました。
かつて、博打の神様と言われた大親分のツボ振りに感動した若い奴が真似しようと……という「時そば」と同じ真似っこ失敗パターンを、大親分は六十一歳で、若者は二十六歳で。
にらみ合い/彦いち
ヒマラヤ旅行の準備編。「ヒマラヤ」という言葉はシューズショップの店員を本気にさせる。でも、落語界の人はちっとも興味がない。
いつ聴いても楽しい、にらみ合い。
千葉棒鱈/白鳥
埼玉と千葉(内房と外房)のお国自慢大会。マックスコーヒーで吹いた。飲んだ事ないけど千葉県を勤務地にしてたんで知ってるんだわ。
口上/全員
高座から落とされた白鳥師が軽症であることを祈るばかりです。
でもこの時の口上が一番カオスで面白かったのは間違いなく、「あいつを呼ぶと全部あいつに持ってかれる」と春師がこぼしたのが……やっぱり白鳥さんは普通じゃないです。
棒鱈/談春
舞台袖で白鳥さんが勉強してたようで、芸者のお姐さんが妹芸者に「ほーら、勉強になるでしょう?」といいながら舞台袖をちらちら。談春さん「じゅうにがち」の破壊力。
夜の部。
引っ越しの夢/正太郎
明るく楽しく。現代だったら絶対セクハラだけど、落語国のおはなしだもんね。
熱血!!怪談部/彦いち
文化系な自分はそんな熱血先生が来たら即退部しちゃう……けど、ちゃんとオチがある。
時そば/文左衞門
来秋、師匠の名前の文蔵を襲名するそうです。おめでとうございます。
そして、文師の「時そば」はやっぱり楽しいです。蕎麦を食べるところの描写がとても細やかで、料理つくれる文師らしいです。
黄昏のライバル/白鳥
一度、キョン師版で聴いたことがあったこの作品。今回の談春版、20年後には落語協会会長も人間国宝も経験(後者はともかく前者はあり得ない)してしまい、山という山を征服し尽くした談春師が気力を失って「芝浜」をかけられない、という設定。弟子のQ蔵くんが、師匠の気力を呼び覚ますために、かつて伝説のライバルだった男を池袋のおでん屋に捜しにいく。大爆笑につぐ大爆笑でした。
談春師を「心に野良犬を飼っている」でも時々「ずぶ濡れの小猫ちゃん」と表現するなど、白鳥さん飛ばしてます。ついに途中で「業務放送。白鳥、いい加減にしろ」とPAで暴走を阻止する談春師。
口上/全員
昼の部で白鳥さんが突き落とされたため、彦いちさんと白鳥さんを離し、間に談春さんと文左衞門さんが入る配列に。彦いち・談春・文左衞門の並びは、ヤクザの襲名披露のようなごつさ。しかも、文左衞門師がすごーく怖いモードだったので、昼ほど盛り上がらず。
白鳥さんは、しっかりお弁当を平らげられたけど、頭がぼーっとしてて何言ってるか自分でもわからないと言いつつ、危ない発言でしっかりさらっていきました。
大工調べ・序/談春
若い落語家が立て板に水で語るのを聴くとむかっと来る理由が何となくわかってきた、と。技量は必要だけど、役に近い年齢になってみてわかることがある。と、これは昨日の夜席でだったかな。
棟梁の啖呵は、ところどころに合いの手をはさみ緩急をつけながら、でもトップスピードの滑舌はさすが。
4公演、おなか一杯です。毎回ドリーム公演でした。談春さん、30周年&お誕生日おめでとうございます。
昼の部。
御挨拶/談春反対俥/正太郎
反対俥/正太郎
看板の一/三三
にらみ合い/彦いち
千葉棒鱈/白鳥
(中入り)
口上/全員
棒鱈/談春
中学校の国語の先生の発案で落語を文化祭にかけることに賛成して落語に目覚め、さだまさしさんが在籍していた國學院高校の落語部で活動、さだファンでもあったことから談春さんと交流が……という正太郎さん。とても明るくて可愛い弟分という感じ。
「うららららっ」がとても楽しそうでした。
看板の一/三三
楽屋でのジャンプ力は凄いのに、高座に上がる時の歩き方はとてもじじ臭いと談春さんにも言われたからか、後の彦いちさんが三三さん歩きを模倣して爆笑を誘いました。
かつて、博打の神様と言われた大親分のツボ振りに感動した若い奴が真似しようと……という「時そば」と同じ真似っこ失敗パターンを、大親分は六十一歳で、若者は二十六歳で。
にらみ合い/彦いち
ヒマラヤ旅行の準備編。「ヒマラヤ」という言葉はシューズショップの店員を本気にさせる。でも、落語界の人はちっとも興味がない。
いつ聴いても楽しい、にらみ合い。
千葉棒鱈/白鳥
埼玉と千葉(内房と外房)のお国自慢大会。マックスコーヒーで吹いた。飲んだ事ないけど千葉県を勤務地にしてたんで知ってるんだわ。
口上/全員
高座から落とされた白鳥師が軽症であることを祈るばかりです。
でもこの時の口上が一番カオスで面白かったのは間違いなく、「あいつを呼ぶと全部あいつに持ってかれる」と春師がこぼしたのが……やっぱり白鳥さんは普通じゃないです。
棒鱈/談春
舞台袖で白鳥さんが勉強してたようで、芸者のお姐さんが妹芸者に「ほーら、勉強になるでしょう?」といいながら舞台袖をちらちら。談春さん「じゅうにがち」の破壊力。
夜の部。
御挨拶/談春
引っ越しの夢/正太郎
熱血!!怪談部/彦いち
時そば/文左衞門
黄昏のライバル/白鳥
(中入り)
口上/全員
大工調べ/談春
引っ越しの夢/正太郎
明るく楽しく。現代だったら絶対セクハラだけど、落語国のおはなしだもんね。
熱血!!怪談部/彦いち
文化系な自分はそんな熱血先生が来たら即退部しちゃう……けど、ちゃんとオチがある。
時そば/文左衞門
来秋、師匠の名前の文蔵を襲名するそうです。おめでとうございます。
そして、文師の「時そば」はやっぱり楽しいです。蕎麦を食べるところの描写がとても細やかで、料理つくれる文師らしいです。
黄昏のライバル/白鳥
一度、キョン師版で聴いたことがあったこの作品。今回の談春版、20年後には落語協会会長も人間国宝も経験(後者はともかく前者はあり得ない)してしまい、山という山を征服し尽くした談春師が気力を失って「芝浜」をかけられない、という設定。弟子のQ蔵くんが、師匠の気力を呼び覚ますために、かつて伝説のライバルだった男を池袋のおでん屋に捜しにいく。大爆笑につぐ大爆笑でした。
談春師を「心に野良犬を飼っている」でも時々「ずぶ濡れの小猫ちゃん」と表現するなど、白鳥さん飛ばしてます。ついに途中で「業務放送。白鳥、いい加減にしろ」とPAで暴走を阻止する談春師。
口上/全員
昼の部で白鳥さんが突き落とされたため、彦いちさんと白鳥さんを離し、間に談春さんと文左衞門さんが入る配列に。彦いち・談春・文左衞門の並びは、ヤクザの襲名披露のようなごつさ。しかも、文左衞門師がすごーく怖いモードだったので、昼ほど盛り上がらず。
白鳥さんは、しっかりお弁当を平らげられたけど、頭がぼーっとしてて何言ってるか自分でもわからないと言いつつ、危ない発言でしっかりさらっていきました。
大工調べ・序/談春
若い落語家が立て板に水で語るのを聴くとむかっと来る理由が何となくわかってきた、と。技量は必要だけど、役に近い年齢になってみてわかることがある。と、これは昨日の夜席でだったかな。
棟梁の啖呵は、ところどころに合いの手をはさみ緩急をつけながら、でもトップスピードの滑舌はさすが。
4公演、おなか一杯です。毎回ドリーム公演でした。談春さん、30周年&お誕生日おめでとうございます。
落語絶ちしていたわけではないのだけど、何と2ヶ月ぶり。でも今日と明日は談春さん落語会昼夜連続で計4回……だってゲストの顔ぶれ見たら絶対見逃せないと思ったから(^_^;)。
まずは昼の部。
まずは、この会の趣旨について、談春師匠から。去年から芸歴30年で全国ツアーしてるけど、「祝って欲しい俺だって」という趣旨で、先輩には頭下げずに業界で数少ない同輩後輩に声をかけたとか何とか。
ざる屋/一蔵
春風亭一朝師のお弟子さんで、一之輔さんの弟弟子。前座時代は朝呂久で、二ツ目になって一蔵。えええ〜、ノーマークだったけど、こんなにフラがあるとは。そして、ネットで検索したら、元テキ屋さんだったと知って、納得。一之輔さんとは違うパターンで、いるだけで面白い。
面白い二ツ目で終わるか、真打ちまでいけるかは、未知数ではあるけど。
そして、一朝師に望むらくは、師の正統派の江戸弁落語を継いでくれるお弟子さんが、あと一人いてくれたら……。
堀の内/一之輔
春日部出身で野田在住ということで、東武線の中では北千住は凄いというマクラが受けるのは、さすが北千住という土地柄。
粗忽ぶりが輪をかけてすごい一之輔さん版。まぁ、紙一重で談笑さん版より控えめではありますが(どこが……)、最後に風呂屋で鏡を外して持って帰るというオチはニュータイプでした。
七段目/吉坊
吉坊さんは「落語者」で高座を見たことがありますが、生は初めてかも。吉弥さんと同じく吉朝さんに弟子入りしたんですね。今日が49歳の誕生日の談春さんに「師匠の吉朝が亡くなったのが49歳で」とネタにしていました。
上方の「七段目」は初めて聴きました。芝居狂いの若旦那が、丁稚さん相手に芝居をするというところは同じでも、あまり忠臣蔵ネタでもなかったところは、どうやら吉坊さんのアレンジらしいです。
黄金の大黒/小せん
小せん師はどこの落語会の客演でも安定して素敵なバイプレーヤー……といったら失礼でしょうか。若くして「小せん」の名跡を継いで風格のある、若いのに見るからに渋い師匠。
口上
上記の感想に口上でのネタが混ざってしまったかも知れません。
一蔵=ダメダメな司会者。メモを持ち込んだけど文字が汚くて読めない。兄弟子の一之輔さんと主役の談春さんにいじられまくり、でも愛されているみたい。競艇命な趣味が談春さんに気に入られているということがある上に、なんかフラがあるんだなー。とりあえず観客とゲスト一同で「ハッピーバースデイ ディア信行」を歌わせることに成功したことだけでも今日はグッジョブ。
一之輔=一蔵さんがいたので激しくツッコミに回ってましたが、一蔵さんがいなかったらいじられ役だったかも知れません。春日部出身で野田在住なんで、北千住は都会だと。
談春=えーと、談春さんって今回は東京出身と紹介されていたけど、小学校から戸田競艇の近くで育ったはずなんですが。今日はそこをいじられなかったなぁ。
吉坊=友達が少ない談春さんの、上方落語界でも数少ない友達という設定。談春さんが大師匠の米朝師匠(人間国宝)に「除夜の雪」の稽古をつけてもらう時に、なぜか阪神尼崎から阪急武庫之荘に来ていたという、関西に住んでいた自分にはツボなトピックでした。
小せん=さだまさしファンであることを談春さんに利用されたらしい。さだまさしさんとの飲み会をセッティングされ、「さだまさしの前でギターを弾くか、俺の前で落語をやるか」とせまられ、さだまさしさんの前でギターを弾いたらしい。その結果、さださんにギターにサインしてもらったので、談春さんに義理を感じているらしい。
三軒長屋/談春
わーお、生で聴くのは初めてのネタを談春師から聴こうとは。画像でも圓生と志の輔でしか見聞きしてないかも。登場人物が多くて演じ分け大変で、大がかりだけど大変なネタ。とても面白くて、堪能しました。
そして、夜の部。
夏泥/一蔵
えー、一之輔さんの夏泥が聴きたかったのに一蔵さんが先に……と思ったのは一瞬で、実は一蔵さんの夏泥も爆笑が止まらないことを知ったのはその数秒後だった。一蔵さん、おそるべし。
浮世床(本)/一之輔
将棋すこしと、本。他愛もないけど、好き。
遊山舟/吉坊
すみません、つぶれました。
あくび指南/小せん
最後のオチのあたりを、ちょっと聴いただけ。でも、素敵。
口上/全員
今回は「ハッピーバースデー」うたわずに、三本締めで終わりました。
妾馬/談春
どうやら、ライブで談春師の「妾馬」聴くのは初めてだったようです。そして、大家さん宅で羽織袴を着せられる八五郎から始める演劇的な出だしに、ちょっと衝撃を受けました。志の輔師の「新・八五郎出世」とは違うアプローチで、血の気が多くてヤンキーで失言を繰り返すおバカだけど心に愛を持っている八五郎が愛しく思えました。
談春さんワールドでは、こいつが武士に取り立てられて「粗忽の使者」地武太治部右衛門になるらしいんだけど、私は別世界の方がいいような気がします。。
まずは昼の部。
御挨拶/談春
ざる屋/一蔵
堀の内/一之輔
七段目/吉坊
黄金の大黒/小せん
(中入り)
口上/全員
三軒長屋/談春
まずは、この会の趣旨について、談春師匠から。去年から芸歴30年で全国ツアーしてるけど、「祝って欲しい俺だって」という趣旨で、先輩には頭下げずに業界で数少ない同輩後輩に声をかけたとか何とか。
ざる屋/一蔵
春風亭一朝師のお弟子さんで、一之輔さんの弟弟子。前座時代は朝呂久で、二ツ目になって一蔵。えええ〜、ノーマークだったけど、こんなにフラがあるとは。そして、ネットで検索したら、元テキ屋さんだったと知って、納得。一之輔さんとは違うパターンで、いるだけで面白い。
面白い二ツ目で終わるか、真打ちまでいけるかは、未知数ではあるけど。
そして、一朝師に望むらくは、師の正統派の江戸弁落語を継いでくれるお弟子さんが、あと一人いてくれたら……。
堀の内/一之輔
春日部出身で野田在住ということで、東武線の中では北千住は凄いというマクラが受けるのは、さすが北千住という土地柄。
粗忽ぶりが輪をかけてすごい一之輔さん版。まぁ、紙一重で談笑さん版より控えめではありますが(どこが……)、最後に風呂屋で鏡を外して持って帰るというオチはニュータイプでした。
七段目/吉坊
吉坊さんは「落語者」で高座を見たことがありますが、生は初めてかも。吉弥さんと同じく吉朝さんに弟子入りしたんですね。今日が49歳の誕生日の談春さんに「師匠の吉朝が亡くなったのが49歳で」とネタにしていました。
上方の「七段目」は初めて聴きました。芝居狂いの若旦那が、丁稚さん相手に芝居をするというところは同じでも、あまり忠臣蔵ネタでもなかったところは、どうやら吉坊さんのアレンジらしいです。
黄金の大黒/小せん
小せん師はどこの落語会の客演でも安定して素敵なバイプレーヤー……といったら失礼でしょうか。若くして「小せん」の名跡を継いで風格のある、若いのに見るからに渋い師匠。
口上
上記の感想に口上でのネタが混ざってしまったかも知れません。
一蔵=ダメダメな司会者。メモを持ち込んだけど文字が汚くて読めない。兄弟子の一之輔さんと主役の談春さんにいじられまくり、でも愛されているみたい。競艇命な趣味が談春さんに気に入られているということがある上に、なんかフラがあるんだなー。とりあえず観客とゲスト一同で「ハッピーバースデイ ディア信行」を歌わせることに成功したことだけでも今日はグッジョブ。
一之輔=一蔵さんがいたので激しくツッコミに回ってましたが、一蔵さんがいなかったらいじられ役だったかも知れません。春日部出身で野田在住なんで、北千住は都会だと。
談春=えーと、談春さんって今回は東京出身と紹介されていたけど、小学校から戸田競艇の近くで育ったはずなんですが。今日はそこをいじられなかったなぁ。
吉坊=友達が少ない談春さんの、上方落語界でも数少ない友達という設定。談春さんが大師匠の米朝師匠(人間国宝)に「除夜の雪」の稽古をつけてもらう時に、なぜか阪神尼崎から阪急武庫之荘に来ていたという、関西に住んでいた自分にはツボなトピックでした。
小せん=さだまさしファンであることを談春さんに利用されたらしい。さだまさしさんとの飲み会をセッティングされ、「さだまさしの前でギターを弾くか、俺の前で落語をやるか」とせまられ、さだまさしさんの前でギターを弾いたらしい。その結果、さださんにギターにサインしてもらったので、談春さんに義理を感じているらしい。
三軒長屋/談春
わーお、生で聴くのは初めてのネタを談春師から聴こうとは。画像でも圓生と志の輔でしか見聞きしてないかも。登場人物が多くて演じ分け大変で、大がかりだけど大変なネタ。とても面白くて、堪能しました。
そして、夜の部。
御挨拶/談春
夏泥/一蔵
浮世床(本)/一之輔
遊山船/吉坊
あくび指南/小せん
(中入り)
口上/全員
妾馬/談春
夏泥/一蔵
えー、一之輔さんの夏泥が聴きたかったのに一蔵さんが先に……と思ったのは一瞬で、実は一蔵さんの夏泥も爆笑が止まらないことを知ったのはその数秒後だった。一蔵さん、おそるべし。
浮世床(本)/一之輔
将棋すこしと、本。他愛もないけど、好き。
遊山舟/吉坊
すみません、つぶれました。
あくび指南/小せん
最後のオチのあたりを、ちょっと聴いただけ。でも、素敵。
口上/全員
今回は「ハッピーバースデー」うたわずに、三本締めで終わりました。
妾馬/談春
どうやら、ライブで談春師の「妾馬」聴くのは初めてだったようです。そして、大家さん宅で羽織袴を着せられる八五郎から始める演劇的な出だしに、ちょっと衝撃を受けました。志の輔師の「新・八五郎出世」とは違うアプローチで、血の気が多くてヤンキーで失言を繰り返すおバカだけど心に愛を持っている八五郎が愛しく思えました。
談春さんワールドでは、こいつが武士に取り立てられて「粗忽の使者」地武太治部右衛門になるらしいんだけど、私は別世界の方がいいような気がします。。
シネマ歌舞伎 京鹿子娘二人道成寺
1,000円でスクリーン一杯に映された玉三郎と菊之助の艶やかな舞が見られるなんて、お値打ちな。
素晴らしかったです。特に玉三郎。ほんのわずかな首の傾き具合が、こんなにも美しいとは。
平成18年2月歌舞伎座で上演され、歌舞伎の女方舞踊の最高峰『娘道成寺』の歴史に新たな一ページを加えた名舞台がスクリーンによみがえります。
上演時からすでに伝説となった、あのまばゆいばかりの華やかな世界に、さらに映像ならではの工夫を加え、まだ誰も見たことがない美の世界を創り上げました。歌舞伎の美、女方の美を極限まで堪能できる一作です。
坂東玉三郎と尾上菊之助が誘う美の迷宮に足を踏み入れ、こころゆくまで酔いしれてください。
『京鹿子娘二人道成寺』あらすじ
紀伊国の道成寺では、新しい釣鐘の供養が行われていました。道成寺の釣鐘は、恋人安珍を追いかけ、恋しさのあまり大蛇と化した清姫によって焼き滅ばされていたのでした。そこへ白拍子花子(玉三郎・菊之助)が現れ、鐘の供養を拝みたいと頼みます。舞を舞うことを条件に参列が許された花子は、さまざまに舞い、踊ります。
しかし花子は実は清姫の怨霊で、その昔安珍を匿い、自分との仲を隔てた釣鐘に恨みを残しているのでした。僧たちの油断を見澄ました花子は、やがて大蛇の正体を現すと、釣鐘もろともいずこともなく去ってゆくのでした。
1,000円でスクリーン一杯に映された玉三郎と菊之助の艶やかな舞が見られるなんて、お値打ちな。
素晴らしかったです。特に玉三郎。ほんのわずかな首の傾き具合が、こんなにも美しいとは。
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