新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
ほとんど落語ブログとなってますが、細々と、たまには幕末ネタを振ります。
北海道
「箱館戦争」の記念碑除幕 函館
箱館戦争「終戦協議の地」知って 亀田八幡宮に記念碑
次回の函館旅行の際、久しぶりに亀田神社に立ち寄ってみたいと思います。
小さな奉行所が登場! 館内に模型展示
子母沢寛の自筆原稿公開 石狩
福島
「八重の桜」を復興の力に 若松と京都商議所交流協定へ
歴史ファン全国から 21日まで白河大会
群馬
「八重と襄」で観光交流 安中市、会津若松市と
神奈川
激動の幕末・明治 横浜起業家列伝 中区で企画展
長野
幕末期の高札見つかる 西春近公民館で展示
兵庫
はばタンと学ぼう:大鳥圭介ってどんな人? 殖産興業に尽力した学者 /兵庫
日本のレオナルド・ダビンチって何となく榎本さん+大鳥さんかなと思います。
山口
特別展:「薩長盟約」 幕末の息遣い感じて 龍馬の「八策」など125点−−下関市立長府博物館 /山口
鹿児島
12月、鹿児島市などで初の幕末歴史検定
ブックレビュー
幕末維新変革史(上・下) 宮地正人著 転換期の諸相を多角的に叙述
エンターテインメント
綾瀬はるか主演『八重の桜』ポスター完成 “幕末のジャンヌ・ダルク”披露
大河ドラマは歴史の再現ドラマでなく史実ネタのエンターテインメントだと割り切ってお迎えしようと思います。
それでも会津側が主役のドラマは嬉しかったりして。
伊藤英明の渾身新作、今度は大島優子に感動の涙を
テレビ東京の新春時代劇も白虎隊なんですね。でも西郷頼母一家とその家族を中心って……白虎隊ってタイトルがいいのかしら……(汗)。
伊藤英明さんの容保様、とてもお似合いです。岸谷五朗さんが土方歳三なんですね、かつて日本テレビの年末年始の時代劇『白虎隊』で土方さんを演じた近藤正臣さんが自分的には映像的にデフォなのですが、コメント見るとかなり熱演されているのでちょっぴり期待してみます。
北海道
「箱館戦争」の記念碑除幕 函館
【函館】榎本武揚ら旧幕府軍と新政府軍が戦った箱館戦争の終結について、両軍が協議した場所として知られる亀田八幡宮(函館市八幡町)に市民が建立した記念碑が完成し、11日、除幕式が行われた。石碑に揮毫(きごう)した武揚のひ孫にあたる榎本隆充・開陽丸子孫の会会長(77)も参列し、完成を祝った。
亀田八幡宮は箱館戦争終戦前日の1869年(明治2年)5月17日、総裁の武揚と新政府軍の陸軍参謀黒田清隆らが話し合った場とされる。旧社殿の壁には、直前の戦闘でついた弾痕が残る。
石碑は刀の先端をモチーフにし、高さ2・3メートル、幅90センチ。「箱館戦争降伏式之地」と彫られている。旧社殿前に設置され、亀田八幡宮の藤山敬広祢宜(ねぎ)が神事を行った。
石碑を建てた市内の松山一郎さん(77)は「境内のそばに生家があり、ここで育ったようなもの。恩返しがしたかった」と感慨深げ。祖母の父が黒田清隆という隆充さんは「戊辰戦争を終結させた意義ある協議が行われた地という歴史を確認する良い機会になってほしい」と話していた。(内山岳志)
箱館戦争「終戦協議の地」知って 亀田八幡宮に記念碑
箱館戦争(1868~69年)で、旧幕府軍が降伏する協議を整えたとされる亀田八幡宮(八幡町)に、市民による記念碑が建立され、11日に除幕式が行われた。建立に尽力した市内上湯川町の松山一郎さん(77)は「子供のころの思い出がある亀田八幡宮への恩を返せた」と感無量の表情だった。
元市職員の松山さんは宮前町で生まれ、同八幡宮を通り、函館八幡小に通った。「亀田八幡宮は人間形成の原風景。報恩を込めて、お返しをしたかった」と記念碑建設を志した。
松山さんは同小学校などで1年後輩に当たる、南北海道史研究会会員の近江幸雄さんに建立を相談。「箱館戦争降伏式之地」碑とすることを決め、題字は旧幕府軍(榎本軍)の蝦夷島総裁榎本武揚の曾孫・榎本隆充さん(77)が揮ごうした。説明文は近江さんが制作した。
完成した碑は高さ2メートル、幅90センチで、除幕式には松山さん、榎本さん、近江さんら約15人が出席。同八幡宮の神職が祝詞を奏上し、松山さんらが玉串をささげた。式後には、武揚と新政府軍の陸軍参謀として会談した黒田清隆が、誓約後に冷酒を交わしたことにならい、社務所内に同様の座を設けた。
松山さんは「“貧者の一灯”を示すことができたのは、皆さんのご支援のおかげ。心から感謝している」、榎本さんは「五稜郭明け渡しの前に、この地で協議があったことを、市民や観光客に知ってもらえる碑となる」と喜んでいた。
近江さんによると、12月には梁川公園(梁川町)に、軍服姿の榎本像が建立される。近江さんは「箱館戦争の戦跡めぐりに役立ってくれることを願う」と話していた。
次回の函館旅行の際、久しぶりに亀田神社に立ち寄ってみたいと思います。
小さな奉行所が登場! 館内に模型展示
奉行所ってこんな形をしているんだ―。箱館奉行所(五稜郭町)内に復元工事の材料として製作した小型模型がこのほど展示され、子どもたちの興味を引いている。
復元工事前に製作され、オープン後は市教委が管理する倉庫で保管。開館から2年たち、「話題作りのために」と倉庫から取り出した。
サイズは本物の50分の1ほどで、高さ35㌢、横70㌢、奥行きは1㍍。木を削って作り、最上部の太鼓櫓(たいこやぐら)など細部にまでこだわった。足軽詰所に展示している。
沼崎孝男館長は「本物と同じくらい精巧な作り。ぜひ見比べて」とPR。小学校の課外授業で来館した島倉実里さん(中の沢6年)は「太さの違う木がいっぱいある。すごく細かくてびっくりした」と興味津々だった
子母沢寛の自筆原稿公開 石狩
【石狩】旧厚田村出身の歴史小説家、子母沢寛(1892~1968年)の生誕120周年を記念し、石狩市民図書館が1日から同館で「厚田日記」の自筆原稿を初公開した。120周年特別展示の締めくくりで、同館の丹羽秀人副館長は「郷土の作家の息吹を自筆原稿から感じ取ってほしい」と来館を呼び掛けている。
子母沢寛は「座頭市」をはじめ、代表作の多くが多数映画化されたことで知られる。「厚田日記」は、7人の旧幕臣たちが箱館戦争に敗北して厚田へ落ち延びた後、孤独で厳しく暮らす様子が描かれている。
1961年に小説新潮10月号に掲載され、翌年、単行本「脇役」に収録された。主人公のモデルは子母沢寛の祖父とされている。
自筆原稿は、400字詰めで計61枚。保存状態も良く、文章に斜線が引かれたり、欄外に書き加えられた部分を読み取ることができ、作家の推敲(すいこう)の跡がうかがえる。
石狩市内や札幌市内の経営者らでつくる「札幌はまなすロータリークラブ」が設立20周年の記念事業で今年9月に同図書館に贈った。
丹羽副館長は「郷土出身の作家が厚田について執筆した作品を、地元で保存できてうれしい」と喜ぶ。
会場には厚田日記以外に、代表作「木曾の花道」や、「名月記」「晩秋」の自筆原稿も展示されている。
入場無料。展示は12月2日まで。(田島工幸)
福島
「八重の桜」を復興の力に 若松と京都商議所交流協定へ
京都商工会議所の立石義雄会頭(オムロン名誉会長)は23日の記者会見で、福島県会津若松商工会議所と相互交流協定を締結すると発表した。京都と会津を舞台とする2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」にちなみ、観光振興や東日本大震災からの復興を支援するのが狙い。来年初めに立石会頭らが会津若松商工会議所を訪ね、協定を結ぶ予定だ。
NHK大河ドラマ「八重の桜」は、幕末の会津藩に生まれ、戊辰戦争で銃を手に自ら戦い、後に同志社大学(京都市)創立者の新島襄の妻となる新島八重が主人公。八重の実兄である山本覚馬は京都商工会議所のトップを務めるなど、京都と会津は歴史的に関係が深い。
立石会頭は会見で「(京都と会津の)会議所同士の交流事業を通じ、観光資源のアピールや歴史の再認識につながると期待している」と抱負を語った。
宮森泰弘会津若松商工会議所会頭は「京都との連携協定はうれしい限りでありがたい。会津若松も京都に見習うべきことは見習い、互いに連携して頑張っていきたい」と今後の交流に期待を寄せた。
歴史ファン全国から 21日まで白河大会
全国の歴史愛好家が集う歴史研究会全国大会奥州白河大会は19日、福島県西郷村のホテルサンルート白河で開幕した。21日まで。
実行委員会の主催、白河市と同市教委などの共催、福島民報社などの後援。約300人が参加している。
式典で、実行委員長の和知繁蔵白河商工会議所会頭があいさつした。鈴木和夫市長が歓迎の言葉を述べた。
佐川庄司市都市政策室長が「白河関跡周辺の歴史とロマン」と題し、基調講演した。
白河と縁が深い大名家子孫のパネルディスカッションも行われた。丹羽家第18代当主長聰氏、松平(奥平)家第16代当主忠昌氏、阿部家第22代当主正靖氏がパネリスト、阿部家家老平田家14代当主重樹氏がコーディネーターを務め、各家の歴史や戊辰戦争白河口の戦いを振り返った。
歓迎のアトラクションで、しらかわ語りの会の鳴島あや子さんが安珍清姫伝説を語り、白河根田安珍歌念仏踊り保存会員が安珍歌念仏踊りを披露した。
20、21日は見学会を開き、参加者は市内や周辺の史跡や名所、戊辰戦争の激戦地を巡っている。
群馬
「八重と襄」で観光交流 安中市、会津若松市と
来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のヒロイン新島八重と夫、新島襄の夫婦愛にあやかろうと、襄が一時期過ごした群馬県安中市が、八重の故郷・福島県会津若松市との観光交流に力を入れている。
東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で打撃を受けた福島への応援も兼ねて、11月下旬に開く朝市で会津若松の農産物を販売。ドラマのタイトルにちなみ「桜が見ごろとなる来春にはバスツアーを実現させたい」と意気込む。
かつては安中藩士だった襄。安中には米国留学後に両親らと約10年ぶりに再会し、ともに過ごしたかやぶき屋根の旧宅や、没後30年を記念して建設された教会堂、八重が訪れた際に宿泊した創業180年のしょうゆ屋が現存する。
旧宅では今春、安中で撮影された八重の写真や手紙の複製などを展示し、会津若松の情報も紹介。8~9月の来館者は約1800人で、昨年同時期より千人以上増えた。ボランティアガイドの代表田中栄さん(66)は「大河ドラマの効果が早くも出た」と好感触を得ている。
バスツアーは、戊辰戦争の舞台となった鶴ケ城などを1泊2日で回る予定。安中市商工観光課は「ドラマをきっかけに両市のつながりを多くの人に知ってもらい、現地にも足を運んでもらいたい」と期待している。〔共同〕
神奈川
激動の幕末・明治 横浜起業家列伝 中区で企画展
幕末の開港から明治期に横浜で活躍した起業家を紹介する企画展「事業を興せ!-近代ヨコハマ起業家列伝-」が、横浜市中区の横浜開港資料館で開かれている。原則月曜休館、来年一月二十七日まで。
鮮やかな輸出用陶磁器「真葛(まくず)焼」で知られる宮川香山(一八四二~一九一六)、三渓園を開いた原富太郎(一八六八~一九三九)ら二十一人を、写真や商品の実物など百四十点の史料で紹介。ほかには、最大規模の生糸商で、薬や呉服も扱うなど多角的な経営をした茂木惣兵衛(一八二七~九四)、ユリなどを売る商社「横浜植木商会」を興した鈴木卯兵衛(一八三八~一九一〇)、不二家の創業者・藤井林右衛門(一八八五~一九六八)も特集している。
担当の平野正裕・主任調査研究員は「開港後、横浜はビジネスチャンスにあふれ、多くの起業家がいた」と解説する。しかし、成功を収めたのはごく一部で、「生き残るのが難しいのは、今も当時も変わらなかったようです」と解説する。
一月十二、十九日には「横浜シネマ商会」が手掛けた映画の上映会、二十六日には「いま、近代起業家たちを語る」と題したシンポジウムがある。問い合わせは、横浜開港資料館=電045(201)2100=へ。 (志村彰太)
長野
幕末期の高札見つかる 西春近公民館で展示
伊那市西春近沢渡の橋爪平治さん(71)宅の土蔵から、幕末期の高札が3枚見つかった。江戸幕府が発令した奉行高札とみられ、キリスト教や、徒党・強訴・逃散、にせ金づくりなど、民衆に対する禁令が墨書きされている。西春近公民館は、この高札を借り受け、文化祭に合わせ18日までロビーに展示している。
大きさは最大で縦約40センチ、横約1.2メートル、板の厚さは約5センチ。いずれ も雨よけの破風(屋根)があり、和釘で止められている。傷みや汚れがほとんどなく、きれいな状態で保存されているのが特徴だ。
橋爪さんの知人で茨城県小美玉市で史料館長を務めていた池上昭さん(71)=同市西春近下牧=によると、墨書きは江戸時代の公文書の書体「御家流」によるもので、いずれも文末に最後の高遠藩主、内藤頼直(在任1859~69年)を表す「若狭」の名が記されているほか、高札の裏側に「沢渡村」の記述があることから、殿島村からの分村が許された慶応3(1865)年前後、明治維新直前の高札の可能性が高いという。
キリスト教を禁じる高札では、信者の通報も要請。司祭は銀500枚、宣教師ら銀300枚などと賞金を設け、かくまった場合にはそこの名主や五人組も連帯責任を問われるなどと記している。
年貢米などを保管したとされる宝蔵庫が残る橋爪さん宅の西側は、伊那街道と高遠方面へ向かう街道などの交差点となっていることから、この場所に高札場があったのではとしている。
高札は老朽化した土蔵を取り壊した際に発見された。橋爪さんの曽祖父は、明治時代に西春近村の2代目村長を務めた飯島鎮平氏。橋爪さんは「何らかの理由で、曽祖父が預かったものかもしれない」と推測している。
池上さんは「板肌に損傷がなく、これだけきれいな状態で残っているのは驚き。何らかの事情で実際には掲げられなかった可能性もあり、幕末期の混乱をうかがうことができる」と話している。
同公民館の文化祭は17、18の2日間。
兵庫
はばタンと学ぼう:大鳥圭介ってどんな人? 殖産興業に尽力した学者 /兵庫
「おおとり・けいすけ」って知ってるかい?と尋ねられ、「“ポテチン”がギャグで漫才師の鳳啓助」と答えた人は普通の人。「江戸から明治時代の軍人・学者で殖産興業(しょくさんこうぎょう)にも尽力した大鳥圭介だよ」と答えた人は相当の歴史通だね。今回はその圭介について出身地の上郡町郷土資料館の島田拓(ひろし)・学芸員(36)に解説してもらおう。
圭介は1832(天保3)年、細念(さいねん)村(現・上郡町岩木)で、医者の長男として誕生。勉強好きで、岡山藩の学問所・閑谷(しずたに)学校(岡山県備前市)や大坂(大阪)では緒方洪庵(おがたこうあん)の適塾(てきじゅく)で学び、江戸に出て幕府の歩兵奉行(ほへいぶぎょう)に登用されました。
戊辰(ぼしん)戦争では、土方歳三(ひじかたとしぞう)らと共に箱館(函館)・五稜郭(ごりょうかく)で明治政府軍と徹底抗戦したが、敗れました。本来は「死刑」のはずですが、語学が堪能だったことから政府に取り立てられ、米英に留学。帰国後は産業の発展に尽力し、活版印刷を導入。また写真機を作ったとも言われ、いわば「日本版のレオナルド・ダビンチです」。
どう、島田学芸員の話で、圭介の人となりが分かったかな。町役場前に立派な銅像があるのに、町の人たちもあまり圭介のことを知らなかったんだ。でも、町はアニメ「けいすけじゃ」のCDを作ったり、有志が「けいすけ塾」も設立して知名度もアップしつつあるよ。
今、資料館では「生誕180年記念特別展」(12月2日まで、無料、月曜休館)も開き、圭介の漢詩(かんし)が書かれた屏風(びょうぶ)や掛け軸、額を展示してるよ。【小泉邦夫】
日本のレオナルド・ダビンチって何となく榎本さん+大鳥さんかなと思います。
山口
特別展:「薩長盟約」 幕末の息遣い感じて 龍馬の「八策」など125点−−下関市立長府博物館 /山口
幕末史上、重要な転機となった「薩長和解」と下関との関わりを明らかにしようと、下関市立長府博物館(長府川端、古城春樹館長)で、特別展「薩長盟約と下関 長府藩士と龍馬・慎太郎のキセキ」が開かれている。
下関で「薩長和解」に向けた会談があったことを示す当時の日記や、長府藩士で坂本龍馬の活動を支えた三吉慎蔵が西郷隆盛に贈った赤間硯(すずり)、中岡慎太郎の書状など125点を展示している。
中でも、龍馬が起草した大政奉還後の政体案「新政府綱領八策」の書は、これまで二つが確認され、国立国会図書館と長府博物館にそれぞれ所蔵されているが、20年ぶりにそろって公開。二つの資料の微妙な差異を確かめることができる。
課外学習で来館した市立長府中の林純郎君(13)、諸井克哉君(12)、福間千大君(13)は「これを龍馬が書いたと思うとすごい。もっと下関の歴史を知りたいです」と興味津々だった。
古城館長は「今展示は本館の幕末展示の集大成ともいうべき企画です。下関の幕末の息遣いを感じてほしい」と来場を呼びかける。
今月18日までで、午前9時半〜午後5時。一般500円、大学生300円、18歳以下や市内の65歳以上などは無料。同博物館(083・245・0555)。【平川昌範】
〔下関版〕
鹿児島
12月、鹿児島市などで初の幕末歴史検定
2016年の薩長同盟締結150周年を記念した第1回薩長幕末歴史検定が12月16日、鹿児島、山口の両県と東京都、大阪府の4カ所で開催される。検定を通し、両県の歴史観光の情報を発信し観光客誘致を図る。
主催は同検定運営事務局(日本出版販売内)で、両県の観光連盟が後援する。
試験は2級(中級、5600円)、3級(初級、4700円)。いずれも50分間で、マークシート80問の4者択一方式。正答55問以上が合格となる。
郵送の申し込みは25日まで。全国主要書店や両県の観光施設に置いている願書(郵便払込票)で申し込む。公式サイト=http://www.kentei-uketsuke.com/satcho/=は12月2日が締め切り。日本出版販売=03(3233)4808。
ブックレビュー
幕末維新変革史(上・下) 宮地正人著 転換期の諸相を多角的に叙述
かつてある高名な歴史学者が、「通史を書くのは地獄だ」と語っていた。一次史料による実証を旨とする専門史学は、往々にして、史料批判による通念の打破や個別的単発的事象の緻密な考証に専心する傾向がある。かくして、歴史を長期的な視野で把握する「通史」は、良心的研究者からは敬遠される。だがそれは、歴史(history)の奥底にある「物語」(story)という原義を喪失させかねない。その時代の人や社会を包み込み突き動かす歴史の奔流を総体的につかみ取ろうとする営みは、学とは異質な“詩”の領分として、小説など文学の世界に委ねられる。
(岩波書店・各3200円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)
著者は厳密な実証的手法で著名な日本史家である。その仮借ない史料批判は、世間で流布する歴史像を時に厳しく指弾してきた。本書は、そのような学界の大御所である著者が満を持して送り出した物語的歴史学の大作であり、著者自身が強く意識している島崎藤村の『夜明け前』への学問的オマージュともいえる。本書を繙(ひもと)けば、幕末維新の歴史的転換期の諸相が国際関係、政局、思想、文化、社会運動、民衆意識といった網羅的な観点から、そして政治外交史や社会史さらにはグローバルヒストリーの手法も動員して多角的に叙述され、しかもいずれの論述も豊かな史料的裏付けをもって綴(つづ)られていることに驚嘆させられる。読者は、あたかも有機的に織りなされた歴史の一大タペストリーを展覧したかのような読後感に浸れるだろう。
一次史料がふんだんに引用された本書を読むことは、よほどの歴史好きでなければ難しいかもしれない。だが、国際環境の激変と資本主義の世界化という外圧のなかで、それに対抗し対応するかたちで民族観念が醸成され、下からの社会変革の運動となって湧きあがるも、やがては上からの国家の論理によって挫折を余儀なくされる辛酸の物語は、極めて今日的でもある。評者としては、やはりこの時期の時代精神を刻印する公議公論の理念が維新後の国家建設に化体していくという別個の物語にも関心があるが、それもこの雄編が与えてくれた歴史学への宿題といえるだろう。
(国際日本文化研究センター准教授 瀧井一博)
エンターテインメント
綾瀬はるか主演『八重の桜』ポスター完成 “幕末のジャンヌ・ダルク”披露
女優の綾瀬はるかが主演する来年のNHK大河ドラマ『八重の桜』(1月6日スタート、毎週日曜 後8:00)のメインポスターが21日、公開された。綾瀬演じる主人公・八重が「幕末のジャンヌ・ダルク」と言われる所以でもあるスペンサー銃を手にした凛々しい姿を見せている。
綾瀬はるか、『八重の桜』クランクイン「一歩一歩、大事に」
天然キャラのイメージがある綾瀬が、女優としての本領を発揮。タイトルにもある桜を大きく描いた鮮やかなピンクの打掛けをまとい、美しくもありながら、真剣なまなざしは、強い意志で時代を切り開くヒロインを表現している。
コピーの「この時代、咲いてみようじゃないの●」(●=ハートマーク)には、「どんな時代であろうと力強く悔いなく生き抜いてみようじゃないの!」といった強い思いが込められている。
同ポスターは、12月から全国のNHK放送局ロビーや、ドラマの舞台地である福島県などで掲出される予定。
大河ドラマは歴史の再現ドラマでなく史実ネタのエンターテインメントだと割り切ってお迎えしようと思います。
それでも会津側が主役のドラマは嬉しかったりして。
伊藤英明の渾身新作、今度は大島優子に感動の涙を
[映画.com ニュース] テレビ東京新春ワイド時代劇「白虎隊~敗れざる者たち」の発表会見が11月21日、都内で行われ、主演の北大路欣也はじめ、黒木瞳、国仲涼子、伊藤英明、小林稔侍、岸谷五朗ら主要キャストが役衣装でそろった。北大路が「全シーンにスタッフと出演者が全身全霊を込めた」という渾身作。先日、主演映画「悪の教典」をAKB48の大島優子に全否定される憂き目にあった伊藤も「1月2日の7時間(の放送の間は)、永遠に感動の涙を流させる自信がある」と胸を張った。
【フォトギャラリー】「白虎隊~敗れざる者たち」発表会見の模様はこちら
正月恒例の長尺時代劇。来年は幕末に散った白虎隊を描く。北大路演じる会津藩家老、西郷頼母とその家族の物語を中心に、時代に敗れ去った会津の運命から、命の尊さを紡ぐ。物語の舞台であるとともに東日本大震災で甚大な被害を受けた福島を応援する思いも込め、時代劇ながら撮影は同県など関東だけで行っている。北大路は会津若松ロケを「熱いものがこみあげてきた」と感慨深げに振り返り、残りわずかのスケジュールに「最後まで真心を込めて務めたい」と力を込めた。
伊藤は会津藩主、松平容保役を演じる。凛々しい陣羽織姿で「肖像画にある病弱そうな感じと違い、強そうな感じになってしまった」と笑わせながら、「同じ岐阜出身ということで縁深いものを感じながら演じた」と話した。黒木が主人公・頼母の妻・千重子役、国仲が頼母の妹・眉寿子役、小林が頼母の親友・萱野権兵衛役、岸谷は土方歳三役。白虎隊士役は須賀健太、中村蒼ら。
黒木は、演じた会津女性について「潔く、強いですよね」と心打たれたよう。国仲は、監督から恋愛担当を任されたと言い、「思いっきり恋愛しました。ドキドキしっぱなしでした」とはにかんだ。念願の土方役を演じた岸谷は、初共演となった年下の伊藤から「頼れる兄貴分で、是非お酒を酌み交わしたい」とラブコールを送られ快諾していた。主題歌「風歌 KAZEUTA」を書き下ろした加藤登紀子も駆けつけた。脚本はジェームス三木。放送は、来年1月2日午後5時から一挙7時間。テレ東系列各局のほか、福島中央テレビでも1~2月にかけ放送される。(映画.com×文化通信.com)
テレビ東京の新春時代劇も白虎隊なんですね。でも西郷頼母一家とその家族を中心って……白虎隊ってタイトルがいいのかしら……(汗)。
伊藤英明さんの容保様、とてもお似合いです。岸谷五朗さんが土方歳三なんですね、かつて日本テレビの年末年始の時代劇『白虎隊』で土方さんを演じた近藤正臣さんが自分的には映像的にデフォなのですが、コメント見るとかなり熱演されているのでちょっぴり期待してみます。
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ようやく秋らしい青空に恵まれた一日。一年で一番過ごしやすい秋と春が年々短くなっているような気がするのは、私の気のせいでしょうか……(汗)。
北海道
伝統「御徒士行列」 上ノ国八幡宮渡御祭
福島
「歴ドル」会津親善大使に 小日向えりさんに任命証
東京
最後の浮世絵師「没後120年記念 月岡芳年」 「血みどろ絵」で閉塞感を打破
京都
記事の見出しに「新選組旧屯所」と紹介され、どきーん。八木邸のことでしたか。
7年間で1億8千万とは、巨額な(汗)……歴史的な建物を先祖代々維持していくことの大変さに敬意を抱いているからこそ、内ほんのいくばくかを投じた身としては「私達歴史好きから集めた所得をちゃんと申告しないで税金を浮かすなんて(涙)」という気持ちを抱かずにいられません。
新選組旧屯所が所得隠し 大阪国税局指摘、拝観料少なく申告
新選組ゆかりの菓子店が所得隠し=1億8000万円-大阪国税局
新選組ゆかりの和菓子店、1億8千万円所得隠し
新選組旧屯所、1億8000万円所得隠し 大阪国税局が指摘
それにしても鶴屋鶴寿庵側のコメントが所得隠しの事実を否定するものから認めた上で改善していると述べているものまでぶりまくりなんですが(汗)……取材時期や取材者によって違うのでしょうか。
兵庫
明石でも幕末「新撰組」活躍 神戸大大学院が古文書調査
鳥取
幕末の鳥取藩題材 市民ら自主制作映画 「維新の魁」ロケ始まる
山口
全国龍馬ファンの集い:幕末の志士に思いはせる 安倍・自民総裁が講演−−下関 /山口
雑記帳:萩で幕末の勉強の様子を体験
佐賀
世界遺産フェスタ:「三重津海軍所跡」紹介 登録へ催し--佐賀 /佐賀
エンターテインメント
宝塚歌劇雪組トップスター・音月桂の笑顔輝くサヨナラ公演、雪組『JIN-仁-』開幕!
北海道
伝統「御徒士行列」 上ノ国八幡宮渡御祭
【上ノ国】大名行列をほうふつさせる上ノ国独自の「御徒士(おかち)行列」が16日、町内で行われた。若者が左右の足を高く振り上げて進む姿に、沿道の町民が見入った。
この行列は、江戸時代中期にルーツを持つとされる古里の伝統で、上ノ国八幡宮渡御祭の中で行われている。松前藩が上ノ国の民衆に敬意を表し武士だけに認められた裃(かみしも)の着用を、お祭りに限り許したことが始まりという。昭和40年代に一時途絶えたが、同55年ごろに町民の熱意で復活、以来伝統をつないでいる。
行列を先導する猿田彦命に付き従い、裃姿で八幡宮の境内を出発した15人は「やあー、きたり」の掛け声で町内を巡行。日暮れまで練り歩き、沿道の民家でお神酒の振る舞いを受けた。
夜には同八幡宮で町内の子どもと大人が神楽を奏上し五穀豊穣や地域安全・発展を願った。
御徒士行列に参加した、桧山振興局の原田吉信さん(37)と青柳剛さん(40)は「歴史と文化に触れられる貴重な経験で参加できてうれしい。今後も桧山振興局などから参加者が続くことを期待したい」と話していた。
福島
「歴ドル」会津親善大使に 小日向えりさんに任命証
歴史好きアイドル「歴ドル」の小日向えりさん(24)が17日、福島県の会津若松観光物産協会の会津親善大使に任命された。来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公・新島八重らを取り上げた著書「会津に恋して」が発刊される予定で「会津のPRのお手伝いができるよう頑張ります」と、観光復興を期す会津の応援を誓った。
小日向さんは奈良県出身。女性芸能人で唯1、三国志検定1級の資格を持ち「イケメン幕末史」などの著書がある。NHK・Eテレの「高校講座世界史」の司会を務めている。
会津若松市役所で任命式が行われ、室井照平市長が任命証を手渡した。小日向さんは「ありがたき幸せです」と笑顔で受け取った。全国の歴史ファンに対するPRを通じ、会津を訪れる人を増やす役割が期待される。
「会津に恋して」は八重や兄・山本覚馬、夫・新島襄ら幕末の会津に関わる25人の生涯と魅力を分かりやすく紹介した。1冊1470円で、23日に発売される。
東京
最後の浮世絵師「没後120年記念 月岡芳年」 「血みどろ絵」で閉塞感を打破
■「血みどろ絵」で閉塞感を打破
折れたやりが足に突き刺さり、血が足を伝わり床に流れ出る。壁には血染めの手形。そんな状況で平然とおけのお湯を飲む男。挾客(きょうかく)の元祖ともいわれる幡随院長兵衛(ばんずいいん・ちょうべえ)が、丸腰の風呂場で刺殺された場面とされる。なんとも残虐でおぞましい。
「最後の浮世絵師」といわれた月岡芳年の絵だ。その作品は、切腹などで血が噴き出た過激な表現が特徴で「血みどろ絵」とも「残酷絵」ともいわれている。作家の江戸川乱歩、谷崎潤一郎、三島由紀夫らが絶賛。芥川龍之介にいたっては「血みどろ絵」を一時期所蔵していたほどだ。
没後120年を記念した「月岡芳年」展が、東京の太田記念美術館で開催されている。
首がスッパリと刀で切られたり、身体中に矢を受けていたり、妊婦が逆さづりにされたり…。あまりにもショッキングなシーンに、ドキドキしてしまう。歌舞伎や講談の刃傷場面を題材にした「英名二十八衆句(しゅうく)」というシリーズは、画面に血があふれ、凄惨(せいさん)極まりない。ではなぜ芳年は、それほどまでに生臭い血に執着したのか。
「血を多用することで場面を盛り上げたのでは」と、太田記念美術館主幹学芸員の日野原健司さん(37)は解説する。確かに鮮烈な血は人目を引く。
芳年は若くして才能を発揮した。浮世絵師の歌川国芳(1797~1861年)に入門し、3年がたった15歳のころに描いた「源平合戦」の絵が高く評価される。20歳のころには売れっ子絵師として活躍した。「血みどろ絵」の一方で、「芳年武者无類(むしゃぶるい) 源牛若丸 熊坂長範」といった軽快でさわやかな絵もある。ひらりと宙に舞って太刀を振るう牛若丸の劇的な構図は、現代の劇画のようでもある。
芳年が生きた幕末は不穏な時代だった。1853年には黒船が来航。55年には安政の大地震、60年には桜田門外の変が起きた。一揆が多発し、暗殺が横行。そうした不安な時代にあって、人気を博した。
芳年は昨年あたりから雑誌などで特集されたり、本が出版されるなど隠れたブームとなっている。新人物往来社では昨年6月に『衝撃の絵師 月岡芳年』(平松洋解説、2205円)を出版。担当編集者は「現代の劇画に通じる現代性が受けているかも」と、好調な売れ行きの背景を推測する。一方、美術評論家の平松洋(ひろし)さん(49)は「芳年は実際の死体を見て描いているのでリアリティーがある。先が見えない現代も幕末と似ていてリアルな表現が求められているのかもしれない」と話す。
閉塞(へいそく)感に包まれた時代には、平穏な絵よりも、むしろ血のほとばしるリアルで激しい色彩の絵の方が刺激的で、好まれるのかもしれない。(渋沢和彦)
■幕末が生んだ特異な3絵師
月岡芳年の師匠は、江戸時代末期に活躍した浮世絵師の歌川国芳(くによし)だった。高い塔のある風景を描き、現代では「江戸のスカイツリー」などといわれて話題になった鬼才だ。「宮本武蔵と巨鯨」という作品では、鯨と戦う武蔵を描き、強さを強調。巨大な骸骨や鋭い爪を持つ化け猫を描くなど、奇想天外な作品を送り出した。芳年は、この特異な絵師に師事したことも自身の芸術に大きな影響を与えたようだ。
国芳の門人には、河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)(1831~89年)という個性的な絵師もいた。川で拾った生首を写生したという伝説も持つ。目が飛び出たような人物を描写するなど奇怪さが特徴。幕府と長州藩の対立を無数のカエルの兵隊に見立てた風刺的な作品も多い。
3人の絵師は、おどろおどろしい画風から、これまでは芸術的な視点ではあまり認められていなかったが、近年は研究者の間で再評価の機運が高まっている。
【プロフィル】月岡芳年
つきおか・よしとし 天保10(1839)年、江戸に生まれた。歴史画、美人画、武者絵など多様な浮世絵を制作。浮世絵が需要を失いつつあった時代の中で売れっ子になった。神経衰弱に悩まされながら制作を続け、明治25(1892)年に53歳で死去した。
【ガイド】「没後120年記念 月岡芳年」は11月25日まで、太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1の10の10)。代表作や新発見を含む240点で全容を紹介する。休館日は月曜と展示替えの29日~31日。入館料一般1000円、大学生700円、中学生以下無料。問い合わせは、ハローダイヤル(電)03・5777・8600。
京都
記事の見出しに「新選組旧屯所」と紹介され、どきーん。八木邸のことでしたか。
7年間で1億8千万とは、巨額な(汗)……歴史的な建物を先祖代々維持していくことの大変さに敬意を抱いているからこそ、内ほんのいくばくかを投じた身としては「私達歴史好きから集めた所得をちゃんと申告しないで税金を浮かすなんて(涙)」という気持ちを抱かずにいられません。
新選組旧屯所が所得隠し 大阪国税局指摘、拝観料少なく申告
幕末に新選組が最初に活動拠点となる屯所を置いたことで知られる八木家が経営する和菓子店「京都鶴屋鶴寿庵」(京都市中京区)が大阪国税局の税務調査を受け、2010年9月期までの7年間で約1億8千万円の所得隠しを指摘されたことが19日、分かった。追徴税額は重加算税を含め約6千万円とみられ、全額納付したという。
京都鶴屋鶴寿庵は1990年に株式会社として設立。幕末時のまま残る八木家の住宅を「壬生屯所旧跡」として茶菓子代込みで1人当たり千円の拝観料で公開している。
関係者によると、入場者数を実際より少なく計上し、拝観料収入の一部を除外して申告しており、国税局は重加算税の対象となる「仮装・隠蔽」行為があったと判断したとみられる。除外した売り上げは建物の修繕費などに充てていたという。
京都鶴屋鶴寿庵は取材に対し、税務調査を受けたことは認めた上で「そのような(所得隠しの)指摘を受けたことはない」としている。
八木家は新選組の前身となる浪士隊の宿舎となり、1863年に新選組が発足すると、最初の屯所になった。初代局長、芹沢鴨が暗殺された場所としても知られる。〔共同〕
新選組ゆかりの菓子店が所得隠し=1億8000万円-大阪国税局
幕末に新選組が活動拠点「壬生屯所」を置いたことで知られる八木家が経営する和菓子製造・販売会社「京都鶴屋鶴寿庵」(京都市中京区)が大阪国税局の税務調査を受け、2010年9月期までの7年間で約1億8000万円の所得隠しを指摘されていたことが19日、分かった。追徴課税は重加算税を含め約6000万円で、既に納付した。
関係者によると、同社は八木家住宅を「壬生屯所旧跡」として、茶菓子代込みで1人1000円の拝観料で公開。入場者数を実際より少なく計上、収入の一部を売り上げから除外しており、仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う悪質な所得隠しと判断されたもようだ。(2012/10/19-18:13)
新選組ゆかりの和菓子店、1億8千万円所得隠し
幕末の京都で新選組の活動拠点となった八木家が経営する菓子製造販売会社「京都鶴屋鶴寿庵
かくじゅあん
」(京都市中京区)が大阪国税局の税務調査を受け、2010年9月期までの7年間で約1億8000万円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。
同社は重加算税を含め追徴税額約6000万円を全額納付したという。
関係者によると、同社は幕末時のまま残る八木家住宅を「壬生
みぶ
屯所旧跡」として、茶菓子代込み1人1000円の拝観料で公開している。入場者数を実際より少なく計上し拝観料収入の一部を売り上げから除外していたといい、同国税局は、仮装・隠蔽を伴う所得隠しと判断したとみられる。
同社は「拝観料収入を建物修繕費などに使っていたが、現在は適正に処理している」としている。
(2012年10月19日11時48分 読売新聞)
新選組旧屯所、1億8000万円所得隠し 大阪国税局が指摘
幕末に新選組が最初に活動拠点となる屯所を置いていたことで知られる八木家が経営する和菓子店「京都鶴屋
つるや
鶴寿庵
かくじゅあん
」=京都市中京区=が大阪国税局の税務調査を受け、2010年9月期までの7年間で約1億8千万円の所得隠しを指摘されたことが18日、分かった。
追徴税額は重加算税を含め約6千万円とみられ、全額納付したという。
京都鶴屋鶴寿庵は1990年に株式会社として設立。幕末時のまま残る八木家の住宅を「壬生屯所旧跡」として茶菓子代込みで1人当たり千円の拝観料で公開している。
関係者によると、入場者数を実際より少なく計上し、拝観料収入の一部を除外して申告しており、国税局は重加算税の対象となる「仮装・隠蔽
いんぺい
」行為があったと判断したとみられる。除外した売り上げは建物の修繕費などに充てていたという。
八木家は新選組の前身となる浪士隊の宿舎となり、1863年に新選組が発足すると、最初の屯所になった。初代局長芹沢鴨が暗殺された場所としても知られている。
京都鶴屋鶴寿庵は取材に対し、税務調査を受けたことは認めた上で「そのような(所得隠しの)指摘を受けたことはない」としている。
それにしても鶴屋鶴寿庵側のコメントが所得隠しの事実を否定するものから認めた上で改善していると述べているものまでぶりまくりなんですが(汗)……取材時期や取材者によって違うのでしょうか。
兵庫
明石でも幕末「新撰組」活躍 神戸大大学院が古文書調査
幕末期、大阪湾に入る外国船に備える役割を担った明石藩が、西洋式砲術を学んだ農兵隊「新撰組」を組織していたことが、神戸大大学院人文学研究科地域連携センター(神戸市灘区)の古文書調査で明らかになった。文書には兵への給与や褒賞を示す記述もあり、同センターは「明石藩の軍制改革を知る貴重な手がかり」と注目している。(小林良多)
明石藩に関する史料は太平洋戦争中の空襲などで多くが失われた。そんな中、家老・黒田家の関係者が今年6月に明石市に寄贈した当時の当主日記や、藩領だった神戸市北区の旧家で見つかった文書などから「新撰組」について解明が進んだ。
史料によると、藩主の命で1863(文久3)年ごろに農民が集められ、月2度の砲術訓練が課せられた。翌年には「新撰組」と命名され、京で長州藩兵が幕府側諸藩と戦った「禁門の変」が起きると、兵庫津(現在の神戸市兵庫区)の警衛に15人が参加。城下で鉄砲の試し撃ちを行う様子も記され、西洋式砲術を学んだ部隊が幕末期の動乱の中で運用された様子がうかがえる。
また、藩発行の紙幣による給与支払い▽農作業を理由に嘆願すれば脱退できたこと▽褒美として名字を名乗ったり帯刀が許されたりしたこと‐など、待遇面についても記されていた。
新撰組は4年後の67(慶応3)年に解散しており、同センターの前田結城研究員(29)は「軍事は武士の特権だけに、農民を取り込む西洋化には藩士の反発もあったはず。最初は農兵を区別したが、このころには配慮が不要になったのかもしれない」とする。
同時期に京で治安維持に当たった“本家”の「新選組」も農民出身者を含む部隊。名称が同じ点について、前田研究員は「民衆から新たに選んだ部隊という意味で自然に名付けられたのでは」と分析している。
【農兵】江戸末期、開国に伴う外国船来航や頻発する一揆への対策として、幕府や各藩などが農民を軍事徴用した。兵庫県内では姫路藩や赤穂藩などが部隊をつくったとされる。
鳥取
幕末の鳥取藩題材 市民ら自主制作映画 「維新の魁」ロケ始まる
幕末の鳥取藩史を描く市民らの自主制作映画のロケが始まり、1作目の最も重要なシーンが20日、国指定名勝の庭園で知られる鳥取市の古刹(こさつ)、観音院で撮影された。役者からスタッフまですべて市民らの手作りで10~20分の短編を10話制作し、通して見れば2時間半ほどの大作になる予定。スタッフらは、年内にも1作目を完成させたいとしている。
撮影が始まったのは、全編完成時の第4話で、佐幕派の藩の重鎮、黒部権之介と勤王派の堀庄次郎が、藩政の行方をめぐって京都の本圀寺で激論を繰り広げたエピソードの場面。堀は、水戸藩主だった徳川斉昭の5男で父譲りの尊王攘夷論を唱えていた藩主、池田慶徳の意をくんでいたとされるが、議論は決裂し黒部らは後日、勤王派に襲撃されて命を落としている。
「維新の魁(さきがけ)」と名づけられたこの映画は、同市の元県立図書館長、森本良和さん(55)の呼び掛けに協力者が結集。
難航していたキャスティングは、今回撮影分に登場する黒部役に酒類販売会社「林兼太郎商店」の林憲二社長(59)、堀役にNHKアナウンサーの田中逸人さん(32)が決まり、撮影に臨んでいる。
山口
全国龍馬ファンの集い:幕末の志士に思いはせる 安倍・自民総裁が講演−−下関 /山口
「第24回全国龍馬ファンの集い下関大会」が20日、下関市豊前田町の海峡メッセ下関であった。全国から約360人の龍馬ファンが集まり、幕末の志士の生き方に思いをはせた。
集いは2部構成。第1部では「龍馬と長州−−長府と萩と幕末日本」と題して▽市立長府博物館の古城春樹館長▽京都国立博物館の宮川禎一企画室長▽長崎シーボルト記念館の織田毅館長−−が意見を交わした。
第2部では、自民党の安倍晋三総裁が登壇。講演で「龍馬が問題意識を持って行動したからこそ、日本は明治という黄金時代を迎えることができた」と龍馬の行動力を評価。また、龍馬が起草した8条の国家構想「船中八策」について、「海軍力を強くするというのは、領海が脅かされている現在にも当てはまる」などと指摘した。【平川昌範】
〔下関版〕
雑記帳:萩で幕末の勉強の様子を体験
山口県萩市須佐の益田(ますだ)館で19日、幕末の勉強の様子を体験するイベントがあった。地元の市立育英、弥富(やどみ)両小の6年生計24人が袴(はかま)や和服姿で机に向かったり、刀抜きを学んだ。
益田館は、毛利藩永代家老で須佐領主の益田家の旧宅。体験は同家の郷校「育英館」で若者が勉学に励んだ歴史を知ってもらおうと始められ、今回20回目の節目を迎えた。
授業は書道や刀の抜き方、論語の唱和などで、幕末の育英館をほうふつとさせたが、やはり現代っ子。慣れない正座でしびれた足をさすり「昔でなくてよかった」。【川上敏文】
佐賀
世界遺産フェスタ:「三重津海軍所跡」紹介 登録へ催し--佐賀 /佐賀
世界遺産登録を目指す九州・山口の近代化遺産の一つ「三重津海軍所跡」を紹介して気運を盛り上げようと、「世界遺産フェスタ」が20日、佐賀市川副町早津江の同海軍所跡や佐野常民記念館などで始まった。21日まで。
県や市などでつくる実行委の主催。海軍所は幕末の佐賀藩が船の建造や修理に使った施設で、国内初の実用的木造蒸気船「凌風丸」を完成させた。
フェアでは市が進める海軍所跡の発掘の様子が公開され、担当者が歴史的価値などを解説した。市によると、遺跡の内容確認のための発掘は今年度で終了となるため、「これまで発掘された遺構の全体を見学できるのは最後の機会になる可能性もある」として、来場を呼びかけている。
21日は午前10~11時と午後1~3時に計5回説明会がある。問い合わせは実行委0952・25・7253。【田中韻】
10月21日朝刊
エンターテインメント
宝塚歌劇雪組トップスター・音月桂の笑顔輝くサヨナラ公演、雪組『JIN-仁-』開幕!
輝く笑顔が魅力的な宝塚歌劇雪組トップスター音月桂(おとづき・けい)、舞羽美海(まいはね・みみ)のサヨナラ公演が10月12日(金)、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。ラストステージを飾る演目は、ミュージカル『JIN-仁-』と、ショー『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』だ。
宝塚歌劇雪組『JIN-仁-』の写真
漫画家・村上もとかの大ヒット作で、大沢たかお主演のドラマも記憶に新しい『JIN-仁-』。幕末の江戸を舞台に、現代からタイムスリップした医師・南方仁と町の人々との人間模様を描いた作品だ。江戸の町に蔓延するコロリ(コレラ)、花街・吉原の感染病、花魁・野風の病気など、数々のエピソードをアレンジしながらテンポ良く展開。仁の恋人・結命と、江戸で出会う橘咲を舞羽、坂本龍馬を早霧(さぎり)せいな、橘恭太郎を未涼亜希(みすず・あき)、勝麟太郎(海舟)を専科・北翔海莉(ほくしょう・かいり)……と、さまざまな人物が登場し、舞台を彩る様子を眺めるだけでも面白い。さらには、艶やかさや華やかさ、殺陣の躍動感など和物ならではの美と粋が堪能できる。
現代で恋人を亡くし、空虚な心を埋められないでいた仁が活力と笑顔を取り戻していく様を、緩急つけて表現する音月。咲と結命のふた役を、どちらも意志の強さを持たせながら、真っ直ぐな咲と知的な結命として演じ分ける舞羽。熱く豪快な龍馬を豊かな表情とアクションで表現する早霧。そして北翔や未涼が、どっしりと安定感のある落ち着いた演技と歌唱で舞台の空気を締める。
突然タイムスリップしたことに戸惑いながらも、病や怪我、災難に苦しめられる江戸の人々を笑顔に変え、慕われ、愛されていく仁の姿は、“トップスター音月桂”の姿に自然と重なり、ぐっと胸に迫る。咲との絶妙な距離感、龍馬との友情、恭太郎や勝との信頼関係を描く中で、サヨナラ公演を意識したセリフや演出が散りばめられる。仁を中心に、舞台がどこか温かい空気に包まれているのは、その存在で周りを明るくしてきた音月を中心とする雪組だからこそ出せる空気感だろう。
第2幕のショーは、煌めく衣装をまとった音月のソロからスタートし、心躍るようなリズムのナンバーで躍動感あふれるダンスが繰り広げられる。ダークファンタジーのようなストーリー性のあるシーンに、“イケメン”たちがスタイリッシュなダンスと歌で魅せるシーン、赤い鳥たちが歌い踊るシーンなど、彩り豊かに展開。中でも、音月自らが希望したという大階段での黒燕尾の群舞は惚れ惚れするカッコよさ。舞羽と音月のデュエットも美しく、ずっと観ていたくなるほどだ。ショーでもまたサヨナラ公演ならではの演出に心揺さぶられる場面もあるが、雪組生があふれる笑顔で放つイキイキとした輝きに、自然と笑みがこぼれる。
兵庫公演は11月12日(月)まで上演。また、11月23日(金・祝) ~ 12月24日(月・祝)まで、東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは10月21日(日)一般発売開始。
取材・文:黒石悦子
途切れ途切れで申し訳ありませんが、細々と続けております。
福島
新選組サミットで演武を披露
新島八重の足跡たどる 星亮一さんらが歴史ガイド本
新島八重の生涯と戊辰戦争展:二本松と白河で開催 /福島
新島八重の生涯と戊辰戦争展:二本松と白河で開催 /福島
新島八重、戊辰戦争に迫る 白河で29日にシンポジウム
会津開戦時の様子伝える手記 駐在の米沢藩士ら
白河、二本松で八重の企画展
千葉
「船橋戊辰戦争」知って あす戦跡巡る街歩き
東京
幕末の古地図を片手に深川ツアー28日まで 江東区
福生の酒蔵、150周年記念で復刻酒を販売-新撰組との史実も明らかに
新潟
長岡で米百俵まつり
行列、時代絵巻ほうふつ
長岡・戊辰戦争伝承館で特別展
庄屋、安藤家に焦点
長岡・戊辰戦争伝承館で特別展
庄屋、安藤家に焦点
京都
新選組:芹沢鴨・平山五郎、150回忌で墓を復元 中京・壬生寺で開眼法要 /京都
兵庫
明石でも幕末「新撰組」活躍 神戸大大学院が古文書調査
広島
幕末気分…7日「砂持加勢」
長崎
幕末から明治の長崎写す
エンターテインメント
新選組検定スピンオフ企画 第2弾は体感型イベント「京都市中を巡察せよ!」
テレ東正月時代劇「白虎隊」に伊藤英明と岸谷五朗
年末年始のドラマ「白虎隊」といったら近藤正臣の土方歳三が絶品でした……セリフなしでも十分でした(^_^;)。
コラム
【北の文人 立ち話 高山美香】
子母澤寛、新選組の“真実”を
ブックレビュー
「『朝敵』たちの幕末維新」 幕末史の影に隠れた全国の佐幕派たちの英雄伝
福島
新選組サミットで演武を披露
第13回全国新選組サミットinふくしまは最終日の22日、福島県白河市と会津若松市でさまざまな催しを繰り広げた。サミットは白河新選組同好会と会津新選組同好会の主管で福島民報社などの後援。初めに白河市のマイタウン白河で新選組サミット会議を開催した。全国の新選組同好会が活動状況を発表し、来年度のサミットを東京都北区で開催することを決めた。
会議後、国史跡小峰城跡でサミット出席者が出陣式を執り行った。鈴木和夫市長や和知繁蔵白河観光物産協会理事長らがあいさつ、新選組にゆかりの深い天然理心流の道場生による演武も披露された。出陣式後には白河市内の新選組ゆかりの名所を見学した。午後はバスで会津若松市に移動、同市内の阿弥陀寺で新選組隊士斎藤一をしのんだ。
新島八重の足跡たどる 星亮一さんらが歴史ガイド本
福島県郡山市の歴史作家星亮一さんと戊辰戦争研究会は9日に歴史ガイドブック「新島八重を歩く 激動の幕末~昭和を生きた会津女性の足跡」を潮書房光人社から発刊する。来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公の生涯をたどり、各地に残る史跡を紹介している。
大きく「会津時代」と「京都時代」に分けて、それぞれ土地に縁のある会員や作家ら20人が執筆し、星さんが編集した。
「会津時代」は主に戊辰戦争時の会津藩の人々や史跡などをエピソードを交えながら解説している。「京都時代」では夫・新島襄と暮らした新島旧邸をはじめ、同志社大や八重の墓などを実際に訪ね歩き、現在の様子などを写真や地図などを多く使い分かりやすく記した。
研究会は全国に会員が約80人いる。星さんは「会員が一つになりできた1冊。地域によって見方が変わるさまざまな新島八重を楽しんでほしい」とPRしている。
「新島八重を歩く」はB5判、298ページで2500円(税込み)。
新島八重の生涯と戊辰戦争展:二本松と白河で開催 /福島
来年1月から始まるNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公、新島八重ゆかりの品を集めた「新島八重の生涯と戊辰戦争展」(県観光物産交流協会など主催)が、二本松市歴史資料館と白河市の白河集古苑で開かれている。11月4日まで。
同志社女子大学生が再現した八重のドレスなど129点を展示。男装の写真、直筆の手紙、和歌の短冊が人々の興味を誘っていた。
同市の契約社員、上原智子さん(51)は「八重のドレスを見たくて来た。原発事故以降続いている会津の風評被害を無くしてほしい」と話した。【三村泰揮】
新島八重の生涯と戊辰戦争展:二本松と白河で開催 /福島
来年1月から始まるNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公、新島八重ゆかりの品を集めた「新島八重の生涯と戊辰戦争展」(県観光物産交流協会など主催)が、二本松市歴史資料館と白河市の白河集古苑で開かれている。11月4日まで。
同志社女子大学生が再現した八重のドレスなど129点を展示。男装の写真、直筆の手紙、和歌の短冊が人々の興味を誘っていた。
同市の契約社員、上原智子さん(51)は「八重のドレスを見たくて来た。原発事故以降続いている会津の風評被害を無くしてほしい」と話した。【三村泰揮】
新島八重、戊辰戦争に迫る 白河で29日にシンポジウム
幕末の会津藩に生まれた新島八重の生涯と戊辰戦争をテーマとしたシンポジウムは29日午後2時から福島白河市文化センターで開かれる。主催の県は参加者を募っている。
同じテーマの企画展が市内で開催されていることに合わせた催し。来年のNHK大河ドラマで八重を主人公とした「八重の桜」が放送されるのにちなんだ。
白河高教諭の植村美洋さんが「戊辰戦争最大の激戦白河口の戦い」、同志社大同志社社史資料センター社史資料調査員の小枝弘和さんが「ハンサムウーマン新島八重の魅力」と題して講演する。冒頭、ふくしま八重隊の演技披露もある。
入場は無料だが、事前の申し込みが必要。24日までインターネットの県「八重の桜」特設サイト(http://www.yae―mottoshiritai.jp)で受け付けている。ファクスの申し込みも可能。問い合わせは事務局(ル・プロジェ内) 電話024(995)3879へ。
事務局の斎藤祐一郎さんと増子麻衣さんは18日、福島民報社を訪れ、参加を呼び掛けた
会津開戦時の様子伝える手記 駐在の米沢藩士ら
戊辰戦争の一戦、会津戦争の始まりの様子を伝える文書を、奥羽越列藩同盟を組み、会津藩とともに新政府軍と戦った米沢藩の藩主の子孫がまとめていたことが28日分かった。会津藩に駐在した米沢藩士らの手記や証言を基にしたもので、藩士は来年のNHK大河ドラマのヒロイン、新島八重(旧姓山本)の実家に寄宿していた。
文書は戊辰戦争後、米沢藩主だった上杉家が編さんした「米沢戊辰実記 会津部」で、山形県米沢市の市立米沢図書館に所蔵されていた。
実記によると、会津藩の砲術師範を務めていた八重の父、山本権八の家に米沢藩士の内藤新一郎と蔵田熊之助が寄宿。内藤は、八重の最初の夫で藩校教授だった川崎尚之助の弟子となった。
実記では1868年8月の鶴ケ城(現福島県会津若松市)での戦いの前日、猪苗代城(現猪苗代町)の兵士らが猪苗代城に自ら火を放ち、敗走したとされ「会津藩士が『敵が攻めてきた。鐘が鳴ったら(鶴ケ)城に入れ』と言い回っている」などと、新政府軍が迫っている様子を記している。
戦い当日の早朝、内藤らは会津の戦況を伝えるため、山本家で急いで朝食を済ませ、米沢に出発した。この時の城下の様子を「辺り一面が黒煙に包まれ、銃丸が雨のように飛び交っている」と表現している。
米沢図書館や文書を発見した歴史研究家、あさくらゆうさんによると、米沢藩からの駐在は当時、数人おり、援軍を出すための情報収集などをしていたという。八重の実家は焼失し、八重と母親らは70年ごろの約1年間、米沢の内藤家に身を寄せた。
あさくらさんは「内藤は川崎に恩を感じ、八重らを米沢に招いたのだろう」と指摘している。
▼会津戦争 1868年8月下旬から9月下旬、会津藩に加え、米沢藩などの奥羽越列藩同盟軍が新政府軍を相手に福島県内を中心に戦った。会津藩は鶴ケ城に約1カ月籠城して抗戦したが、降伏した。集団自決した白虎隊の悲劇でも知られる。〔共同〕
白河、二本松で八重の企画展
特別企画展「新島八重の生涯と戊辰戦争展」は福島県白河市の白河集古苑と二本松市歴史資料館の2会場で14日、開幕した。11月4日まで開かれている。
県と両市、県観光物産交流協会の主催。同志社社史資料センターなどが所蔵する八重の生涯をたどる貴重な資料と戊辰戦争に関する展示品が並んでいる。
白河集古苑では「新島八重の生涯」と「戊辰白河口の戦い」の2つのテーマに分けた2会場に合計126点を展示した。セレモニーでは星春男県観光交流局長、鈴木和夫白河市長があいさつ、落合万里子同志社社史資料センター事務長が祝辞を述べ、関係者がテープカットした。
二本松市歴史資料館には八重が戊辰戦争時に所持していたとされる懐剣拵(こしらえ)や直筆の和歌、写真パネルなどと、二本松藩に関する資料合わせて129点が並んでいる。京都府の同志社女子大の学生が再現した八重のドレスは、夫・新島襄が着用したコートやズボンとともに飾られている。セレモニーでは、村田文雄副知事、三保恵一市長があいさつし、西村卓同志社大副学長が祝辞を述べた。
両会場とも入場無料。時間は午前9時から午後5時まで。
(2012/09/15 09:22カテゴリー:歴史・伝統)
千葉
「船橋戊辰戦争」知って あす戦跡巡る街歩き
歴史の陰に埋もれた「船橋戊辰(ぼしん)戦争」で亡くなった兵士を鎮魂し、戦跡を巡る街歩きが二十八日、船橋市中心部で行われる。市観光協会主催で、今春発足したボランティア「ふるさと案内マイスター」が、ゆかりのスポットを紹介する。
船橋戊辰戦争は、明治元(一八六八)年、幕府軍と新政府側の官軍が、現在の市内で衝突した激しい戦闘。幕軍の本営は船橋大神宮に置かれた。
同神宮の御鎮座千九百年を記念し、協会が戦跡巡りを催したところ、好評だったため、二回目を企画した。両軍の兵士をまつった海神念仏堂や墓所のある三つの寺など、約二・五キロのコースをマイスター七人と一緒に回っていく。
「明治政府によって逆賊とされ、きちんと埋葬されなかった幕軍兵士もいたと伝えられ、路傍に残る彼らの鎮魂の石など、忘れられた歴史を知ってほしい」と同協会。無料。京成船橋駅西口に集合し、午前九時半出発。先着二十人。大雨の際は中止。問い合わせは、協会のふなばし街歩きネットワーク=電047(422)0596=へ。 (堀場達)
東京
幕末の古地図を片手に深川ツアー28日まで 江東区
最近人気を集めている古地図を見ながら東京都江東区内を歩く「永代橋とかつての掘割風情を楽しむふかがわ散歩」が25日、始まった。28日まで計8回のツアーが予定されている。
参加者は、配られた文久2(1862)年の古地図の複写と見比べながら、江戸時代に架けられた永代橋跡や、蔵の町として栄えた福住などを約2時間半かけて散策した。
案内は、区民ら81人が登録する観光文化ガイド。今回はうち32人が同行する。
同区門前仲町の歴史建造物「深川東京モダン館」に集合した約20人の参加者は、伊能忠敬住居跡、渋沢栄一宅跡、赤穂浪士休息地などを経て隅田川テラスへ。佐賀では、幕末のまま残る運河や道路を歩き、深川風情を楽しんだ。
深川江戸資料館(同区白河)は、江戸期の佐賀の街並みを実物大で再現しており、参加者は歩いてきた平成の佐賀を思い出しながら、高さ9・7メートルの火の見やぐらや船着き場、船宿、長屋などを見学した。
主婦、石川和子さん(76)は「大好きな時代劇に出てくる地名の町を歩いてみたかった」、観光文化ガイドの一人、関戸淳一さん(68)は「知らなければ通り過ぎてしまう観光スポットを丁寧に案内できる」と話していた。
ツアーは午前10時と午後1時からの2回実施(26日は午後のみ募集)。要事前申し込み。定員各回20人。参加費200円。申し込みは区文化観光課(電)03・3647・8588。
福生の酒蔵、150周年記念で復刻酒を販売-新撰組との史実も明らかに
福生の酒造「石川酒造」(福生市熊川、TEL042-553-0100)が10月1日、来年迎える150周年を記念して造った復刻酒「たまの八重桜(やえさくら)」を発売する。
酒質は現代風のものとしたが、ラベルは当時のデザインを使った。素朴な純米酒は試飲会などで「落ち着く味」と評され、同酒造の石川太郎社長は「逆に最も石川酒造らしい味なのでは」と話す。
同酒造を経営する石川家は、徳川幕府が開かれた1600年前後より同地(当時の熊川村)の名主を請け負っていたといわれ、幕末期の1863年より、余った米で酒造りを始めたことで石川酒造が誕生。当時、川向かいの小川村で名主をしていた小川家の酒蔵を借り醸造していたため、小川家の銘柄「八重菊」にちなみ「八重桜」として販売を始めた。
同酒造の誕生と同年同月、多摩地域の若者で結成された新撰組。昨年、同酒造を天然理心流心武館の大塚篤館長が訪れた際、新撰組との因果関係を知らされた。
新撰組を生んだ天然理心流の道場を支援する賛助会員の筆頭に、当時の石川当主の名前が刻まれており、古くからの支援者だったことが判明。昨年、現17代当主も先祖同様、賛助会員の筆頭に名を連ねた。18代目となる同酒造の石川太郎社長は「最後は遠くバラバラに散った義兄弟の魂が一つにたどり着ける場所を」と大塚篤館長に申し入れ、現在、敷地内の酒造に同館道場を開く準備も進めている。
「創業150年となる年、こうした歴史的な事実を知ったことに運命的なものを感じる」と石川さん。「日本の文化や歴史と共に、この150年前の復刻酒を楽しんでほしい」と参加を呼び掛ける。
同酒造では10月27日、「秋の八重桜を愛(め)でる会」を開催。第1部は料理研究家・やまはたのりこさんの講話「酒かすの健康・美容効能・酒かすを楽しむ話」を、第2部は蔵見学を、第3部は「たまの八重桜」を味わう会食を、それぞれ行う。会費は7,000円。11時30分より受付開始。参加者全員に土産が付くほか、着物で来場すれば特典も用意する。申し込みは同酒造まで。
新潟
長岡で米百俵まつり
行列、時代絵巻ほうふつ
江戸時代から伝わる人材育成の精神を広める「米百俵まつり」が6日、長岡市で開かれた。時代行列には、甲冑(かっちゅう)姿の武士などに扮(ふん)した市民ら約500人が中心市街地を勇壮に行進。時代絵巻さながらに、戦国時代や戊辰戦争の当時の様子を再現した。
市などでつくる実行委員会が主催し、今年で11回目。時代行列は「戦国・江戸時代」「戊辰戦争と長岡」のテーマ別に分かれて練り歩いた。
長岡・戊辰戦争伝承館で特別展
庄屋、安藤家に焦点
小学校設立や地域文化の創造などに尽力した長岡市新組地域の庄屋、安藤家のことを知ってもらおうと、同市大黒町の北越戊辰戦争伝承館で特別展「大庄屋安藤家と戊辰戦争」が開かれている。
同館は、幕末の北越戊辰戦争で激戦地となった新組地域の歴史を後世に伝えようと、住民が市に働き掛け、ことし5月末開館した。特別展は今回が初めて。同展は10月21日まで。
長岡・戊辰戦争伝承館で特別展
庄屋、安藤家に焦点
小学校設立や地域文化の創造などに尽力した長岡市新組地域の庄屋、安藤家のことを知ってもらおうと、同市大黒町の北越戊辰戦争伝承館で特別展「大庄屋安藤家と戊辰戦争」が開かれている。
同館は、幕末の北越戊辰戦争で激戦地となった新組地域の歴史を後世に伝えようと、住民が市に働き掛け、ことし5月末開館した。特別展は今回が初めて。同展は10月21日まで。
京都
新選組:芹沢鴨・平山五郎、150回忌で墓を復元 中京・壬生寺で開眼法要 /京都
幕末を駆け抜けた新選組の草創期幹部、芹沢鴨(かも)と平山五郎の150回忌に合わせ、京都市中京区の壬生寺(松浦俊海貫主)にある墓が復元され、16日、開眼法要があった。
芹沢は水戸藩出身で、新選組筆頭局長を務めた。平山は芹沢の腹心だった。2人は1863(文久3)年、同寺近くの八木邸で隊内粛正により暗殺されたとされる。
二人の名を刻んだ墓は新選組によって同寺墓地に建てられ、1967年ごろ、同寺境内の壬生塚に移転、再建された。しかし、当初の和泉石(大阪府産)ではなく、御影(みかげ)石で作られたため、「趣が異なる」との声も上がっていた。今回、同寺が今は希少となった和泉石を調達し、再建前の古写真を元に大きさ(高さ54・5センチ、幅24・5センチ、奥行き15・5センチ)や文字を忠実に再現した。
法要には、新選組を顕彰する「京都新選組同好会」の“隊士”ら関係者約30人が参列。同会で芹沢役を務める越後修身(おさみ)さん(65)=同区=は「墓の再建は念願だった。男らしく、怖い物知らずだった芹沢を多くの人に知ってもらいたい」と話していた。【村元展也】
兵庫
明石でも幕末「新撰組」活躍 神戸大大学院が古文書調査
幕末期、大阪湾に入る外国船に備える役割を担った明石藩が、西洋式砲術を学んだ農兵隊「新撰組」を組織していたことが、神戸大大学院人文学研究科地域連携センター(神戸市灘区)の古文書調査で明らかになった。文書には兵への給与や褒賞を示す記述もあり、同センターは「明石藩の軍制改革を知る貴重な手がかり」と注目している。(小林良多)
明石藩に関する史料は太平洋戦争中の空襲などで多くが失われた。そんな中、家老・黒田家の関係者が今年6月に明石市に寄贈した当時の当主日記や、藩領だった神戸市北区の旧家で見つかった文書などから「新撰組」について解明が進んだ。
史料によると、藩主の命で1863(文久3)年ごろに農民が集められ、月2度の砲術訓練が課せられた。翌年には「新撰組」と命名され、京で長州藩兵が幕府側諸藩と戦った「禁門の変」が起きると、兵庫津(現在の神戸市兵庫区)の警衛に15人が参加。城下で鉄砲の試し撃ちを行う様子も記され、西洋式砲術を学んだ部隊が幕末期の動乱の中で運用された様子がうかがえる。
また、藩発行の紙幣による給与支払い▽農作業を理由に嘆願すれば脱退できたこと▽褒美として名字を名乗ったり帯刀が許されたりしたこと‐など、待遇面についても記されていた。
新撰組は4年後の67(慶応3)年に解散しており、同センターの前田結城研究員(29)は「軍事は武士の特権だけに、農民を取り込む西洋化には藩士の反発もあったはず。最初は農兵を区別したが、このころには配慮が不要になったのかもしれない」とする。
同時期に京で治安維持に当たった“本家”の「新選組」も農民出身者を含む部隊。名称が同じ点について、前田研究員は「民衆から新たに選んだ部隊という意味で自然に名付けられたのでは」と分析している。
【農兵】江戸末期、開国に伴う外国船来航や頻発する一揆への対策として、幕府や各藩などが農民を軍事徴用した。兵庫県内では姫路藩や赤穂藩などが部隊をつくったとされる。
広島
幕末気分…7日「砂持加勢」
幕末の広島城下で1度だけ催され、4年前に復活した祭り「砂持加勢(すなもちかせい)」が7日、広島市中区基町の本川護岸である。祭りが行われてから150年の節目を記念するパレードもある。
パレードは、市中央公民館(中区)の利用者や基町小児童たち約300人が参加。午前11時半、広島城二の丸を出発。手作りの山車9台とともに、本川護岸までの約1キロを練り歩く。
本川護岸での祭りは午前10時に始まり、砂を持って運ぶレースやお面の絵付け、バザーなどがある。
砂持加勢は1862年、本川の土砂を撤去する作業の景気付けに1度だけ催されたという。今回は中央公民館やNPO法人などでつくる実行委員会の主催。事務局の中央公民館=電話082(221)5943。
【写真説明】パレードに出す山車を準備する中央公民館の職員
長崎
幕末から明治の長崎写す
幕末から明治初期にかけて長崎などで活動したオランダ人医学教師、マンスフェルト(1832~1912年)が所有していた写真の展示が3日、長崎市興善町の市立図書館で始まった。14日まで。
長崎大付属図書館がスイスやアメリカに住む子孫から譲り受けた97点の画像データの中から、マンスフェルトの勤務先だった長崎養生所や、長崎市茂木町の風景などを写した53点を展示。このほか、マンスフェルトの前任者のオランダ人医学教師、ボードイン(1820~85年)のアルバムにあった1865年撮影の同市街地のパノラマ写真や、写真家の上野彦馬(1838~1904年)の作品など41点も紹介している。
会場を訪れた同市大黒町の宮下忠男さん(60)は「写真はきれいに保存されており、どれも素晴らしい。古里の昔の様子を知ることができました」と話していた。
午前10時~午後6時で無料。9日休館。問い合わせは長崎大付属図書館(095・819・2192)へ。
(2012年10月4日 読売新聞)
エンターテインメント
新選組検定スピンオフ企画 第2弾は体感型イベント「京都市中を巡察せよ!」
新選組に関するマークシート方式の試験で話題を呼んだ新選組検定が、スピンオフ企画第2弾の開催を決定した。新選組検定はアニメ化もされたゲームソフト『薄桜鬼』とコラボレーションも行っており、多くのファンを集めている企画だ。
今回のスピンオフは試験方式ではなく、京都の街を舞台とした体験型検定イベントとなっている。「京都市中を巡察せよ!」と題したイベントは11月3日(土・祝)に京都市内で開催する。
参加者は複数のチームに分かれて、地図を手がかりに京都市内の幕末関連史跡等に隠された問題を解き明かしていく。
制限時間内に正しい答えを導き出したチームのメンバー全員に『薄桜鬼』のイラスト入りの特製認定証が贈呈される。京都の街で幕末にタイムスリップしたような感覚を味わえる体感型イベントだ。
本企画は新選組ファン同士の交流のため居酒屋「はなの舞」とタイアップを行っている。イベントの最終地点は新選組が世にその名を轟かすキッカケとなった池田屋事件の跡地に建つ「池田屋はなの舞」が選ばれている。
イベント後は、この聖地に参加者を集め、問題の答え合わせと認定式およびファン同士の交流会を行う。
「京都市中を巡察せよ!」は特設サイトにて10月22日(月)まで参加受付中だ。定員に達し次第、受付終了となる。参加料は男性が4,900円、女性 3,900円(すべて税込)で、「池田屋はなの舞」の飲食代も含まれている。お得なペア割引も行っている。
新選組検定を企画している日本出版販売株式会社は、マークシート方式の検定試験だけではなく、今回と同様の街を舞台とした体感型検定イベントも開催していく方針だ。知識だけでなく身体も試される新しい新選組検定が今秋からスタートする。
[高橋克則]
新選組検定公式サイト
http://www.kentei-uketsuke.com/shinsen-gumi/
「京都市中を巡察せよ!」特設サイト
http://www.kentei-uketsuke.com/shinsen-gumi/real/
新選組検定スピンオフ企画第2弾リアル体感型検定イベント「京都市中を巡察せよ!」
開催日: 2012年11月3日(祝) ※雨天決行
申込締切日 :2012年10月22日(月)まで ※定員に達し次第受付終了
申込方法: 『京都市中を巡察せよ!』特設サイトにて
参加料:男性 4,900円(税込)/女性 3,900円(税込)
2人ペア特別割引で、一人あたり200円割引
※当日の「池田屋はなの舞」での飲食代を含む
テレ東正月時代劇「白虎隊」に伊藤英明と岸谷五朗
テレビ東京系の7時間正月時代劇「白虎隊」の主要な共演者が明らかになった。主演の会津藩家老・西郷頼母役は北大路欣也に決まっていたが、会津藩主・松平容保役に時代劇6年ぶりとなる伊藤英明、新撰組の土方歳三役に岸谷五朗が出演することが明らかになった。
これまで白虎隊は悲劇として描かれることが多かったが、正月時代劇では家老一家を中心にしたホームドラマとなる。放送は来年(2013年)1月2日のごご5時から。(テレビウォッチ編集部)
年末年始のドラマ「白虎隊」といったら近藤正臣の土方歳三が絶品でした……セリフなしでも十分でした(^_^;)。
コラム
【北の文人 立ち話 高山美香】
子母澤寛、新選組の“真実”を
■幕府軍方、祖父の影響も
「勝てば官軍負ければ賊軍」という言葉がありますが、戦いに勝った新政府軍を正義、負けた旧幕府軍を悪としたイメージを一新させ、新選組ブームの火付け役となった人物がいました。子母澤寛(しもざわかん)。厚田村生まれの時代小説家です。
寛は母方の祖父母に育てられ、祖父は毎夜、「お前は侍の孫だ」と言って寛に箱館戦争や幕末の話を聞かせました。実は祖父は徳川の御家人で彰義隊として新政府軍と戦った後、榎本武揚らと函館の五稜郭に籠城(ろうじょう)、厚田村へ落ち延びたのです。そんな祖父の話は寛に大きな影響を与えたようです。
大学卒業後に新聞社に入社。囲み記事のため新選組の文献を調べていたところ、大半が新政府側から書かれているのに愕然(がくぜん)としました。悪人扱いされていた近藤勇が立派な武士だったと知り「真実を伝えたい」と決意。当時生きていた新選組メンバーや遺族を訪ね話を集めました。そうして書いた「新選組始末記」は好評を得て人気作家に。その後も「国定忠治」などヒットを連発、1年間に作品が6本も映画化されるなど売れっ子作家になりました。
寛は話し上手でもあり、彼の話には家族皆が引き込まれたそうです。そんな寛の面白話が本当の話なのか創作なのかを見破る方法が一つだけあったとか。寛が目尻を下げていると、作り話をしている信号だったらしいですよ。
◇
子母澤寛(1892~1968)。厚田村(石狩市)生まれ。明治大卒。生き残り隊士らの聞き取りをまとめた「新選組始末記」は新選組ものの原点と言われる。「座頭市」のもととなった随筆「ふところ手帖」や「勝海舟」「国定忠治」など。
ブックレビュー
「『朝敵』たちの幕末維新」 幕末史の影に隠れた全国の佐幕派たちの英雄伝
幕末史は、これまで勝者である薩摩や長州、土佐の志士に注目が集まる一方、「朝敵」の汚名を着せられた地域は、長らく不遇な立場に置かれてきた。そのため新選組のようなごく一部の例外を除いては、「官軍」と戦った佐幕派の物語が陽の目を見ることは、ほとんどなかった。
しかし、来年は会津を舞台とした「八重の桜」がNHKの大河ドラマに予定されるなど、佐幕派の立場からも歴史が見直されつつある。
本書は佐幕派の生き様を伝えるエピソードを集め、ゆかりの18都道府県ごとに紹介する。「八重の桜」の舞台の会津はもちろん、全国各地のそれぞれの地域がどのような幕末を迎えたのか、歴史に埋もれてきた郷土の英雄の生き様を掘り起こすことで明らかにする。
■目次
1章 北海道〈箱館〉榎本武揚
2章 青森県〈斗南藩(会津藩)〉山川大蔵
3章 岩手県〈盛岡藩〉楢山佐渡
4章 宮城県〈仙台藩〉星恂太郎/伊達邦成
5章 山形県
〈米沢藩〉雲井龍雄
〈庄内藩〉酒井玄蕃
6章 福島県
〈会津藩〉松平容保/白虎隊/山本八重/中野竹子
〈二本松藩〉二本松少年隊
7章 新潟県
〈長岡藩〉河井継之助
8章 群馬県
〈権田〉小栗上野介
9章 埼玉県
〈血洗島〉渋沢成一郎
10章 千葉県
〈請西藩〉林忠崇
11章 東京都
〈江戸〉伊庭八郎
〈多摩〉土方歳三
12章 静岡県
〈静岡藩〉大久保一翁
13章 岐阜県
〈郡上藩〉朝比奈茂吉
14章 三重県
〈桑名藩〉松平定敬/立見鑑三郎
15章 京都府
〈京〉人見勝太郎
16章 岡山県
〈備中松山藩〉板倉勝静
17章 大分県
〈日田〉川路聖謨
18章 佐賀県
〈唐津藩〉小笠原長行
気がつけばもう、9月に入ってました(汗)……8月後半になって続いていた猛暑も京はちょっと一段落。夏休みの宿題のような気分で幕末ニュースまとめ(‥ゞ。
福島
全国新撰組サミット:討論や史跡巡り 白河と会津若松で来月21、22日
【オペラ「白虎」】会津の財産に育てよう(8月25日)
山口
奇兵隊150年に向け隊服再現へ 山口県萩市
福岡
福岡城跡:建物復元は幕末期 整備基本計画、市が素案−−第1回会合 /福岡
佐賀
幕末期の遺構に思いはせ 築地反射炉跡、現地説明会
長崎
幕末の古写真撮影を再現
(長崎県)
鹿児島
末各藩お家事情紹介 鹿児島市で薩長同盟シンポ
エンターテインメント
今明かされる『白虎隊』の真実とは…新春ワイド時代劇『白虎隊(仮)』放送決定!!
『第2回 新選組検定』 豪華ゲストによる合格対策講座を8月30日に開催! 「検定、受け付けてます」にて申込受付開始
斎藤一が人気なのでわからないのでもないが、史実で確定しているところが少ない人物を取り上げるのはどうかなぁ……。
新選組隊士達と祭りへ行こう!「薄桜鬼 遊戯録弐 祭囃子と隊士達」壁紙公開
新選組隊士との恋愛ゲーム『薄桜鬼』がクレジットカードに - 三井住友カード
新選組隊士達の情報を手に入れよう!「薄桜鬼」総合サイトオープン!
【文庫】薄桜鬼 雪華録 ~明~
「幕末ガール」漫画化 女医・楠本イネの奮闘記
ブックレビュー
「龍馬を撮った男」上野彦馬・記録集 「幕末の写真師」が残した志士・戦場・美女…
新島八重の生涯1冊に…同志社女子大教授が出版
福島
全国新撰組サミット:討論や史跡巡り 白河と会津若松で来月21、22日
新選組にゆかりのある自治体や関係者らが全国から集まる「第13回全国新撰組サミットinふくしま」が9月21、22の両日、福島県の白河と会津若松の両市で開かれる。戊辰戦争の中でも激戦で知られる「白河口の戦い」があった白河市でのサミット開催は初めて。新選組が宿泊した脇本陣を訪ねる史跡巡りなどのイベントが予定され、誰でも無料で参加できる。
サミットは04年、NHK大河ドラマ「新選組!」が放送されたのを機に、新選組副長・土方歳三らの出身地で知られる東京都日野市で開かれ、その後は各地で開催されてきた。
白河口の戦いは1868(慶応4)年、小峰城(白河市)周辺で会津藩などを中心とした奥羽越列藩同盟と新政府軍が約100日間にわたり攻防を繰り広げた。新選組も同盟側に加わって戦ったが、新政府軍が勝利して戊辰戦争の大勢を決めたとされる。
21日は午後5時、白河市・鹿島ガーデンヴィラでパネルディスカッション。「戊辰 白河口の戦いと新選組」をテーマに、歴史作家の星亮一さんと土方の子孫で土方歳三資料館(日野市)の土方愛館長が語り合う。
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22日は午前10時、小峰城で全国の新選組同好会らが殺陣のパフォーマンスを披露後、史跡巡り(約3キロ)を行う。午後は会津若松市に移動して、負傷した土方に代わって白河口の戦いで新選組を率いた斎藤一の墓所を訪ねる。問い合わせは、白河戊辰見聞館0248・21・9395。【清水勝】
【オペラ「白虎」】会津の財産に育てよう(8月25日)
戊辰戦争の会津藩、白虎隊の悲劇を通して「生と死」について問い掛けるオペラ「白虎」が完成し、先月下旬に会津若松市で初めて上演された。新たな文化資源として観光振興に役立てるとともに、芸術の力で東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を後押しするのが目的だ。2日間の公演に約1500人が訪れた。初演にこぎ着けた地域の力と舞台の感動を根付かせ、会津の財産としたい。継続的な公演に向けて支援態勢づくりが求められる。
オペラ制作事業は地元を中心とした音楽、経済関係者らでつくる地域振興芸術委員会が平成21年に計画を発表し、進めてきた。
作品の特長は「生と死」という普遍的なテーマにある。戊辰の会津が題材となると、薩摩・長州への恨みが焦点になりがちだ。だが、「白虎」は飯盛山の自刃で1人生き残った白虎隊士の心の葛藤を描くことで生きることの大切さ、平和の重みを訴える。
悩み、苦しみながら命の在り方を問い、生き抜くことを決意する隊士の姿は、震災と原発事故の暗雲の中で懸命に命をつなぎ、前に進もうとする県民の思いに通じる。福島復興の願いを託すにふさわしい作品だ。さらに、人類共通のテーマを掲げたことで「白虎」は時代を超え、地域や国境を超えて人々の胸に刻まれるオペラとなる可能性さえ秘めているといえるだろう。
プロと一般市民がつくり出した一体感も誇るべきものだ。台本作家、作曲家、指揮者、演出家、ソリストはいずれも国内トップクラスで、オーケストラもプロ。ここに若松四中生、会津高生、一般市民合わせて約120人が合唱団として加わった。プロとアマチュア混成の違和感を全く感じさせない見事な出来栄えだった。鑑賞した評論家が「これほど質の高い合唱を、地元の人間だけで実現できたのは驚異的」とうなったほどだ。入場者アンケートでも9割が舞台を高く評価した。出演者の努力をたたえたい。
今後は定期公演の開催など、地域の文化・観光振興のために末永く活用する方法を検討すべきだ。今回は県などの公的助成をはじめ会津芸文センター、民間企業の協力があった。それでも主催者の負担は大きい。一部の人が事業を背負う形では長続きしない。官民が連携して資金面、運営面で広く支える仕組みづくりが必要だ。
オペラ「白虎」は自分たちの大切な共有財産-との意識を多くの人に持ってもらうことが、地域を挙げての支援につながる。(佐藤 研一)
( 2012/08/25 07:53 カテゴリー:論説 )
山口
奇兵隊150年に向け隊服再現へ 山口県萩市
高杉晋作らが江戸末期に「奇兵隊」を結成して来年6月7日で150年を迎える。隊を改めて顕彰しようと萩市は30日、全国晋作会連合会や県立大と共同で、当時の隊服を忠実に再現することに取り組むと発表、3者で制作協定を結んだ。
再現するのは、戊辰(ぼしん)戦争後の1869(明治2)年9月、下関裏町で撮影された写真で隊員7人が着ている服。米国製とみられる帽子をかぶり、首にはスカーフをまく人の姿も。萩博物館の一坂太郎特別学芸員は「日本で最も早く洋服を取り入れたのは、奇兵隊の軍服ではないか」とみる。
制作は、2018年の「明治維新150年」を記念し、市民や若者の参加をめざす記念企画の一つ。04年に萩開府400年にちなんだファッションショーを手がけ、服飾文化を発信してきた県立大国際文化学部の水谷由美子教授に依頼。水谷教授は学生ら約10人と、時代背景や素材などを調査・研究しながら仕上げる。萩博物館に事務局のあるNPO法人の全国晋作会連合会(藤原弘毅会長、約240人)も全国7支部に募金活動などの協力を求める。
福岡
福岡城跡:建物復元は幕末期 整備基本計画、市が素案−−第1回会合 /福岡
国史跡・福岡城跡(中央区)の整備基本計画について議論する検討委員会(委員長、丸山雍成・九州大名誉教授)の第1回会合が30日あり、市は観光資源としての活用を進めるなどとした基本計画の素案を示した。市は13年度中に基本計画をとりまとめる。
素案によると、整備する対象範囲は国史跡指定範囲内と隣接地。本丸・二ノ丸▽三ノ丸▽門・堀・土塁▽鴻臚館−−の4ゾーンに分け、調査研究や保存修復などに取り組む。
建物の復元対象時期は幕末期とし、史跡と都市公園が調和した景観を形成するとしている。
検討委では「どう見せたいのか視点をきちんとすべきだ」「城らしい建物を造ってほしい」「福岡城の特徴をいかに出すかが大切。城跡の中にある鴻臚館跡を活用すべきだ」などの注文が相次いだ。
存否論争のある天守閣については「(近年見つかった資料などから)総合的に判断すると近世初期にはあったと言えるだろう」「幕末になかった天守閣の復元はゆめゆめ考えない方がいい」などの意見が出た。
〔福岡都市圏版〕
佐賀
幕末期の遺構に思いはせ 築地反射炉跡、現地説明会
築地(ついじ)反射炉跡の遺構確認調査が進められている佐賀市長瀬町の日新小で1日、現地説明会があった。地域住民や歴史愛好家ら大勢の人たちが訪れ、初めて確認された関連施設の基礎部分を見学。幕末期に鉄製大砲生産のため日本で初めて築かれた反射炉に思いをはせた。
市教委の担当者が、校舎付近の地表から深さ1メートルの位置で敷石の遺構やそれを覆う土を確認し、反射炉関連の建造物の基礎となっていたことを報告。製鉄の過程でできた不純物のかたまりなども現場から出土し、参加者は反射炉の仕組みや歴史的価値などを質問していた。
参加した吉野ケ里町の服巻政司さん(76)は「日本の近代化がこの地から始まったと思うとわくわくした気分になる。佐賀城まで含めた佐賀藩の歴史のつながりがさらに解明されてほしい」と話した。
長崎
幕末の古写真撮影を再現
(長崎県)
幕末の写真技術を研究する大学グループが、眼鏡橋を写した古写真の再現撮影に成功しました。
長崎市の眼鏡橋付近に、大型カメラと、携帯用の暗室が設置されました。日本大学の教授らでつくる研究チームは、幕末の写真技術を検証するため、古写真の再現撮影を行っています。きょうは、ガラス板で撮影する「湿板写真」の技法を使って、当時の古写真と同じ構図で撮影を行いました。再現撮影が行われたのは長崎では初めてで、来年4月に日本大学で一般に公開されます。
鹿児島
末各藩お家事情紹介 鹿児島市で薩長同盟シンポ
薩摩藩を中心とした幕末から明治維新に至る歴史について探るシンポジウム「薩長同盟はこうして結ばれた」(鹿児島観光コンベンション協会など主催)が26日、鹿児島市で開かれ、約380人の歴史ファンが専門家が語る各藩のお家事情やエピソードに耳を傾けた。
鹿児島市維新ふるさと館の福田賢治特別顧問が「薩長同盟への道程」と題して基調講演を行った後、鹿児島、山口、高知県の学芸員ら専門家が登壇。福田氏の司会で「薩長の思惑と対立、同盟への葛藤」をテーマに各藩の当時の状況や活躍した志士たちの逸話を紹介した。
山口県の下関市立長府博物館館長の古城春樹氏は、下関で薩長交易に取り組み、薩摩藩御用達にもなった豪商のエピソードなどを紹介。高知県立坂本龍馬記念館主任学芸員の三浦夏樹氏は「土佐藩は富国強兵のモデルを薩摩藩に求め、龍馬と親しかった藩士を派遣するなどしていた。龍馬の脱藩直後の足取りは分からないが、薩摩を目指した可能性はある」など、各藩と薩摩藩とのかかわりについて語った。
=2012/08/27付 西日本新聞朝刊=
エンターテインメント
今明かされる『白虎隊』の真実とは…新春ワイド時代劇『白虎隊(仮)』放送決定!!
毎年恒例となったテレビ東京の新春ワイド時代劇。昭和54年の放送開始から35作品目となる来年の作品は『白虎隊(仮)』に決定した。
物語は、会津藩主・松平容保が京都守護職を拝命し、悲劇の幕が開ける1862年から、戊辰戦争を経て会津の地に再び春の予感がし始める1868年頃までの、激動の約7年間を描く。
幕末の会津。会津藩家老・西郷頼母(さいごうたのも・北大路欣也)は、妻・千重子(黒木瞳)や自身の親兄弟・子供たちと質素ながらも仲睦まじく暮らし、家老職の一方で藩校「日新館」の指導者としても少年たちの鍛錬に尽力していた。
しかし文久2年(1862年)、会津藩主・松平容保が京都守護職に任ぜられたことで状況は一変する。当時、江戸幕府の威信が低下する中、京都には尊王攘夷派の過激浪人らが集い、治安は悪化の一途をたどっていた。そんな中で幕府は京都守護職を新設し、会津藩の優れた武勇で不逞浪人を一掃しようとしたのだった。
会津藩の切迫した財政を知る頼母は、京都守護職を返上するよう強固に主張する。江戸屋敷まで出向き藩主・松平容保に直訴するが、義に厚い容保は聞き入れず、病弱の身をおして京へ向かう。
京都守護職は新撰組を配下に置き、攘夷派を厳しく取り締まったが、それは薩摩や長州の激しい憎悪をかうことを意味していた。会津藩は否応なく、混乱する政局の中心に巻き込まれて行くのだった…
主人公の西郷頼母(さいごうたのも)を演じる北大路欣也は「スタッフの皆さんと切磋琢磨して作品作りに参加したい」と頼もしいコメント、その妻・千重子を演じる黒木瞳は「具体的な演技プランはこれからですが、夫に尽くして自分の人生を捧げる、健気で慎ましやかな女性で…けれど、夫を手のひらで転がすようになれたらいいな、と(笑)かわいらしく演じられたらと思います」と意気込みを語った。さらに、若干16、7歳の若さで戦地に赴いた少年たち…、白虎隊士中二番隊で唯一生き残る頼母の甥・飯沼貞吉を須賀健太、リーダーの篠田儀三郎を中村蒼、井深茂太郎を西井幸人という人気若手俳優陣が演じる。
7時間に渡ってお送りする新春時代劇、お楽しみに。
■『白虎隊(仮)』
2013年1月2日(水)17時~ テレビ東京系
『第2回 新選組検定』 豪華ゲストによる合格対策講座を8月30日に開催! 「検定、受け付けてます」にて申込受付開始
日本出版販売株式会社(代表取締役社長:古屋 文明、本社:東京都千代田区)とヒューマンタッチ株式会社(代表取締役:齋藤 仁、本社:東京都新宿区)は、8月30日(木)に東京都内で開催される『第2回 新選組検定 合格対策講座』のお申し込み受付を、「検定、受け付けてます」内新選組検定公式ホームページにて開始いたします。
■テーマは「斎藤一」、豪華ゲストが解説
今回の合格対策講座は、新選組隊士の中でも屈指の人気を誇る「斎藤一」にフォーカスします。土方歳三、沖田総司らと並ぶ人気隊士でありながら謎の多い斎藤一はどのような人物だったのか?検定では、どのような問題が出題されるのか?等、様々な角度から斎藤一の人物像に迫ります。
当日は、『歴史街道』(PHP研究所刊)の編集長である辰本 清隆氏を進行役に迎え、新選組検定の監修を務める菊地 明氏、そして新選組の専門家として多くの場で講演をされている伊東 成郎氏の2名が解説を行います。
合格対策講座は検定を受験しない人でも受講可能です。受講料は、第2回 新選組検定受験者1,900円(税込)、一般の方は2,300円(税込)となります。
■『第2回 新選組検定』のお申し込みは受付締切延長中
無料オンライン検定『斎藤一検定』も好評開催中
『第2回 新選組検定』は、9月17日(月・祝)に東京・名古屋・京都の3都市に会場を設けて、開催されます。今回は、好評だった第1回に実施した3級(初級編)・2級(中級編)に、1級(上級編)・4級(入門編)を加えた4階級を実施致します。お申し込みは現在締切を延長して受付中。合格対策講座と同様に日販の検定ポータルサイト「検定、受け付けてます」内の新選組検定公式ホームページから行うことが可能です。
『斎藤一検定』は日販が運営する「検定、受け付けてます」上で提供するオンライン検定システム「ネットde受験」のシステムを用い、オンライン受験型の検定として開催中です。『斎藤一検定』特設サイトから随時お申し込みが可能で、受験料は無料です。
<新選組検定公式ホームページ>
http://www.kentei-uketsuke.com/shinsen-gumi/
<検定、受け付けてます>
http://www.kentei-uketsuke.com/
<『斎藤一検定』特設サイト>
http://www.kentei-uketsuke.com/saitohajime/
日販は、今後も幕末歴史検定シリーズを拡大し、より幕末の歴史に触れていただく機会の創出を目指します。
■第2回 新選組検定 合格対策講座
テーマ :斎藤一
プログラム:・模擬問題10問(斎藤一を中心に)
・模擬問題の解説
・今もっとも注目の隊士!斎藤一をこの2人が語る
登壇者 :菊地 明(新選組検定問題監修者)/伊東 成郎(新選組研究家)
辰本 清隆(PHP研究所「歴史街道」編集長)
実施時間 :19時開始(プログラムは1時間半~2時間程度で終了する予定です)
実施会場 :新お茶の水ビルディング5F 日本出版販売内 会議室
所在地…東京都千代田区神田駿河台4-3
アクセス…●JR御茶ノ水駅 聖橋口から徒歩1分
●東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅
B1出口直結 徒歩1分
●東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅
2番出口から徒歩5分
受講料 :第2回 新選組検定申込者…1,900円/一般参加者…2,300円
申し込み :新選組検定公式ホームページ
http://www.kentei-uketsuke.com/shinsen-gumi/
※定員に達し次第受付終了
■第2回 新選組検定 実施概要
検定名 : 第2回 新選組検定
主催 : 新選組検定運営事務局
後援(予定) : 日野市/日野市観光協会/会津若松市/函館市
流山市/調布市/調布市観光協会
特別協力 : 歴史街道(株式会社PHP研究所)
協力 : 新選組友の会/全国新選組サミット
運営 : 日本出版販売株式会社/ヒューマンタッチ株式会社
実施日 : 2012年9月17日(月・祝)
実施都市 : 東京・名古屋・京都
申込締切 : 2012年8月20日(月)
※締切を延長して受付中
定員に達し次第受付終了となります
実施級・受験料 : 4級(隊士)3,800円/3級(組長)4,700円
(税込) 2級(副長)5,400円/1級(局長)7,800円
※併願割引・リピーター割引・幕末割引あり
受験資格 : 新選組を愛する方ならどなたでも
何級からでも受験可能です
問題形式 : マークシート4者択一方式
公式ホームページ: http://www.kentei-uketsuke.com/shinsen-gumi/
斎藤一が人気なのでわからないのでもないが、史実で確定しているところが少ない人物を取り上げるのはどうかなぁ……。
新選組隊士達と祭りへ行こう!「薄桜鬼 遊戯録弐 祭囃子と隊士達」壁紙公開
オトメイトは本日、2012年10月18日発売予定PSP専用ソフト「薄桜鬼 遊戯録弐 祭囃子と隊士達」公式サイトにて、壁紙を公開した。
公式サイト「スペシャル」ページにて、壁紙を1枚公開。公開された壁紙には、デフォルメされたキャラクター達が登場している。壁紙のサイズは2種類用意されているので、ダウンロードしてみよう。
また、「画廊」ページにてイベントCGが公開中。ほとんどのイベントCGにはシナリオが付いているので、是非閲覧してみてほしい。
【関連乙女商品】
・薄桜鬼 遊戯録 弐 祭囃子と隊士達 (豪華版) 予約特典 ドラマCD 付き
http://www.amazon.co.jp/
・薄桜鬼 遊戯録 弐 祭囃子と隊士達 (通常版) 予約特典ドラマCD 付き
http://www.amazon.co.jp/
【関連サイト】
・薄桜鬼 遊戯録弐 祭囃子と隊士達 公式サイト
http://www.otomate.jp/hakuoki_yugiroku2/
・オトメイト 公式サイト
http://www.otomate.jp/
(by なまやん)
新選組隊士との恋愛ゲーム『薄桜鬼』がクレジットカードに - 三井住友カード
女性向けゲームを手がけるアイディアファクトリーと三井住友カードは3日、女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼(はくおうき)』シリーズオリジナルのクレジットカード「薄桜鬼VISAカード」を新たに発行し、8月27日に募集を開始すると発表した。
「薄桜鬼」シリーズは、幕末を舞台にゲームに登場する新選組隊士との擬似恋愛を体験できるゲームで、2008年の発売以来、20、30代の女性を中心に人気を集め、ゲームソフトだけでなくアニメ化・舞台化もされるなど、さまざまなコンテンツに展開している。また、出演声優が登場するファンイベントの開催や、居酒屋チェーンなど他業種とのコラボレーション企画を行うなど、非常に注目度の高い作品になっているという。
同カードは「薄桜鬼」シリーズの人気キャラクターがデザインされたオリジナルのカード券面と、イベントのチケット優先購入権や「薄桜鬼」オリジナルグッズがもらえるなど、さまざまな特典が用意されていて「薄桜鬼」ファンにおすすめの1枚となっている。
カードの特長
イベントチケットをカード会員限定で先行抽選予約できる
「薄桜鬼」をはじめとした、アイディアファクトリーグループの女性向けゲームブランであるオトメイトが主催するイベントのチケットを、同カード会員限定でどこよりも早く先行抽選される
入会特典としてオリジナルのカードスリーブをもれなくプレゼント
同カードに入会した人には、もれなくピンク地に桜柄デザインの「薄桜鬼 VISAカード」オリジナルのカードスリーブ(ケース)がプレゼントされる
ワールドプレゼント交換景品にオリジナルグッズを用意
カードの利用金額に応じて貯まるワールドプレゼントのポイントを、オリジナルグッズに交換できる。いずれの景品も他では入手できない同カード会員限定のグッズ
「薄桜鬼 VISAカードオリジナルDJ CD」(700ポイント)人気声優によるここでしか手に入らないオリジナルDJ CD
「薄桜鬼 VISAカードオリジナルクッションカバー」全6種類(400ポイント)各キャラクターが印刷されたクッションカバー
「薄桜鬼 VISAカードオリジナルフェイスタオル」(300ポイント)チビキャラがデザインされたフェイスタオル
支払いは「マイ・ペイすリボ」
支払い方法はショッピングでもキャッシングでも、毎月の支払い金額がほぼ一定(指定の金額+手数料)になる「リボ払い」。都合に応じて随時、毎月のショッピングの支払い額の増額や、キャッシングの臨時の返済が可能
年会費永年無料・ポイントが通常の3倍
年会費は永年無料。買物利用金額に応じて貯まるワールドプレゼントのポイントは、通常1000円につき1ポイント貯まるところを3倍の3ポイントが貯まる
三井住友カードは今後も、同カードの会員が楽しめるような会員限定の特典・サービスの展開を図っていくとしている。
新選組隊士達の情報を手に入れよう!「薄桜鬼」総合サイトオープン!
オトメイトは本日、「薄桜鬼」総合サイトを公開した。
「薄桜鬼」総合サイトが本日よりオープン。サイトでは、「ソフトラインナップ」「イベント」「グッズ」ページが公開されている。「薄桜鬼」に関する情報を、効率良く手に入れることができる。
また、「薄桜鬼」総合サイトトップページでは、「薄桜鬼」の関連情報やゲーム情報が公開中。気になる方は、公式サイトへアクセスしてみよう。
【関連乙女商品】
・薄桜鬼 黎明録 ポータブル (通常版) (特典なし)
http://www.amazon.co.jp/
・薄桜鬼 黎明録 第一巻<初回限定版> [Blu-ray]
http://www.amazon.co.jp/
・薄桜鬼 黎明録 第一巻<初回限定版> [DVD]
http://www.amazon.co.jp/
・薄桜鬼 黎明録(通常版)
http://www.amazon.co.jp/
【関連サイト】
・薄桜鬼 総合サイト
http://www.otomate.jp/portal/hakuoki_sogo/
・薄桜鬼黎明録 名残り草 公式サイト
http://www.otomate.jp/hakuoki_reimeiroku_ps3/
・TVアニメ「薄桜鬼」 公式サイト
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/hakuoki/
・オトメイト 公式サイト
http://www.otomate.jp/
(by なまやん)
【文庫】薄桜鬼 雪華録 ~明~
エンターブレイン・ビーズログ文庫より『薄桜鬼 雪華録 ~明~』が発売されました。
(画像:amazon.co.jp)
(C)矢島さら・冨士原良/エンターブレイン
大人気アニメ「薄桜鬼」OVAシリーズの後編がいよいよ登場慶応二年十二月、京。
土方歳三率いる新選組と行動することになった雪村千鶴は、ある日、新選組襲撃を企む不逞浪士の噂を聞いてしまった。
その真相を掴もうと、浪士が集まる島原に芸妓姿で潜入することになったのだが!?
大人気アニメ「薄桜鬼」OVAシリーズの後編!!
『藤堂平助』『土方歳三』編に加え、鬼の視点から描いた、ファン待望の『風間千景』編も!
概要薄桜鬼 雪華録 ~明~
著:矢島さら
イラスト:冨士原良
価格:546円
「幕末ガール」漫画化 女医・楠本イネの奮闘記
江戸時代のオランダ商館医・シーボルトの娘で、日本で初めて西洋医学を修めた女性産科医・楠本イネ(1827~1903)を描くミュージカルの漫画化が決まり、女性誌「エレガンスイブ」(秋田書店発行、約7万部)で、年末発売の12月号から3回にわたって連載される。
ミュージカルの漫画化は珍しく、編集担当者は「震災後の閉塞感を打ち破る作品にできれば」としている。
ミュージカルは東温市の坊っちゃん劇場で好評上演中の「幕末ガール~ドクトル★おイネ物語~」。幕末の激動の時代を、夢を目指して生き抜いたイネを痛快に描く。
漫画化は「幕末ガール」の原作者・横内謙介さんが提案。「新たな形でイネの魅力を発信しよう」と模索し、秋田書店側が協力を快諾した。同誌の石井健太朗編集長は「イネの生涯は壮絶かつドラマチック。力強いメッセージを現代の女性に送りたい」という。
漫画を執筆するのは、同誌で時代小説を原作にした「銀二貫」を連載する漫画家・黒沢明世さん(42)。7月下旬には石井編集長とともに坊っちゃん劇場を訪れて、舞台を鑑賞し、迫力ある役者の演技に感動したという。「わかりやすい作品にしたい」と黒沢さん。石井編集長は「舞台の暗転や歌のシーンなど、ミュージカル独特の表現をどう漫画に落とし込むか。やりがいのある挑戦になる」と力を込める。
黒沢さんらは、イネが思春期を過ごした西予市宇和町卯之町など南予地域を巡り、構想をカタチに結実する準備を整えている。
編集部によると、漫画のタイトルは未定だが、単行本化も視野に同誌12月号から2月号まで3話で連載し、計180ページにまとめるという。
ミュージカルでイネ役を熱演する女優・五十嵐可絵さん(32)は「漫画をきっかけに、イネのファンが増えればうれしい」と話し、西予市商工観光課は「イネを育んだ情緒豊かな町並みも魅力的ですよ」と、観光との“相乗効果”に期待を寄せている。(松本裕平)
(2012年8月18日 読売新聞)
ブックレビュー
「龍馬を撮った男」上野彦馬・記録集 「幕末の写真師」が残した志士・戦場・美女…
坂本龍馬ら幕末の志士から美人芸妓、着物姿の外国人まで、幕末から明治時代にかけた当時の貴重な写真がふんだんに紹介されている本が出た。西南戦争(1877年)の「戦場写真」も収められている。
『レンズが撮らえた 幕末の写真師 上野彦馬の世界』(小沢健志・上野一郎監修、山川出版社)は、「日本の写真の開祖」とも称される上野彦馬の作品や事績を豊富な写真と解説文で紹介した記録集となっている。「秘蔵写真」も多数収録されている。
西南戦争の激戦地写真も
『レンズが撮らえた 幕末の写真師 上野彦馬の世界』
多くの人が「見たことがある」と言いそうな坂本龍馬の写真も載っている。「上野彦馬の写真アルバム」の章の一コマだ。和服に洋靴の出で立ちで腰掛け、カメラとは別方向を見据えている。説明文には「慶応2年(1866年)撮影」とある。
彦馬は、長崎で文久2年(1862年)、写真師として開業した。湿板写真を使っていた。以降、多くの弟子達が彦馬のもとから巣立っている。
人物写真では、長崎市のグラバー園で知られるトーマス・グラバー(文久3年=1863年撮影)などが紹介されている。明治時代の写真で、美人芸妓や和服を着た「西洋人」女性を写したものもある。西洋女性は、畳の上に正座をしているようで、うちわを右手に持っている。どんな立場の女性だったのだろうか。いずれも100年以上前の写真とは思えないほど鮮明にその表情を伝えている。
風景写真もあり、長崎の高島炭坑や西南戦争の激戦地、田原坂(熊本県)の一角が克明に記録されている。彦馬は、西南戦争撮影のために現地に出向いており、いわば戦場カメラマンでもあったわけだ。
写真だけでなく、大学教授らによる「上野彦馬の写真史における位置」などの解説文やコラムもあり、当時の「写真」をめぐる状況を垣間見ることができる。
2012年8月20日、発行された。1680円。<モノウォッチ>
新島八重の生涯1冊に…同志社女子大教授が出版
幕末の会津(福島県)に生まれ、戊辰戦争に男装で参戦、後に同志社大創設者の新島襄の妻となった新島八重(1845~1932)の一生を、吉海直人・同志社女子大教授が著書「新島八重 愛と闘いの生涯」(四六判、248ページ)にまとめた。八重は、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」で、女優の綾瀬はるかさんが主人公として演じることでも注目を集めている。
著書からは、封建的な時代の逆風にも負けず、幕末から昭和初期までの四つの時代を自ら切り開いて生き抜いた、気骨あふれる姿が描かれている。
吉海さんの専門は平安朝文学だが、1989年、同女子大への着任をきっかけに、八重の研究も始めた。資料が乏しく、古書店で八重が86歳で亡くなる直前に収録された懐古談など、新発見の資料も入手。著書では初期、中期、後期の三つの時代に分け、豊富なエピソードを織り込んで紹介している。
初期は、会津藩の砲術師範を務める山本家に生まれ、戊辰戦争に敗れた22歳まで。1868年に勃発した戊辰戦争で、会津藩は旧幕府側につき、薩摩、長州藩などの新政府軍と戦い、八重の父や弟は戦死。八重は断髪、男装して鶴ヶ城(若松城)に立てこもり、敵陣に大砲を撃ち込み、炊き出しや負傷者の看護も行った。こうした武勇伝から「幕末のジャンヌ・ダルク」とも呼ばれた。
中期は、京都府顧問になった兄を頼って京都に移住し、襄と30歳で結婚、44歳で死別するまで。結婚の決め手は、「襄の一目ぼれ」。兄と親交があった襄が山本家を訪れた際、八重が井戸の上に板を渡し、その上で縫い物をする姿に驚き、おてんばぶりに心を奪われた。婚約後、襄は米国の恩人に送った手紙で、八重を「ハンサム・ウーマン」と表現するほどだった。
二人は西洋的な家庭を目指し、男女平等を実践した。八重は襄を「ジョー」、襄は八重を「あなた」と呼んだ。「レディーファースト」で人力車に先に乗る八重を見て、周囲は「悪妻」と非難した。吉海さんは「今なら共感を得られる夫婦だが、当時は奇異な目で見られた。八重なりに悩んだだろうが、平気な顔をして頑張った」と話す。
夫婦仲は良く、甘い物好きの襄のため、八重は宣教師夫人に習ったジンジャーブレッドやワッフルを焼いた。自邸に学生を招き、手製のお汁粉を振る舞い、百人一首を板に記した会津伝統の「板がるた」で遊んだ。子どもは授からなかったが、温かい家庭を築き上げた。
後期は、襄と死別してから晩年まで。戊辰戦争で負傷者を手当てした経験を生かし、日清、日露戦争に看護婦として従軍。陸軍の病院で、看護婦のまとめ役として働いた。一方、裏千家茶道を習って稽古に励んだ。自宅に茶室を作るなど、茶道家としての一面もあった。
吉海さんは「敗戦体験や、決して長くはなかった結婚生活など困難も多かったが、弱音を吐かず、信念を貫いた。会津、京都、日本を舞台にたくましく生き抜いた一人の女性の生涯を知ってほしい」と話している。
1680円。問い合わせは角川学芸出版(03・5215・7815)へ。(木須井麻子)
(2012年8月29日 読売新聞)
猛暑の直後に気温20度ほどの涼しい一日。
新潟
最激戦地・長岡に伝承館オープン 住民目線の北越戊辰戦争 新潟
京都
新選組パレード:幕末の志士慰霊 壬生寺−八坂神社練り歩く /京都
新選組「オー」、宵山出動 池田屋事件ちなみパレード
高知
「龍馬の部屋」ついに入室解禁!「龍馬伝」幕末志士社中は1周年
鳥取
鳥取藩の維新功績映画に
コラム
「生麦事件」犠牲者の手紙、日本への好印象記す
エンターテインメント
降谷建志 : 「八重の桜」で大河初出演 新撰組の刺客・斎藤一役に
しかも妻の時尾さんは貫地谷しほりさんが演じるんですね。
新撰組検定からスピンオフ「斎藤一検定」開催 映画「るろうに剣心」グッズプレゼント
イケメン隊士とラブラブ? 歴女にも人気の「薄桜鬼」の新作が続々登場
新潟
最激戦地・長岡に伝承館オープン 住民目線の北越戊辰戦争 新潟
明治維新前夜、長岡藩など奥羽越列藩同盟軍と新政府軍が激しい攻防を繰り広げた北越戊辰戦争。最激戦地となった長岡市大黒町に、地域の人が体験した戦争の姿を伝える「長岡市北越戊辰戦争伝承館」が誕生した。2階バルコニーからは、日本の軍事史に名を残す同藩軍事総督、河井継之助の率いた長岡城奪還戦の舞台、八町潟(八丁沖)が遠望できる。
「2キロほど先に見える田んぼが八町潟です。当時は(渡ることが不可能とされた)沼地で、河井継之助が午前4時ごろ、700人の藩兵とともに渡沼し、新政府軍に占領されていた長岡城奪還を果たします」
郷土史家で、伝承館の安藤一彌館長(69)が指さす場所はのどかな田園風景だった。
慶応4(1868)年5月、長岡藩は新政府軍との会談が決裂すると、同盟軍に与して参戦。同市大黒町を含めた新組地域が新政府軍との激戦地になり、1日で両軍合わせ約160人が死傷する戦いもあった。攻防は2カ月の長期にわたり、長岡藩は城を再び奪われ敗走。この間、住民たちは両軍から家を兵の宿舎にされ、陣地作りや弾運びなどで軍役を課されるなど戦いに巻き込まれ、ついには多くの家が焼き払われている。
伝承館は長岡、見附市内で両軍が戦った跡が分かるジオラマが設置され、住民に伝わる逸話などを紹介。戦いごとの戦死者の名簿や地域に奇跡的に残っていたエンフィールド銃、激戦を示す銃撃戦で穴の空いた戸板などが展示されている。
安藤館長は「140年前にこの地で何があったのか。長岡藩でも勝利した新政府軍でもなく、地域の人から見た北越戊辰戦争を伝えたい。そして、ここにどこから誰が来て戦ったのか。同盟軍、新政府軍関係なく紹介している」と話している。
入館無料。月曜と金曜、12~3月休館。問い合わせは、同館(電)0258・21・2688。
京都
新選組パレード:幕末の志士慰霊 壬生寺−八坂神社練り歩く /京都
幕末の京都で活躍した新選組20+件の霊を慰めるパレードが16日あり、羽織はかまに長短2本の刀を差した姿の京都新選組20+件同好会(横田俊宏局長)の会員35人が、壬生寺(京都市中京区)から八坂神社(東山区)までを練り歩いた。
新選組20+件が1864年、討幕派の志士が集まる旅館を襲撃した「池田屋事件」が祇園祭(前祭)の宵山の日だったことにちなみ、76年に結成した同会が毎年、宵山の日に行っている。今年で37回目。
隊士の墓がある壬生寺に集まった会員たちは、供養祭を執り行った後、「誠」の旗を先頭に出発。炎天下であさぎ色の羽織はかまを汗でぬらしながら、山鉾が立ち並ぶ四条通を行進した。【古屋敷尚子】
新選組「オー」、宵山出動 池田屋事件ちなみパレード
新選組の愛好家が隊士姿で練り歩く「池田屋事変記念パレード」が16日、京都市内で行われた。「誠」の旗を掲げた一行が祇園祭の宵山でにぎわう四条通に登場し、観光客らに勇壮な姿を披露した。
「京都新選組同好会」が企画した。幕末の1864(元治元)年の祇園祭宵山の前日に、新選組が討幕派の志士を鎮圧した池田屋事件に合わせて毎年催している。
中京区の壬生寺に集まった同好会のメンバー35人は、新選組の近藤勇局長らの墓碑を参拝した後、「京都の平安を守るため出動せよ」との号令で出発。四条通を八坂神社(東山区)までゆっくりと歩いた。
暑さのため休憩を挟みながら、道中は「新選組、前へ」「オー」と掛け声を響かせた。だんだら模様の羽織を揺らして誇らしく歩く姿に観光客らが見入った。
高知
「龍馬の部屋」ついに入室解禁!「龍馬伝」幕末志士社中は1周年
幕末の世界ひろがる、「龍馬伝」幕末志士社中
2011年7月にオープンした「こうち旅広場」(JR高知駅南口)は1周年を迎えた。そこで「こうち旅広場」にある、大河ドラマ「龍馬伝」で使われた坂本龍馬の生家セットを再現したパビリオン「龍馬伝」幕末志士社中では、期間限定で「龍馬の部屋」の入室を解禁するという。期間は2012年7月14日~8月31日。
また、龍馬の書簡や詠んだ歌を紹介する「龍馬語録」や、8月13日からは、土佐おもてなし勤王党6名が「手紙」を題材に「幕末の日々、想い」を語る「手紙は語る~幕末の日々」というイベントも行われる。
イケメン揃いの「土佐おもてなし勤王党」が接待
土佐おもてなし勤王党とは、龍馬や半平太、以蔵など幕末の志士に扮し高知を盛り上げるご当地アイドルだ。社中入場者を対象に、土佐おもてなし勤王党がお茶・お菓子&トークで接待するファン感謝イベントも8月5までの土日に開催される(各日30名限定)。
「龍馬伝」幕末志士社中では、無料で龍馬&お龍の衣装を借りて記念撮影も楽しめる。今夏は幕末へタイムスリップの旅というのも良いのでは?ほか詳細は下記サイト参照。
【「龍馬伝」幕末志士社中】
入館料:大人500円、小中学生250円、シニア(65歳以上)250円
営業時間:8時30分~18時(最終入館17時30分)、年中無休
鳥取
鳥取藩の維新功績映画に
幕末の鳥取藩の歴史にスポットを当て、明治維新での鳥取藩の功績を紹介しようと、鳥取市内の有志らが、映画「維新の魁(さきがけ)―鳥取藩飛翔(ひしょう)」を自主制作する。幕末から明治維新までの約20年間を全10話に分けて、毎年1、2作ずつ撮影。明治元年から150年を迎える2018年に完全版を公開するという壮大な構想だ。今夏から撮影に入る予定で、出演者やスタッフを公募している。
ポスターを手に映画制作への意気込みを語る森本さん(左)と砂川さん
(野口英彦)
幕末の鳥取藩は、藩主の池田慶徳(よしのり)(1837~77年)が、諸外国を排除しようとする攘夷思想の影響を強く受けていたことなどから、尊皇攘夷の動きに積極的に関わったとされる。明治維新での功績は薩摩、長州、土佐、肥前の各藩に次いで大きいとの評価もあるという。
映画は、元県立図書館長の森本良和さん(55)(鳥取市栗谷町)が呼びかけ、歴史や映画・演劇が好きな市民が集まり制作委員会を発足させた。森本さんが脚本と監督を担当し、県演劇連盟顧問を務める演出家の砂川哲夫さん(92)(同市今町)が「総合指導」を担うことになった。撮影は公募したスタッフが家庭用ビデオカメラで行う。
慶徳が藩主となった1850年(嘉永3年)から、鳥取藩の軍楽隊「山国隊(やまぐにたい)」が京都に凱旋(がいせん)した69年(明治2年)までの19年間を史実に基づいて映像化する予定で、「禁門の変」や「鳥羽伏見の戦い」などの歴史的な出来事を交えながら、全10話に分けて紹介する。
1話につき10~20分程度の作品を7年がかりで撮影し、各話ごとに公民館などで上映し、会場などでカンパを募るなどして制作費を調達する。最後は約2時間30分程度の作品に編集し、完全版を公開するという。
手始めに第4話の「本圀寺(ほんこくじ)の大激論」の撮影を8月上旬から着手。鳥取藩の佐幕派重臣・黒部権之介と尊王攘夷派領袖・堀庄次郎の対立を描く。市内の寺院などでロケを行い、9月末頃の完成を目指す。
制作委員会は、今回の撮影で登場する黒部と堀を演じる男性2人を募集。ほかにも、スタッフはカメラマンやメーク、大道具など10人程度を募っている。22日午後1時から、鳥取市富安の「さざんか会館」で出演者やスタッフの面接を行う。
5日に県庁で開かれた制作発表の記者会見で、森本さんは「鳥取藩が歴史の転換期に大きな役割を果たしたことを多くの人に知ってもらい、郷土の誇りにしてほしい」と述べ、砂川さんは「歴史に関心を持つ人にも納得してもらえる仕上がりになる」と意気込んだ。
出演やスタッフの応募の問い合わせは、森本さん(070・5676・0593)へ。
コラム
「生麦事件」犠牲者の手紙、日本への好印象記す
幕末の横浜近郊でイギリス人商人が薩摩藩士に殺された「生麦事件」から150年。亡くなったイギリス人商人チャールズ・リチャードソンの手紙などを紹介する企画展「生麦事件 激震、幕末日本~イギリスに遺
のこ
された資料から~」が19日から横浜開港資料館(横浜市中区)で始まった。
生麦事件は、1862年9月14日、生麦村(横浜市鶴見区)で散策中の馬に乗ったリチャードソンらイギリス人3人が、薩摩藩の大名行列とすれ違う際に馬が列に入ってしまい、藩士らに切られ、リチャードソンが殺され、残り2人がけがをした事件。翌年には薩英戦争が起こるなど、日本の外交に大きな影響を与えたが、当事者だったリチャードソンについて、ほとんど知られていなかった。
同館によると、リチャードソンは事件の2か月前に上海から来日。亡くなる11日前にイギリスの父親に宛てた手紙には「山や海の景色は抜群」「江戸の官庁街はどの西洋列強にも引けを取らない」などと、観光を楽しんでいる様子を記している。別の手紙では、日本刀や漆製品などを買い集めていることを伝えるなど、日本に好印象を持っていたことがわかる。
企画展では、こうした直筆の手紙や、当時横浜に在留した外国人向けの新聞が事件を伝えた記事など、イギリスに住む、リチャードソンの姉のひ孫にあたるマイケル・ウェイス氏が保存していた資料約30点が展示される。
同館の近現代歴史資料課の中武香奈美係長は「リチャードソンの日本に対する思いがわかる貴重な資料をぜひ見てほしい」と話している。
10月21日まで。一般200円、小中学生100円。月曜日休館。
問い合わせは、同館(045・201・2100)へ。
エンターテインメント
降谷建志 : 「八重の桜」で大河初出演 新撰組の刺客・斎藤一役に
ロックバンド「Dragon Ash」のボーカルの降谷建志さんが、綾瀬はるかさん主演の13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」に新撰組の三番隊組長の斎藤一(はじめ)役として、大河ドラマに初出演することが19日、発表された。降谷さんは、会津に殉じた新撰組の刺客で、「山口一」「斎藤一」「山口次郎」……と何度も改名している謎多き人物。剣の腕前は「斎藤は局中一、二の刺客」と記されるほどの使い手という役どころだ。
降谷さんは「出演依頼をいただいたときは、バンドマンという大好きなことだけを15年以上続けて来た自分にとって、あまりに場違いだと大変戸惑いましたが、今は自分に出来ることを誠心誠意やらせてもらいたいと胸踊らせています」とコメントしている。降谷さんが俳優として活動するのは02年の映画「手紙」で父・古谷一行さんと親子共演して以来、11年ぶりとなる。
同局の内藤愼介チーフプロデューサーは、「本人と会って話をしたときに、非常に興味を持ってくれて、やりたいと言ってくれた。彼自身が時代劇好きだった」と起用理由を説明。「普段だったらやらないかもしれないけど、東北が舞台になっていたり、自分たちができることがあるのではと思うところがあったのでは。どんな斎藤一像になるのか楽しみ」と期待を寄せた。
このたび、発表されたキャストは、会津の女性たちでは、軍事奉行添役・神保修理の妻・神保雪子を芦名星さん、山川大蔵の妻・登勢役を白羽ゆりさん、斎藤一の妻・高木時尾役を貫地谷しほりさん、山川兄弟の賢母・山川艶役を秋吉久美子さん、山川二葉役を市川実日子さん、幕府側では、徳川慶喜役を小泉孝太郎さん、松平春嶽役を村上弘明さん、斎藤一役を降谷さん、勝海舟役を生瀬勝久さん、朝廷側では岩倉具視役を小堺一機さん、孝明天皇役を市川染五郎さん、新政府側では大山巌役を反町隆史さん、板垣退助役を加藤雅也さん、西郷隆盛役を吉川晃司さんが演じる。
ドラマでは、福島県出身で戊辰(ぼしん)戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれる主人公・新島八重(1845~1932)の一生を描く。脚本は「ゲゲゲの女房」の山本むつみさん、テーマ音楽は坂本龍一さんが担当する。13年1月から放送。全50回を予定。8月末~9月初旬にクランクイン予定。(毎日新聞デジタル)
しかも妻の時尾さんは貫地谷しほりさんが演じるんですね。
新撰組検定からスピンオフ「斎藤一検定」開催 映画「るろうに剣心」グッズプレゼント
幕末ファンから人気の「新選組検定」が、この夏特別企画を実施している。新選組の隊士のなかのひとり斎藤一をピックアップした「斎藤一検定」を8月12日まで実施している。8月25日効果の映画『るろうに剣心』とのタイアップになっている。
「新選組検定」を運営する日本出版販売はヒューマンタッチと協力して特設サイトをオープンした。「新選組検定」と同様にファンには納得のディープな企画で、ファンを楽しませる。
新撰組検定は、今年3月に第1回をスタートした話題の検定である。歴史ファンから人気の高い新選組をテーマにピックアップ、さらにゲームやマンガをきっかけに新選組ファンになった若い女性までをターゲットにしている。
今回は検定の話題作りの一環としてウェブに手軽に出来る検定を企画した。より本格的な第2回新撰組検定は9月17日に実施される。(申し込み受付8月20日まで)
数多い隊士から、今回スピンオフ企画として斎藤一にフォーカスしたことについて運営側は、女性を中心に斎藤一が高い人気を誇ることを理由に挙げる。2012年3月に行われた第1回新選組検定での人気隊士アンケートでは、土方歳三に次ぐ第2位にランキング、3位の沖田総司を上回った。
しかし、剣の遣い手として新選組の中でも重要な役割を果たした斎藤一だが、実際は謎に包まれている部分が多い。検定を通じて少しでも斎藤一の真実に触れて欲しいとしている。
検定は特設サイトにアクセス後、誰でも無料でトライ出来る。4者択一方式で全5問、全問正解で合格となる。
合格者の中から抽選で、映画『るろうに剣心』の鑑賞券、ポスター、プレスシートなど関連グッズがプレゼントされる。ファンにとっては興味深いものになりそうだ。
イケメン隊士とラブラブ? 歴女にも人気の「薄桜鬼」の新作が続々登場
幕末の江戸で暮らす蘭学医の娘である主人公が、突然行方不明になった父親を探しに訪れた京都で出会った新選組。彼らは謎の化け物たちと戦い、その活動の裏には知られざる秘密があった。幕末を舞台に、新選組の隊士と女性主人公の恋をテーマにした恋愛アドベンチャーゲームを基に、アニメや舞台にもなり、女性から人気の作品が「薄桜鬼」だ。
美形ぞろいの新選組の隊士はもちろん、実験によって生み出されたヴァンパイア的な“羅刹”と呼ばれるミステリアスな存在との関係を描く複雑な物語が本作の人気の秘密だ。先日行われたイベントでは、同シリーズの新作として、オリジナルビデオアニメシリーズ『薄桜鬼 雪華録』最新作の第六章が6月27日に、最新テレビアニメ「薄桜鬼 黎明録」が7月に、そして待望の劇場版『薄桜鬼』が2部作として2013年に公開されることが発表されている。
歴史好きの女子だけでなく、美形好きなら絶対注目の「薄桜鬼」。マルチ展開されていく本作の2013年までの動向から目が離せない!【トライワークス】
久しぶりです。
北海道
函館野外劇7月6日開幕
碧血碑慰霊祭、旧幕府軍兵士しのぶ
イカール星人 DVDで大暴れ シンプルウェイ 新作長編映像、先行予約開始
箱館奉行所入館者数50万人達成
函館で土方歳三始球式/南北海道
大阪
新選組・近藤勇、幕府復活へ大金無心? 借用書公開 結局、敗死で借金は返済されず…
会津藩のために借用したこともありますので、いちがいに新選組のためだったかどうかはわかりませんね。
近藤勇の借用書、公開 幕府再興のため借金2000万円
香川
迫真の舞台1400人魅了/要潤さん、初の凱旋公演
福岡
幕末の物語 紙芝居に 苅田の地童座
コラム
マップショップ、江戸後期、幕末から明治初期の古地図データ販売開始
壽屋「日本刀箸 新選組」が人気に-シリーズ累計1万膳以上販売
エンターテインメント
【アニメ】「薄桜鬼 黎明録」放送スタート記念!シリーズ一挙放送SP
桐谷圧巻!!大立ち回り 舞台「新・幕末純情伝」公開げいこ
映画『るろうに剣心』予告編が完成 主要キャストの全貌が明らかに
武田観柳が出てくるのに蒼紫様が出てこないのはちょっと残念。でも藤田五郎見たさに映画館に行ってしまいそうな気がする。
「新選組!」で土方歳三を演じた山本耕史、“裏忠臣蔵”で隻腕の剣豪を熱演!
北海道
函館野外劇7月6日開幕
国の特別史跡・五稜郭跡を会場にした第25回市民創作函館野外劇が7月6日、開幕する。今年は8月11日までの全12回を予定。壮大な楽曲や迫力の音響、華麗な照明といった舞台装置の中、幾多の困難を乗り越えてきた先人の歴史を数百人の市民が再現する。
NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)が毎年この時期開催(函館新聞社など後援)。アイヌ民族の時代から第二次世界大戦後までの函館を75分で演じる、全国でも例を見ない歴史スペクタクルだ。
劇はコロポックルのナレーションに合わせて進行。黒船来航や五稜郭築城、箱館戦争の銃撃戦など見どころはたくさん。今年は新たに同志社大(京都)創立者で、函館から黒船に密航して渡米した新島襄の登場を加えたほか、五稜郭築城シーンで和魂洋才を表現するクラシックバレエも復活する。
公演は7月6、7、13、14、20~22、27~29、8月10、11日の全12回。毎回午後7時40分に開演する。入場料は大人1800円(当日200円増)、高大生900円、小中生400円(それぞれ同100円増)。親子セット券2000円(前売りのみ)。同会事務局や市内各松柏堂プレイガイドなどで販売中。
問い合わせや申し込みは事務局TEL0138-56-8601。
碧血碑慰霊祭、旧幕府軍兵士しのぶ
箱館戦争で戦死した旧幕府軍兵士の霊を慰める「碧血碑(へっけつひ)慰霊祭」(箱館碧血会主催)が25日、函館市谷地頭町の碧血碑前で行われた。同会会員や一般市民ら約50人が参列。碑前に手を合わせ、祭られている約800人の兵士をしのんだ。
箱館戦争後、旧幕府軍兵士の遺体は新政府の命により弔うことが禁止されていたが、柳川熊吉が厳罰を覚悟の上で数百人の遺体を収容し、同市船見町の実行寺などに埋葬した。碧血碑は箱館戦争終結から5年後の1874(明治7)年に建立され、約800人の兵士が祭られている。この日は旧暦の5月16日で、旧幕府軍の運命が決した千代岡陣屋陥落の日にあたり、1941(昭和16)年の同会の会合で法要日と決めた。
同市船見町の実行寺の住職らが読経する中、会員、一般市民、谷地頭保育園の園児らが焼香し、碑に手を合わせた。
同会はこの後、谷地頭町会館で総会を開き、昨年亡くなった柳川熊吉の4代目に当たる柳川昭祈治前会長の後任として、北海道東照宮の大谷長道宮司を会長とすることを承認した。大谷会長は「慰霊祭は144回目を数えたが、これからも兵士の遺志を心に留め、後世に伝えていきたい」と話していた。
イカール星人 DVDで大暴れ シンプルウェイ 新作長編映像、先行予約開始
函館市本通の企画会社「シンプルウェイ」(阪口あき子社長)は、函館の観光キャラクター「イカール星人」の新作映像のDVDを作製し、15日から全国のコンビニエンスストア「ローソン」で先行予約を始めた。イカール星人などのキャラクターが函館を舞台に大暴れする25分の〝長編〟で、阪口社長は「空撮を敢行するなどスケールは過去最大。痛快な作品に仕上がった」とPRしている。
イカール星人は動画投稿サイト「ユーチューブ」でも注目を集めており、数多くのファンからの要望を受け、DVD製作を決めた。これまでは3~5分の作品が中心だったが、25分の大作に挑戦した。
舞台は1971年の函館。イカール星人に立ち向かうのは「ハマデ式・対イカール星人用光線兵器」で、東和電機製作所(函館市吉川町)が開発した「自動イカ釣り機」をモチーフにした。71年という時代設定もイカ釣り機の販売を開始した年にちなんだ。「世界シェアの7割を占める函館の偉大な発明品を紹介したかった」と阪口社長。
また、旧函館ドックの大型クレーンや旧弥生小学校が登場するなど、市民が見ると懐かしさでニヤリとする場面が随所にあるのも見どころ。阪口社長は「函館を知らない人はもちろん、多くの市民に見てもらいたい。続編のアイデアもまとまっている」と話している。
2480円。先行予約は7月19日までローソンの情報端末「Loppi(ロッピー)」でできる。本編のほか25分の特典映像が入っている。予約特典としてオリジナルポストカード3枚組が付く。店頭での受け渡しは7月31日から。問い合わせは同社TEL0138-86-7601。
箱館奉行所入館者数50万人達成
2010年7月に国の特別史跡・五稜郭跡に復元オープンした箱館奉行所の入館者数が20日、50万人に達した。開館から1年10カ月での到達で、当初予定より半年ほど早い達成となった。50万人目となった札幌市中央区の主婦、薬師寺美穂さん(36)に認定証などが贈られた。
入館者数は、初年度は目標の14万7000人を大幅に超える約22万9500人を記録し、開館1年で33万人に達した。2年目も好調を持続し、8~10月は3カ月間で約10万人が来館。冬期間はやや落ち込んだものの、ゴールデンウイークには約1万5000人が訪れた。
節目の50万人目となった薬師寺さんは、家族4人で午前11時10分ごろに来館。入り口でスタッフに呼び止められると、函館市教委の山本真也教育長から記念として認定証と花束、奉行所と五稜郭の画像を収録したデジタルフォトフレームが贈られた。
薬師寺さんは「(箱館五稜郭祭の)土方歳三コンテスト(19日開催)を見に来たが、日にちを間違えてしまった。でも結果的に50万人目になれてラッキーだった。認定証は家に飾りたい」とうれしそうに話していた。
市教委は「五稜郭は再来年に築城150年を迎える。今後も多くの人に来てもらえるよう様々な取り組みを行い、オール函館で魅力を伝えていきたい」と話している。
函館で土方歳三始球式/南北海道
第94回全国高校野球選手権(8月8日開幕、甲子園)の南北海道・函館地区予選が23日、全道10地区のトップを切って開幕した。
ユニークな始球式が行われた。土方歳三コンテストで優勝した朝妻佑美さん(函館中部3年)が登場。投球後にはアドリブでバットを剣に見立て振り下ろすパフォーマンス。「力いっぱい投げ、気持ちよかった」と笑顔を見せた。
[2012年6月24日12時3分 紙面から]
大阪
新選組・近藤勇、幕府復活へ大金無心? 借用書公開 結局、敗死で借金は返済されず…
幕末史を彩った新選組局長、近藤勇(1834~68年)が慶応3(1867)年、豪商から現在の2千万円に相当する大金を借り入れたことを示す借用書が7月14日から、大阪市西区の大同生命保険本社で公開される。同社が所蔵している古文書約2500点の一つで、新選組が幕府再興へ多額の資金を必要とするなど、明治維新前後の実態がうかがえる。
借用書には、「預申金子之事(あずかりもうすきんすのこと)金四百両 但し月四朱利息慶応三年十二月」などと記載。新選組副長の土方歳三とともに、保証人として近藤の名が記されている。同社の母体となった豪商「加島(かじま)屋」から400両を借り、毎月4朱の利息で翌年5月に返済するという内容で、いずれも直筆という。
慶応4(1868)年1月には、新政府軍と旧幕府軍による戊辰(ぼしん)戦争が始まり、新選組は当時、緊急に資金を必要としたらしい。しかし新政府軍に敗れた近藤は同年4月25日に東京で処刑。返済期日にはすでに亡くなっており、同社の担当者は「借用書が残っているということは、借金は返済されなかったのだろう」と話している。
会津藩のために借用したこともありますので、いちがいに新選組のためだったかどうかはわかりませんね。
近藤勇の借用書、公開 幕府再興のため借金2000万円
幕末史を彩った新選組局長、近藤勇(1834~68年)が慶応3(1867)年、豪商から現在の2千万円に相当する大金を借り入れたことを示す借用書が7月14日から、大阪市西区の大同生命保険本社で公開される。同社が所蔵している古文書約2500点の一つで、新選組が幕府再興へ多額の資金を必要とするなど、明治維新前後の実態がうかがえる。
借用書には、「預申金子之事(あずかりもうすきんすのこと) 金四百両 但し月四朱利息 慶応三年十二月」などと記載。新選組副長の土方歳三とともに、保証人として近藤の名が記されている。同社の母体となった豪商「加島(かじま)屋」から400両を借り、毎月4朱の利息で翌年5月に返済するという内容で、いずれも直筆という。
新政府軍に敗れた近藤は慶応4年4月25日に東京で処刑。返済期日にはすでに亡くなっており、同社の担当者は「借用書が残っているということは、借金は返済されなかったのだろう」と話している。
香川
迫真の舞台1400人魅了/要潤さん、初の凱旋公演
うどん県副知事を務める香川県三豊市出身の俳優要潤さん(31)が2日、同市三野町の本門寺で「朗読活劇 Recita Calda(レチタ・カルダ) 燃えよ剣」を上演した。要さんにとっては18歳で上京してから初の凱旋(がいせん)公演。会場には地元住民やファンら約1400人が詰めかけ、要さんの迫真の舞台を見守った。
朗読活劇は語りや芝居、音楽が織り交ぜられながら進行する舞台。「燃えよ剣」は新選組副長だった土方歳三の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史小説がモチーフになっている。
公演は2009年に京都の壬生寺で初演され、今回が4回目。地元公演は三豊ふるさと大使でもある要さんが「故郷でも行い、市の活性化につなげたい」と希望、地元有志らでつくる実行委が準備を進めてきた。
この日はにわか雨で入場に約15分遅れが出たが、開演前には雨も上がり、会場は満席になった。音楽ユニット「スパニッシュコネクション」の生演奏に合わせ、要さんが土方や沖田総司、近藤勇らを演じ分ける迫真の語りや演技を披露し、来場者は土方らが生きた幕末の動乱期に思いをはせた。
劇の終了後は大きな拍手が会場を包んだ。要さんは小学生のころによく遊んだという同寺での公演が夢だったとして「三豊市や実行委をはじめ、皆さんのおかげで無事にできた。また会える日を楽しみにしています」と晴れやかな表情で話した。
福岡
幕末の物語 紙芝居に 苅田の地童座
苅田町で語り継がれる民話を題材に紙芝居をボランティアで上演している地童(じ・どう)座(柏崎剛造代表)が、新作「志津摩(し・づ・ま)桜」を作った。幕末、長州藩と戦った小倉藩の家老島村志津摩が晩年を過ごした苅田の地に咲く山桜の目線で、志津摩と村人たちとの物語を描いた。30日に二崎区公民館で初披露する。
地童座は4年前、苅田町の歴史を学ぶ「まちづくりカレッジ」の2、5期生が「勉強したことを町づくりに生かしたい」と40~70代の有志6人で結成。郷土史を調べたり、お年寄りを訪ね古くから語り継がれる民話を聞き取ったりして、オリジナルの紙芝居作りに取り組んでいる。
昨年度は小学校や公民館、老人福祉施設など17カ所を回り、「埋もれた郷土の歴史が忘れ去れるのはもったいない。後世につなぐ橋渡しをしたい」と上演活動に精を出している。
新作の「志津摩桜」は12作目。幕藩体制の終幕時に小倉藩家老だった島村志津摩が題材だ。行橋市在住の郷土史家、白石寿さんが出版した「小倉藩家老 島村志津摩」をもとに、地童座の副代表山路みゆきさん(60)が脚本を担当、物語をつづった。
新作のきっかけは二崎志津摩桜保存会(田渕力三郎会長)の依頼だった。
田渕さん(71)は10年前、雑木林に埋もれて咲く山桜の美しさに目を見張った。そこは島村志津摩が晩年を過ごした屋敷跡だった。「山桜はやぶの中にあり、てっぺんが見えるだけ。人が寄りつけないほどだった」と田渕さん。5年前に保存会を結成し、山桜を「志津摩桜」と名付け、少しずつやぶを切り開いた。
志津摩は長州戦争の際、劣勢だった幕府側にありながら、戦場となった領地の村人を気遣ったとされる。「志津摩桜」の物語は、百姓一揆を起こして処刑されそうになった村人を助けた逸話や、維新後に村人と過ごした暮らしぶりのほか、田渕さんらが雑木林の中で山桜を見つけたエピソードが山桜の語り口でつづられている。
田渕さんは「少しずつ切り開いて日の目を見た『志津摩桜』を紙芝居という形で広く知ってもらえれば、これまでの苦労のかいがあったというもの」と話す。地童座の山路さんは「紙芝居を通じて郷土の歴史を知ってもらい、誇りを持ってもらえればうれしい。子どもからお年寄りまで、ぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。
苅田町も今後、観光スポットとして、明治維新を語り継ぐ志津摩桜をPRする考えだ。
二崎区公民館(苅田町二崎)での初披露(入場無料)は30日午前11時から。問い合わせは山路さん(090・5923・7514)へ。(二宮俊彦)
コラム
マップショップ、江戸後期、幕末から明治初期の古地図データ販売開始
マップショップが運営する地図専門ショッピングサイト「MAPSHOP」では、古地図「令制国シリーズ」の画像ダウンロード販売を開始した。価格は2,100円。
大日本国郡精図
大日本国郡全図
今回新たに販売するのは、江戸後期に出版された行政分布図「国郡全図」や「大日本與地便覧」、明治の改革が始まる直前の現況図「大日本国郡精図」。刊行年は、大日本與地便覧が天保5年(1834)、国郡全図が天保8年(1837)、大日本国郡精図が明治11年(1878)4月。データサイズは約4000pixcel×2600~2900pixcel(350dpi)で、大日本国郡精図のみ約3000pixel×2200pixcel(350dpi)。ロイヤリティフリーのデジタル画像として、広告イメージや印刷物、Webデザインなどにも幅広く利用可能だ。
なお、同サイトでは、古地図の印刷販売のほか、2012年4月より古地図画像のダウンロード販売を開始。今回が第二弾となる。
壽屋「日本刀箸 新選組」が人気に-シリーズ累計1万膳以上販売
壽屋(立川市曙町1)が4月下旬に発売した「日本刀箸 新選組」シリーズが人気を博している。
同商品は、新選組の浪士が愛用した刀をモチーフにした箸。同社が販売する「日本刀箸」シリーズの4作目となる。「日本の歴史の中で史実として老若男女に幅広く認知されている新選組。日本人に愛される物語性のある世界観、『キャラが立っている』コンテンツということから商品化した」と同社広報の森英昭さん。
「近藤勇」「土方歳三」「沖田総司」「斉藤一」の4種類があり、柄部分や鍔(つば)のデザイン、色など細部にこだわった。発売から1カ月余りで新撰組シリーズ累計1万膳以上を販売。「新選組の女性ファンから歴史好きの高年齢層まで幅広い層に人気で、外国人観光客の土産物としても好評」と森さん。「5月に日野で行われた『ひの新選組まつり』で販売した際は、期間中、準備した約1000膳が完売した。特に『土方歳三』モデルが人気だった」という。
「最後の武士と言われる新選組を愛してやまないファンの方々にぜひ使っていただきたい。新選組の魂を1日3回楽しんでいただければ」と森さん。「今後は『薄桜鬼-新選組奇譚(きたん)-』に代表されるアニメコンテンツ化なども踏まえ、新たなマーケットを狙っていきたい」とも。
価格は各1,050円。各箸に「誠」が印刷された箸置きが付く。東急ハンズ、ロフト、ビレッジヴァンガードなどの雑貨店やホビーショップで販売している。
エンターテインメント
【アニメ】「薄桜鬼 黎明録」放送スタート記念!シリーズ一挙放送SP
アニメ「薄桜鬼 黎明録放送スタート記念!シリーズ一挙放送SP」がCS放送のAT-Xから下記の日程で放送されます。
スケジュール
2012年7月1日(日)
12:00~17:08
第1部 『薄桜鬼』 全12話
17:08~21:25
第2部 『薄桜鬼 碧血録』 全10話
21:25~22:00
第3部 『薄桜鬼 黎明録』 第1話先行版
<キャスト>
雪村千鶴:桑島法子
土方歳三:三木眞一郎
沖田総司:森久保祥太郎
斎藤 一:鳥海浩輔
藤堂平助:吉野裕行
原田左之助:遊佐浩二
●ストーリー
幕末、文久三年が事の始まり。主人公・雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘で父・綱道とは離れて生活をしていました。ある日、父との連絡が取れなくなり心配になった千鶴は、男装をして京の町を訪れると、新選組と出会いますが…。
●一挙放送!
「薄桜鬼」シリーズは元々PS2版のゲームとしてリリースされていたもので、幕末に実在した新撰組をモチーフとした乙女ゲームです。
※本作を視聴すると幕末の日本史が楽しく覚えられるというメリットがあります。
さて、今回は一挙放送ということで今まで視聴した事が無い方でも「薄桜鬼」の世界を理解出来ると思われます。
更に「薄桜鬼 黎明録」第1話先行放送もあるので、一気に「薄桜鬼」の虜になったりしてね!
【ライター:清水サーシャ】
桐谷圧巻!!大立ち回り 舞台「新・幕末純情伝」公開げいこ
つかこうへい三回忌特別公演「新・幕末純情伝」(7月12日からシアターコクーン)で紅一点の7代目沖田総司を演じる女優の桐谷美玲(22)が21日、東京・新宿村スタジオで、共演の神尾佑(42)、鎌苅健太(28)、和田正人(32)らと公開舞台げいこに臨んだ。
初舞台で初主演、男役も殺陣も初めての桐谷は「初めてずくめで不安もあるけど、少しずつでも成長する姿を見せたい」とあいさつ。「この舞台が、つかさんに届くように頑張ります」と意気込んだ。
初げいこでいきなり日本刀を持ち、大立ち回りも披露した桐谷は「メッチャ緊張して(朝の練習で)やれてたこともできなかった」と苦笑。「殺陣がきれいに決まらないと、総司がキレイに見えない」と自ら課題を挙げた。
神尾は桐谷に「芝居の基礎はできてる。声の質もこの役に合ってる。あとは焼き肉を食って大きい声を出せばいい」とアドバイス。鎌苅も「鳥肌が立ちました。本当に、はかない(感じが出ている)」と絶賛した。
和田は「(昨年沖田を演じた)鈴木杏ちゃんは紅一点の感じがしなかった」と指摘。しかし桐谷の演技を見て「か弱いイメージがあったが、負けないぐらい男らしさがある」と見直していた。
映画『るろうに剣心』予告編が完成 主要キャストの全貌が明らかに
俳優・佐藤健主演の映画『るろうに剣心』(8月25日公開)の予告映像がこのほど完成した。全120秒に次々と盛り込まれる、ダイナミックな殺陣シーンや個性派俳優たちが演じるキャラクターたちの映像が注目される。
【予告編】佐藤が「僕の理想の剣心像」と語る緋村剣心解禁
幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられていた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤)は、冒頭のひょうひょうとした雰囲気から一転。自ら打ちたてた“不殺(ころさず)”の誓いとひたむきに向き合いながらも、大切な人を守ろうと苦悩する真摯な表情が収められ、迫力とスピード感に溢れた殺陣シーンにも息をのむ。
原作の中でも屈指の冷徹で不気味なキャラクター・武田観柳に扮する香川照之は、ガトリング砲をぶっ放しエキセントリックな悪の親玉を熱演。剣心のライバルとして登場する浮浪(はぐれ)人斬り・鵜堂刃衛役の吉川晃司も、感情の起伏を抑えた渋さが光る。このほか、武井咲が演じる神谷薫、蒼井優が眉毛を自ら抜いて役作りに挑んだ高荷恵もお目見えする。
同映像内ではロックバンド・ONE OK ROCKが手掛けた主題歌「The Beginning」も同時初公開となり、佐藤の殺陣シーンに疾走感を加えている。
武田観柳が出てくるのに蒼紫様が出てこないのはちょっと残念。でも藤田五郎見たさに映画館に行ってしまいそうな気がする。
「新選組!」で土方歳三を演じた山本耕史、“裏忠臣蔵”で隻腕の剣豪を熱演!
29日、「忠臣蔵」の裏側を描いたBS時代劇「薄桜記」の初回完成試写会がNHK放送センターで行われ、主演の山本耕史が片腕の剣豪・丹下典膳を演じる上での苦労を語った。
本作で山本が演じる典膳は、妻の名誉を守るために片腕を失ってしまった剣豪。浪人に身を落とす悲劇に見舞われながらも、妻(柴本幸)への愛、そして武士としての義を貫くというキャラクターだ。その典膳がやがて吉良上野介(長塚京三)の用心棒となり、友情を結んだ堀部安兵衛(高橋和也)と対決の時を迎えてしまうさまを描いたのが本作だ。
制作統括の佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサーから「今、一番殺陣が巧いなぁとほれぼれする」と称賛された山本。だが、今回は片腕の剣豪ということで、「腕が映らないよう、剣を持った腕よりも(反対の腕を)服の中ですごく動かしてました(笑)。腕は大体背中側に回していたのですが、常に関節が決まった状態になっていて痛かったですね」と苦労が絶えなかった様子だ。
だが作中で右腕一本での流麗な太刀さばきを披露しているあたりは見事の一言。典膳の生き方についても「剣一筋に生きて、一つのことを貫く武士道を当たり前に生きている。これ以外ないという強さがあって、自分は憧れるけどできない。日本人にとって原点の生き方みたいなものを教えてくれる」と作品のテーマに重ねつつ、思いのほどを語っていた。
試写会には妻役の柴本、安兵衛役の高橋、吉良役の長塚、そして脚本のジェームス三木もそれぞれ出席。いわゆる悪役として描かれることの多い吉良側の侍を描く「裏忠臣蔵」ともいうべき本作で吉良を演じる長塚は、役柄について「案外一生懸命でいい人」と擁護し、「僕は立ち回りがないけど、みなさん大変ですね」と余裕を感じさせる話しぶりで笑いを誘っていた。(取材・文:長谷川亮)
BS時代劇「薄桜記」は7月13日からBSプレミアムにて毎週金曜午後8時より放送(全11回)
北海道
新選組土方役は地元女子高生優勝 函館の五稜郭祭寸劇
戊辰戦争最後の舞台となった北海道函館市で19日、「箱館五稜郭祭」が始まり、戦死した新選組の土方歳三に扮装して寸劇を披露するコンテストが開かれた。25回目となる今回は北海道函館中部高校3年の朝妻佑美さん(17)が優勝した。
寸劇は新政府軍に包囲された仲間を救うために戦い、銃弾に倒れるという設定。
朝妻さんは2回目の参加。少しでも土方の姿に近づきたいと髪を約30センチも切り、新選組の本を毎日読んだという。「仲間を思って戦った土方の熱い思いが表現できた」と笑顔だった。
コンテストには道内のほか、愛知県や京都府、岡山県などから男女15人が出場した。
函館の土方歳三コンテスト 地元女子高生が優勝 出場者中最年少
第25回土方歳三コンテスト全国大会が19日、函館市の五稜郭タワーで開かれた。新選組副長の土方になりきる演技を競い、出場15人中最年少の函館中部高校3年朝妻佑美(あさつまゆみ)さん(17)が優勝した。
箱館五稜郭祭のイベント。朝妻さんは大会のため胸の下まであった髪をばっさり。見事な立ち回りも披露し、約400人の観客から「おー」と、どよめきも。
SF映画の光の剣ライトセーバーを持つ土方も登場し、会場を沸かせた。
新選組・土方歳三の心意気をどこまで表現できているか競うコンテストとは!?
歴史好きの間で人気が高いのは、なんと言っても新選組。中でも、「鬼の副長」と恐れられた土方歳三には多くのファンがいるが、その土方のゆかりの地である北海道函館市の五稜郭では、例年、「土方歳三コンテスト全国大会」なるイベントが行われている。
※画像は公式サイトのキャプチャーです
【昨年の大会の様子】
※画像は公式サイトのキャプチャーです
これは「いかに土方になりきっているかを競うイベント」で、今年5月19日の開催で25回目を迎える。参加者は、銃弾で打ち倒される土方の「最後の戦い」など、あらかじめ決められたシナリオに沿って、土方らしさを表現する。採点のポイントは「土方の心意気をどれだけ表現できているかどうか」。出場できるのは16歳以上の男女で、優勝賞金は10万円。必要に応じて、和装・洋装の衣装も貸し出される。
同コンテストは、もともと「ミスター土方」という名称だったが、女性の参加者も多かったため、現在の名称になった。参加者の熱意がすばらしく、なかには「私が演じないと、土方の供養にならない!」と豪語する女性までいるそうだ。いったいどれほどのものなのか、ぜひ生で見てみたいものである。
◆ 日程 :2012年5月19日(土) 13時15分~
◆ 会場 :五稜郭タワーアトリウム (函館市五稜郭町43-9)
公式サイトはコチラ>>
(プレスラボ)
栃木
近現代史の跡 熱いまなざし
「戊辰戦争」なんですが……。
好天に恵まれた19日、宇都宮市で、近現代の歴史の跡を訪ねる二つの催しが開かれた。
■「戊申戦争」たどる
「毎年法要され、今も地元の人から大切に歴史が受け継がれています」。慶応4(1868)年の戊辰戦争で犠牲になった多くの戦死者をまつった「六道の戊辰役戦士墓」。周囲の生け垣は整備され、墓前には花が供えられている。県立博物館学芸員の岸明さん(43)が説明すると、うなずきながら手元でメモしたり、写真を撮ったりする参加者の姿があった。
同博物館では4月末から企画展「戊辰戦争 慶応4年 下野の戦場」が開かれている。この日の催しは、宇都宮市内で戦跡をたどる特別企画。参加者は20~70代の40人。2日間で募集が締め切られた人気企画だ。
新選組の土方歳三(1835~69)が率いた旧幕府軍が、宇都宮城攻略の際に攻撃をしかけた周辺から、土方が相手の砲撃で足を負傷したとされる「松ケ峰門跡」までの約4キロを歩いて散策。
壬生町から訪れた中山明峰さん(68)は散策後、旧幕府軍の墓と新政府軍の墓が向き合う光琳寺を振り返り、「敵と味方が向き合う墓も珍しいが、今も大切に残されているのは、この土地の誇りかもしれない」と語った。
企画展は6月10日まで。問い合わせは同博物館(028・634・1311)へ。
■「軍都」歩き平和思う
市民団体「宇都宮平和祈念館をつくる会」は、軍都だった宇都宮市の軍事施設跡などを訪れ、平和のすばらしさを感じ取ってほしいと「ピースバス」を主催した。
今年で26回目。バスで第14師団司令部跡(現国立病院機構栃木病院)や第66連隊赤れんが厨房(ちゅう・ぼう)棟(宇都宮中央女子高構内に現存)などを訪問した。
かつて軍都の中心だった桜通りは戦後、花見時分には茶店も出て数千人の花見客が集まったと説明されると、サーカスやバナナのたたき売りがあったと懐かしむ参加者も。通り沿いの桜美公園は将校の社交場だった偕行(かい・こう)社跡で、戦後米軍に接収されると「着飾って行くと良い物がもらえる」といううわさを聞きつけた女性が集まったという。
宇都宮短期大学付属高校と県中央公園の北側は兵器生産工場跡で、中央公園側には爆発事故から守るための土塁が今も残っている。
参加した市内の男性(75)は「宇都宮は歴史の宝庫。たくさん学ぶことがある」と話した。
東京
爆破予告:新選組まつり会場に 全員が避難−−日野 /東京
13日午前10時25分ごろ、日野市神明のひの煉瓦ホール(旧称・市民会館)に年配の男の声で「会館を爆破させる。午後3時までに2回」などと電話があった。
約10分後にも同様の電話があり、通報を受けた日野署員が現場付近を探したが、爆発物は見つからなかった。悪質ないたずらとみて威力業務妨害容疑で調べている。
市によると、同ホールは「ひの新選組まつり」の開催中で、当時は周辺も含めて約3000人の人出があったという。
正午過ぎに署員の呼びかけで全員が避難し、午後のイベントは中止となった。
〔多摩版〕
皆さんが一生懸命準備してきたものをぶちこわした犯人、許しがたし。
神奈川
幕末の人気作一堂に、三代目歌川豊国の役者絵を展示/川崎
「新撰組にあこがれ…」駅ホームで模造刀所持容疑 法被姿の男逮捕
幕末に大ヒットした三代目歌川豊国の「役者見立東海道五十三駅」の日本で唯一となるシリーズ全作140点がそろった展覧会が7日、京急川崎駅そばの川崎・砂子の里資料館で始まった。前期(26日まで)、後期(6月11日~30日)に分けて展示する。
天保の改革で役者絵が禁じられていたこともあり、1852年に五十三駅を背景に役者絵を描いた作品は大人気となった。シリーズは2種類の五十三駅と、宿と宿の間で発展し茶屋などがあった「間の宿」などを合わせて140点がひとそろい。
前期は日本橋から掛川までの70点を展示。正式な宿ではなかった鶴見、生麦なども選ばれ、五代目市川海老蔵、五代目松本幸四郎、三代目坂東三津五郎がそれぞれ宿場にちなんだ役柄に扮(ふん)した姿で登場。赤穂浪士が眠る泉岳寺のある「高輪」の一枚には、三代目沢村宗十郎が扮する由良之助(大石内蔵助)が描かれている。後期は袋井から京都までの70点を展示する。
10年がかりで全作品をそろえた斎藤文夫館長は「ひとそろいを展示するのは日本初です。すべてをそろえるのはコレクターとしての醍醐味(だいごみ)。ぜひこの機会に見てほしい」と話している。
15日午後3時ごろ、JR東神奈川駅(横浜市神奈川区)で「刃物を持った男が大声を出している」と同駅職員から110番があった。駆けつけた神奈川署員が銃刀法違反の現行犯で、無職の大竹芳雄容疑者(53)=横浜市鶴見区矢向=を逮捕した。
同署の調べによると、大竹容疑者は、同駅京浜東北線のホームで、金属製の模造日本刀(刃渡り約70センチ)を所持し、さやから出し入れしていた。
同署によると、大竹容疑者は「新撰組の土方歳三にあこがれていた。格好いいから持っていた」と供述。新撰組が着用したのと同じデザインで背に「誠」と書かれた水色の法被を着て、酒を飲んでいた。
副長、新選組を勝手に名乗る奴は斬って捨てていいですか?
三重
幕末の異国船騒動:古文書で知る世情、市歴史民俗資料館が発刊 志摩に異国船、村人仰天 庄屋ら冷静対応 /三重
騒然とする幕末期、志摩半島に出没した異国船に驚く村人たちの様子をまとめた「幕末の異国船騒動」(A4判、37ページ)を、志摩市歴史民俗資料館が発刊した。古文書にみる江戸時代の志摩のシリーズ5冊目で、「女童(わらべ)にいたるまで立ちさわ」いだ様子が記され、当時の世情を知る興味深い図録となっている。
磯部古文書学習会(山本耕助会長)が、市内に残る幕末の古文書16点を解読した。日本近海に外国船が相次いで現れ、幕府は異国船打払令を発する一方、1854年に安政東海、同南海地震が起きるなど、騒然とした空気に包まれていた。
1855(安政2)年元日、志摩半島の紀州藩・田曽浦沖(現南伊勢町)に清国の商船が漂着したのが始まりだった。浜島村(現志摩市浜島町)の庄屋が残した古文書には、初めて見た3本マストの大船に大騒ぎとなった村人たちの様子が記されている。
知らせで「津方御役人衆中様八百人御出張」し、判明しただけでも越賀村、布施田村、片田村(いずれも現同市志摩町)から、ふとんと枕420人分がかき集められた。商船は多数の漁船によって紀州藩にえい航された。
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1865(慶応元)年4月には英国の商船が、10月には同国の軍艦が、それぞれ浜島村に現れた。商船には庄屋らが対応したが、「日本」「おはよう」と言うばかりで、手招きで乗船した。畜類、鳥類が積み込まれ、船員も70〜80人いた。船は横浜と間違えて来航したことが判明し、ブリ2本を持ち込んで酒盛りをした。
船体約40メートルの軍艦には大砲6門、砲弾100発が積み込まれていた。村役人たちが乗り込もうとしたが、「ペケペケペケと申して」1人しか乗船できなかった。軍艦は村役人の機転の利いた対応で3日後に出航した。
崎川由美子館長は「異国船への騒動とともに、庄屋らの冷静な対応や、外国人に対する詳細な記述を読み取っていただければ」と話している。500冊発刊し1冊500円で販売。
詳しくは志摩市歴史民俗資料館(0599・55・2881)。【林一茂】
〔三重版〕
「ペケペケペケと申して」……何といったかわからなかったんですね。
京都
庄屋から見た幕末・維新 丹後郷土資料館で企画展 京都
江戸時代末から明治時代初めにかけて丹後地域の庄屋に保管されていた文書など約100点を集めた企画展「庄屋たちの幕末・維新」が、宮津市の府立丹後郷土資料館で開かれている。当時の人々の生活の様子を伝えており、ふだんは見る機会のない貴重な資料という。
展示されているのは、大庄屋・庄屋など5家に保管されていた文書などで、年貢を納める時期や犯罪者の人相など藩からの通達が書かれた御用帳、長州戦争を記録した絵図なども含まれる。
同館は「庄屋は情報が集まるところだったので、そのような点が顕著にわかると思う」としている。
6月24日まで。開館は午前9時~午後4時半。月曜休館。
兵庫
上郡出身の偉人・大鳥圭介に学ぶ 地元の経営者ら
明治政府の高官大鳥圭介(1832~1911)の出身地である兵庫県上郡町で、町商工会青年部のメンバーが大鳥について学ぶ活動を続けている。生誕地である同町岩木地区の研究者らからは、国づくりに果たした功績などを教わった。20日には、戊辰戦争で幕府陸軍を率いた大鳥が、新政府軍に降伏した北海道函館市を訪れ、当時を再現した行列が行進する「箱館五稜郭祭」に、同町から初めて参加する。(田中宏樹)
同青年部には、町内の若手経営者26人が所属。「地域の歴史や偉人について深く知りたい」と、大鳥没後100年の昨年6月から月1回、勉強会を開いている。
昨秋には、大鳥が通った「旧閑谷学校」(岡山県備前市)などを訪問。幾多の苦難にあっても信念を貫いた人物像に触れる中で、大鳥が戊辰戦争で降伏した函館市を訪れたいという思いも芽生えた。五稜郭祭を知ったメンバーが主催者に参加を申し込むと、快諾されたという。
当日は、衣装をまとった市民らが当時を再現する「維新行列」に旧幕府陸軍として参加し、市街地約3キロを歩く。メンバーは「圭介ゆかりの地が互いに交流を深めるきっかけにしたい。地域を盛り上げる祭りの運営方法なども学びたい」と意気込んでいる。
今後はさらに活動を広げ、町民を交えた勉強会の開催なども検討している。同青年部の河本敏文副部長(33)=同町金出地=は「いつか自分たちでイベントをつくり上げ、町民が上郡ゆかりの偉人を誇りに思える雰囲気を生み出したい」と話していた。
エンターテインメント
中村勘九郎×宮藤官九郎 145年ぶり「天日坊」上演
歌舞伎俳優の六代目中村勘九郎(30)が27日、都内で行われたコクーン歌舞伎第13弾「天日坊」(6月15日初日、東京・渋谷シアターコクーン)の製作発表に共演の中村獅童(39)、中村七之助(28)らと出席した。
同作は幕末に初演されて以来145年ぶりの上演で、脚本は人気脚本家の宮藤官九郎(41)が担当。天日坊を演じる勘九郎は「格好いいセリフがいっぱい入ってます。賛否両論の作品になると思いますが、楽しくやっていきたい」と話した。
時代小説「剣豪将軍義輝」リュウで東冬がコミカライズ
もう一方の新連載「ぬこぬこ新撰組」は、新撰組をメス猫の集団として描いた獣人コメディ。女の園で唯一の男である見習い隊士が、メス猫たちに色仕掛けをされながらも隊務に励む新感覚の時代劇だ。
……なんでメス猫。猫好きだけど何かイヤだな。
山形
鴨の中の人が寺子屋の先生になった。
佐藤浩市 東北芸工大の客員教授に就任「学生に希望や情熱を伝えられる」
岐阜
大野での顕彰祭に100人 幕末の長州藩士・所郁太郎
愛媛
ミュージカル「幕末ガール」幕開け 愛媛・坊っちゃん劇場
高知
幕末駆けた兄妹愛
山口
高杉東行顕彰碑前祭:幕末の英雄に思いはせ /山口
コラム
余録:幕末の安政江戸地震の時の話だ。浅草の雷門の…
エンターテインメント
舞台は幕末の動乱!「薄桜鬼 黎明録 名残り草」店舗特典情報公開
激動の時代を駆け抜けろ! 『決闘!幕末志士バトル』が配信開始
土方さんが軽い洋装キャラになってる。
鴨の中の人が寺子屋の先生になった。
佐藤浩市 東北芸工大の客員教授に就任「学生に希望や情熱を伝えられる」
俳優の佐藤浩市(51)が東北芸術工科大(山形市)の文芸学科客員教授に就任したことが14日、分かった。
任期は今月1日から3年間で、佐藤は同大で年に1回、特別講義を行うという。
文芸学科は昨年度に開設。学生に「情熱」を伝えようと、幕末史の講義にも力を入れているという。
映画では「壬生義士伝」やNHK大河ドラマでは「翔ぶが如く」「新選組!」など幕末をテーマにした作品に出演している佐藤は「学生に希望や情熱を伝えられる表現者」(同大)だとして、大学側が就任を要請していた。
岐阜
大野での顕彰祭に100人 幕末の長州藩士・所郁太郎
大野町で少年期を過ごした幕末の長州藩士で、司馬遼太郎の短編「美濃浪人」でも知られる所郁太郎(一八三八~六五)の顕彰祭が十五日、大野町西方の頌徳(しょうとく)顕彰碑前であり、関係者ら約百人が先人の遺徳をしのんだ。
所郁太郎は大垣市赤坂の酒造業の家に生まれ、十一歳で医者である所家の養子に入った。政治抗争が激しくなった一八六三年、長州藩士に仕官し、寺社組支配、遊撃軍参謀、医院総督を任された。
大野時代に学んだ医学を役立てたのは翌六四年。刺客の襲撃を受け、瀕死(ひんし)の重傷を負った井上聞多(後の馨)に手術を施し、傷を畳針で縫い合わせて命を救った。だが翌年、高杉晋作を助けて転戦中、腸チフスにかかり、二十八歳で病没した。
この後、井上の孫・三郎が祖父の遺志を継ぎ、所家の屋敷跡に一九三八年、縦三・五メートル、横一・八メートルの顕彰碑を建立。地元有志らが二〇〇九年に七十周年記念式典を開いて以来、旧暦の命日のころに毎年顕彰祭を行ってきた。
この日は顕彰会の飯沼一典会長が「顕彰祭が今後も西方の風物詩として継承されることを望みたい」とあいさつ。地元の詩吟教室が所のオリジナルストーリーを披露し、参加者らが献花をささげた。
同町は昨年度、玉垣の修理や周囲の樹木の手入れに着手。ところどころ傷んだ顕彰碑は本年度中に補修する予定。
(加藤拓)
愛媛
ミュージカル「幕末ガール」幕開け 愛媛・坊っちゃん劇場
■力強い演技 観客魅了
愛媛県東温市の劇場「坊っちゃん劇場」で14日、ドイツ人医師、フォン・シーボルトの娘「楠本イネ」を主人公とする24年度の新作ミュージカル「幕末ガール」が初日を迎え、満席となる約470人の観客が、磨き抜かれた舞台芸術に酔いしれた。
この日の公演には、文化庁の近藤誠一長官や同県の上甲啓二副知事らが招待された。
物語は、晩年のイネが宇和島に向かうために乗り込んだ、古い木造船を舞台に進んでいく。
尊皇攘夷が吹き荒れる故郷の長崎や、シーボルトの高弟の二宮敬作から医学を学んだ宇和島など、時代と場所が交差しながら日本初の女性産科医へと成長する姿が描かれる。
蘭学者の村田蔵六との切ない恋愛や、役者がカニのかぶり物で登場するユニークなシーンなど、観客を飽きさせない演出となっている。
イネ役の五十嵐可絵さんら出演者は、豊かな歌声と力強い演技、キレのある踊りで客席を魅了し盛大な拍手が送られた。
終演後、近藤長官は「多くの人に見てもらいたい作品。今の日本と重ね合わせ感動した」と語った。この作品は来年3月まで約270回上演される予定。
高知
幕末駆けた兄妹愛
土佐勤王党の志士・平井収二郎、加尾兄妹の資料を集めた企画展が、高知市浦戸の県立坂本龍馬記念館で開かれている。収二郎の日記など34点を通じ、兄の代わりに京都で情報を収集するなど、絆の深さを紹介。幼なじみだった坂本龍馬の手紙なども並ぶ。6月29日まで(一部入れ替えあり)。
兄妹の往復書簡(写し)では、山内容堂の妹に従い、婚家の京都・三条家に仕えていた加尾が、薩摩、長州両藩の志士が増えて緊迫する京都の情勢を報告。収二郎は疫病で上京できない悔しさをつづっている。
また、収二郎の日記「隈山(わいざん)春秋」には1862年の上京中、土佐に戻る加尾が詠んだ「たらちねのためにはかくとおもへどもなほ惜しまるゝ今日の別路」、収二郎の「別れ路はなほ惜しけれど古里の父と母とがいかに待つらむ」という歌が記され、別れを惜しむ兄妹の姿がうかがえる。
このほか、龍馬とその友人ら5人が寄せ書きし、加尾が大切に保管していた袱紗(ふくさ)、龍馬が「日本を今一度せんたくいたし申候」と書いた書簡(重文)も並ぶ。前田由紀枝・学芸主任は「党や家族に忠孝の尽くした2人の人柄に思いを巡らせてほしい」と話す。
入場料500円(高校生以下無料)。問い合わせは同館(088・841・0001)。
(2012年4月19日 読売新聞)
山口
高杉東行顕彰碑前祭:幕末の英雄に思いはせ /山口
幕末20+件の志士、高杉晋作の命日にあたる14日、晋作の功績をたたえる「高杉東行顕彰碑前祭」が、妙蓮寺(下関市新地町)近くにある「終えんの地」であった。散り桜が舞う中、参列者約200人が地元ゆかりの英雄に思いをはせた。
晋作は幕末20+件、奇兵隊を創設するなど倒幕を目指して活躍したが、志半ばの27歳で短い生涯を閉じた。終えんの地には石碑が建立され、命日には毎年大勢のファンが訪れる。
碑前祭では、読経が響く中、参列者が次々と焼香。高杉東行顕彰会の山内国広会長が「変転極まりない時代に将来を正しく洞察し、果断な行動力と優れた見識を持って事にあたった」としのんだ。
その後、下関吟魂会による献吟や剣舞グループ「侍」による剣舞の奉納などがあり、劇団はぐるま座の寸劇で締めくくられた。
栃木県から友人と3人で来た会社員、山野井良枝さん(25)は「(晋作の)決断力があるところがすてき。安らかに眠ってほしい」と話した。
また、この日は晋作の墓がある同市吉田の東行庵でも墓前祭「東行忌」が営まれた。【西嶋正法】
〔下関版〕
コラム
余録:幕末の安政江戸地震の時の話だ。浅草の雷門の…
幕末20+件の安政江戸地震の時の話だ。浅草の雷門の雷神像が見えないので、人々は震災を察知して逃げたとうわさした。困惑した浅草寺は仏師に修復に出したのだと張り紙をする。だが神通力で人手を借りて逃げたのだと、うわさは収まらなかった▲浅草寺本堂裏の木馬の足が汚れていたのは観音様が乗って出たからだという話もあった。黒船来航から間もない不安な世相のなか、幕府の膝元を襲ったこの地震では江戸っ子の間で真偽さまざまな情報が飛び交った。地震ナマズの風刺画「鯰絵(なまずえ)」の流行もこの時だ▲前年に安政東海地震、安政南海地震という南海トラフ巨大地震が起こっていたが、こちらは江戸湾北部を震源とする直下地震だった。地盤のゆるい下町が大きな揺れに見舞われ、主に家屋倒壊で1万人ともいう死者が出た▲さて今日、東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の首都直下地震が起きたらどうなるか。死者は最大9700人、全壊・焼失建物は30万棟という見通しが公表された。東日本大震災を受けてのこの新たな被害想定では従来の想定より死者が1.5倍に増えた▲最新の知見にもとづく東京湾北部地震の想定では、都23区の約7割が震度6強以上の揺れに襲われるという。避難者は実に339万人、これがいつ起こってもおかしくない「現実」である。街の耐震化・不燃化は急がねばならないが、それを待っていられない住民だ▲公表された被害想定は自分の暮らしに重ね合わせ、時と場所に応じた避難策を思い描いておくのがいい。地震予知の神通力はかなわないが、予想される危険への対処力は雷神様にあやかろう。
エンターテインメント
舞台は幕末の動乱!「薄桜鬼 黎明録 名残り草」店舗特典情報公開
オトメイトは本日、2012年6月28日発売予定のPS3専用ソフト「薄桜鬼 黎明録 名残り草」公式サイトにて、店舗特典情報を公開した。
公式サイト「製品情報」ページに、店舗特典情報が公開。特典を用意している店舗は、アニメイト、あみあみ、アリスNET、ebten、シーガル、ステラワース、セブンネットショッピング、コミコミスタジオ、ネオ・ウィング、ファミーズ お宝倉庫各店となっている。
また、すでに特典画像も公開中。アニメイトの特典は、まだ企画中となっているので、今後の更新を引き続きチェックしていこう。
【店舗特典情報】
■アニメイト
企画中
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(by ぴよ助)
激動の時代を駆け抜けろ! 『決闘!幕末志士バトル』が配信開始
●幕末最強を目指すぜよ
SeedCは、2012年4月20日より、Mobageにて、フィーチャーフォンアプリ『決闘!幕末志士バトル』の配信を開始した。プレイヤーは幕末20+ 件時代の剣士となり、日本中を探索しながら強敵に挑むシナリオを体験できる任務モードと、任務やガチャで集めたカードで、他のプレイヤーとバトルできる決闘モードがある。激動の時代を生き抜いて、幕末20+ 件最強の剣士を目指そう。
≪以下、リリースから抜粋≫
■『決闘!幕末志士バトル』の概要
決闘!幕末志士バトルは、PC用ブラウザゲーム「ブラウザ幕末20+ 件維新」のキャラクターが登場するソーシャルアプリです。プレイヤーが幕末時代の剣士となり、日本中を探索しながら強敵に挑むシナリオを体験できる任務モードと、任務やガチャで集めたカードで、他のプレイヤーと「バトル」できる決闘モードがあり、幕末最強の剣士を目指します。カード合成は、志士カードのレベルがアップするだけでなく、同じスキル同士のカードを合成するとスキルレベルもアップします。
■幕末時代を生きた多彩なキャラクター
PC用ブラウザゲーム「ブラウザ幕末20+ 件維新」でお馴染みのイラストに加えて、「決闘!幕末20+ 件志士バトル」のために描き起こされたイラストも登場します。
■今なら限定カードゲットのチャンス!PC用プロモーションサイトも公開!
ゲームのサービス開始と同時に、プロモーションサイトも公開しました。プロモーションサイトから、ゲームを登録すると、もれなく「沖田宗次朗(レア)」カードがもらえるキャンペーンも開催中です。
「決闘!幕末志士バトル」プロモーションサイト
http://webga.jp/browserGame/bakumatsu/bakubato/webg/
土方さんが軽い洋装キャラになってる。
平日がかなり多忙なので、この週末はゆるゆると過ごしました……ゆるゆる過ぎて、チケット取って楽しみにしていた落語会に行くのを忘れた(大泣)。
山形
佐藤浩市さん、大学客員教授に 山形で幕末テーマに講義
芹沢鴨の中の人@『新選組!』が寺子屋の先生になった(^^)。
福島
大河ドラマ館中心に催し
会津観光振興へ基本計画
京都
水戸学に見る幕末の精神 東山・霊山歴史館で特別展
愛媛
ミュージカル「幕末ガール」幕開け 愛媛・坊っちゃん劇場
山口
晋作しのび100人参列 下関・終焉の地で碑前祭 山口
山形
佐藤浩市さん、大学客員教授に 山形で幕末テーマに講義
東北芸術工科大学(山形市、根岸吉太郎学長)は13日、俳優の佐藤浩市さん(51)と作家の越水利江子さんが1日付で同大文芸学科の客員教授に就任したと発表した。作家を目指す学生たちに「希望」や「情熱」を伝える表現者として教壇に立ち、佐藤さんは年1回の特別講義を受け持つという。
同大によると、文芸学科では、小説を書く前の「情熱や倫理の鍛え方」を学ぶことを重視しており、若者に「情熱」を伝えるために幕末史の講義も行っている。その中で、幕末を舞台にした多くの映画やドラマに出演している佐藤さんに講義をしてもらおうと、親交のある映画監督の根岸学長や同学科の山川健一学科長が客員教授の就任を要請、快諾を得たという。
新選組を扱った作品もある越水さんは、児童文学やファンタジー小説を専門とする人気作家。同学科では前後期に集中講義を担当するという。
芹沢鴨の中の人@『新選組!』が寺子屋の先生になった(^^)。
福島
大河ドラマ館中心に催し
会津観光振興へ基本計画
会津若松市や会津若松商工会議所、会津若松観光物産協会などでつくる会津若松市「八重の桜」プロジェクト協議会は12日、同市内で総会を開き、会津の観光業の復興と活性化を目指すキャンペーン「ハンサムウーマン 八重と会津博」の基本計画を決定した。
同協議会は、戊辰戦争の籠城戦で銃を手に奮戦した新島八重が主人公のNHK大河ドラマ「八重の桜」(2013年放送予定)を契機に観光客を増加させるために設立された。
「八重と会津博」は、広報活動や観光客の受け入れ態勢を整備するプレイベントがすでに開催されている。
基本計画によると、来年1月からは同市城東町の旧会津図書館に設けられる「ドラマ館」を中心に、各種イベントが実施される。ドラマ館では、衣装や小道具が展示されるほか、出演者のインタビューなどが上映される。
総会で、室井照平市長は「これまで以上に本格的に取り組まなければならない。官民一体となった事業展開を推進していく」と述べた。
京都
水戸学に見る幕末の精神 東山・霊山歴史館で特別展
幕末の尊王攘夷(じょうい)思想の源流となった「水戸学」に焦点を当てた特別展「幕末の精神をたどる」が11日、京都市東山区の霊山歴史館で始まった。幕末の水戸藩主徳川斉昭が「追鳥狩(おいとりがり)」と称して行った軍事演習の旗など約100点を並べ、当時の思想を伝えている。
同館が「幕末の精神的なルーツを見つめ直そう」と、茨城県立歴史館や同県弘道館事務所の協力で催した。
国を守るため、文武両道の教育を実践する藩校「弘道館」を創設した9代目水戸藩主の徳川斉昭が行った大規模軍事演習の絵巻「追鳥狩行列図」や、その図中に登場する「武」の一字が書かれた旗など水戸藩ゆかりの史料を豊富に並べた。
水戸学の影響を受けた人物として、江戸幕府最後の将軍徳川慶喜が「誠」としたためた書や、松下村塾を開いた吉田松陰の肖像画などを展示し、ペリー来航などへの危機感を背景にした思想の広がりを紹介している。
特別展第1期は5月13日まで。展示を入れ替え、同15日~6月24日に第2期を行う。入館料大人700円。月曜休館。
愛媛
ミュージカル「幕末ガール」幕開け 愛媛・坊っちゃん劇場
■力強い演技 観客魅了
愛媛県東温市の劇場「坊っちゃん劇場」で14日、ドイツ人医師、フォン・シーボルトの娘「楠本イネ」を主人公とする24年度の新作ミュージカル「幕末ガール」が初日を迎え、満席となる約470人の観客が、磨き抜かれた舞台芸術に酔いしれた。
この日の公演には、文化庁の近藤誠一長官や同県の上甲啓二副知事らが招待された。
物語は、晩年のイネが宇和島に向かうために乗り込んだ、古い木造船を舞台に進んでいく。
尊皇攘夷が吹き荒れる故郷の長崎や、シーボルトの高弟の二宮敬作から医学を学んだ宇和島など、時代と場所が交差しながら日本初の女性産科医へと成長する姿が描かれる。
蘭学者の村田蔵六との切ない恋愛や、役者がカニのかぶり物で登場するユニークなシーンなど、観客を飽きさせない演出となっている。
イネ役の五十嵐可絵さんら出演者は、豊かな歌声と力強い演技、キレのある踊りで客席を魅了し盛大な拍手が送られた。
終演後、近藤長官は「多くの人に見てもらいたい作品。今の日本と重ね合わせ感動した」と語った。この作品は来年3月まで約270回上演される予定。
山口
晋作しのび100人参列 下関・終焉の地で碑前祭 山口
幕末、長州藩奇兵隊を率いて幕府軍と戦った高杉晋作(東行)をしのび、山口県下関市新地町の顕彰碑前で14日、碑前祭が行われ、地元住民ら約100人が参列した。
長州藩士の高杉晋作は、幕末の四境戦争で幕府軍が守る下関対岸の小倉城を落城させたが、持病が悪化、慶応3(1867)年4月14日、下関新地町の林算九郎宅の離れで死去した。
晋作の顕彰碑は、大正時代に新地町に建立され、以来毎年地域住民らが中心となって碑前祭が行われている。今年は第146回目。
碑前祭では、読経・焼香に続き、詩吟や地元の剣詩舞グループ「ソードダンサー侍」による剣舞、劇団による晋作挙兵の寸劇が披露され、参列した住民たちから拍手を浴びていた。
栃木県鹿沼市から同級生3人で訪れたという“歴女”の山野井良枝さん(25)は「今年で3年連続の参加。晋作は決断力のあるところが好き」と話し、イベントの様子を撮影するなどしていた。
桜も昨日今日あたりが花見のピークでしょうか。もう散り始めています。
北海道
函館ハリストス正教会:幕末から現代「教会史」発刊 宣教師ニコライ渡来150年記念、函館の歴史も詳述 /北海道
福島
京都守護職拝命150年で展示会 鶴ケ城
坂本龍一が初大河テーマ曲 “福島を元気に”に賛同
千葉
近藤勇本陣の“物証”発見 「秋元」祠から木箱、お札 流山
岐阜
幕末の風俗 生き生きと
福井
小楠直筆の国是十二条原本を翻刻 猪飼・大阪大名誉教授が発表
山口
戊辰戦争が縁…福島に支援金
福岡
犬鳴御別館 100人が探訪
長崎
長崎歴史文化博物館が改装 幕末・維新期の展示充実
エンターテインメント
「新撰組異聞PEACE MAKER」ニコ生で配信
北海道
函館ハリストス正教会:幕末から現代「教会史」発刊 宣教師ニコライ渡来150年記念、函館の歴史も詳述 /北海道
函館市の函館ハリストス正教会は、ロシア人宣教師ニコライの渡来150年を記念して、「教会史」を発刊した。幕末20+件から現代にかけての函館の様子も詳しく書かれており、教会からみた函館の「歴史書」にもなっている。
A5判、368ページ。信者を中心に全国の教会などから資料を集め、市中央図書館などの協力で2年半かけて完成させた。初代司祭はイワン・マホフ司祭ではなく、フィラレート司祭など、新たな事実も盛り込んでいるほか、1907(明治40)年と34(昭和9)年の函館大火の様子なども詳しく書かれている。
同教会はロシアが1858(安政5)年に領事館を開いた際に聖堂を建てたのが始まり。ニコライは1861(文久元)年に来日、1912(明治45)年に亡くなるまで半世紀にわたり宣教に努めた。ハリストスはロシア語でキリストを意味する。
福島
京都守護職拝命150年で展示会 鶴ケ城
幕末の動乱期に会津藩を率いた最後の藩主・松平容保が京都守護職を拝命して150年を迎えるのを記念した企画展が、六日から会津若松市の鶴ケ城天守閣で始まった。
5月15日まで。
京都守護職は倒幕派を抑えるために新設された幕府の要職。
容保は何度も辞退したが、文久2(1862)年に就任し、京都の治安維持に貢献する。
京都守護職拝命が、その後の会津藩の運命を決定したともいわれており、企画展は貴重な資料で当時を振り返る。
展示品は24点で、京都時代、戊辰戦争、戦後の大きく3つに分けて陳列している。
容保の幕末期の肖像画や文久3年に撮影された写真をはじめ、孝明天皇から贈られた手紙「御宸翰(ごしんかん)」、京都守護職を受ける決め手になったといわれる会津藩の憲法「家訓」の写しも見ることができる。
鶴ケ城を管理・運営する会津若松市観光公社は今年、今回の企画展を手始めに幕末にスポットを当てた展示を年間を通じて行う。
9月14日からは「守護職拝命150年と新島八重」展を実施する。
坂本龍一が初大河テーマ曲 “福島を元気に”に賛同
音楽家の坂本龍一が綾瀬はるかが主演するNHKの2013年度の大河ドラマ「八重の桜」のテーマ曲を手がけることが6日、発表された。坂本が大河のテーマ曲を担当するのは今回が初めて。
「八重の桜」は会津藩(現在の福島県会津若松市)の砲術師範であった山本家に生まれ、戊辰戦争では鶴ケ城で男装して籠城し、自ら銃を持って戦うなど気骨ある生涯を送り、“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれた新島八重の生涯を描く作品。脚本はオリジナルで、NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の山本むつみさんが担当する。
NHK側はこれまで何度も坂本に大河ドラマのテーマ曲の依頼をしてきたが、スケジュールを含めて実現しなかった。制作統括の内藤愼介プロデューサーによると、今回は「福島を、東北を日本を元気にするような大河を目指していく」とオファーしたところ、快諾されたという。
坂本は「激動の時代に強く生きた一人の女性の姿は、困難な時代を生きている私たち現代の日本人に何らかの指針になるのではないでしょうか?それを表すのにどのような音楽がふさわしいのか、よく考えているところです。」とコメントを寄せた。
東日本大震災の復興や追悼イベントに積極的に参加している坂本は、「福島は日本の再生可能エネルギーの中心地になっていけばいい」と福島市内での会見で復興に向けメッセージを発信したり、福島第1原発の事故を受け、インターネットやコンサートなどを通じて「脱原発」を訴えている。
千葉
近藤勇本陣の“物証”発見 「秋元」祠から木箱、お札 流山
新選組局長の近藤勇が最後の陣を敷いた本陣の場所を特定する木箱やお札が流山市流山の祠(ほこら)から見つかった。これまでにも同所は歴史資料などで本陣跡と記されていたが、今回“物証”が発見されたことで史実を裏付けた。
近藤勇の本陣位置は1920(大正9)年刊の「流山町誌」や幕末の流山の様子を記した「恩田家文書」などの記述を根拠に当時の酒問屋、永岡三郎兵衛方とされている。この永岡方の場所は現在の酒類問屋「秋元」(同市流山2丁目)の敷地だと推察されていたが今回、同敷地の祠から「永岡三郎兵衛」の文字が書かれた木箱やお札が見つかったことで、永岡方の地であったことが立証された。
木箱とお札に書かれていた年号「元治二年」(1865)は近藤勇が陣を敷いたわずか3年前。この点からもここが本陣位置であった有力な証拠となった。
岐阜
幕末の風俗 生き生きと
◆広重の「名所江戸百景」展示…恵那
江戸時代の浮世絵師、歌川広重(1797~1858)の最晩年の作品「名所江戸百景」シリーズを紹介する企画展が5日、恵那市大井町の中山道広重美術館で始まった。前期(5月6日まで)と後期(5月10日~6月10日)に分け、所蔵作品計120点を展示する。
「名所江戸百景」シリーズの刊行が始まった前年の1855(安政2)年、江戸は安政の大地震に遭っている。だが、百景には震災の爪痕を感じさせる作品はなく、江戸の幕末の風俗が生き生きと描かれている。
広重は制作半ばで没したが、弟子の2代目広重が数点を引き継ぎ、3年でシリーズの刊行を完成させたという。民衆に人気で、総点数は百以上になった。
展示は、前期が作品59点と「作品目録」、後期が60点。前期の「深川万年橋」は、捕らえた生類を川に放つ仏教儀式「放生会」の様子を描いた作品で、手おけにつるした亀を手前に大きく描き、欄干越しに富士と川を行き来する帆船をのぞく大胆な構図だ。「亀は万年」の言葉と深川万年橋の名をかけたとみられるという。
後期の「大てんま町木綿店」は、屋号を染めたのれんを掲げた木綿店と女性が描かれている。学芸員の福田訓子さんによると、浮世絵で描かれた店が宣伝料を出して制作された「入銀物」と呼ばれる作品という。
会期中は、名所江戸百景シリーズの「亀戸梅屋鋪(や・しき)」の3色摺(ず)りを体験できるコーナーを設置。5月6日と6月10日の午後1時半から、学芸員の作品解説がある。月曜休館だが、4月30日は開館。観覧料は一般800円、小・中・高校生500円。問い合わせは同美術館(0573・20・0522)。
福井
小楠直筆の国是十二条原本を翻刻 猪飼・大阪大名誉教授が発表
幕末20+ 件の熊本藩士横井小楠が福井藩に提出した「国是十二条」や新出書簡について、猪飼隆明大阪大名誉教授(福井県越前市出身)が直筆原本の翻刻を終え、学会機関誌に発表した。討幕に世情が大きく動く中で、小楠は「幕府を敬え」と時流に外れたかのような進言をする一方、討幕運動の中心だった長州藩などを高く評価している。猪飼名誉教授は「従来詳しく分かっていなかった王政復古直前期の小楠の思想を正確に評価する手がかり」と注目している。(柴田裕介)
十二条は公武合体路線などを唱える幕政への建白書。2010年秋に猪飼名誉教授が大阪青山大(大阪府箕面市)所有の文書を鑑定し、原本は福井藩の重臣松平源太郎宛てに手紙の形で送られたことが分かった。
昭和早期にまとめられた遺稿集で、内容や1867(慶応3)年正月に書かれたことは分かっていたが、原本がないために研究は十分に進んでおらず、成立の経緯がはっきりしなかった。
慶応3年は6月に坂本竜馬が船中八策をまとめ、10月に将軍慶喜が支配体制を再構築する狙いで大政を奉還。12月は討幕派によるクーデター「王政復古の大号令」が起こった激動の年。「天朝を尊び幕府を敬え」「列藩に親しめ」と説く十二条は、その内容が時流に合わないことから、慶応3年より前に書かれたと考える説もあったという。
今回、直筆原本でも慶応3年の成立が確認された。猪飼名誉教授は「この時期は、事態は既に公武合体路線の段階を超え始めており、字面だけみると十二条の進言は大きな意味がない」と“時代遅れ”だったことを指摘する。
一方で今回、十二条に同封されて源太郎に送られた新出書簡「新聞(しんぶん)」では、長州藩について「士農工商の区別なく学問・武芸に励み、才に応じて任が与えられる」と記すなど、高く評価していることも分かった。これを踏まえ「親藩である福井藩に『親列藩』を説いた意味など、十二条は別の視点でも検討する必要がある」としている。
さらに、成立が慶応3年正月とすると、源太郎が手紙を受け取り、藩政府に提出されるまで半年近くかかっていることになり「時間がかかった理由についても研究が必要」という。
翻刻では、従来の遺稿集でひらがな表記となっていた十二条を本来のカタカナに直し、一部字句も修正した。「新聞」も含め、6点の史料について「横井小楠と変革期思想学会」の機関誌に掲載。県内では県立図書館に献本した。
今回の6点を含め、2年後をめどに新遺稿集をまとめる計画。各地で小楠の書簡が新たに見つかっており、本県でも所蔵者に提供を呼び掛けている。
山口
戊辰戦争が縁…福島に支援金
岩国西ロータリークラブ(RC)は、東日本大震災で被災した福島県富岡町の富岡RCに活動支援金100万円を贈った。同町は戊辰戦争(1868~69年)で戦死した岩国藩士7人の墓がある場所。敵だった藩士の供養を続けた住民への感謝を込めて、今後も寄付金を通じて支える。
富岡町は福島第1原発から半径20キロ圏の警戒区域にあり、町民約1万6千人は区域外に避難している。岩国西RCの川畑道子会長と長野寿、西村栄時両元会長が1日、富岡RCの仮事務局がある福島県いわき市を訪問し、宮嶋清憲会長に支援金を手渡した。被災者への奉仕活動に充てるという。
川畑会長たちはこの日、富岡RCの会員と立ち入り許可車両に同乗し富岡町を訪問。岩国藩の「精義隊」7人が眠る竜台寺で墓参りした。住民が掃除や供養をした墓と碑は全て倒れ、修復は困難な状態だった。
岩国西RCは2013年と14年も50万円ずつ寄贈する。川畑会長は「先祖を大切に弔ってくれた人たちを支えていきたい」と話している。
【写真説明】倒壊した岩国藩士の墓などに花を手向ける川畑会長(左)たち(岩国西ロータリークラブ提供)
福岡
犬鳴御別館 100人が探訪
幕末に外国艦船からの攻撃を恐れた福岡藩が藩主の避難先として宮若市犬鳴の山中に建てた館「福岡藩犬鳴御別館」で7日、初めての見学会が行われた。
犬鳴御別館は、1865年、同藩勤王派の家老加藤司書の指揮で建てられた。しかし、佐幕派は「藩主の幽閉が目的」と主張。加藤司書は切腹に追い込まれたとされる。その後は藩主の休憩所として利用されたが、現在は風雨で倒壊し、石垣の一部だけが残っている。
見学会は、犬鳴御別館の歴史を知ってもらうとともに、新たな観光地として活用を模索する狙いで地元住民らで作る実行委員会(水上二三男会長)が企画。地元の住民ら約100人が参加し、同市の観光ボランティアガイドの案内で大手門や搦(からめ)手門などを巡った。
水上会長は「参加した人に関心を持ってもらえたようで良かった」と話した。加藤司書の子孫にあたる喜納弘子さん(54)(福岡市博多区)も、「加藤司書を大事にしてもらい、うれしい」と喜んだ。
見学会には有吉哲信市長も参加し、「知られていない観光スポットをイベントで知ってもらうのは素晴らしい取り組み。これから活用に向けて議論が高まるといい」と期待していた。
長崎
長崎歴史文化博物館が改装 幕末・維新期の展示充実
長崎歴史文化博物館(長崎市立山1)は1日、2階常設展示室の「歴史文化展示ゾーン」を新装オープンした。開館から6年半が経過したため設備や機器を新調したほか、体験型の展示や、幕末・維新期の資料展示の充実を図った。
展示室は、「南蛮貿易」「中国、朝鮮との交流」「幕末期」など8コーナーで構成し、それぞれのテーマで長崎の歴史と文化を学ぶことができる。展示室中央に設置された150インチの大型マルチスクリーンでは、「長崎交流史列伝」と題した人物ドラマを流し、大航海時代から近代日本の歴史を紹介している。
このほか、南蛮貿易で扱われていた薬や香料などに触ってにおいをかいだり、再現した上野彦馬の写真館で坂本龍馬と並んだ合成写真を撮影したりできる。
同市小江原の会社員岩永秀典さん(44)は「全体的にとても分かりやすくなった。体験型コーナーは大人も子どもも楽しめると思います」と話していた。
(2012年4月2日 読売新聞)
エンターテインメント
「新撰組異聞PEACE MAKER」ニコ生で配信
「新撰組異聞PEACE MAKER」4月15日、22日公演の模様が、ニコニコ生放送で生中継されます。
「新撰組異聞PEACE MAKER」は、黒乃奈々絵の漫画を原作とした舞台。
これまで2007年にブルーシャトルプロデュース(脚本:吉谷光太郎 演出:大塚雅史)、
2009年には脚本・演出下出丞一で上演されています。
そして2011年に、bpmの伊勢直弘演出、菅野臣太朗脚本でされた舞台を、キャストを大幅に変更して4月に再演。
この公演の初日と最終日の模様が、ニコニコ動画で生放送されます。
配信されるのは、4月15日14:00からと、22日14:00からの公演。
ネットチケットは1,500pt(1,500円)で、4月2日より30日まで発売。5月15日まではタイムシフトで視聴可能。
キャストは、主人公の市村鉄之助役に聖也。鉄之助の兄・市村辰之助役を伊勢大貴。
そして土方歳三、沖田総司役は前回の公演同様、兼崎健太郎、浜尾京介。
その他、新キャストとして伊崎右典、水谷百輔、椎名鯛造に、AKB48の仲川遙香が加わります。
「新撰組異聞PEACE MAKER」は、4月15日から22日に、東京ドームシティ シアターGロッソで上演。
リアルチケットは全席指定、6,800円で発売中。
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