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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
シネマ歌舞伎 京鹿子娘二人道成寺
平成18年2月歌舞伎座で上演され、歌舞伎の女方舞踊の最高峰『娘道成寺』の歴史に新たな一ページを加えた名舞台がスクリーンによみがえります。

上演時からすでに伝説となった、あのまばゆいばかりの華やかな世界に、さらに映像ならではの工夫を加え、まだ誰も見たことがない美の世界を創り上げました。歌舞伎の美、女方の美を極限まで堪能できる一作です。

坂東玉三郎と尾上菊之助が誘う美の迷宮に足を踏み入れ、こころゆくまで酔いしれてください。

『京鹿子娘二人道成寺』あらすじ
紀伊国の道成寺では、新しい釣鐘の供養が行われていました。道成寺の釣鐘は、恋人安珍を追いかけ、恋しさのあまり大蛇と化した清姫によって焼き滅ばされていたのでした。そこへ白拍子花子(玉三郎・菊之助)が現れ、鐘の供養を拝みたいと頼みます。舞を舞うことを条件に参列が許された花子は、さまざまに舞い、踊ります。

しかし花子は実は清姫の怨霊で、その昔安珍を匿い、自分との仲を隔てた釣鐘に恨みを残しているのでした。僧たちの油断を見澄ました花子は、やがて大蛇の正体を現すと、釣鐘もろともいずこともなく去ってゆくのでした。

1,000円でスクリーン一杯に映された玉三郎と菊之助の艶やかな舞が見られるなんて、お値打ちな。

 素晴らしかったです。特に玉三郎。ほんのわずかな首の傾き具合が、こんなにも美しいとは。
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勘違いして新橋演舞場に向かってしまい、明治座までタクシー飛ばしてもらいました(汗)。
 「男の花道」が見たかったのです。みなもと太郎『風雲児たち』第14巻に出てくる、長崎でシーボルトから医学を学んだ眼科医・土生玄硯(史実の土生玄碩をモデルにしたフィクションの人物)と、歌舞伎俳優・第三代加賀屋歌右衛門の友情を描く物語なので。

一、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)
曽我五郎 市川 右近
大薩摩文太夫 中村 亀鶴
馬士畑右衛門 市川 猿弥
曽我十郎 市川 笑也

一、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)
 新年を迎えて紅白の梅の花も咲きそろったある日。家の中で矢の根を砥いでいるのは、曽我五郎。そこへ大薩摩文太夫が年始の挨拶にやってきて、宝船を描いた縁起のいい絵を五郎に渡す。これを喜ぶ五郎は、枕に見立てた砥石の下にその宝船の絵を敷くと、初夢を見ようとうたた寝をする。それというのも五郎には、長年抱いてきた父の仇の工藤祐経の首を討つという大願成就があり、その初夢を見たいと思ったからである。
 やがて、夢の中に兄の曽我十郎が現れ、工藤の館で捕まっている自分を助けて欲しいと訴える。夢から覚めた五郎は、兄の念力が通じたものだと悟り、兄の危機を救うため工藤の館へ出かけようと勇み立つ。そこで、通りかかった馬士の畑右衛門に馬を貸してほしいと願い出るのだが…。
 この作品は、享保14(1729)年の正月に江戸中村座で初演され、後に歌舞伎十八番の一つに加えられた荒事狂言です。主人公の曽我五郎は、角前髪に黒鬢、筋隈を取り黒綸子の揚羽折に仁王襷を懸けた勇壮な扮装です。まるで五月人形のような出で立ちの五郎が、大きな矢の根を砥ぐという古風な趣向に面白みがあります。みどころは、随所に現れる五郎の豪快な荒事で、背ギバや柱巻の見得、元禄見得をはじめ馬に乗っての引込みなど、溌剌として力強い五郎の姿に注目です。のどかな風景の中、荒事の豪快さを楽しむことができる明るくて華やかな舞台です。


 事前知識なし、イヤフォンガイドなしで見ました。荒事の所作を楽しむ舞台でした。生身の人間がとても大きく見える衣装とアクション。花道を、人ふたりが演じる馬に乗って去るという幕切れ。

二、男の花道(おとこのはなみち)
加賀屋歌右衛門 市川 猿之助
土生玄碩 市川 中車
田辺嘉右衛門 片岡 愛之助
山田春庵 市川 男女蔵
加賀屋歌助 中村 壱太郎
山崎順之助 市川 猿弥
按摩杢の市 市川 弘太郎
松屋忠兵衛 市川 寿猿
富枝妹雪乃 市川 笑也
加賀屋歌五郎 中村 亀鶴
加賀屋東蔵 坂東 竹三郎
田辺妻富枝 市川 門之助
万八の女将お時 片岡 秀太郎

二、男の花道(おとこのはなみち)
 文化5年の春、大阪道頓堀の中の芝居では、女方の加賀谷歌右衛門の芝居が大当たり。歌右衛門を見ようと見物人たちで賑わうところ、小屋の中からから土生玄碩が追い出される。シーボルトからオランダ医学を学んだ玄碩は、歌右衛門の芝居を見て、彼の眼の悪さを指摘したので、贔屓客と争いとなり、追い出されたのだった。
 その1カ月後、東海道金谷宿にある旅籠松屋では、江戸へ下る歌右衛門一座が宿泊している。実は、歌右衛門の眼の患いは本当で、彼は命を絶とうとまで思い詰めていた。それを救ったのは、同宿していた玄碩。眼科医の玄碩は命を懸けて手術を行い、歌右衛門の眼病は完治した。歌右衛門は謝礼を出すが、玄碩は受け取らず、二人は江戸で大成することを誓うと、刎頸の交わりだと言って別れるのだった。
 4年後、江戸中村座では、歌右衛門の舞台が大評判。他方、玄碩も実直な眼科医として大成していた。あるとき、広島浅野家の侍田辺嘉右衛門から言いがかりをつけられた玄碩は、窮地に陥り、歌右衛門へすぐに来てほしいと手紙を出す。しかし、歌右衛門は『櫓のお七』の舞台中。手紙を受け取った歌右衛門は…。
 この作品は、昭和16(1941)年公開の長谷川一夫主演映画(小國秀雄脚本、マキノ雅弘監督)で大ヒットとなり、その後、舞台化されました。歌右衛門と玄碩の交流を中心に、前半では歌右衛門を失明の危機から救う玄碩の姿、後半では玄碩の危急を知り、“男の約束”を守る歌右衛門の姿がみどころです。劇中劇の『櫓のお七』など、随所に見せ場を工夫しながら、二人のかけがえのない友情を描いた心温まる作品です。


 空気読まない一本気な蘭方医の玄碩を中車に演じさせたところが配役の妙。歌舞伎役者としてデビューして3年の中車だけど、歌舞伎見てまだ半年の私にも、所作や台詞回しが周りと違うと見える。その浮いた感を、世渡り下手で空気読まない玄碩の役作りに活かしている。そして、たぶん、本格歌舞伎も新派も現代劇もありな明治座だから、歌舞伎だけど新作であるこの作品に中車の演技でもありだと思わせるのだと思う。
 歌右衛門と玄碩の友情がテーマだし……猿之助が歌舞伎に苦労している中車に配慮してこの役に当ててくれたんだなぁ、きっと。
 猿之助は女形っぽくないけど、歌右衛門として舞うところに説得力がある。劇中劇のお七、そして老松の舞は素晴らしい。
 愛之助演じる広島浅野家の侍田辺嘉右衛門も、玄碩に切腹を迫る敵役ではあるけど、歌右衛門の見事な舞に機嫌をよくしてあっぱれと褒める結末に後味のよさがある。

猿之助、愛之助、中車、右近が語る「明治座 五月花形歌舞伎」
〈速報〉市川猿之助ら明治座「五月花形歌舞伎」の公開稽古
市川中車、歌舞伎が「全くわかっていない」 猿之助も厳しくアドバイス
市川中車 歌舞伎は「きつい世界」
市川猿之助×片岡愛之助 歌舞伎のためにできること
多彩で楽しめる演目揃い!『明治座 五月花形歌舞伎』囲み取材&『男の花道』フォトレビュー
夜の部だけでなく、昼の部も見たいと思って、今日は花道近くの左2列。背もたれがあって、長い時間も背中をもたせかけられるので楽でした。
 横綱白鵬さんが客席に現れた時には、客席がどよめき、拍手が起こりました。やはり、一瞬でわかるオーラがありました。

歌舞伎美人サイトより。
 昼の部の幕開きは、『双蝶々曲輪日記』より、貫禄たっぷりの関取と素人角力出身の小兵、ふたりの好対照が魅力の「角力場」。続いて主人義経を必死に守る弁慶とその思いに動かされた富樫との胸を打つドラマ、歌舞伎十八番の中でも屈指の人気演目『勧進帳』。そして活き活きとした江戸の庶民を描いた河竹黙阿弥の傑作『魚屋宗五郎』は、江戸情緒が色濃く残る浅草の地によく似合います。
一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
角力場

濡髪長五郎 坂東 彌十郎
山崎屋与五郎/放駒長吉 中村 獅童

獅童が大坂の大商家のひよわなボンと小兵ながら威勢のいい長吉を演じ分けたのが面白い。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

武蔵坊弁慶 中村 橋之助
源義経 中村 七之助
富樫左衛門 中村 勘九郎

 圧巻は弁慶の「勧進帳」読み、踊り。七之助演じる義経の気品。勘九郎演じる富樫、関所の責任者としての厳しさ、情を解する優しさ、自分の腹と引き換えに義経一行を見逃す決断をわずかな表情だけで演じ分けていた。

三、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)

魚屋宗五郎 中村 勘九郎
女房おはま 中村 七之助
召使おなぎ 中村 児太郎(4月18日~5月3日)
磯部主計之助 中村 獅 童
浦戸十左衛門 坂東 彌十郎

 魚屋宗五郎が妹の不審死に悲しみとやりきれなさから酒に手を出し、飲むほどに変化し、旗本磯部家に乗り込むまで気勢を上げるのが見物。また、磯部邸での暴れぶり、酔いが醒めていく様も面白い。そしておはまの世話女房ぶり、七様を女房に欲しい……と思った。
 若手女形として可憐さが目をひく児太郎さんのおなぎも良かった。

 新聞記事の評も出そろってきたようです。
中村七之助 父・勘三郎が「もう一回やりたい」といった役に挑む
 3年ぶりに戻ってきた「平成中村座」。東京・浅草寺本堂の裏手すぐ、5月頭まで仮設テントの芝居小屋が立っている。江戸時代の芝居小屋を再現した平成中村座は、2012年12月に逝った十八代目中村勘三郎が00年に始めた。今回の平成中村座に出演している、中村勘九郎、七之助兄弟は、次世代の柱となる期待の役者だ。

*  *  *
 中村屋ファンにはもちろん、勘九郎と七之助の勘三郎ジュニアの成長ぶりが最大の楽しみだろう。「兄弟仲良く」との父の言いつけを守りながら、兄は立役、弟は女形として精進する。

 勘九郎は夜の部「高坏」で次郎冠者を勤める。父も得意とした下駄でのタップダンスで知られる演目。ただし、タップはあくまで「おまけ」という。「踊りのところだけではなく、全体が良くないとダメだよ」という父の言葉どおり、タップの前の、太郎冠者や大名相手の軽快なやり取りの場面から会場を沸かせた。

 声も演技もますます父に似てきた勘九郎だが、父以上との期待もかかる。

「父の当たり役を引き継ぐのは良しだが、父より線が太いから勘九郎は父にできなかったものもできる。独自の芸風を切り開いていってほしい」(演劇評論家の渡辺保さん)

 祖父・芝翫を継いで真女形に邁進する七之助は、スッとした切れ長の目元が美しい。今回の中村座では「妹背山婦女庭訓 三笠山御殿」のお三輪を演じる。12年9月の勘九郎襲名公演で演じる前に、病室で勘三郎から「実は俺がもう一回やりたいんだよ。いい役だろう」と言われた。「父が亡くなって初めての中村座では、古典物ならぜひお三輪をやりたいとお願いした」(七之助)こだわりの役だ。

 紛れ込んだ屋敷で女官たちにいびられまくる責め場では、好きな男に会いたい一心で耐える田舎娘のいじらしさ、けなげさを見せる。「極付幡随長兵衛」の女房お時では、中年女性の貫禄を演じてみせた。

※週刊朝日 2015年5月8-15日号
「全部父のおかげ」中村兄弟が感じた故・勘三郎の偉大さ
 常に笑顔でハキハキしているしっかり者の兄・中村勘九郎と、合間にフラリとスタジオ内を見学する自由奔放な弟・七之助──それが中村兄弟の撮影中の印象だ。しかし歌舞伎の話になると、二人とも、まっすぐで、熱い。二人に話を聞いた。

“父のおかげ”。インタビュー中、二人がもっとも口にした言葉だ。稀代の人気役者・十八世中村勘三郎の息子としてのプレッシャーをたずねると、勘九郎さんはまっすぐな眼差しでこう答えた。

「父が走り続けてくれたおかげで、普通では味わえない体験をさせてもらえた。感謝しかないですね」

 昨年6月の「コクーン歌舞伎」、7月の「平成中村座ニューヨーク公演」、そして現在、東京・浅草で上演中の「平成中村座」など、兄弟の活躍は続いている。それでも七之助さんは、「今は100対0で父のおかげ」と言い切る。

「父が愛されていない人だったら、浅草に小屋を建てさせてなんかもらえません。チケットが売れたからといって安心してはいけない。一歌舞伎役者として、本当に一生懸命やらなくてはいけない時です」

 その言葉に、勘九郎さんも強くうなずく。

「役をやる大変さは常に感じているし、今後もそれは変わらない。100年後、200年後のお客様に喜んで見てもらえる演目を、僕たちで残していかなくては」

 4月中旬、浅草の「平成中村座」をたずねた。古典演目を丁寧に演じる二人の芝居に、拍手が鳴りやまない。一方で、「オヤジの時は……」と、勘三郎さんと比べるおしゃべりも聞こえてきた。

 名門を背負う宿命──二人はそれをまっすぐ受け止め、成長の糧にするだろう。

※週刊朝日 2015年5月8-15日号
平成中村座 陽春大歌舞伎 若手で古典に取り組む
 平成中村座は故十八代目中村勘三郎が自ら構想し実現させた劇場だが、没後早くも3年目のこの春、亡父の志を継ぐ勘九郎・七之助兄弟の手で再開場された。江戸の芝居小屋の空間を仮設劇場として再現。その臨場感の中に観客との連帯を現代の歌舞伎によみがえらせるのが勘三郎の求めたことだが、今回は古典の有名作が並ぶ。若い一座で、まずしっかりと古典に取り組もうという姿勢がうかがえる。

「魚屋宗五郎」の勘九郎の宗五郎(左)と七之助のおはま(C)松竹
 上置きの座頭として兄貴分の橋之助が弁慶、勘九郎の富樫、七之助の義経という「勧進帳」が注目の的だが、橋之助の時代物役者としての骨格の大きさ、勘九郎の規矩(きく)正しい正統派の演技、七之助の気品が長所として挙げられる。

 勘九郎は河竹黙阿弥の生(き)世話物「魚屋宗五郎」に挑戦。持てる力を発揮して好演だが、後は緻密に出来上がったチームプレーの綾(あや)をいかに段取りに追われず我が物とするかだ。七之助の女房、亀蔵の老父ほか好助演。「磯部邸」で詫(わ)び金を受け取るくだりが飛んでしまったのは所見日(2日)だけのミスだろう。

 七之助の出し物は「妹背山(いもせやま)婦女(おんな)庭訓(ていきん)」の「御殿」。前段をカットした「姫戻り」からの上演だから初めての観客には筋がのみ込めまいが、七之助のお三輪は仁(にん)にも合い、将来が楽しみな好演。

 これらは演出が完全に出来上がった演目だが、「幡随長兵衛」の序幕「村山座」の場は芝居小屋という場面と平成中村座の場内を一体化させ、この劇場ならではの面白さが存分に発揮される。橋之助の長兵衛がここでも立派な座頭ぶり。勘九郎らの「高坏(たかつき)」でも舞台後方を開け放って本物の夜桜を見せるのが効果満点。開幕の「双蝶々(ふたつちょうちょう)」は弥十郎と獅童の力士ぶりがいい。浅草寺境内で5月3日まで。

(演劇評論家 上村 以和於)
[評]平成中村座 陽春大歌舞伎
勘九郎と七之助、初役で共演

 亡き中村勘三郎の遺志を継ぐ平成中村座。仮設の芝居小屋ならではの親密な空間の中で、様々な古典歌舞伎が大衆性を取り戻していくのが面白い。


 昼の部「魚屋宗五郎」は、中村勘九郎の宗五郎と中村七之助の女房おはまが初役で共演する。

 妹が奉公先で手討ちにされた宗五郎は、禁酒の誓いを破って旗本屋敷へ踏み込む。次第に酔いが回っていく過程が見どころだが、勘九郎は酒を飲んでも酔いきれない沈痛な気持ちを忘れず、滑稽な内にも鋭敏なところがある。

 「矢でも鉄砲でも持ってきやァがれッ」と息巻く花道の引っ込みも若さみなぎる。正気に戻ってからの述懐は、七五調の名台詞ぜりふをもう少し声量たっぷり聞かせたい。勘九郎らしい誠実な青年像を見ていると、どんな運命の前にも屈服せざるをえない人間というものが愚かしくとも愛いとおしく思われる。

 七之助のおはまは化粧気のない世話女房を体当たりで演じ、台詞も小気味よく、女方としての器量をまた一つ大きくした。中村いてうが子分の三吉に起用されて一門で息の合ったところを見せる。親父の太兵衛は片岡亀蔵が好演。宗五郎に過ちを詫わびる磯部主計之助かずえのすけは中村獅童で、身分を超越した殿様の存在感がある。家老の浦戸十左衛門は坂東弥十郎が引き受けて手堅い幕切れになった。(演劇評論家 大矢芳弘)

――5月3日まで。浅草寺境内の平成中村座。
(評・舞台)平成中村座 勘九郎、初役と思えぬ充実
 中村勘三郎が没して2年半、最後の舞台だった平成中村座が浅草に帰ってきた。中村橋之助を上置きに、中村勘九郎・七之助兄弟が古典演目を並べての大入りは、何よりの孝養だろう。

 昼の「魚屋宗五郎」は、勘九郎が江戸の世話物の骨法を守って、慎み深い前半がとくにいい。妹の死の真相を知って禁酒を破る眼目も、初役とは思えぬ充実だが、時に現代語調が混じるのが惜しい。七之助の女房、片岡亀蔵の父、坂東新悟のおなぎ(18日からは中村児太郎)らのアンサンブルも健闘。

 夜の「妹背山」御殿は七之助のお三輪が哀れ深く、輪郭のはっきりとした好演。父は白木の大道具だったが、古風な黒塗り。演じ方は文楽に則(のっと)った坂東玉三郎の新演出を踏襲する。官女のいじめの後、すぐに嫉妬の感情を爆発させるが、そこまでにくよくよ悩む一人舞台のある伝統的な演出でも見てみたい。

 昼は他に、橋之助が東京で初めて弁慶を演じる「勧進帳」。武人の面影濃厚な勘九郎の富樫ともども、見た目の迫力に比して演技は柔らかい。「角力場」は、坂東弥十郎が行き届いた濡髪。中村獅童の放駒と与五郎は、歌舞伎をはみ出した現代風の造形に個性がある。

 夜は他に、勘九郎の軽やかな「高坏」と、劇場の機構をいかした「極付幡随長兵衛」で、芝居小屋の中の喧嘩(けんか)騒ぎを臨場感あふれる工夫で面白く見せる。

 橋之助の長兵衛は、せりふには身分の意識や言い回しの妙が足りないが、貫禄十分で無言の思い入れが効き、仕立て下ろしの羽織袴(はかま)に着替えるくだりなど、男子の本懐ともいうべきか。

 昼夜とも、勘三郎の部屋子の中村鶴松はもちろん、名題昇進の中村いてう、芸達者な中村橋吾らが抜擢(ばってき)され活躍している。(児玉竜一・歌舞伎研究)

 5月3日まで。
平成中村座を見たのは初めて。勘三郎さんの生きていた時に見ておけばよかった(;_:)。

平成中村座 陽春大歌舞伎
一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
三笠山御殿

杉酒屋娘お三輪 中村 七之助
漁師鱶七実は金輪五郎今国 中村 獅 童
橘姫 中村 児太郎
豆腐買娘お柳 波野 七緒八
豆腐買おむら 中村 勘九郎
烏帽子折求女実は藤原淡海 中村 橋之助
二、高坏(たかつき)

次郎冠者 中村 勘九郎
高足売 中村 国 生
太郎冠者 中村 鶴 松
大名某 片岡 亀 蔵
三、極付 幡随長兵衛(ばんずいちょうべえ)
「公平法問諍」

幡随院長兵衛 中村 橋之助
女房お時 中村 七之助
出尻清兵衛 中村 勘九郎
伊予守源頼義 坂東 新 悟
御台柏の前 中村 児太郎
子分極楽十三 中村 国 生
同 雷重五郎 中村 宗 生
同 閻魔大助 中村 宜 生
同 笠森団六 中村 鶴 松
近藤登之助 片岡 亀 蔵
唐犬権兵衛 中村 獅 童
水野十郎左衛門 坂東 彌十郎

夜の部は、重厚な時代物『妹背山婦女庭訓』より、変化に富んだ物語の展開が魅力の「三笠山御殿」で幕開き。十七世勘三郎が復活させた軽妙洒脱な舞踊『高坏』は下駄タップという楽しい趣向で。俠客として知られる幡随院長兵衛を取り上げた様々な演目の中でも決定版といわれる『幡随長兵衛』は、江戸の町奴と旗本の姿を鮮やかに描いた黙阿弥の名作です。

 『妹背山婦女庭訓』は何と蘇我入鹿が敵役という時代もの。求という青年に片想いをしていたお三輪が、迷い込んだ三笠山御殿で官女達にさんざんなぶられた上、藤原淡海(求の真の顔)の部下である金輪五郎に、入鹿への復讐のために必要だからと殺されてしまう……うーん、『トゥーランドット』のリウに比肩する、低い身分のために犠牲になる可愛そうな娘。

『高坏』は花見に来たお殿様と太郎冠者次郎冠者が繰り広げる喜劇と下駄タップ。次郎冠者の勘九郎が何ともかわいい。

そして『幡随長兵衛』。歌舞伎が一番有名なんだろうけど、落語でも『芝居の喧嘩』に出てくる。幡随院長兵衛ら町奴と白柄組の水野十郎右衛門らの抗争。

 勘九郎がどんどんお父さんに似てくるのが嬉しい。本人、すごくプレッシャーだと思うけど、でも、勘三郎の名を継げるよう精進しているんだよね。
落語家として三十周年、そして談春さんが家元の「芝浜」を聴いて入門を決意した会場(そして志の輔さんもいた)である国立演芸場。東京周辺の落語ファンがかなりチケット争奪戦をしたようですが、私は第三希望で2枚確保しました。
 もう5年になる落語ライブ視聴歴で、談春さんで「百年目」はお初でした。



「井戸の茶碗」
 サンマルク半蔵門店で店員さんが2360円の桜チョコクロワッサン5個とコーヒー5個の注文をセット利用で何と1000円にまで下げてくれたエピソード。
 そこから、屑屋さんの説明……って、志ん朝さんの持ちネタだからあまりやらないという「井戸の茶碗」。
 談春さんならではのエピソードとして、細川の殿様にひっかけて細川護煕さんの変人ぶりと焼き物師としての評価。井戸の茶碗を京都に見に行って、茶碗は見られなかったけど小堀遠州の庭と数々の名画と護煕さんを見たという話。
 談春さんが作中にこんなに脱線するのって珍しい。

「談春半生記」
 名作「赤めだか」のテレビドラマ化にあわせて。何やら大物が出演快諾してくださったそうで、まもなく発表されるそうです。
 原作者と映像化された時の演者のギャップ(談春→二宮和也)の比較対象として、リリーフランキー→オダギリジョー、水木しげる→向井理があがってました(笑)。
 そして、家元を演じた北野武さんは、見た目家元で根っこが武、ちらっと武が出てきて根っこは家元というところを行ったり来たりとか。

「百年目」
 志ん朝師のものとも、米朝師のものとも、もちろん志の輔さんのものとも、違う談春版。パンフレットに説明がありました。
  商家奉公のつらさに、落語家の前座修行を引き合いに出しながら。定吉がいつまでも鼻に火箸の頭を突っ込んでいます(^_^;)。
 番頭の治兵衛が着物を預けている駄菓子屋のばあさんと治平の会話は、談春さんらしい、世の中の浮き沈みを見てきた女が「あんたいつまでこんなことやってんのよ」と治兵衛を問い詰める場面があって。
 旦那さんと治兵衛の会話場面では「ここであったが百年目と思いました」では落ちず……治兵衛が旦那の肩もみをする場面で、なんか家元が一瞬見えたような気がしました(笑)。
 そして、南天のつゆにひっかけた素敵なサゲ。

 家元が下りてきた(?)国立演芸場の談春さん、幸せそうでした。
ずっと「東京かわら版」に広告掲載されていて、「本寸法」というキャッチコピーが気になっていた三田落語会。初めて聴きに行きました。
 三田落語会のサイトを見ると、iTUNESで音源配信しています。過去の出演者それぞれ、ひとり二席で900円。CD購入と比較しても、なかなかにリーズナブルだと思います。

堀之内/ゆう京
 お名乗りがなかったのですが、扇遊師匠の前座さん。2010年10月に入門して2011年5月に前座。「堀之内」をかけるくらいですから前座さんとしては二つ目に近い熟練度ですね。

紫壇楼古木/一之輔
 寄席や落語会によって客席の様子がまったく違うというネタ、浅草演芸ホールとかTBS落語研究会とかを例に挙げて。コンビニの袋のカサカサ音が浅草演芸ホールではずっと止まないというのは、何か笑えました。おばちゃんが黒飴配るとか。
 紫壇楼古木のあらすじ解説は落語あらすじ事典 千字寄席にリンク貼っておきます。圓生、彦六の持ちネタだそうで。扇遊師匠によると今の落語家でかける人が少ないのを一之輔さんがトライしているのはいいことだそうです。
 羅宇屋さんという商売がわかりにくいことに加えて、狂歌は元ネタの知識がないと洒落がわからないので耳で聴いてすぐにわかるかどうかが難しいですね。今回は義経弁慶に引っかけた狂歌だったので、割とわかりやすかったです。
 古木の爺さん、見た目はともかく中身は粋で渋いですね。

火事息子/扇遊
 冬の噺として、江戸の町における火事、火消し組織、半鐘の音の使い分け、火事見物など解説。
 しばらく聴いてないなぁと思ってブログを見たら、2010年3月に談春師2012年12月にさん喬師、とライブでは2回しか聴いていない上にお久しぶりな人情噺。
 大商家の跡取り息子に生まれ育ちながら火消しに憧れて出奔してしまう息子と父母が久しぶりに再会するも、筋目や建前が先に立って素直に情を表せない父、情愛から夫に意見する母。

中入り

ねずみ/扇遊
 これまた2010年4月に志の輔師で聴いて以来。笑いあり名人譚ありで楽しいネタ。

花見の仇討ち/一之輔
 不思議なもので、2010年年明けから落語をライブで聴き始めたのに、今年に入るまで寄席や落語会で出会わなかったネタ。なのに、今年に入って市馬師匠で2回、さらに一之輔さんで3回目。
 花見の賑わいの中でご趣向と褒められることをやってやろうとする四人組、仇討ち芝居を仕掛けるがグダグダに。さらに仇討ちを本物と誤解した武士が助太刀に加わって……。
 一之輔さんの瞬間ギャグも散りばめられて、マンガちっくに可笑しい。
200席ほどのホールなのだが、客席に高低差があって前の席の人の頭が邪魔にならない。椅子は固いものの大きめなので隣の人の肘や肩が気になることはない。
 そして、市馬師匠のお客様はおっとりしてマナーがいいので、気持ち良く過ごせる……うーん、今日は市馬師匠が語っている途中で階段を降りて着席するお客様が一名いましたが(汗)。前座さんの高座の間はOKだけど、市馬師匠の高座中に観客席を移動して着席するなんてマナー違反じゃないんでしょうか? 鈴本演芸場だって、高座の替わり目まで背後の立ち見席に待機しているように指導してますけど。

真田小僧/市助
 前座さんですが、二つ目が近いせいか、長めの高座でした。
 金坊がおとっつぁんから六銭まきあげて逃げただけでなく、おとっつぁんが語る真田幸村の六文銭の旗の由来を聞き覚えて、それを諳んじてさらに六銭まきあげる。
「うーん、うちの真田も薩摩に落ちたか」がオチ。
 ところどころ言いよどんだり言い直したりするところがありましたが、あまり気にはなりません。二つ目昇進が楽しみです。

おせつ徳三郎〜花見小僧〜/市馬
 正月から早くも節分・立春で、ということで、正月寄席の川柳師匠の様子とか、昨日の節分での寄席の豆まき風景とかをマクラに、商家の跡継ぎの難しさについて……えーと、旦那様が番頭さんを呼ぶのは「片棒」じゃないよね。
 ということで「おせつ徳三郎」の序。丁稚の定吉からおせつお嬢様と徳三郎の逢い引きの様子を訊き出す「花見小僧」をゆっくりめに、最後に後半の「刀屋」の紹介をしてサゲ。
 リアルで登場するのは旦那と番頭と定吉だけなんだけど、定吉の話の中に、おせつお嬢さん、徳三郎、ばあやさんが出てくる。定吉なんだけど定吉の声色と身振りで演じ分けなきゃいけない。そして、向島の花見風景もいきいきと。

うどんや/市馬
 中入り前の噺のマクラに、明日は雪が降るという話題にも触れられました。その季節感からか、「うどんや」。小三治師匠でテレビで何度か見てるけど、市馬さんで生は初めてかも。
 屑屋さん、蕎麦屋さん、うどん屋さん、それぞれの呼び声を演じる市馬さんの美声たっぷりに。
 そして、うどん屋さんの火鉢にあたりながら、絡んでくる酔っ払いの親方。話が長い。しかもリピートし、水を二杯飲んだ挙げ句にうどんを注文しないで去って行く……ひどい。
 呼び声の大きさに赤ん坊を寝かしつけたおかみさんに怒られ、ようやく表通りでお店者に注文を受ける……うどんを食べる仕草がいい。蕎麦とは違う、もっさりした食い方。
 私、子供の頃は蕎麦の味がわからなくて、蕎麦屋ではもっぱらうどん食べてたなぁ。月見が一番で、カレーの美味しさがわかる頃になってカレー南蛮も食べるようになった。鍋焼きうどんは蕎麦屋で食べるものではなくて、母が土鍋でつくってくれるものだった。感謝。

毎回、安定して楽しませてもらっている「よってたかって」シリーズ。

狸札/市助
 大師匠の小さんにも似た丸い顔が、このネタに合ってます。三三さん情報によれば二つ目も近いのではないかとのこと。

転宅/三三
 高座に上がった時点で、白鳥さんも一之輔さんも市馬さんも楽屋入りしていない……ということで、この位置では珍しいトリねた。
 三三さんのお菊さんは婀娜っぽくていかにも機転の利く姐さん。間抜けな泥棒を手玉に取るのもお茶の子さいさい。

トキ蕎麦/白鳥
 前座さん(なな子さんかな?)が高座の座布団を、大きな白座布団に交換。これは、久しぶりにトキそば、来ましたね。
 先代志ん馬師匠の江戸っ子風な短気と蕎麦のたぐり方指南、そして座布団を蕎麦に見立ててこねている時にが東京厚生年金ホールで志ん朝小三治師ふたり会の前座として白鳥さんがこれをかけた時の客席の反応を亡き志ん朝師匠が「白鳥くん、これが海だったら潮干狩りができるね」と評したこと(お客様どん引きで客席が寒くなったことをこう表現できる朝様の粋なこと・・・)、と思いで話もサービスつき。
 20年もかけてきたこともあり、白鳥らくごも(一部の落語ファンに?)受け容れられたこともあり、お客様もどん引きせず楽しんでました。

がまの油/一之輔
 中入り後の一之輔さん、マクラはピンポンだっしゅに続いて、関西弁の女性のトイレねた(すごい実話!?)。で、そこから口上で商売する人の話ということで蝦蟇の油。
 一之輔さん独特のくすぐりで面白かったのは「かえるのあせ」でしょうか。ほかにもくすぐりがちりばめられてました。

花見の仇討/市馬
 「後始末役」として登場した市馬さん、先日と同じ「花見の仇討」でしたが二度続けて聞いてもやっぱり面白いですね、芝居を試みたけど思ってもいないハプニングが重なって一大事になってしまうという展開なので。市馬さんの喉も何回も聴けて美味しいし。
時間潰しする必要があったので、映画館で歌舞伎見てました……一月に二本の歌舞伎舞台を見て、自分が十分に歌舞伎を楽しめるとわかったので。落語は子供の頃に演芸番組を見ていたから見当がついていたのだけど、歌舞伎はそういう見当がなかったので、デビューするのに時間がかかってしまいました。

シネマ歌舞伎 二人藤娘/日本振袖始
平成二十六年三月に歌舞伎座新開場杮葺落(こけらおとし)公演で上演され、満員の観客を魅了した二演目がシネマ歌舞伎に登場。

「二人藤娘」は坂東玉三郎と中村七之助が藤の精を艶やかに演じた演目です。舞踊の人気演目である「藤娘」を二人で演じるという新たな演出により平成二十六年一月に大阪松竹座で初演。大きな話題となり、早くも三月歌舞伎座での再演となりました。舞台上いっぱいの藤の花や二度三度と変わる衣裳の数々、そして、何よりも華やかで美しい玉三郎と七之助から目が離せません。

「日本振袖始」は、古事記・日本書紀に記された出雲の八岐大蛇(やまたのおろち)伝説をベースに近松門左衛門が書き上げた演目です。玉三郎は妖艶な姫の姿から恐ろしい大蛇へと変貌。生贄(いけにえ)としてささげられた稲田姫(米吉)を救うため、大蛇退治にやってきた素盞嗚尊(すさのおのみこと)(勘九郎)とダイナミックな大立ち廻りを繰り広げます。

歌舞伎ならではの美しさとエンタテイメントを体感できる豪華二本立てをどうぞお楽しみください。

今回のシネマ歌舞伎では、一筆一筆に集中して化粧をし舞台へと臨む姿、開演直前の幕の中の緊迫感、美しい姫から大蛇の姿へと変わる早替わりの様子など、普段はなかなか目にすることのできない貴重な姿を捉えた舞台裏映像も本編中に盛り込んで上映致します。
 玉さまと七之助さんの二人藤娘、何てみずみずしい藤の精。最初は娘さんらしく、衣装が替わるほどに艶やかになってきます。女性美の極みなのに生々しくないのが女形ならではでしょうか。

 そして、玉さまは「日本振袖始」は素戔嗚尊の八岐大蛇退治のお話で、岩永姫と八岐大蛇の二役。岩永姫は、瓊瓊杵尊《ににぎのみこと》に嫁いだけど、帝が美しい妹の木花咲耶姫《このはなさくやひめ》を寵愛し、送り返され美しく生まれなかったために愛されず、怨み、妬み、嫉妬などの感情に支配され、八岐大蛇となって毎年生け贄に供される美しい娘を食らって美しい娘を根絶やしにしようとしていた。今回捧げられた稲田姫は素戔嗚尊の思い人で、彼の入れ知恵で振袖の袖に剣を隠していた。さらに現れた素戔嗚尊が八岐大蛇と大スペクタクルな闘いを……。

 稲田姫を演じた米吉ちゃん、タレ目とふっくら頬が愛らしくも綺麗……。

 人ではなくなってしまった岩永姫の人を超えた美しさと、八岐大蛇の怖ろしさを両方とも演じてしまう玉さま。

 そして、日本史ヒーロー中のヒーローのひとり、素戔嗚尊を演じる勘ちゃんの凜々しさ。

 衣装、メーク、小道具、舞台装置などなど、電気がない時代に人力や日の光をつかって、娯楽としてやったんだよなぁ、うるうる。

 ……と浸りたいところだったのだが、背後のシニアカップルの爺さんが「こんな映画とは思わなかった。もっと普通の映画だと思ってきたのに、舞台そのままだ」みたいな愚痴を言い始めた。それがお芝居の邪魔になるような声で、しゃべり出したら止まらない……ううう、空気読まない不届き者め(涙)。私も咳払いなどしてみたが、距離があって届かない。他の観客が係員さんに伝えて、ようやく注意されて黙ったが、たぶん30分ぐらい喋り続けていた(涙)。

 出口では、係員さんに、他の女性客たちが口々に苦情。まぁ、ほんと、今回はひどかった……スクリーンは素晴らしかったんだけどなぁ。
たまたまe-plusの貸切公演への募集があったので、普通よりもチケットが取りやすいのではないかと思って申し込んだら、前から5列目の中央。役者さんの表情がばっちり見える場所でした。

 まだ公演中なので、折り畳みます。ネタバレ可の方だけ続きをご覧ください。
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